2026年04月02日

月が冷たく見届ける 花組 「蒼月抄」-平家終焉の契り-


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              ©宝塚歌劇団


花組「蒼月抄」-平家終焉の契り-は熊倉飛鳥先生の大劇場デビュー作。
おめでとうございます。
歌舞伎の「義経千本桜」では「碇知盛」が一番好きなワタクシですからとても楽しみにしていました。


宝塚歌劇 花組
グランド・ラメント 「蒼月抄」-平家終焉の契り-
作・演出:熊倉飛鳥  
作曲・編曲:太田 健  多田里紗良   音楽指揮:佐々田愛一郎
振付:御織ゆみ乃  尾上菊之丞  森 優貴   殺陣:清家一斗
装置:木戸真梨乃   衣装:薄井香菜   映像:石田 肇
出演:永久輝せあ  星空美咲  聖乃あすか  極美 慎  
美風舞良  紫門ゆりや  紅羽真希  峰果とわ  一之瀬航季
侑輝大弥  朝葉ことの  希波らいと  天城れいん  美羽 愛  
美空真瑠  夏希真斗  鏡 星珠  七彩はづき  彩葉ゆめ/英真なおき ほか

2026年2月18日(水) 3:30pm 宝塚大劇場 1階27列上手/
3月22日(日) 3:30pm 1階11列センター/3月26日(木) 3:30pm 2階8列センター/
3月29日(日) 1:00pm 1階11列下手
(上演時間: 1時間35分)




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                            ©宝塚歌劇団


物語の舞台は平安時代末期。
平家一門は棟梁の平清盛(英真なおき)を中心に京の都で栄華を極めていました。
"相国最愛の子”として清盛の信頼を一身に集めていた四男の知盛(永久輝あすか)が、清盛の死後、一族を率い、平家を守り抜こうと源氏と戦い、壇ノ浦で一族もろとも散るまでを、妻 明子(星空美咲)との愛、弟 重衡(聖乃あすか)や従弟 教経(極美慎)の生き様とともに描いています。


滅びた側を描いていること
生き残った二人(後高倉天皇と四条局)の回想で始まり終わること
三兄弟(+従弟の教経)の物語であること
大詰めの立ち廻りで紅い鎧をつけた主役(知盛)がホリゾントから登場すること
などナド
「桜嵐記」(2021年月組/作・演出:上田久美子)に似てるな、けれども楽曲や歌詞、台詞の言葉選び含めて作品としては「桜嵐記」の方が数倍上(というか私が好き)、というのが最初の印象でした。

とはいうものの、脚本が史実を追うことに目一杯で知盛の心情や覚悟などが見えにくいかなという印象もありつつ、瀕死の重傷を負った教経が重衡の最期の言葉を持ち帰るところでまんまと泣きました。
そして、永久輝せああん・星空美咲さんのトークイベントや聖乃あすかさんのお茶会で公演のいろいろなお話を伺い、さらには永久輝せあさんおススメの『茜唄』を読み込んだこともあって(「兄者」という文字が出てくるたびに極美慎さんの声に脳内変換されたのでした)解像度も上がって、4回観るうちに泣くポイントもどんどん増えていったのでした。

知章(美空真瑠)が教経に剣術の稽古をつけてもらっている何気ない場面でも、後のことを思ってウルウルしますし、重衡の最期の言葉はもちろん、それを聴いた平家の面々が「命などもはやどうでもよい。我らは平家の誇りのために戦うのだ」というところでも大泣き。
その前に瀕死の教経が帰って来た時、それまで(多分教経が死んだと絶望して)ぐでんぐでんの酔っぱだった峰果とわさん教経パパ教盛が「のりつね〜っ」と誰よりも先に駆け寄るところでもナミダ。
峰果とわさん 教盛の拵えすると小澤征悦さんに似てますよね←


脚本としては敵方の源氏側を源義経(希波らいと)に集約して頼朝を登場させなかったのはまだしも、後白河法皇はたとえば声だけにしても存在があった方がよかったのではないかなと思いました。
平家に手のひら返して源氏に摺り寄って、あいつ、ほんとに食えない奴(暴言)。
「三種の神器」という言葉も出てきますし、源平が争うことになる根源かとも思います・・・後々、頼朝 vs 義経の禍根をつくった人物でもあり。

