2020年12月30日

2020年 エンタメモリー総括


本当にいろいろあった2020年も残りわずかとなりました。
今年がこんな年になるなんて、去年の今ごろ、お気楽にエンタメモリー総括書いていた時には思ってもみませんでした。
そんな2020年 空白の時間もありましたが、たくさんの感動に出会えたこと、本当に感謝しています。


観劇はじめライブ、トークショー、そし「配信」も含めて今年のエンタメ総数は111本。
リピートが22本ありますので、純粋な数となると89公演。
昨年はそれぞれ、147本、124公演でしたので、70~75%といったところ。
3月から6月にかけての”空白”の時期を考えると、よくこれだけ観られたなという感じです。

配信視聴は29本。89公演中29本ということで3割強です。
4月、5月、6月はナマの舞台は観ていなくて配信のみ。7月も6本中舞台は1本のみで5本が配信でした。
本当にあの頃は配信に助けられたなぁ。


内訳は
               配信 リピート  
歌舞伎・伝統芸能    35本 (19  2)
演劇・ミュージカル   31本 ( 5  4)
宝塚歌劇        39本 ( 1  16)
音楽           3本 ( 2   )     
映画           0本
その他          3本 (2   )        
計           111本 (29 22)


「宝塚ばかり観ていた」という感触だったのですが、こうしてみると3つのジャンルはまずまず均等。
「歌舞伎・伝統芸能」の配信の多さが目立ちます。
トークショーやオンラインのトークイベント等は「その他」にジャンル分けしていますが、歌舞伎家話や座談会などは歌舞伎役者さんが「舞台を待ってくださっているお客様に何かお届けできないか」という思いで始められたという認識で「歌舞伎・伝統芸能」のジャンルに入れています。
三月歌舞伎座の舞台の無料配信なども含めて、本当にありがたかったです。

宝塚歌劇もたくさん配信されましたが、私自身が基本的にあまり配信を好まず、どうしても無理という場合以外は劇場か、せめて映画館のライブビューイングを選んだこともあって、配信視聴は少なめです。


宝塚歌劇についてはちょっと興味があって組別の観劇数もチェックしてみたところ

花組   3回
月組   7回
雪組   6回
星組  13回
宙組   9回
専科   1回

今年は変則でしたので組によって公演日数にバラつきがあったとはいえ、組の好みが如実に表れていますな(^^ゞ



そして今年のチケット代がこちら。

2020sokatsu.jpg

年間合計 779,190円でした。
昨年が1,411,360円でしたので、ザクッと半減といったところでしょうか。

チケットを取っていながら中止等で観られなかった公演は62公演。
チケット代の払い戻し総額は55万円強でした。



5回以上行った劇場は

宝塚大劇場              21回 
梅田芸術劇場             13回
シアター・ドラマシティ        10回
サンケイホールブリーゼ         5回
松竹座                 5回

毎年10回以上行っていて上位の常連だった歌舞伎座は今年1回だけ、兵庫県立芸術文化センターも3回でした。
歌舞伎座に行ったのは9月24日。つまり今年東京へ行ったのは一度きり。歌舞伎に限らず東京でしか観られない舞台を観たい気持ちはヤマヤマですが、ここは我慢のしどころと精一杯自制しています。
梅田芸術劇場やシアター・ドラマシティが増えているのは、夏に公演再開して以降、宝塚の公演が上演されることが多かった・・・そしてよく通った、からだと思います。


今年ほど宝塚歌劇を好きでよかったと思った年はありません。
各所で公演が再開したころ見かけたツイート:

「とある他界隈のブログに『何度も中止の憂き目にあいその度に親の仇の如く叩かれ続けたのに、凛と立ち続けた宝塚はかっこよかった』というニュアンスの文章があって泣けた……そうだった……もう通常公演のようになってるけど今こうやって観劇できるのは宝塚歌劇が屈せず耐えてくれたおかげだ」

