2024年06月14日
再びそしてラストのシアターオーブ
昨日は東京へ・・・というより東急シアターオーブへ行ってきました。
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これ、最近どこかで見たフレーズ(^^ゞ
「朝早い新幹線で上京して10時前には渋谷着。
東急シアターオーブで宝塚歌劇星組公演「BIG FISH」をマチソワ観て、マチソワの間もオーブのフロアから動かず、終演後はまたとっと帰ってきました。」
というあたりも6月3日の投稿とまったく同じで、「BIG FISH」マチソワ。
これが私にとって「BIG FISH」楽。
目に心に焼き付けて、案の定ダーダー泣いて、でも満足感いっぱいで帰ってまいりました。
冒頭の画像は、ソワレ終わってロビーに出た私たちを迎えてくれた綺麗な夕陽。
劇場から渋谷ヒカリエ11階ロビーまで降りたところで撮りました。
コカ・コーラやIKEAの広告塔があるところも渋谷っぽい。
ひと月に2回上京してシアターオーブ以外行っていないってどーなん? の地獄度 (total 2267 vs 2273 )
2024年06月11日
その光の先に見えるものは 星組 「夜明けの光芒」
©宝塚歌劇団
雪組に続いて星組も3チームに分かれての別箱公演。
まずは暁千星さん 二度目の東上主演です。
宝塚歌劇 星組公演
ミュージカル・ロマン 「夜明けの光芒」
チャールズ・ディケンズ作「大いなる遺産」より
脚本・演出:鈴木 圭
作曲・編曲::𠮷田優子 編曲:伊賀美樹子
振付:若央りさ 平澤智 殺陣:諸鍛冶裕太
装置:稲生英介 衣装監修:有村 淳 衣装:植村麻衣子
出演:暁 千星 瑠璃花夏 美稀千種 輝咲玲央
紫りら 朝水りょう 澪乃桜季 夕渚りょう
七星美妃 天飛華音 紘希柚葉 綾音美蘭 碧音斗和
稀惺かずと 乙華菜乃 藍羽ひより ほか
2024年6月5日(水) 4:00pm シアター・ドラマシティ 4列下手
(上演時間: 2時間30分/休憩 25分)
©宝塚歌劇団
物語の舞台は19世紀初頭のイギリス。
テムズ河口近くの片田舎。両親を亡くし、姉ジョージアナ(澪乃桜季)の嫁ぎ先である鍛冶屋のジョー(美稀千種)に引き取られたピップ(暁千星)は幼いころ、脱獄囚に脅され、自宅から食料とヤスリを盗んで渡してしまったことがいつまでも心に残っていました。ある日、近所の大邸宅に住むミス・ハヴィシャム(七星美妃)から養女エステラ(瑠璃花夏)の遊び相手として招かれます。高慢ながら美しいエステラに心惹かれ、彼女に見合う紳士になりたいという願いを抱くピップでしたが、ジョーのもとで鍛冶屋の道を歩み始めます。
数年後、ピップのもとに莫大な財産の相続人に指名されたという知らせが突然届きます。紳士になるため、故郷の人々に別れを告げロンドンへと旅立つピップ。ロンドンでは田舎暮らしとは一変した夢のような暮らしが待っていました・・・。
「大いなる遺産」はイギリスの文豪チャールズ・ディケンズの代表作の一つで、これまで幾度も映像化され、宝塚歌劇でも1990年に剣幸さん主演の月組で上演されたということですが、いずれも観ておらず、もちろん原作も読んだことなくて全くの初見でした。
原作未読のため、どのくらい潤色されているのかわかりませんが、鈴木圭先生の脚本は「光と闇」をテーマに据えていて、財産を手に入れ、ロンドン社交界で虚飾にまみれて”闇堕ち”したピップが、”光の世界”を取り戻すという構成になっていました。
ラストでピップとエステラが一緒に見る朝日が、一度は闇堕ちしたピップの心を再び照らす光のようで、素敵なシーンでした。
”闇”を象徴する存在として、天飛華音さん扮する闇と男女の闇ダンサーズがいろんな場面に登場して妖しく踊りまくるのもよかったです。
ピップが脱獄囚エイベル・マグウィッチ(輝咲玲央)に脅される場面から始まります。
