2023年11月26日

「天號星」大千穐楽カーテンコール&その他のキャスト(と早乙女太一)編


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劇団☆新感線「天號星」 11月20日 大千穐楽。
昔の新感線は千穐楽といえば打ち上げも前日に終わって、ユルユルだった印象がありますが、最近はそんなことなくて、この日もビシッと締まった、より深化した舞台を見せてくれました。その代わり、千穐楽特有のスペシャル的なものもなかったかな(2回しか観ていないので、私が気づいていないだけかもしれませんが)。

そうそう、朝吉が入れ替わった銀次(中身は半兵衛)と最初に会った時、11月8日は(俺の知っている銀次は)「産卵するウミガメみたいな目はしてなかった」と言っていましたが、この日は「ある晴れた日に連れられて行く仔牛」と言っていました。
ウミガメは東京でも既出らしかったですが、ドナドナは初めてかな?(笑)


本編の感想はこちら



新感線の千穐楽恒例お煎餅まき、今回もエアでした。
最後にリアルでお煎餅まきに参加したのはいつだったかなと調べたら2019年10月21日の「けむりの軍団」大千穐楽以来でした。
あの作品も古田さんと太一くんの共演だったなぁ。


古田さんが「新感線の千穐楽と言えば煎餅まきですが、お客様とできるだけコミュニケーション取らないよう気を遣っていまして・・・その割には客席通路あんなに出入りして、っていうね」とおっしゃっていました。
そして、「特別にアーティストをお呼びしました」「知らない人は興味ないでしょうが、知ってる人も興味ないと思います」という紹介で「誰?だれ?」な雰囲気の中、紅い背負ったばってん不知火(池田成志)登場。
客席大歓声の中、「紅の✖」熱唱。
罰ゲームだった模様で、「罰ゲーム進行中」「稽古初日サボった罪」「東京舞台稽古遅刻の罪」と字幕流れました。
そういえば、あまりよく聞き取れませんでしたが、♪稽古サボッてチクられて・・・みたいな歌詞で歌っていらっしゃいました(笑)。
「バッテン!」のところで客席もバッテンジャンプして大盛り上がり。

お煎餅は古田さんが投げてくれたものをダイレクトキャッチ(エアだけど)。
というか、律儀にお煎餅まいていたのは古田さんぐらいで、太一くんたちはお煎餅のことは忘れて?ずっとノリノリで踊っていました。

ワタクシ、自慢ではないですが、新感線の罰ゲーム遭遇率高い方だと思っていますが(今年は春公演の「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」でも遭遇)、これまでの罰ゲームの中でもとびきり楽しい一つとなりました。



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WWホールロビーのスクリーンに映し出される「天號星」のプロモーション動画。
楽しくて何度も見ちゃうし撮っちゃう。


本編の感想で触れなかったキャストについても少し。


続きがあります
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2023年11月25日

死にたくなかったら道をあけやがれっ! 劇団☆新感線 「天號星」


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一幕ラスト。
早乙女太一(銀次・中身は半兵衛)と早乙女友貴(朝吉)-二人の刀がガシッとぶつかり合ったまさにその刹那、逆光のシルエットとなって浮かび上がる二人の後方にバァーンと現れる「天號星」のタイトルバック。
震えるほどカッコよくて「え!何今の?!もう1回見たい!」と客電ついても興奮覚めやらず。タイトルバックが出るの、新感線史上稀にみる遅さでしたが、そのカッコよさも突き抜けていました。


劇団☆新感線43周年興行・秋公演
いのうえ歌舞伎「天號星」
作:中島かずき 
演出:いのうえひでのり 
美術:池田ともゆき  照明:原田保  衣裳:竹田団吾 
音楽:岡崎司  作詞:森雪之丞  振付:川崎悦子
殺陣指導:田尻茂一   川原正嗣   アクション監督:川原正嗣
出演:古田新太  早乙女太一  早乙女友貴  
久保史緒里  高田聖子  粟根まこと  山本千尋  池田成志
右近健一  河野まさと  逆木圭一郎  村木よし子  インディ高橋  
山本カナコ  礒野慎吾  吉田メタル  中谷さとみ  保坂エマ  
村木仁  川原正嗣  武田浩二 ほか

2023年11月8日(水) 12:30pm COOL JAPAN PARK OSAKA
WWホール K列センター/
11月20日(月) 12:30pm D列下手
(上演時間: 3時間/休憩 25分)