衣装は美しいし、映像の使い方も効果的。
最初満月だった大きな月が平家の衰退とともに徐々に欠けていくあたりや、平家 vs 源氏の戦闘を群舞で表したり、大階段を使った一ノ谷・鵯越の場面や壇ノ浦で大きな船が盆で回るスペクタクルな演出もよかったです。

永久輝せあさん知盛
聖乃あすかさん重衡
極美慎さん教経 
並び立つ平家の3人が超絶美しいのはもちろん、それぞれの人物の個性がきちんと際立っていてよき。


永久輝せあさんの知盛。
ポスターになっている青い装束をはじめ衣裳がどれもとてもよく似合って品よく、悲劇の武将がぴったりでした。
歌唱も殺陣も難なくクリア。
知盛が知将で戦略にも秀でて一族を率いていたことをもう少し出してもいいかなと思いましたが、それは永久輝さんの演技云々というより脚本の問題かと。

聖乃あすかさん重衡。
静かで穏やかな佇まいの中、南都焼き討ちの苦悩、そして一の谷で見せる武士としての芯の強さ。

極美慎さん教経。
”平家一の強弓”で、自他ともに認める武芸者。重衡の柔に対して剛という役どころ。
これが花組本公演デビューの極美くん、とてもよかったです。
殺陣などの豪快な面はもちろん、「三種の神器を返す?なぜです?」と言った時の真っ直ぐな目、忘れられません。

ちなみに、プロローグの後高倉天皇と四条局が乗る舟の船頭が極美くんで、「これ、確か教経の亡霊だよね・・・ずい分前にお能で観たなぁ」と思っていたのですが、熊倉先生がタカラヅカニュースの中でそのことをおっしゃっていて(「碇潜」いかりかづき という能らしい)、やっぱりと思うとともに、脚本家の先生って本当にいろんな資料を調べられるのね、と感心した次第です。
知盛といいい教経といい、平家の皆さま、亡霊になりがち。

星空美咲さんの明子。
凛とした佇まいの強気な女性ですが、知盛の人柄と彼が語る夢に惹かれ、公家から平家に嫁いで武家の女として生きていく姿が自然でした。
歌も相変わらず上手い。
壇ノ浦の前、和布刈神社での知盛との別れの場面で毎回大粒の涙を流していたのが印象的でした。

希波らいとさんの”狂気と紙一重の天才”義経像も好きでした。
あの迫力の三白眼がねー。
三白眼といえば永久輝せあさんもそうだし、梶原景時の侑希大弥さんも、と花組 イケメン三白眼多し。

清盛亡き後の惣領・宗盛の一之瀬航季さんが、いかにも気弱で優しくて、「茜唄」に出てくる宗盛そのものでした。
そして知章の美空真瑠さんが父 知盛をかばって死ぬという健気な役で涙を誘われました。

娘役さんは明子以外にあまり目立った役がないのですが、徳子の美羽愛さんがさすがの華やかさ。
重衡の妻・輔子の七彩はづき さんが可憐で、七彩さん、やっとお顔を識別できるようになったかも←
禿髪の詩希すみれさんと初音夢さん。可愛らしいお顔なのに悪い顔して目を見開いて狂喜を帯びていてコワかったです。
和布刈神社の知盛と明子の場面で美しいカゲソロを聴かせてくれた湖春ひめ花さん。この公演で退団、本当に惜しい。
そして期待の大型新人娘役 彩葉ゆめさんが守貞親王でさすがいい役充てられていましたね。



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ショー「EL DESEO」につづく →




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2026年03月31日

ポップなエロ・グロ・ブラック 「音楽劇 ポルノスター」


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青木豪×安田章大×古田新太のトリオが繰り出す「マニアック」(2019年)以来の第二弾。
「みんなでゲラゲラ笑って音楽に乗って歌ったり踊ったりしながら最終的には『感じ悪いなー』と言って帰ってほしい」と古田さん。
「感じ悪いミュージカル」がやりたかったのですって。


PARCO & CUBE produce 2026
「音楽劇 ポルノスター」
作・演出:青木豪
音楽監修・出演:ベッド・イン
音楽:佐々倉有吾   振付:振付稼業air:man   美術:乘峯雅寛
出演:安田章大  古田新太  高岡早紀  川島海荷
山崎静代  小松利昌  村木仁  南誉士広 ほか

2026年3月12日(木) 1:00pm 森ノ宮ピロティホール H列センター
(上演時間: 2時間)