少年期のピップを藍羽ひよりさん、少女期のエステラを乙華菜乃さんが演じています。この二人、「RRR」ではそれぞれシータの少女時代、ラーマの少年時代を演じていて、今回男女が逆転していますが、いつも安心安定のかわいさと上手さ。
このマグウィッチが物語の鍵を握る人物だと最後の方でわかるのですが、この冒頭の時点では場面が暗かったことと、闇ダンサーズを把握するのに夢中で誰か気づかず・・・幕間に会った友人に「オレキザキ 一幕出てなかったよね?」と言って、「出てましたやん、脱獄囚」と言われる始末です💦
続きがあります
2024年06月03日
渋谷1年ぶり~♪
昨日は東京へ・・・というより東急シアターオーブへ行ってきました。
朝早い新幹線で上京して10時前には渋谷着(張り切りすぎ(^^ゞ)。
東急シアターオーブで宝塚歌劇星組公演「BIG FISH」をマチソワ観て、マチソワの間もオーブのフロアから動かず、終演後はまたとっと帰ってきました。
公演はとてもすばらしく、東や西や南の友人とも会えて楽しく観劇。
オーブは昨年の同じ時期に月組の「DEATH TAKES A HOLIDAY」を観に行って以来でしたので1年ぶり。
渋谷駅に降りたのも1年ぶりです。
冒頭の画像はシアターオーブの窓から眺めた東京(代々木方面)。
マチネ開演前に撮った写真で、このころは青空が広がっていましたが、この後曇り空から雨へと移っていったのでした。
真ん中の窓枠右手にあるビルが、「BIG FISH」劇中にニューヨークの街の背景として出てきたエンパイアステートビルに似ていて、東京の友人に尋ねたところドコモタワーで、似ている(似せた?)と有名なビルなのだとか。
ドコモタワー 2000年9月竣工ということですが気づくの今?! の地獄度 (total 2266 vs 2271 )
2024年06月01日
映画で予習 「BIG FISH」
原則として「舞台で観るものは事前情報入れたくない」人間で、予習はしない・・・といういかしたくないタイプなのですが、この作品は川平慈英さん主演でミュージカル化されたこともあってストーリーはぼんやり知っていますし(舞台は観ていない)、観劇回数も限られていることから、「映画観ておくかな」と思っていたところに折よくNHK BSでオンエアがありまして、これは!と録画して観ました。
思えば、宝塚歌劇それも星組に限って言えば、オリジナル作品や再演を除いて、「柳生忍法帖」も「ディミトリ」も事前に原作読みましたし、「RRR」は映画館で観て、何なら次回作「記憶にございません」もDVDレンタルして観たって・・・めちゃ予習していますね、ワタクシ💦
「ビッグ・フィッシュ」(2003年アメリカ映画)
原題:BIG FISH
監督:ティム・バートン
製作:リチャード・D・ザナック
原作:ダニエル・ウォレス 脚本:ジョン・オーガスト
美術:デニス・ガスナー 音楽:ダニー・エルフマン
出演:ユアン・マクレガー アルバート・フィニー ビリー・クラダップ
ジェシカ・ラング ヘレナ・ボナム・カーター アリソン・ローマン ほか
(上映時間:125分)
ストーリー:
自らの人生を巧みに語って、聞く人を魅了するのが得意なエドワード・ブルーム。
未来を予見する魔女のこと、一緒に旅をした巨人のこと、人を襲う森とその先にある美しい町のこと。彼が語る「人生のストーリー」に誰もが楽しく、幸せな気分になりました。一人息子のウィルも幼い頃は父の奇想天外な話が好きだったが、年を取るにつれそれが作り話であることに気づき、いつしか父の話を素直に聞けなくなっていました。自分の結婚式にエドワードがウィルの生まれた日に巨大な魚を釣った話で招待客を楽しませた時、不満が爆発する形でウィルは父に今夜の主役は自分であると訴え、一方的に父と疎遠になります。
そんなある日、母サンドラからエドワードの死期が迫っていると連絡を受けたウィルは妻のジョセフィーンとともに実家に帰ります・・・。