これを読んで私も思わず涙がこぼれました。

「千秋楽は何としても上演したい」といった事情があったにせよ、できる限り最大の努力をして幕を開けてくれた。
劇場に行きたくても行けないファンのために、ライブ中継も配信も増やしてくれた。
3月の雪組公演千秋楽は、スカイステージで生中継してくれた。
1席おきから通常配席に発売変更になった時、改めて買い直して重なったチケット代は払い戻してくれた。
ファンがみんな心配していた公演スケジュールもきっちり再構成して発表してくれた。
公演中たった1日の休演日(水曜日)にトイレのお化粧直しスペースに手洗所をズラリと増設してくれた。

その上、劇場に足を運ぶと、ジェンヌさんたちはいつも目一杯すばらしい舞台を見せてくれて、そこにいる間は嫌なこともみんな忘れられる。

・・・挙げたらキリがありません。
本当に宝塚歌劇があってよかった、宝塚ファンでよかったと心から思った2020年でした。


さて、そんな2020年のマイベストスリー。

12人の優しい日本人を読む会
ベイジルタウンの女神
FORTUNE


「12人の優しい日本人を読む会」は、もともと三谷幸喜さんの傑作でおもしろいホンな上に、1992年東京サンシャインボーイズ上演版のオリジナルキャストを中心に招集して、という演劇ファンなら垂涎ものの企画。
1つの部屋の中で12人が卓を囲んで協議し完結するというシチュエーションドラマで、リーディングにも、12分割した画面に12人がピタリと収まるZoomというツールにもよくハマって、まさにこの年ならではの上演。
そして何より、精神的にかなり凹んでいた時期にこの企画が発表されて、カレンダーの5月6日の欄に予定を書き込み、当日開演30分前位からPC立ち上げてスタンバイしたり、そんな段取りも含めて何だかとても久しぶりに「ナマで演劇を観る」ドキドキワクワクの高揚感を味あわわせてくれたのでした。

「ベイジルタウンの女神」はとにかくあの多幸感。
まるで大人のおとぎ話のようで、優しくて温かい。観終わった後にはとても幸せな気分になって、幸せなのになぜか涙が出てしまうという。
元より好きな女優さんではありますが、緒川たまきさんの魅力を再認識した作品にもなりました。
今年は上演作が2本も中止になってひどく落ち込んだ時もあったということですが、そういった状況の中、こんなに幸せな気分で劇場を後にできる作品をつくり出してくださったケラさんとカンパニーに感謝。

と、ここまではすんなり決まって、残る1作は迷いに迷ったのですが「FORTUNE」を選びました。
エンターテインメントが再開された後に観た作品にどうしても目が行きがちではありますが、いわゆる「コロナ禍」の直前に観た作品、しかもかなりバッドエンドで希望もない作品ですが、とても心に残っています。
演出も美術もシンプルかつ斬新で印象的でしたが、いずれも海外の方で、タイミングが少しずれていたら実現しなかった舞台かと思うと、本当に出会えてよかったと思います。
観劇した日がたまたま主演の森田剛くんのお誕生日で、カーテンコールでお茶目な姿を見られたこともうれしかったな。


特別賞を「PAC with ベートーヴェン!佐渡 裕 第九」 に。
佐渡裕さん渾身の指揮の第九。
第九好き、ベートーヴェン好きの上の今年の状況への思いも重なって、ずっとウルウルしながら聴いていました。



マイベストスリー 宝塚編

ピガール狂騒曲 (月組)
アナスタシア  (宙組)
眩耀の谷/Ray  (星組)


「ピガール狂騒曲」はめちゃくちゃ楽しい。大好き。
全然設定違うのにちゃんと「十二夜」になっていて、登場人物一人ひとりがよく書き込まれていて、原田諒くんがんばりました(どんな上から目線)。
主演2人はもちろん、シャルル(月城かなと)、ウィリー(鳳月杏)、ロートレック(千海華蘭)の3オジはじめ脇の芸達者ぶりも際立っていました。
コメディでアドリブ先行になりがちなところ、物語を逸脱しない品のよさもお気に入り。華やかなレビューシーンも、楽曲も衣装も美術も、ほんと何もかもよかったな。