物語の舞台は元禄時代の江戸の街。
口入屋・藤壺屋の主人 半兵衛(古田新太)の裏の顔は、悪党を始末する「引導屋」の元締め・・・ですが、実はコワモテを買われて婿に入った気弱で人の好い元大工の棟梁で、真の元締めは女房のお伊勢(村木よし子)でした。ある日藤壺屋の娘いぶき(山本千尋)が引導屋の仕事中、金と「人を斬ることそのものが好き」なはぐれ殺し屋・宵闇銀次(早乙女太一)が現れ仲間二人は殺されてしまいます。銀次への仇討ちを誓ったいぶきでしたが、偶然お堂の中で一緒に雷に打たれた半兵衛と銀次は中身が入れ替わってしまい・・・。

半兵衛と銀次を中心に、半兵衛の元妻で渡り占いの弁天(高田聖子)、その娘で半兵衛が自分の娘と思っている神降ろしの巫女みさき(久保史緒里)、長屋一帯の利権を目論む材木奉行の明神甲斐守忠則(粟根まこと)と明神に取り入る引導屋と同業者の白浜屋真砂郎(池田成志)、そしてかつて斬り合った決着をつけるべく銀次をつけ狙う人斬り朝吉(早乙女友貴)などが入り乱れて物語は繰り広げられます。


入れ替わりモノということだけ知っていて、他は配役含めて全く白紙で臨んだのですがとてもおもしろかったです。
キレッキレの殺陣たっぷり、悪代官が暗躍するお約束の時代劇風味に、引導屋や長屋の人たちの人情世話物感、親子の情愛も、因縁の対決も、とモリモリの内容ながらすっきり整理されてダレることなく、そして切なさもあって(←ここ大事!)。

半兵衛と銀次が入れ替わるのは、雷と天號の星と巫女(みさき)の不思議な力と身代り札と・・という様々な要素がそれこそ”奇跡的に”一時に重なった結果ですが、その入れ替わった時、そこに居たのが弁天と弟子のこくり(中谷さとみ)というのがまずよく出来ていて、天號の星のチカラをよく知っている弁天だからこそこの事態をすぐに飲み込めるし、半兵衛(外見は銀次)にも説明することができたのだと思います。

最初の登場から、出て来ればキレッキレな刀さばきで血も涙もなく人を斬るサイコパスな殺し屋・銀次こと早乙女太一くんを、ここで中身を半兵衛にしてヨワヨワにしておいて、困惑の中で葛藤し、愛する者たちを守るために自分が強くならねばと心身ともに強くなっていく姿を見せる(中身は実はオッサンであっても)胸熱なドラマに仕立てられていて、その過程で今まで観たことがないような早乙女太一くんに出会えるという、中島かずきさんの筆致が冴えわたっていました。


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2023年11月24日

平成中村座 小倉城公演 夜の部


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昼の部終演後は三十軒長屋でぷらぷら買物して、近くでサクッとランチして、小倉城も眺めて夜の部です。


北九州市制60周年
平成中村座 小倉城公演 夜の部
通し狂言 小笠原騒動
 序幕 明神ヶ嶽芒原の場より
 大詰 小笠原城内奥庭の場まで

作:勝 諺蔵
脚色:大西利夫
補綴・演出:奈河彰輔    補綴:今井豊茂
出演:中村勘九郎  中村七之助  中村橋之助  中村福之助
中村歌之助  中村鶴松  中村虎之介  坂東新悟  片岡亀蔵 ほか

2023年11月17日(金) 3:30pm 平成中村座 松席 1階10列センター



昼の部の感想はこちら


豊前小倉藩(現北九州市)で実際に起こったお家騒動と当地に伝わる白狐の昔話を基にした物語。
豊前の国 小笠原家の執権 犬神兵部(勘九郎)は愛人お大の方(七之助)を小笠原豊前守(亀蔵)の側室にしてお家乗っ取りを画策しています。忠臣 小笠原隼人(歌之助)は、豊前守が狩で白狐を射ようとするところを諌め、乱れた藩政について進言しますが、逆に閉門を言い渡されてしまいます。その時隼人に命を助けられた白狐は奴菊平(歌之助)となり、兵部に命を狙われた隼人の危機を救います。
一方、足軽の岡田良助(橋之助)は兵部に加担し、隼人から密書を託されたお早(虎之介)を殺し密書を奪いますが、お早の怨霊にとりつかれた末に自らの愚かさを悟り改心するものの、母・妻・娘を一度に失ってしまいます。妻のお早を殺された飛脚の小平次(福之助)は水車小屋で激闘の末、良助を討ちますが、断末魔の良助から遠江守へ届ける兵部一味の連判状と訴状を託されます・・・。