ダニエル・ウォレスの同名小説を原作としてティム・バートン監督が2003年に映画化した作品。
「ティム・バートンって、こんな優しくてハートウォーミングな作品もつくるんだ」というのが観終わった後の第一印象。
映画はかつてほど数多く観る訳ではありませんが、ティム・バートンといえば「バットマン」「シザーハンズ」「チャーリーとチョコレート工場」といった作品の独特な世界観のイメージが強かったのです。
後で調べる中で、元々はスティーヴン・スピルバーグが監督する予定だったと知り、なるほどと納得もしたり。
「父と息子の葛藤と理解」がメインテーマになっていますが、どこまで本当なのか空想なのかわからないエドワードの経験譚が映像で展開されて、ビジュアル的にも楽しい。
ポスターにもなっているエドワードがサンドラの好きな黄水仙の中でプロポーズする場面は夢のように美しくて、多幸感に満ちています。
というか、サンドラ、どうしてドン・プライスみたいな男を選んで婚約していたの?と思わないでもありません(^_^;)
そんなサンドラが、バスタブに全身顔まで浸かったエドワードを見つめながら、自分も洋服を着たままバスタブに入って抱擁するシーンがとても印象に残りました。
最初の求愛はエドワードからの一方的なものだったけれど、サンドラは彼を深く理解し、愛情深くずっと寄り添ってきたのがよくわかります。
ウィルについては、まぁそんな感じになるよね、そしてそういう風に父親に理解を示すようにもなるよね、と思いますが、この作品が子どもを持つ男性に特に支持されているというのもわかる気がします。
ラストはいかにもファンタジーですが、祝祭的にムードもあって、それまでエドワードの話に出てきた人たちが揃って見守っていて、観ていて悲しいのかハッピーなのかわからない涙が流れました。
楽曲もとてもいいと聞いていますので、ミュージカルとしてどんな舞台になるか楽しみです。
それにしても、映画でこんなに泣くぐらいだから舞台では、まして礼真琴さんのエドワードでは、どれほど泣かされることやら の地獄度 (total 2266 vs 2270 )
2024年05月31日
さながらプレお披露目 雪組 「仮面のロマネスク/Gato Bonito!!」
©宝塚歌劇団
雪組別箱の3つ目はこちら(順番的にはこれを一番最初に観たのですが)。
朝美絢さんと夢白あやさんコンビでの全国ツアー公演。
まだ正式には発表されていませんが、朝美絢さんは雪組次期トップスターの最有力候補でもあり、ご本人もやる気が漲ってお芝居、ショーともに輝くような存在感を発揮していて、さながら”トッププレお披露目公演”のようでした。
宝塚歌劇雪組 全国ツアー公演
ミュージカル 「仮面のロマネスク」
~ラクロ作「危険な関係」より~
脚本:柴田侑宏
演出:中村 暁
作曲・編曲:寺田瀧雄 𠮷田優子
振付:名倉加代子 装置:齋藤万希子 衣裳:薄井香菜
ショー・パッショナブル 「Gato Bonito!!」
~ガート・ボニート、美しい猫のような男~
作・演出:藤井大介
作曲・編曲:青木朝子 手島恭子
振付:羽山紀代美 御織ゆみ乃 若央りさ 百花沙里 ANJU 中塚皓平
装置:新宮有紀 衣裳:河底美由紀
出演:朝美 絢 夢白あや 透真かずき 真那春人 杏野このみ
希良々うみ 縣 千 咲城けい 聖海由侑 華純沙那 音綺みあ ほか
2024年4月12日(金) 3:00pm 梅田芸術劇場メインホール 2階RB列/
4月13日(土) 12:00pm 1階15列センター
(上演時間:3時間/休憩 30分)
©宝塚歌劇団
「仮面のロマネスク」
舞台はナポレオン失脚後、王政復古した1830年のパリ。
社交界で虚飾に満ちた恋の駆け引きを楽しんでいる貴族たちの中でも注目を集めている美貌の貴公子ヴァルモン子爵(朝美絢)。