物語:私立探偵の森田林深志(安田章大)が探偵事務所で姉の緑(山崎静代)と相続問題について話し合っています。
2人の母が亡くなり、父の森田林一則(南誉士広)は何年も前に失踪していました。
そこへ美容整形外科医の鶏野村誠也(古田新太)と娘のマリア(川島海荷)という依頼人がやってきます。
マリアは言いたいことを父親の誠也に耳打ちして、話すのは誠也という奇妙な親子ですが、依頼内容は自分たちが組んでいるバンドに参加してほしい男を探してほしいというものでした。
その男はAV男優で薬剤師でもある夢園ドリオ(小松利昌)。ドリオの写真を見た深志は知っている男だと気づき、マジシャンの長稲仁成(村木仁)に彼の行方を尋ねます。
鶏野村医院では誠也も妻の令美(高岡早紀)もマリアに支配されている様子。
彼らがドリオを探している真の目的とは・・・。
また、深志と緑は行方不明の父親を探し出すことができるのか・・・。

80年代のディスコサウンドに乗せて繰り広げる、明るいエロティシズムとナンセンス満載の狂喜乱舞の音楽劇。
ブラックな笑いを散りばめた“不条理犯罪ファンタジー”ということですが、ひと言で言えば「ポップなエロ・グロ・ブラック」かな。
エロもグロもブラックも「マニアック」より幾分ライトになった印象です・・・時代の趨勢でしょうかね。


「マニアック」の時にも思いましたが、安田章大くんは歌ってよし踊ってよしお芝居もどんと来いで、シビれるギターも聴かせてくれて、ファンの人たちは嬉しいのではなかろうか。
古田さんのあの低音イケボの歌声をたっぷり聴くことができてワタクシも満足。
登場場面ほとんど裸にパンイチだったけれども😂


フィナーレではキャストの皆さま2階から降りて舞台前に出て来る形だったのですが、ヒール履いた女優さんたちは階段なかなか大変そうで手すり持ったりしていらしたので、23㎝の幅のあの大階段26段をどんなに高いヒールを履いていても真っ直ぐ前を見て笑顔で降りて来る宝塚ってやっぱり凄いなと思うなどしました←そこ?(≧▽≦)


楽しくないことはなかっものの、「こういうものをおもしろいと心の底から思えるノリも若さも情熱も、今のワタシにはもうないな」とひしひしと感じて寂しくなったのですが、帰宅してから「マニアック」の自分の感想読んだら文末にほぼ同じことを書いていて、「7年前に感じた過ちをまた繰り返したのかーい!」とセルフツッコミした次第でございます。



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いや、ある程度予想はついていたのだけど古田さんが出るとなるとつい観たくなってしまうのです の地獄度 (total 2525 vs 2530 )




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2026年03月24日

ハクモクレンとユキヤナギ


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阪急電車やJRの宝塚駅から宝塚大劇場へ向かう「花のみち」は桜の名所として知られていますが、桜ばかりでなく、その名のとおり四季折々のお花や木々がその時々の表情を見せてくれて、私はここを歩くのが大好きです。


今の季節はユキヤナギが満開。
花のみちの両側に真っ白なユキヤナギがこれでもかと咲いていて、よい香りを漂わせています。


この花のみちで私が毎年楽しみにしているハクモクレン。
宝塚ホテルを過ぎたあたりにスックと立つハクモクレンの木は、満開になるととても華やか。
3月に入ると通るたびに眺めて、「蕾が大きくなってる」「もう咲きそう」「あ、咲いてる」とソワソワ。
とはいうものの、毎日通る訳ではありませんし、観劇予定の日が毎年うまく満開のころになるという訳でもなくて悩ましい。



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こちらは3月12日に撮ったもの。
満開までもうひと息といったところでした。


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そして10日後の3月22日。
木の下には白い花びらがたくさん散っていて満開は過ぎていましたが、まだ綺麗な姿を見せていました。



これからは桜やチューリップに彩られて、花のみちも一気に華やかな季節を迎えます。
楽しみ♪



花の命は短くて のごくらく地獄度 (total 2525 vs 2529 )