ご当地所縁の演目ということで、4年前の平成中村座 小倉城公演で上演されて大好評を博したということですが、4年前は観に来ていなくて、でも「小笠原騒動」は確か南座で観た、と調べてみたら、2009年の花形歌舞伎で観ていました(こちら)。14年前って・・・(遠い目)。


勘九郎さん、七之助さんが悪役に回って、中村橋之助、福之助、歌之助の成駒屋三兄弟がそれぞれ二役演じて奮闘公演となっています。
三兄弟のうち、橋之助くんと歌之助くんの区別がまだあやふやな不肖スキップ(←)、幕間に配役見て「えっ!あれって橋之助くんだったのっ?!」なんていうこともありましたが、お役については混乱することなく楽しく拝見しました。


一幕で登場人物が出揃って大まかな人間関係がわかり、二幕は岡田良助の家の悲劇を描いて(ちょっと記憶飛びました💦)、三幕は大立ち回りからの大団円。スカッと勧善懲悪で幕。


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この席だったのですが、後ろの通路(松席と竹席の間)をまぁ、役者さんが通る通る。
一幕で、岡田良助(橋之助)がお早(虎之介)に「こっちの方が近道だから」と花道から降りてきて、この通路をやって来たかと思うと私の真後ろで立ち止まって、「こっちの方」がと客席の中にずんずん歩み入りました。観客が自分の横の荷物を慌てて片付けると「道ができた」とご満悦でした。


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2023年11月21日

アフタヌーンというよりイブニングティー @LOUNGE PLUS


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昨日は劇団☆新感線「天號星」大千穐楽を観劇(すばらしかった!)の後、東の方から観にいらしたファザコンサリーちゃんとこちらで打ち上げ。


LOUNGE PLUS
大阪マリオット都ホテル 19F
大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
tel: 06-6628-6111


大好きなラウンジでたびたび行っていますので、このブログにもよく登場しますが(^▽^;)
この日はアフタヌーンティいただきました(すでにイブニングだけど)。



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まずは泡で乾杯。これはお約束。
こちらのラウンジでは HENRIOT Brut Souverain N.V のみということでしたが喜んでいただきました。



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まずはセイヴォリー。
 ・ローストビーフサンドウィッチ
 ・栗粉のフリッテッレ
 ・チキンフランセーズ
 ・レンズ豆とキアヌのサラダ仕立て
 ・コリンキーとキャロットのラペ
 ・梨と生ハム エDプーマのチーズソース
 ・プレーンスコーン/マロンスコーン

どれもおいしかったです。
結構ボリュームがあって、セイヴォリーだけですでにかなりおなかいっぱいに・・・。


スイーツは冒頭の画像。
それぞれ紅茶とコラボレーションしたメニューとなっていました。
 ・パリxムースショコラ
 ・ホットアップルスパイスxタルト オ ポム
 ・ローズセンティドxマカロン
 ・アールグレイシュプリームxサブレ
 ・アフリカンオータムxカシス
 ・ヴィクトリアンロンドンフォグxイチジク
 ・ビーチ&ジンジャーxブドウ
 
これもどれもおいしかったですが、サブレが特にお気に入り。


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遠来の友に敬意を表して、プレートにサリーちゃんのハンドルネーム入れていただきました。




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夕暮れから夜景へと移り行く大阪の街を眺めながら、おいしく楽しい時間を過ごしました。



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あっという間にクリスマスが来て今年も終わっちゃいますね。




いい舞台観て楽しいアフター サイコーです のごくらく度 (total 2430 vs 2429 )



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2023年11月19日

平成中村座 小倉城公演 昼の部


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北九州市制60周年
平成中村座 小倉城公演 昼の部
2023年11月17日(金) 11:00am 平成中村座 桜席 2階左1列




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入場するといつもあるこれ


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この日は勘三郎さんの”目”がいきなり飛び込んできました。
姫路城公演の時もあったのかもしれませんが、気づかず💦
やっぱり今回、小倉に呼ばれたんだなと思いました。

