
ジョジョ立ちのことは知っていても「奇妙な冒険」は読んだことがなく、もちろんこの短編集も未読・・・というか全く知りませんでした。
「森山未來くんが出る」という理由だけで観に行こうと思った舞台です。
「死刑執行中脱獄進行中」
原作: 荒木飛呂彦
構成・演出・振付: 長谷川寧
共同振付: 森山未來
音楽監督: 蔡忠浩(bonobos)
演奏: 蔡忠浩 吉田省念 田中佑司
出演: 森山未來 初音映莉子 いいむろなおき 江戸川萬時
大宮大奨 笹本龍史 宮河愛一郎 森川弘和
2015年12月23日(水) 4:30pm シアター・ドラマシティ 4列上手
死刑を宣告された男が監獄からの逃走を試みるという表題作「死刑執行中脱獄進行中」をベースに、原作短編集の収録作「ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」の要素を織り交ぜた構成なのだそうです・・・。
いや~、ここまで“お手上げ”という作品は久しぶり(笑)。
物語はもちろん、その世界観も全く理解するに至りませんでしたっ

「殺人の罪で死刑の判決を受けた囚人27号はとある牢獄に通される。彼はそのホテルの一室の様な牢獄で執行を待っていたが、次第にその部屋の異質さに気付いていく。実はこの部屋こそが処刑室であり、死刑執行はすでに始まっていたのである。」
なんて全然わからなかったもん(開き直り)。
かといっておもしろくなかった訳では決してなくて、森山未來くん筆頭にダンサーの皆さんの身体能力の高さ、強靭かつしなやかな肉体が描きだすパフォーマンスの美しさ、そのダンサーたちに時としてやさしく寄り添い、時に激しく扇動する生バンドの演奏、スタイリッシュな舞台装置・・・何ともアーティスティックな舞台で、頭で考えるより心でカラダで感じる舞台、といった印象です。
まさしくブルース・リーが「燃えよドラゴン」の中で放った言葉
"Don’t think. FEEL!" っていうあれですな。未來くんのお芝居が観たい私としては甚だ不完全燃焼ではありますが、「だからあの女、灰皿で何回もぶん殴ってやった」とか、「俺は嘘をつくが嘘をつかれるのは嫌いだ」とか、いかにも未來くん的な尖った目つきで言い放ったのを聴けたのうれしかったです。
次の舞台は「談ス」だし、未來くん、このままアーティスティックなダンスの世界に行って戻って来ないのかなぁと思ったりもしたのですが、カーテンコールでちょっぴり見せてくれた昔と変わらない笑顔に少しほっとする思いでした。
それでも私はお芝居をする未來くんが観たい の地獄度