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2026年03月23日

白ごはんサイコー! @八代目儀兵衛


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南座 花形歌舞伎 松プロ桜プロの間にはこちらでランチ。


京の米料亭 八代目儀兵衛
京都市東山区祇園町北側296
tel:050-1809-0001


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八坂神社のほぼ真向い
東大路通り沿いにあります。


江戸時代から続く京都の老舗米問屋をルーツに持つ、土鍋で炊き上げる銀シャリで評判のお店。
白ごはん好きとしては以前から興味あったのですが、いつも行列してるなぁと横目で見ていました。
南座昼夜の間で時間も限られているしと思ったのですが、予約に「14:00」という枠があって、ちょうどいいじゃん!と張り切って行ってきました。


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お昼のメニューの中から「三種の焼き魚御膳」をチョイス。
「九条ネギ明太子」をプラスしました。


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お魚は鮭と鯖と鰆かな?(あまり自信なし)どれもよき焼き加減でごはんがススム。
小さな湯豆腐もついていて、このお出汁がまたおいしいんだ。


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土鍋で炊いたほかほかごはん、とてもおいしかったです。
炊き立てのごはんって、それだけで幸せな気分になりますよね。
おかわり自由で何膳でもいきたいところですが、おなかいっぱいになるのが悔しい←
とはいえ、少な目とお願いしたおかわりはパリパリ香ばしいおこげが乗っていました!
おかわりは「ひと口だけ」とか「ふた口ぐらい」といったわがままも聞いていただけるそうです。


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期間限定で朝食の特別営業されているそうで、焼き魚やだし巻き卵がとてもおいしそうなのですが、3月31日までには行けなさそうで残念。
またいつかありますように。



ごはんがおいしいとおなかいっぱいになるの切ないよね のごくらく地獄度 (total 2524 vs 2528 )



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2026年03月21日

令和の『曽根崎心中』誕生 「花形歌舞伎 特別公演」


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演目が発表された時「壱くんと右近くんなら二人ともお初も徳兵衛もできるんじゃない?」と言っていたらその通りになって、そりゃ両方観ますわね・・・ということで、松プロ 桜プロ通しました。


花形歌舞伎 特別公演

2026年3月18日(木) 11:00am 松プログラム 南座 3階6列センター/
3:00pm 桜プログラム 3階6列センター
(上演時間: 2時間30分/幕間 35分)



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一、曽根崎心中物語
(上演時間: 1時間30分)
原作:近松門左衛門
監修:中村鴈治郎
振付:藤間勘十郎
美術:前田 剛   竹本作曲:鶴澤慎治   作調:田中傳左衛門
出演:中村1壱太郎  尾上右近  
片岡仁三郎  片岡松十郎  片岡千次郎  中村翫政  上村吉太朗  尾上菊三呂 ほか


お初・徳兵衛の他に下女お玉・丁稚長蔵が役替りでした。

松プロ お初:尾上右近  徳兵衛:中村壱太郎  お玉:上村吉太朗  長蔵:中村翫政
桜プロ お初:中村壱太郎 徳兵衛:尾上右近   お玉:中村翫政   長蔵:上村吉太朗


二、花形歌舞伎 特別対談
ゲスト 松プロ 加美幸伸(ラジオパーソナリティ)
    桜プロ 木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)




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大坂で醤油を商う平野屋の手代徳兵衛と、天満屋抱えの遊女お初は深く愛し合う仲ですが、徳兵衛は友人の九平次に大切なお金を騙し取られたばかりか、大勢の前でかたり呼ばわりされて屈辱を味わいます。その夜、天満屋に現れた九平次が徳兵衛を散々にこき下ろすのを聞いたお初は、軒下に隠れている徳兵衛に命をかけて身の潔白を証明する覚悟を問うと、徳兵衛はその決意を無言の合図で伝え、ともに果てる決心をします。夜の静寂を縫い、曽根崎の森へと向かう二人・・・。


桜プロのトークゲスト 木ノ下裕一さんは開口一番「皆さん、新しい令和の『曽根崎心中』が誕生しましたよ」と。
「『曽根崎心中』はまず近松門左衛門原作の人形浄瑠璃があって、1953年に壱太郎さんのお祖父さんが出演された歌舞伎が上演されました。
そして今回の『曽根崎心中物語』と3つの『曽根崎心中』がある」そうです。

映画「国宝」で広く知れ渡るようになった「曽根崎心中」ですが、今回の「曽根崎心中物語」はこれまで私たちが観てきた歌舞伎版と違うところがいろいろあって、そのあたりは木ノ下さんのお話がとてもおもしろくて「そうなのかぁ」が多々ありましたので、その内容を書いておきたいと思います。