ということで公演ドリンク(言い方)は「勘三郎カクテル」いただきました(冒頭の画像)。
十八代目襲名の時に勘三郎さんにお作りしたという、アップルブランデー、梅酒、レモンジュースのカクテル。「アルコール強めですが大丈夫ですか?」と言われて「大丈夫です!」ときっぱりお返事しました。他には勘九郎カクテル、七之助カクテル、ノンアルコールの勘太郎エール、長三郎あまおうなども。
マスターが、お店にいらした時の勘三郎さんのお写真見せてくださって(見覚えあるピンクのセーターお召しでした)、ちょっと泣いてしまいました。


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、義経千本桜  渡海屋/大物浦
出演:中村勘九郎  中村七之助  中村橋之助  中村虎之介
中村鶴松  中村歌之助  中村福之助  坂東新悟  片岡亀蔵 ほか
(上演時間: 1時間55分)



「大物の沖にて判官に仇をなせしは知盛が怨霊なりと伝へよや」という台詞はソラで言えるくらい、「義経千本桜」の中でも最も好きな演目の一つである「大物浦」と最も好きな登場人物の中納言知盛。
勘九郎さんが渡海屋銀平実は新中納言知盛を演じるのは、2013年の襲名披露博多座公演以来10年ぶりだそうです。
前年の南座顔見世公演中に勘三郎さんが亡くなって、仁左衛門さんが知盛を教えてくださったとおっしゃっていたこと、今でもよく覚えています。
「渡海屋」で花道から出て来た銀平が傘ではなく碇を担いでいるのを観て、「あぁ、中村屋の型だぁ」とまた泣きそうになりました。


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2023年11月18日

本年三度目の九州・小倉


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昨日は小倉に行ってきました。
というより、平成中村座小倉城公演へ、ですが(^▽^;)

今回は往復とも新幹線みずほ号を利用。
行きは乗り継ぎがよかったので西小倉駅まで電車に乗って、そこから小倉城へ。
平成中村座小倉城公演を昼夜遠しで観ました。

この公演は当初観るつもりにはしていなくて、チケットも取っていませんでしたが、私にとって久しぶりの平成中村座だった5月の姫路城公演がとても楽しかったこと、この小倉城公演が開幕してとても評判がよいことに加えて、観劇予定だった宝塚の公演がいくつか中止になってしまったこともあって、「それなら小倉行ってやる!」とチケットを探したところ、運よく手に入れることができて、張り切って行ってまいりました。
11月13日(月)夜の部が中止になって、代役で再開したと思ったら14日夜の部もまた中止になって心配しましたが、15日から再開、私が観た17日からは鶴松くんも復帰して、当初の配役通りの上演となりました。


昼の部と夜の部の間には近くのリバーウォーク北九州で軽く食事。
北九州芸術劇場のある建物で、博多に行く時いつも新幹線から見ていましたので「ここかぁ」と思いました。


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夜の部終演後は紫川の綺麗なライトアップ眺めながら小倉駅まで歩きました。
20分かからないくらいだったでしょうか。
冒頭の画像もそうですが、北九州市が市政60周年ということであちこちにアニバーサリーモニュメントが。



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みずほとかさくらに乗るといつも「鹿児島まで行けるのかぁ~」と思います。




今年は1月と10月に博多座に行っていて、これで九州は三度目です。
1年に3回も九州に行く年になるとはね のごくらく地獄度 (total 2429 vs 2428 )

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2023年11月16日

祝雪組 pre100周年 「Greatest Dream」


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来年110周年を迎える宝塚歌劇の歴史の中で、1924年 3番目の組として誕生した雪組のプレ100周年記念イベント。
雪組の数々の名舞台を彩ったスターが一堂に会して、華やかなコンサートとなりました。


塚歌劇 雪組 pre100th Anniversary「Greatest Dream」
Special All Version

構成・演出:三木章雄
音楽:𠮷田優子  竹内一宏  斉藤恒芳   指揮:八木淳太
振付:尚すみれ  御織ゆみ乃  AYAKO  港ゆりか  三井聡
装置:國包洋子   衣裳:十川ヒロコ
出演:麻実れい  寿ひずる  平みち  杜けあき  一路真輝  
高嶺ふぶき  えまおゆう  和央ようか  朝海ひかる  貴城けい  
水夏希  彩吹真央  壮一帆  紫とも  月影瞳  舞風りら  
白羽ゆり  愛原実花  愛加あゆ  舞羽美海
未来優希  緒月遠麻  真波そら  沙月愛奈  蓮城まこと  
笙乃茅桜  彩月つくし  坂井美乃里  大原万由子  桜庭舞  ゆめ真音
特別出演 :宝塚歌劇団 美穂圭子