「ピガール狂騒曲」が今年のNo.1だなと思っていたところ、さらに次にわぉ!な作品がきました。「アナスタシア」
残念ながらミュージカル版は大阪公演中止になってしまって観ていないのですが、噂に違わぬステキな作品。
ハッピーエンドなのに涙が出る、というのは「ベイジルタウンの女神」と同様。
星風まどかさんのアナスタシアを筆頭にキャストのハマリっぷりもすばらしく、多分、「エリザベート」や「ロミオとジュリエット」「ファントム」のように、この先何年かごとに再演を繰り返す宝塚の代表作の一つとなる作品かと思いますが、この初演の宙組はずっと語り継がれるのではないかしら。

こちらもここまではすんなり決まって、あと1作は少し迷って「眩耀の谷/Ray」に(1作ではなく2作ですけど(^^ゞ)
星組新トップコンビ 礼真琴さん・舞空瞳さんのお披露目公演。
若いパワーが弾けるような舞台が印象的なショー「Ray」を挙げようと思ったのですが、いやいや「眩耀の谷」も捨てがたく、ここは「お披露目公演」という一括りで。
「Ray」は11月の「エル・アルコン-鷹-」と併演された改訂バージョンも大好きでした。特にあのジャジーな「星に願いを」のデュエットダンス!


次点は「FLYING SAPA」(宙組)
上田久美子先生の描くディストピアの世界。
あの拍子抜けするほどのハッピーエンドはあまり好みではなかったですが、すべてがわかってからもう一度観たい、と思って予定外にリピートした作品です。

そして特別賞は、「青い星の上で」
これは舞台作品ではなく、柚希礼音さんが中心となって「いつも私たちのそばにいて支えてくださっている、舞台を楽しみに待っていてくださる方々に感謝と笑顔を、歌を通して届けたい」と、宝塚歌劇団で同じ時代を過ごした仲間たちに声をかけて始まったプロジェクト。You Tubeで動画配信され、再生回数170万回を超えるヒットとなりました。

配信開始されたのが5月29日。
精神的に結構辛い時期だったこともあって、動画の中のスターさんたちの笑顔と歌詞、限られた範囲内での演出のすばらしさに朝から号泣。
それからしばらくは毎晩寝る前に動画再生して泣きながら(悲しくてではない)眠るという日々でした。



以下が今年のエンタメ全作品リスト。
感想を書いたものは記事とリンクしています。

いつも12月末ギリギリまで観劇していて、この総括をする日までに感想を書ききれていない作品が何本もあったのですが、今年は12月15日に早々と観劇納めを終えていて、「余裕だわ」と思っていたら、6回観て気合入れて書こうと思っていた「アナスタシア」の感想が未完成というトラップ💦
これは年明け早々にアップしたいと思います。



2020年 スキップ's エンタメモリー

1月  <15本>
劇団朱雀復活公演  (2回)
第12回 薮下哲司さんと宝塚歌劇を楽しむ特別鑑賞会
風博士
宝塚歌劇花組 「マスカレード・ホテル」
神の子
宝塚歌劇雪組 「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」  (3回)
壽初春大歌舞伎 夜の部 
壽初春大歌舞伎 昼の部
壽初春大歌舞伎 「大當り伏見の富くじ」  (3回)
グッドバイ
サクラヒメ


2月  <9本>
キレイ -神様と待ち合わせした女-
紅-ing!!
宝塚歌劇月組 「出島小宇宙戦争」
FORTUNE
宝塚歌劇星組 「眩耀の谷」 
宝塚歌劇星組 「Ray -星の光線-」  (4回)
宝塚歌劇月組 「赤と黒」


3月  <3本>
素浄瑠璃の会 (レポ自粛)
「偽義経冥界歌」 ライブビューイング
ボディガード


4月  <5本> (すべて配信)
スーパー歌舞伎II 「新版 オグリ」 @松竹チャンネル
明治座 三月花形歌舞伎」出演者による座談会 @松竹チャンネル
三月大歌舞伎 「高坏」 @松竹チャンネル
三月大歌舞伎 「沼津」 @松竹チャンネル
3月歌舞伎公演通し狂言「義経千本桜」 @国立劇場公式YouTubeチャンネル


5月  <3本> (すべて配信)
12人の優しい日本人を読む会
Matthew Bourne’s Swan Lake, 2012 @MEET ME AT THE OPERA
歌舞伎家話 第一回


6月   <6本> (すべて配信)
歌舞伎家話 第二回
歌舞伎家話 第三回
歌舞伎家話 第四回
柚希礼音 ONLINE Birthday Party (レポ禁)
『未練の幽霊と怪物』の上演の幽霊
図夢歌舞伎 「忠臣蔵」 第一回


7月   <6本> (うち配信5本)
図夢歌舞伎「忠臣蔵」 第二回
図夢歌舞伎「忠臣蔵」 第三回
リーディングアクト「プラン変更 ~名探偵アラータ探偵、最後から7、8番目の冒険~」
図夢歌舞伎「忠臣蔵」 第四回
宝塚歌劇花組 「はいからさんが通る」  
図夢歌舞伎「忠臣蔵」 第五回


8月   <7本> (うち配信1本)  
素浄瑠璃の会 (レポ自粛)
宝塚歌劇宙組 「FLYING SAPA」  (2回)
大地
宝塚歌劇宙組 「壮麗帝」
第六回あべの歌舞伎「晴の会」
図夢歌舞伎家話


9月   <11本> (うち配信3本) 
宝塚歌劇雪組 「炎ボレロ/Music Revolution! -New Spirit-」 ①  
宝塚歌劇花組 「はいからさんが通る」  (再開初日)
ダディ・ロング・レッグズ
宝塚歌劇雪組 「NOW! ZOOM ME!!」 
宝塚歌劇星組 「眩耀の谷/Ray」 東京公演千秋楽ライブ中継
九月大歌舞伎 第二部 「色彩間苅豆」
九月大歌舞伎 第三部 「双蝶々曲輪日記」
十二人の怒れる男
松本幸四郎の歌舞伎を知ろう 第1回 (配信)
あなたの目 (配信)
中村勘九郎 中村七之助 歌舞伎生配信特別公演


10月   <12本>
ベイジルタウンの女神
シネマ歌舞伎 三谷かぶき「月光露針路日本 冒険者たち」
紅ゆずるトークショー
ゲルニカ
ハロルドとモード
柚希礼音 ONLINE Home Party  (レポ禁)
宝塚歌劇 「パッション・ダムール」
宝塚歌劇月組 「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-」
宝塚歌劇月組 「ピガール狂騒曲」  <4回>
「見えない/見える」ことについての考察


11月   <16本>
宝塚歌劇月組 「ピガール狂騒曲」 千秋楽ライブ中継
おかしな二人
妄想歌舞伎 11章
錦秋文楽公演 第1部
錦秋文楽公演 第2部
ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~  ①      <4回>
真夏の夜の夢
「獣道一直線!!!」
宝塚歌劇星組 「エル・アルコン-鷹-/Ray -星の光線-」 ①    <5回> 


12月   <18本>
フリムンシスターズ
吉例顔見世興行 第一部
吉例顔見世興行 第二部
迷子の時間
宝塚歌劇星組 「シラノ・ド・ベルジュラック」  <3回>
PAC with ベートーヴェン!「佐渡 裕 第九」
矢野顕子 さとがえるコンサート2020
宝塚歌劇宙組 「アナスタシア」 ①     <6回>
Ken's Bar -ON LINE-
紀尾井町家話 第二十二夜
吉例顔見世興行 第三部



中止等で観られなかった公演



このような状況下でしたが、たくさんの作品を観られて、笑って泣いて感動して、1年を終えられることに感謝。
2021年が、舞台にかかわるすべての方たちに希望のある年となりますように。


posted by スキップ at 21:27
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