◆観音巡り
近松の原作にはあってこれまでの歌舞伎版にはなかった「観音巡り」を冒頭に入れたことで、お初が徳兵衛にとって観音様であることが象徴的になって、後に例の天満屋の足の場面がエロティックなシーンであるとともに観音様にすがる人のようにも思える場面になりました。


続きがあります
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2026年03月20日

あなたと出会ったから 「ウィキッド 永遠の約束」


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「ウィキッド 永遠の約束」
 Wicked: For Good
監督:ジョン・M・チュウ
原作:グレゴリー・マグワイア
原作ミュージカル(作詞・作曲):スティーブン・シュワルツ  原作ミュージカル(脚本):ウィニー・ホルツマン
脚本:ウィニー・ホルツマン  デイナ・フォックス
撮影:アリス・ブルックス   美術:ネイサン・クロウリー
衣装:ポール・タゼウェル   音楽:ジョン・パウエル  スティーブン・シュワルツ
出演:シンシア・エリヴォ  マリアナ・グランデ  ジョナサン・ベイリー  
イーサン・ステイーター  マリッサ・ボーディ  ミシェル・ヨー  ジェフ・ゴールドブラム ほか

2026年3月19日(木) 2:30pm TOHOシネマズ梅田 スクリーン1
(上映時間: 137分)



「オズの魔法使い」の前日譚。
少女ドロシーがオズの国に迷い込むずっと前に遡り、この国で最も嫌われた“悪い魔女”と最も愛された“善い魔女”の過去をふたりの視点から描いた物語を前後編で描きます。

前作「ウィキッド ふたりの魔女」観て1年。 
楽しみに待っていました。
・・・と昨年の感想を探したら書いてなかった💦
ということで、まずは「ふたりの魔女」の方をざっくりおさらい。



「ウィキッド ふたりの魔女」


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せっかくなので Dolby Atmos で観ました。
立体音響のリアルサウンドと迫力の大画面。
ポストカードもいただきました。

「この前 劇団四季で観たなぁ」
と思って調べたら2010年・・・15年前って😂

マイノリティ差別や自分の信念を通したためにエルファバが悪い魔女に仕立て上げられるくだりは15年を経て色褪せないどころか”今”のテーマだな、と。
私のぽんこつ海馬がいい感じにディテール忘れているので新鮮に楽しむことができました。

「VERDAD!!」で礼真琴さんが歌った Defying Gravity が世界一好きなワタクシですが、ドラマの流れの中で聴くこの曲はまた格別です。
シンシア・エリヴォの迫力の歌唱 ほんとすごい。
ラスト泣いちゃった。


昨年3月に「ふたりの魔女」を観た時にインスタグラムにポストしたものです。


続きがあります
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2026年03月17日

祝30周年! 「エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラ・コンサート」


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1996年に宝塚歌劇団雪組で日本初演されてから今年で30周年。
「歴代の出演者たちが紡ぐ、夢と記憶の饗宴」というエリザベート・ガラ・コンサート。
初演の日と同じ2月16日には、花組での上演も発表されて、まさにエリザ祝祭イヤーです。


「エリザベート TAKARAZUKA 30th スペシャル・ガラ・コンサート

2026年3月5日(木) 12:00pm アニヴァーサリー '14花組スペシャルver.
梅田芸術劇場メインホール 1階8列センター
/3月15日(日) 12:00pm アニヴァーサリー30周年ver. 3階3列上手
(上演時間: 2時間40分/休憩 25分)



<アニヴァーサリー '14花組スペシャルver.>

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エリザガラコンはずいぶん前からずっと観ていますが、さすがに2014年の花組バージョンとなると、プリンシパルはもちろんアンサンブルの皆さまも全員現役時代舞台観たことある人たちばかりで、時の流れと成長を感じます(私の😆)、
綺城ひか理さん 相変わらずお顔も立ち姿も美しかったな。