2023年11月13日(月) 5:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階11列センター
(上演時間:3時間/休憩 30分)



Greatヴァージョン、Dreamヴァージョン、ALLヴァージョンがあって、Great、Dreamは、出演者の時代に焦点をあてて、ALLヴァージョンとは異なる楽曲やシーンをプラスしてボリュームアップして構成した一幕と、雪組の歴史の中で広く親しまれる楽曲や卒業後の宝塚以外の曲等を披露するなどショーアップした二幕という構成。
ALLヴァージョンは出演者も多く、雪組の歴史を振り返り、出演者やその時代で特に印象に残る楽曲やシーンを厳選して構成、全幕ALL宝塚歌劇の楽曲、日替りメンバーによる夢のコラボ、“THE 雪組”を堪能するというもの。さらにはSpecial ALL(全公演中2回のみ)はレジェンド麻実れいが出演し、さらにグレードアップしてお送りいたします・・・ってそりゃ観るなら「Special ALL」でしょ、とこの回を観ました。


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私は少女時代から宝塚歌劇を観ていた結構古くからのファンではありますが、間に15年ぐらい観ていない時期があって、そのブランク期間のことを「宝塚暗黒時代」と自分で呼んでいるのですが、汀夏子さんがとにかく大好きで、続く麻実れいさんトップ時代も観ていて、平みちさんあたりから飛び飛びになって、朝海ひかるさんがオスカルをやった2006年のベルばら以降は完全復帰。
今回のセットリストにもその暗黒時代の曲が少なからずあって、トップさんも「誰?!」という方もいらしたのですが、リアルタイムで観ていなくても聞き覚えのあるナンバーがあったり、お名前だけ知っていたトップさんの歌声を初めてナマで聴けたり、とにかく楽しかったです。


続きがあります
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2023年11月11日

やっぱり大好き! 「アナスタシア」


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1997年に公開されたアニメ映画「アナスタシア」に着想を得て2017年にブロードウェイで初演されたれたミュージカル。
ロシア革命で処刑されたロマノフ王朝の末娘アナスタシアが生きていたという「アナスタシア伝説」にもとづいたロマンティックな物語をすばらしい楽曲の数々で綴られた作品です。

2020年に宝塚歌劇 宙組で観て大好きで何度も通った舞台。
梅芸版は2020年の初演がコロナ禍のため大阪は全公演中止となったため、今回初めてでした。


ミュージカル 「アナスタシア」
オリジナルクリエイティブスタッフ
脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ステファン・フラハティ
作詞:リン・アレンス
振付:ペギー・ヒッキー
演出:ダルコ・トレスニャク
美術:アレクサンダー・ドッジ   衣裳:リンダ・チョー   映像:アーロン・ライン   照明:ドナルド・ホルダー
翻訳・訳詞:高橋亜子   振付補:三井聡
出演:葵わかな  海宝直人  堂珍嘉邦  大澄賢也
朝海ひかる  麻実れい ほか

2023年10月20日(金) 6:00pm 梅田芸術劇場メインホール 2階5列センター
(上演時間: 2時間50分/休憩 25分)



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物語の舞台は20世紀初頭、帝政末期のロシア。
1906年 サンクトペテルブルクの王宮でロシア帝国皇帝ニコライ二世の末娘アナスタシアがパリへ旅立とうとしている祖母 マリア皇太后(麻実れい)からオルゴールを贈られる場面から始まり、美しく成長したアナスタシア(葵わかな)と両親、姉たちが舞踏会で踊る中、突然、銃声が響いてボリシェヴィキたちが乱入してくるロシア革命へと続きます。
そして、サンクトペテルブルクがレニングラードと名前を変えた1927年。街中ではアナスタシアが生きていると噂する声がまことしやかに広がり、パリに住むマリア皇太后は、アナスタシアを探すため多額の賞金を懸けます。それを知った詐欺師のディミトリ(海宝直人)とヴラド(大澄賢也)は、記憶喪失の少女アーニャ(葵わかな)をアナスタシアに仕立て上げ賞金をだまし取ろうと企て、アーニャに作法など様々なことを教え込んで三人でマリア皇太后の住むパリへと旅立ちます。一方、ボリシェビキの将官グレブ(堂珍嘉邦)もアナスタシア暗殺命令を負い、三人の後を追ってパリに向かいます。やがてアーニャは少しずつ昔の記憶を取り戻し・・・。