女性との醜聞が絶えないヴァルモンでしたが、かつて恋人であった若き未亡人・メルトゥイユ侯爵夫人(夢白あや)だけは特別な存在でした。メルトゥイユは以前の恋人であるジェルクール伯爵(咲城けい)が若い令嬢セシル(華純沙那)と婚約したことを知り、ヴァルモンにセシルを誘惑するよう依頼します。また、ヴァルモンが貞淑なトゥールベル高等法院長夫人(希良々うみ)に興味を持ち始めいることを見抜き、トゥールベル夫人とセシルの両方を誘惑するよう持ちかけ、成功したら自分を褒美にすると提案します・・・。
これ、すみれコード大丈夫なのかしら、という物語ですが、1997年 雪組の高嶺ふぶきさん・花總まりさんで初演されて以降、何度も再演を重ねてきた宝塚歌劇の名作の一つです。
私もこれまでに宙組や花組で観ていて、何度観ても主役の2人には1ミリも共感できませんが、あの耽美な世界観は好みです。
ラストのヴァルモンとメルトゥイユのダンスシーンは本当に名場面だと思います。
大きな時代のうねりの中で、甘く切なく、破滅へと向かうラストシーン。
鳴り響く砲声と燃えさかる火の手の中、微笑み合って踊る2人。
多分もう二度と会うことができない別れを前に、お互いにそれまでかぶっていた仮面をようやく外し、「ジャン・ピエール 楽しかったわ」「あなたが本当に好きだった」と真実の思いを告げながら。
そういえばこのシーン、炎の中2人が踊ってくるくる回りながら幕が下りてくる印象だったのですが、今回演出変わったのかな?
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2024年05月19日
あなたが、だれかの夢になる。 雪組 「ALL BY MYSELF」
©宝塚歌劇団
10月13日をもって宝塚歌劇団を退団する雪組トップスター 彩風咲奈さんのストーリー仕立てのリサイタル。
「あなたが、だれかの夢になる。」
という、音楽学校時代の、未来を見つめる彩風咲奈さんのポスター画像で始まるリサイタル。
ブルームのメモリーはそのまま私の雪組メモリーとも重なって、胸熱でした。
©宝塚歌劇団
これが音校時代のポスター
本当にカワイイ
宝塚歌劇 雪組公演
彩風咲奈ドラマティック・リサイタル
「ALL BY MYSELF」
-BLOOM’S COLORFUL MEMORIES-
作・演出:野口幸作
作曲・編曲:青木朝子 太田健 手島恭子 高橋恵 甲斐正人 斉藤恒吉
振付:若央りさ 麻咲梨乃 鈴懸三由岐 三井聡 森優貴 Seishiro
装置:木戸真梨乃 衣裳:加藤真美 映像:九頭竜ちあき
出演:彩風咲奈 愛すみれ 天月翼 諏訪さき 眞ノ宮るい
有栖妃華 愛陽みち 絢斗しおん 音彩唯 華世京 苑利香輝 ほか
2024年5月5日(日) 3:30pm NHK大阪ホール 1階C10列上手
(上演時間: 2時間35分/休憩 30分)
まもなく休暇を取って長い旅に出る大スター ミスター・ブルーム(彩風咲奈)の公演が行われる中、楽屋にブルームの大ファンという編集者カイル(華世京)が訪ねて来て、ブルームの回顧録を出版したいと申し出ます。
はじめは渋っていたブルームでしたが、カイルの求めに応じ、インタビューに答える形でこれまでの舞台を振り返ります。
ブルームの過去の舞台はそのまま彩風咲奈の初舞台からの軌跡と重なり、ずっと”雪組の御曹司”だった彩風咲奈の軌跡はそのまま雪組の歴史とも重なって、とりわけ雪組ファンという訳ではない私でも懐かしさに目がしらが熱くなる思いでしたので、咲ちゃんファン、雪組ファンの皆さまのお気持ちはいかばかりかと。
今年退団するトップスターの退団前コンサート 花組 柚香光「BE SHINING!」、月組 月城かなと「G.O.A.T」と観てきて、どちらもよかったですが、この「ALL BY MYSELF」がトップスターの退団前コンサートの”正解”を観たように思いました。