前回 2021年のガラコンで爆誕した望海風斗さんトートですが、あの時はコロナ禍で無観客配信だったため、ナマふうトート閣下初めての謁見でした。
目一杯声を張っている感じはしないのにのびやかで場を圧する歌唱、すばらしかったです。
表情管理も際立っていてついこの間までシシィやっていた人とはとても思えません。
昨年観たシシィももちろんとてもよかったですが、やはり望海さんはトートの人かなと思いました。
現役時代はトートではなくルキーニでしたが、「私は現役時代トートはやっていないのですが、代役でずっとお稽古をしていて、そのご縁で前回トートをやらせていただきました」とカーテンコールでおっしゃっていました。

北翔海莉さんフランツとの「最終答弁」の迫力よ。
北翔さんといえばプロローグの♪わーがー妻エリザベート の低音も健在でうれしくなりました。

小桜ほのかさんのヴィンディッシュ嬢が歌わない時もすごく細かい狂気のお芝居していて目が離せませんでした。


カーテンコール

望海:本日はなんと、柚香光さんのお誕生日です。
柚香:(高速で小さく右手をくるくる回して三方礼。
望海:フランツ閣下・・・閣下だって(セルフつっこみ)フランツ皇帝陛下からお言葉があるそうです。
北翔:命を大切にしてください。
柚香:重い・・・重いお言葉。この後の公演も精一杯生きます。
   まさかトート閣下にお祝いしていただけるなんて、背筋も凍るほどうれしいです。
望海:ちょっと会わない間に挨拶も上手くなっちゃって。(とトート閣下のツッコミ入りました)

その後の望海さんとねねちゃんののんびり会話で爆笑する純矢ちとせさんだったり(同期3人)。 
闇ではなく幸せ空間が広がっていました。



<アニヴァーサリー30周年ver.> 

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トート3人 フランツ3人、シシィ・ルキーニ・ルドルフは2人ずつという役替り。
プロローグは3人のトート揃い踏みでした。

ちょこっとずついろんなお料理入っている松花堂弁当状態(言い方😂)で楽しく拝見しました。
一幕と二幕を分けたシシィとルキーニはともかく、トート、フランツ、そして二幕から登場のルドルフは「あ、ここれ入れ替わるの?!」みたいなサプライズもあって楽しかったです。
凰稀かなめさんの超絶スタイル✨

前回のガラコンでも思いましたが、湖月わたるさんと白羽ゆりさんの変わらぬ現役感は本当にすごい。
歌唱もビジュアルも、ルキーニとしてシシィとして、今すぐ宝塚大劇場に立てそうです。
ルキーニは二幕の霧矢大夢さんもよかったな。

美穂圭子さん 登場の時に拍手入っていましたが、マダム・ヴォルフ さすがの歌唱でした。
小桜ほのかちゃんとお2人とも花組エリザに出られないの(直前の雪組公演にご出演なので)とても残念。
美穂さんならマダム・ヴォルフはもちろんゾフィーだってできるのに。


ワタクシ、二幕でシシィとトートが歌う「私が踊る時」が大好きなのですが、やはりここは宝塚版より東宝版(というかオリジナル)が絶対いいなと改めて思いました。
男役主体の宝塚歌劇では致し方ないとはいえ、シシィが精神的にも絶頂にいるこの場面ではシシィの♪勝ったのね から始まってほしいところです。


この日は大阪千穐楽。
カーテンコールで麻路さきさんが「初演の舞台に出てた人は30歳年をとったということです」とおっしゃっていて笑ってしまいました。
トート3人のご挨拶の後、小池修一郎先生と中村一徳先生登場。
小池先生が感謝を述べた後、ずっと変わらない人として「グンちゃん!」と名指されて、月影瞳さん右手高くあげてうれしそうにガッツポーズしていました。
少年ルドルフ・・・本当にあの可愛らしさは驚異です。



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梅芸前の菜の花が満開で綺麗でした。
春ですわね。




バージョンたくさんあり過ぎて観きれないので次回はもう少し絞っていただきたい の地獄度 (total 2521 vs 2525 )



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2026年03月14日

キリンの謎解き 「いのこりぐみ」


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開演前の諸注意アナウンスは子どもたちの声。
キーンコーンカーンコーン♪と学校のチャイムで始まる舞台。


「いのこりぐみ」
作・演出:三谷幸喜
美術:堀尾幸男   照明:服部 基   衣装:前田文子
出演:小栗 旬  菊地凛子  平岩 紙   相島一之

2026年3月13日(金) 6:00pm 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 1階D列上手
(上演時間: 1時間45分)