宝塚歌劇宙組(2020年)の感想はこちらこちら


宝塚で先に観て、同じ作品を外の舞台で観るとがっくし⤵となることが少なからずあるのですが(その最たるものは「ロミオとジュリエット」)、この舞台はとてもよかったです。

宝塚版はやっぱり男役のディミトリ主役の物語に改変していたことが今回オリジナル版を観てよくわかりました。もちろん宝塚版もとても上手く潤色されていたと思います(同様のパターンにトート主役のに「エリザベート」があります)。

楽曲がどれもいいのがまずあって、キャストも演出も、映像駆使した舞台美術も素敵でした。
あのプロジェクションマッピングの背景がとてもクオリティ高くて、2階席から観たこともあってか、本当に綺麗で精巧で遠近感もあれば壮大さもあって。銃撃でガラス割れる映像もすばらしかったし、写実的な部分ばかりでなく、パリへ向かう列車の背景が地図になっていたり、パリではエッフェル塔に上ったりムーラン・ルージュに飛んだする映像演出も楽しかったです。
舞台で映像使うのはあんまり・・派の不肖スキップですが、もうそんなこと言っていられない時代(と技術)になったんだなぁと実感しました。

とにかく楽曲がよい(二度目)のですが、いろんな場面でのリプライズの使い方も秀逸だと思います。
たとえば、オペラ座でアーニャとディミトリを見送ったヴラドが歌う♪ただ一つ計算外だったのは二人のロマンス 始まりはあの日のダ~ンス の部分が ♪The Countess And The Common Man 貴族とただの男 のメロディだったり。

訳詞や台詞が宝塚版とは少し違っていて、 Once Upon A December は "あの日の12月" ではなく "遠い日の12月"になっていました。
ラストのアレクサンドル三世橋でのアーニャの台詞は今回「大公女アナスタシアは意義を唱えます」でしたが、これは宝塚版の「大公女アナスタシアは許しませんよ」が断然好きでした(稲葉先生GJ!)
でもここで、二人の間にあるトランクの上に乗ってディミトリにキスするアーニャ、最高に可愛かったです(宝塚版にはなかった演出)。


今回、アーニャはじめ、プリンシパルキャストはマリア皇太后を除いてすべてダブルまたはトリプルキャスト。

アーニャ: 葵わかな・木下晴香
ディミトリ:海宝直人・相葉裕樹・内海啓貴
グレブ:  海宝直人・堂珍嘉邦・田代万里生
ヴラド:  大澄賢也・石川禅
リリー:  朝海ひかる・マルシア・堀内敬子
リトルアナスタシア:内夢華・鈴木蒼奈・戸張柚

まずディミトリの海宝直人さんありきで、リリーは朝海ひかるさんがいいなと選んで私がいける日(かつチケット取れた日)がこの日だけで、こういうキャストで拝見しました。


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葵わかなさんは私にとっては今でも「わろてんか」(2017年の朝ドラ)のてんちゃんなのですが、舞台を観るのは「パンドラの鐘」(2022年)以来2作目でした。
初演の「アナスタシア」も他のミュージカルでもよい評判を耳にしていていて、なるほどあんなに歌える女優さんだったのね、と感心(私が観た日は高音は少しつらそうでしたが)。
表情豊かで溌剌としていて、ダンスのレッスンでわざとディミトリの足を蹴ったりするおきゃんな感じもかわいかったです。ドレスもよくお似合いでした。
木下晴香さんのアーニャも観てみたかったな。

海宝直人さん何だかディミトリそのもののようでした。
"My Petersburg" 俺のペテルブルク は東京ではほぼ毎回ショーストップになっていたと聞きましたが、むべなるかな。
歌がうまいのはもちろんですが、あの1曲にディミトリのすべてが込められていて、これまで生きてきた道や人としての矜持を知る思い。ラストの ♪この街を~ のロングトーンも凄かったです。
悪役フェチとしてグレブ大好きなので、海宝さんのグレブも観てみたかったです。