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2024年05月17日
スルメの天ぷらって大阪だけ? @居酒屋がたろ
先日 梅田芸術劇場に「ベルサイユのばら50」を観に行きまして、
劇場で会った友人と終演後こちらで打ち上げ。
居酒屋がたろ
大阪市北区芝田1-7-2 阪急かっぱ横丁
tel:06-6373-1484
かっぱ横丁にある普通の居酒屋さんですが、珍しい日本酒がたくさんラインナップされていて、スタンダードなものから季節の創作料理まで、お料理はどれもとてもおいしくて、大人気でいつもにぎわっています。
冒頭の画像 スルメの天ぷらを Instagram にポストしたところ、「久しぶりに大阪に来るお友だちがスルメの天ぷら食べたいというのでお店探してた」とか、「東京から大阪に来るたびにおみやげに買って帰ってる」といったたくさんの反応をコメントやDMにいただきまして、「え!?スルメの天ぷらって大阪独特のものなの?」と今さらながら驚いた次第。
いや、普通にデパ地下のお惣菜売場とかに売ってるし(^▽^;)
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2024年05月04日
コンパクトだけどお芝居もショーも💮 雪組 「39 Steps」
©宝塚歌劇団
雪組別箱は3チームに分かれての公演。
バウホールでは、専科の凪七瑠海さん主演で、殺人事件の謎解きサスペンスのお芝居と、物語に出てくるミュージックホール「アリアドネ」でのショーという二部構成。
バウ公演ではめずらしくナマバンド演奏つきです。
宝塚歌劇 雪組公演
バウ・ヴォードヴィル 「39 Steps」
原作:ジョン・バカン「三十九階段」
脚本・演出:田渕大輔
作曲・編曲:青木朝子 植田浩徳 多田里紗
振付:御織ゆみ乃 若央りさ AYAKO 桜木涼介 三井聡
装置:川崎真奈 衣裳:薄井香奈 映像:九頭竜ちあき
出演:凪七瑠海 奏乃はると 久城あす 妃華ゆきの 叶ゆうり
野々花ひまり 壮海はるま 莉奈くるみ 紗蘭令愛 紀城ゆりや ほか
2024年5月3日(金) 2:30pm 宝塚バウホール 15列下手
(上演時間: 2時間5分/休憩 25分)
©宝塚歌劇団
物語の舞台は1914年のイギリス・ロンドン。
第一次世界大戦前夜で、ドイツによる侵略など様々なうわさが飛び交っていました。
南アフリカで鉱山技師として働いていたリチャード(凪七瑠海)はダイヤモンドの採掘で一山当て、ロンドンに戻って退屈な日々を過ごしていたある日、暇つぶしに覗いたミュージックホール「アリアドネ」で踊り子のアリス (野々花ひまり)と出会います。
その夜アパートに戻ると、上の階に住む男(和奏樹)が背中にナイフが刺さったまま訪ねてきて黒い手帳を渡し「39 Steps」という謎の言葉を残して息絶えます。大家(莉奈くるみ)に犯人と間違われたリチャードはとっさに逃げ出し、謎の男たちに追われながらも殺人事件の真相を解き明かそうとして・・・。
ジョン・バカンの「三十九階段」が原作で、ヒッチコックにより映画化され、近年はウェストエンドでも舞台化されたサスペンス。
原作未読、映画ももちろん舞台も未見です。
殺人事件の黒幕らしき”頬に傷のある牧師”’(叶ゆうり)はともかく、その手下たち(壮海はるま・蒼波黎也)がかなりのポンコツで、ミステリーというよりコメディ寄りな印象でしたが、明るくわかりやすく、勧善懲悪のハッピーエンドで楽しく拝見。
39 ”階段” という言葉にとらわれるあまり、ロンドン中の階段のある場所を探す中で、Steps が階段ではなく、ダンスのステップであることがわかり、そこから一気に謎が解けていく過程が洒落ていて、「アリアドネ」の乱闘の中、最初の場面に出てきた常連の酔っぱらいおやじ(奏乃はると)が現れた時には、「やっぱりあいつかー」とは思ったのですが、その正体がオドロキの大物だったのはヤラレタ!と思いました。
