
1996年にカナダで初演され、1998年にはブロードウェイで上演、トニー賞で最優秀脚本賞など4部門を受賞したミュージカルの日本初演。
20世紀初頭、アメリカの移民の約9割がやって来たと言われる激動の時代のニューヨークを舞台に、ユダヤ人、黒人、白人の3つの家族が、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうとする群像劇。
ミュージカル 「RAGTIME」 ラグタイム
脚本:テレンス・マクナリ―
歌詞:リン・アレンズ
音楽:スティーヴン・フラハティ
翻訳:小田島恒志 訳詞:竜 真知子
演出:藤田俊太郎
振付:エイマン・フォーリー
音楽監督:江草啓太 美術:松井るみ 衣裳:前田文子
出演:石丸幹二 井上芳雄 安蘭けい
遥海 川口竜也 東 啓介 土井ケイト
綺咲愛里 舘形比呂一 畠中 洋 EXILE NESMITH ほか
2023年10月7日(土) 12:30pm 梅田芸術劇場メインホール 1階12列センター
(上演時間:3時間5分/休憩 25分)

物語の舞台は20世紀初頭のニューヨーク。
娘の将来を思いラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人のターテ(石丸幹二)。
流行の音楽“ラグタイム”を奏でる才能ある人気黒人ピアニスト コールハウス・ウォーカー・Jr.(井上芳雄)。
裕福な白人家庭になりながら偏見を持たず、正義感にあふれるマザー(安蘭けい)。
ある日、コールハウスに愛想をつかした恋人のサラ(遥海)が2人の間に生まれた赤ん坊をマザーの家の庭に置き去りにしたことから、3人と彼らを取り巻く人々の運命が交錯していきます。
ヘンリー・フォードや J.P.モルガン、エマ・ゴールドマン、ブッカー・T・ワシントンといった実在した実業家や政治家も登場して、アメリカの当時の歴史を描く叙事詩のような趣きです。
真ん中に白人のグループ、上手にユダヤ人、下手に黒人たちと色分けされた切り絵の幕。
まるでその絵が動き出すように白人グループから順に登場人物が出てくるオープニングがとても洒落ています。
やがて全員で「Raggime」のコーラスとなりますが、動きや歌い方がそれぞれの人種ごとに違っていて、衣裳の色の違いもキャッチーにくっきり際立たせていて、一気に物語世界へ引き込まれます。
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