そのグレブは堂珍嘉邦さん。
表情少なくて冷たい感じながら実はアーニャに惹かれていることも、父親から受け着いた革命の理念にがんじがらめになりながらもついに自分の意志で断ち切るに至る揺れがよく感じられました。歌はやっぱりお上手。

グレブでいうと、すごく怖かったらしい田代万里生さんグレブも観てみたかったなぁ。

ヴラドは大澄賢也さん。
イケイケでノリノリのイケオジでした。
ダンスがお上手なのは周知のことですが、歌もきっちりとこなしていらして、さすがたくさんのミュージカル作品に出演されているのは伊達ではありません。

楽しみにしていた朝海ひかるさんのリリー。
実は宝塚版の和希そらさんのリリーが好き過ぎて、どうだろうと思いながらでしたが、チリチリ頭(言い方)なのにコケティッシュで、元貴族の上品さは失わずにちゃんと笑いも取れる魅力的なリリーでした。
お得意のダンスは相変わらずステキでしたが、歌も思いがけず(失礼!)よく声が出ていて「あれ?コムちゃん歌うまくなった?」と感心したりも。

そして、麻実れいさんのマリア皇太后。
ひとたび現れると場を圧倒するような存在感、威厳と品。
マリア皇太后の気位の高さや気難しさの中に限りない孤独も滲ませていて、だから、ラストシーンで「それでも・・」と結んだ時の彼女の穏やかな微笑みに、そばにアナスタシアはいなくても心で繋がっていて、もう孤独ではないことが感じられて、こちらまで何とも言えない気穏やかな気持ちになりました。


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改めて「アナスタシア」大好きだ と感じた舞台。
他のキャストの日のチケット取っていなかったことをとても後悔しました のごくらく地獄度 (total 2427 vs 2426 )


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2023年11月09日

ディストピア世界のピュアラブ 「眠くなっちゃった」


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ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんが主宰する演劇ユニット「ケムリ研究室」。
2020年に旗揚げ公演「ベイジルタウンの女神」、2021年は安部公房原作の「砂の女」を上演、今回が第三弾です。


ケムリ研究室no.3 「眠くなっちゃった」
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
振付:小野寺修二   映像:上田大樹   音楽:鈴木光介
美術:BOKETA   照明:関口裕二   衣裳:黒須はな子
出演:緒川たまき  北村有起哉  音尾琢真  奈緒  水野美紀
近藤公園  松永玲子  福田転球  平田敦子  永田崇人
小野寺修二  斉藤悠  藤田桃子  依田朋子
山内圭哉  野間口徹  犬山イヌコ  篠井英介  木野花

2023年10月28日(土) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター 
阪急中ホール 1階A列センター
(上演時間: 3時間25分/休憩 15分)



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気温までも政府に管理される近未来のどこかの国。
かつて様々な犯罪に手を染めていた娼婦のノーラ(緒川たまき)は夫のヨルコ(音尾琢真)と暮らしていますが、実はヨルコはすでに亡くなっていてこれは家庭用ロボット。ロボットの所持は禁止されており、政府の回収業者によりヨルコのロボットは回収されてしまいますが、泣きちゃくるノーラに新任の指導監視員リュリュ(北村有起哉)は同情以上のものを感じるようになります。ある日リュリュは、当局により山に廃棄された家庭用ロボットの音声テープ(ヨルコの声も入っている)を盗み、ノーラを連れて逃げますが、二人の逃避行は当局の知るところとなり・・・。

ノーラとリュリュを中心に、ノーラの娼婦仲間のシグネ(水野美紀)を無理やり情婦にしているゴーガ(山内圭哉)と従者のナンダ(野間口徹)、ゴーガのお気に入りの歌手で歌をつくるために人の記憶を吸うボルトーヴォリ(篠井英介)、ノーラが住むアパートの大家ウルスラ(犬山イヌコ)の一家、ウルスラの娘ナスカ(奈緒)の恋人アーチー(永田崇人)とその母親アルマ(平田敦子)など、彼らを取り巻く人々の物語が繰り広げられます。


近未来SFでディストピア
エロティックでバイオレント
退廃的で猥雑で残酷

だけど

ピュアラブストーリーでした。
笑わないリュリュのノーラへの不器用で一途な思いが切ない。


続きがあります
posted by スキップ at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする