2018年12月07日

矢野顕子 さとがえるコンサート2018


satogaeru2018.jpg毎年12月のお楽しみ。
矢野顕子さんのさとがえるコンサート。
今年は全国5か所で開催されますが、11月28日にリリースされたコラボアルバムの参加アーティストの中から各会場ごとに違ったゲストが発表されました。

大阪は大貫妙子さん。
「わぉ!楽しみ~♪」となりました。
(他会場のゲストラインナップは、三鷹と仙台が松崎ナオさん、
名古屋がYUKIさん、東京が奥田民生さんと細美武士さん)


矢野顕子 さとがえるコンサート2018
出演: 矢野顕子(vo. pf.)
佐橋佳幸(g)  小原礼(b)  林立夫(ds)
ゲスト: 大貫妙子

2018年12月4日(火) 7:00pm サンケイホールブリーゼ 1階G列センター
(演奏時間: 2時間20分/休憩 20分)



すごーく楽しかった!
さとがえるコンサートは毎年楽しいに決まっているのですが、今年のさとがえるはここ数年の中でも断トツに好きでした。

最初に矢野さんがステージに登場して下手のピアノを少し奏でて、「on guitar 佐橋佳幸!」と紹介された佐橋さんが上手に登場して、そのギターと短いセッションして、それからon drums 林立夫! on bass 小原礼! と一人ずつ増えて音がどんどん折り重なって、ホール中に彩りに満ちた世界が広がっていくようなオープニング、素敵だったな。

まるで楽器のように響く矢野さんの歌声、旋律が生きもののようなピアノ、そこに加わる“百戦錬磨の”ギターとベースとドラム。
本当に贅沢な時間でした。
これまでのさとがえるコンサートを見渡しても、このバンドメンバーの組合せは初めてだと思うのですが、何ていうかとてもバランスがよくて、矢野さんの歌声や楽曲とも相性抜群で、いつまでも聴いていたい感じ。そして折々に繰り出される超絶技巧にカッコイイ~とシビレたりも。


SET LIST
(帰りの地下鉄の中で思い出しながらメモしたのですが、順番あやふや&思い出せない曲も・・・後でわかったら追記します)
Act Ⅰ
1. 海と少年
2. 自転車でおいで  with 佐橋佳幸
3.
4. バナナが好き
5. わたしと宇宙とあなた
6. SMILE  with 小原礼
7. ペイパー・ドール 
Act Ⅱ
1. When We’re In Space
2. 湖のふもとでねこと暮らしている
3. 横顔  with 大貫妙子
4. あなたを思うと  with 大貫妙子
5. ただいま
6. 夕焼けのなかに
7. あなたとわたし
8. 津軽海峡冬景色
9. ごはんができたよ
10. ひとつだけ
Encore
1. ピーターラビットとわたし  with 大貫妙子
2. ラーメン食べたい



「自転車でおいで」は佐橋さんがデュエット参加。やわらかな歌声ステキでした。
この曲、シングルCDやアルバムでは佐野元春さんがデュエットと口笛担当だったのですが、その口笛も佐橋さん。
この口笛がすごく上手で、最初録音かと思ったほどでした。

チャップリンの名曲 「SMILE」はベースの小原さんがコーラス参加。こちらも穏やかで温かみがある声。
後でおっしゃっていましたが、「コーラスやって」って今日言われたのだとか。

3曲目から5曲目は「ロケット三部作」とおっしゃっていました。
どの曲も歌詞に「ロケット」が出てくるからなんですって(笑)。
3曲目なんだったかなぁ。

休憩前のラストは、矢野さんが「山下達郎が私のために書いてくれた曲」(←)とサラリと言ってのけた「ペイパー・ドール」
「誰かがチクるんだろうなぁ」と笑いながら。
♪きみはただ僕のこと ひとり占めしていたいだけ というフレーズが印象的な苦い恋の歌ですが、この曲のアレンジ、すごくカッコよくてまるで違う曲を聴いているよう。特に響きわたる小原さんのベースに聴き惚れました。


後半はバンドメンバーなしで矢野さんのピアノ弾き語りから始まって、ゲストの大貫妙子さんは3曲目から登場。
センターマイクで大貫さんが立って歌い、矢野さんはピアノをひきながらコラボするスタイル。
2人のコラボはこれまでにも聴いたことがありますが、声質や持ち味は違うのにハーモニーがとても綺麗で、聴いていて幸せな気持ちになります。
矢野さんが「名曲」と紹介した「横顔」も「あなたを思うと」も好きな曲なのでうれしかったです。

おふたりは今回のツアーグッズのテーマになっているダチョウについてトークを展開。大貫さんとふわりと浮遊感があるようなトークがなかなかツボでした。矢野さんが「カピバラとかにすればよかった」と言うとすかさず「ネズミの仲間なんだよ」とツッコんでいらっしゃいました。

万雷の拍手に送られて大貫さんが去ったのと入れ替わりにバンドメンバーが入って、「ただいま」。
「この曲をバンドでやるのはすごく久しぶり」と矢野さん。確かに。弾き語りで聴く方が多いかも。この曲のアレンジも素敵だったな。
「この曲は『春咲小紅』だったかもしれない曲です」と矢野さん。詞はつけず曲だけ先に出した中の1曲だったそうです。

この「ただいま」をはじめ、「ごはんができたよ」「ひとつだけ」そしてアンコールの「ラーメン食べたい」と、メジャーな(と私が思っている)曲が4曲も入っているのも今年のさとがえるの特徴でしょうか。
矢野さんの曲の中でも特になじみのある曲たちで、CDはもちろん、ライブでも数知れず聴いてきましたが、毎回アレンジが違っていて新鮮。
そしてやっぱり名曲だなぁ~と思います。
アレンジとえば「津軽海峡冬景色」も。あんなふうになるんだ!

アンコールは大貫さんが再度登場して、ドラムの林立夫さん以外の4人がステージ前方にスツールに座って並ぶ形。
「さて、何を歌うでしょう?」という矢野さんに「ピーターラビット!」という声が客席からすぐかかって、「もっと後で言ってよ」(笑)。
とても楽しくハッピーになれる曲の後、「最後はラーメンで締めたいと思います」。


「来年もここに戻ってくると必ずしも言える訳ではありません」と矢野さん。
生きるってそういうこと。
矢野さんが戻ってきても私が行けない場合もあるし、もしかしたら世界が大変なことになってることだってあるかもしれない。
だからこそこの一瞬一瞬、一曲、一音が愛おしく大切に思える時間。
今年も幸せな時間をありがとう。




来年もここにさとがえるしてくれますように のごくらく度 (total 1988 vs 1988 )




posted by スキップ at 22:29
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