物語の舞台はとある小学校の放課後の教室。話の流れから5年B組と思われます。
この学校の教頭(相島一之)と若い教師(小栗旬)がいわゆるモンスターペアレント(菊地凛子)との面談のために残っています。
若い教師はかつてこの小学校の生徒で教頭の教え子だったことが二人の会話からわかります。
やってきた母親は「担任が特定の生徒をえこひいきして息子が嫌われ、登校を嫌がるので担任を変えてほしい」と主張します。
教頭はもちろんそれを受け容れるつもりはなく、担任教師(平岩紙)もまじえて論戦が続く中、若い男性教師がふと違和感を覚え・・・。


お気楽にアハハと笑って観ていたら何やら謎解きの様相を呈してきて「あれ?これってシチュエーションコメディではなく、ミステリー?・・・というか社会派ドラマなの?」となりました。

4人の会話だけで展開する会話劇で、その会話の中で
ジムを予約していて早く帰りたいと言っていた今ドキの教師が自分の疑問をきちんと提示したり
常識派の教頭が実は自分が定年までの保身しか考えていなかったり
モンスターと思われていた母親は感情が先走って説明が下手だけの情が深い人物だったり
熱心で理想的な教師と見られている担任教師が教育方針に異様なこだわりを持っていたり
・・・といったこ輪郭が少しずつ浮き上がってきます。

謎解きの段階で小栗旬くん先生がちょっとスーパー探偵過ぎるキライはあるものの、細かく散りばめられた伏線が一つひとつ明らかになっていく過程が小気味よく、ストーリーにさして関係ないと思えたTikTokエピもきちんと回収して、三谷幸喜さんさすがの作劇です。
キリンの絵にそんなトラップが仕掛けられていたなんてね。


役者さん4人皆よかったけれど、特に女性陣絶妙でした。
平岩紙さんの担任教師はいかにもあんな先生いるよねーという感じでありながら、いつも冷静で礼儀正しく“生徒から愛される理想の先生”という顔の奥に潜む得体の知れない空気感が何とも不気味でした。
菊地凛子さんモンスターは感情が先走ってちょっとウザいけれどいつも全力で、どこか憎めずチャーミング。
客席が「厄介な親だな」と思って観ていたのが、徐々に「がんばれ!」と見守る雰囲気になるのも感じました。
この2人の陰と陽、静と動の対比が鮮やかでキャスティングの妙を感じました。
凛子さん これが初舞台だそうですが、エネルギッシュで華やか。これからもたくさん舞台で拝見したいです。


もちろん、要領良く立ち回る今ドキ教師でありながら、クレバーで鋭い観察眼と正義感を持ち合わせる小栗旬くんも素敵でした。
彼もこの経験を経て、きっともっと良い教師になりますよね。
相島一之さんは、かつては熱血漢だったでしょうに、キャリアを経て事なかれ主義へと転じた教頭先生をペーソスたっぷりと。




仕事帰りに西宮までお芝居観に行っても9時に帰宅できるってすばらしい のごくらく度 (total 2521 vs 2524 )


 
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2026年03月08日

春のトーキョー


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昨日は本年2回目の東京へ。

東京宝塚劇場で星組「恋する天動説/DYNAMIC NOVA」を観劇。
終演後は東京のお友だちと日比谷シャンテでランチ。
その後、歩いて歌舞伎座へ。
歌舞伎座「三月大歌舞伎」夜の部を観て帰阪しました。

往路の新幹線では、JR東海の推し旅「TAKARAZUKA MOON EXPRESS」の車内限定コンテンツを楽しんだり、カワイイ壁紙を捕獲したり・・・壁紙は3種類からランダムにということでしたが、一番ほしかった彩海せらさんと花妃舞音さんツーショットが出てきて朝からゴキゲン♪


冒頭の画像は東京ミッドタウン日比谷前のフラワードーム「ウィキッド 永遠の約束 presents Flower Dome」。
15,000 本を超えるアーティフィシャルフラワーで映画『ウィキッド 永遠の約束』の世界観を表現したものだそうです。
ここから東京宝塚劇場へ続くプロムナードにも同じお花がたくさん飾られていました。
とってもカラフルで見ているだけで幸せな気分になります。
春だなぁ。



midtownhibiya1.jpg



・・・が、ドームの中に入る(写真を撮る)のは長蛇の列でした の地獄度 (total 2520 vs 2524 )

posted by スキップ at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | travel | 更新情報をチェックする