さすが組長、最後にいいとこ持っていきますよね。
続きがあります
2024年05月03日
今年もサイコーでした 「やのとあがつま」
矢野顕子さんのユニットの中では矢野顕子トリオと並んで大好きな「やのとあがつま」。
2022年以来2年ぶりのツアーで、とても楽しみにしていました。
やのとあがつま Japan Tour 2024
出演: ピアノ・キーボード・ヴォーカル:矢野顕子
三味線・ヴォーカル:上妻宏光
シンセサイザー:深澤秀行
2024年4月28日(日) 4:30pm ビルボードライブ大阪
(演奏時間: 1時間20分)
前回は住友生命いずみホールでしたが、今回は、私が初めてお2人のユニット(当時はやのつま)を聴いてとても衝撃を受けた2015年(こちら)以来のビルボードライブ大阪。
やっぱりビルボードのあの空間が大好きだし、ここで聴くやのとあがつま、サイコーでした。
お2人は2014年の初演(ニューヨーク)から今年で10年とおっしゃっていました。
セットリスト
1.こきりこ節(富山)
2.おてもやん(熊本)
3.津軽じょんがら節(青森)
4.淡海節(滋賀) ★
5.紅花摘み歌(山形)
6.ROSE GARDEN
7.恋の季節(ピンキーとキラーズ)
8.田原坂(熊本) ★
9.稲すり節(奄美)
10.いけるかも
11.斎太郎節(宮城)
Encore
12.おはら節(鹿児島)
13.ふなまち唄 PART Ⅲ
★ 上妻宏光ソロ
こきりこ節 おてもやん 津軽じょんがら節・・・聞き慣れた民謡も超絶アレンジと超絶テクで前奏だけでは何の曲かわからないくらい。
「おてもやん」の前奏は何だか宇宙の曲が始まりそうだったし、歌詞は途中から英語になるし。
”矢野節”とも相まって、初めて聴くような新鮮さの中に懐かしさも漂う不思議な響き。
民謡は基本的に生活感と祝祭感、そしてエネルギーに満ちていて、私たち日本人のDNAに深く刻み込まれているように思います。
それをこんなふうに大胆かつ斬新なアレンジと演奏で聴くことができて、耳も心も喜んでいる感じです。
前回、上妻さんが「まるで最初からこのユニットのためにつくられた曲みたい」とおっしゃってい「ROSE GARDEN」。
矢野さん高速演奏ピアノに力強くも哀愁を帯びた上妻さんの三味線の音色が加わって、とてもスリリングで圧巻のセッション。
この曲は深澤さんが抜けて、正真正銘ピアノと三味線だけのバトルのような演奏。
演奏終わりのキメポーズがまた2人ともカッコいいんだ♪
今回の新曲「恋の季節」。
上妻さんがニューヨークの矢野さんのところへ打合せにいらっしゃった時「どんな曲をやろうか」と相談して、自分たち含めてファン層の年齢を慮ってこの曲にしたそう。
まさか”やのとあがつま”でピンキーとキラーズが聴けるとは。
そして「田原坂」。
♪雨は降る降る人馬は濡れる~ と上妻さんが歌い始めると「キタッ!」と背中がゾクリとしました。
このブログでも何度も語っている大好きな曲です。
とりわけ上妻さんの包み込むような歌声で聴くのが大好きで、聴くたびに泣いてしまいます。
この曲までシンセサイザーなしでしたので、三味線とピアノをたっぷり。
西南戦争の負け戦を歌った民謡。
「民謡は基本的に作業歌。仕事歌で働きながら歌う歌が多いのですが、この曲は比較的新しく『新民謡』と言われるものです」と上妻さん。
矢野さんは “馬上ゆたかな美少年”という歌詞にかなり食いついていらっしゃいました。
それって村田岩熊のことだよね
「桜花に舞え」で天飛華音くんがやってたよね
まだ研1だったよねぇ
まで行き着いた星組脳です😅
アンコールラストはステージ客席一緒に
♪ラッセーラ ラッセーラ の大合唱
盛り上がって気持ちよく打ち出されました。
やのとあがつまのお陰で民謡の温かさ力強さに気づきました のごくらく度 (total 2262 vs 2265 )