2021年05月09日

読了 子供のための伝記シリーズ「楠木正成」「楠木正行」


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5月15日に初日を迎える宝塚歌劇 月組公演(予定通り無事開幕おめでとう!)「桜嵐記」は楠木正行が主人公。

楠木正成、正行父子はわれらが河内のヒーロー。
千早赤阪村、観心寺、湊川神社、四條畷神社・・・ゆかりの地はそれとは知らない幼少時から訪れたことのある場所ばかりです。

日本史好き、大河ドラマ好きとしましては「太平記」も観ていましたので(1991年 30年前ですって!)、大体のことはわかっているものの、この機会に再度復習しておきましょうと、吉川英治さんの「私本太平記」を読み始めました。

が、又太郎から元服して高氏と名を改めて間もなくの足利尊氏の若き日から始まって、物語は遅々として進まず、13巻もあるのにこれでは公演始まるまでに正行どころか楠木正成も出てこないワと思っていたところ、湊川神社さんのツイートでこちらを薦めていただきまして、早速図書館で借りて読みました。


子供のための伝記シリーズ
日本武士道の源流 「楠公父子物語」
楠木正成  楠木正行

文: 後藤久子 
イラスト: えんどうえみこ
発行: 公益財団法人新教育者連盟 
平成20年2月10日・5月25日 第一版



子供さん向けの本なので文字も大きいですし、どちらも200ページ足らずのものなのでスラスラ読めるのですが、朝、通勤電車の中で読んでいても涙がこぼれそうになることしばしば。
「楠木正成」編終盤の「桜井の別れ」から「湊川の戦い」のあたりなんて、嗚咽しそうになったくらいです。

私利私欲を捨てて己のためではなく、正しいと信じる「義」のために命を賭して戦う正成と、11歳で父と死に別れながら、その「義」の魂を受け継ぎ、23歳までの短い生涯に貫き通した正行。
どうしてそこまで・・・と思いわずにはいられません。

私は武士の義という言葉にもハナハダ弱い・・・石田三成の「義は我にあり」という言葉も大好き。

楠木正成と最期まで生死をともにした弟・正季、正成に託されて少年正行を教え導いた重臣・恩地左近、正季の子で正行を”兄者”と慕ってともに戦った和田賢秀、そして正行の二人の弟 正時、正儀。
周りの人々も活き活きと描かれています。

その反面、敵方となる足利尊氏や高師直は「ほんっと、嫌な奴」となってしまうのは、伝記ものだから仕方がないところでしょうか。


これを読んでますます楠木正成・正行父子のファンになりました。
月組公演で演じるのが輝月ゆうまさんと珠城りょうさん。作・演出は切ない物語を書かせたら天下一品の上田久美子先生。
しかも珠城さんのサヨナラ公演。
号泣する予感しかありません。





この伝記シリーズ とても読みやすくおもしろかったのでほかの人物のものも読みたいと思います のごくらく度 (total 2247 vs 2248 )

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2021年04月04日

読了 「柳生忍法帖」


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宝塚歌劇 星組で今年の9月から上演されることが発表されている作品です。
山田風太郎氏の作品は、舞台「あかいくらやみ」の原作となった「魔群の通過」をはじめ何作か読んだことありますが、この作品は未読。

舞台を観る前に原作を読むのは好きではない上に、山田風太郎作品は虐げられる側の殺された方があまりにも凄惨で結構苦手・・・ではあるのですが、宝塚の公演概要に結構詳しいあらすじが掲載されていて、柳生十兵衛のことは他の書物で読んだことがあって、映画やTVでもまんざら知らない訳でもありませんので読んでみることにしました。


「柳生忍法帖」
角川文庫 上 江戸花地獄編  下 会津雪地獄編
作: 山田風太郎
初版: 1964年



あらすじはわかりやすいので宝塚歌劇公式HPご参照(こちら


結論から言うと、とてもおもしろかったです。
移動の電車の中で読むことが多いのですが、早く続きが読みたくて会社のお昼休み、ランチ後にページを開くこともあったくらい。
特に下巻は次どうなるの?どうなるの?と一気に読んでしまいました。

ただ、山田風太郎氏の凄惨は全編を貫いていて、特に冒頭の東慶寺で堀一族の女たちが会津七本槍に殺される場面はあまりにも悲惨で途中で「もう無理~💦」と思うくらいでした。

それを乗り越えると、その悪人七人が柳生十兵衛が訓練した七人の女たちによって一人またひとりと天誅を加えられていくのは小気味よい感じです。
それでも、後半の会津編で女たちとともに会津入りした沢庵門下の飄々とした7人のお坊様がたが彼女たちを守るために身を呈して次々死んでいくのはとても切なくて、電車の中で読みながら涙を流したこともあります。

この作品はもともと新聞の連載小説だったということですが、最後の方はページが足りなくなって結末を急いだのかなという印象も。
十兵衛が何度も起死回生しながらも大ピンチに陥って、どうなるの?と思っていたところに天樹院さまが柳生宗矩と柳門十哲に守護されてカッコよく登場して一気に収束というのはいささか拍子抜けでした。それができるなら最初からそうすれば・・・みたいな。


そんな中、私が一番好きなシーンは

芦名銅伯に追い詰められて進退窮まった沢庵老師が、会津若松城に一人乗り込んで来た十兵衛に、天海僧正を守るため、十兵衛も堀の女たちも死んでくれと言った時、十兵衛が「いやでござる」と言い放ったところです。

「拙者はともかく、左様なわけであの女どもを死なせるのはいやでござる」
「あの女たちを見殺しにして、なんの士道、なんの仏法。仏法なくしてなんのための天海僧正、士道なくしてなんのための徳川家でござる。もし、あの可憐な女たちを殺さずんば、僧正も死なれる、徳川家も滅びると仰せあるなら、よろしい、僧正も死なれて結構、徳川家も滅んで結構」

く~っ カッコいい!
ここ、何回も繰り返して読みました。


それにしても、血がドバドバ流れるし、女たちはすぐ全裸にさせられるし、恋愛ムード皆無だし、敵役は残虐非道だし、芦名銅伯 108歳だし・・・
これをすみれコードに抵触しないでどんなふうにタカラヅカの舞台にのせるのか皆目見当がつきません。
まず、どうしてこの作品を選んだのか大野拓史先生にぜひお聞きしてみたいところです。


十兵衛以外あまり自信ないけど一応配役予想書いておきます。

柳生十兵衛: 礼真琴
おゆら(またはお千絵か?): 舞空瞳
芦名銅伯: 愛月ひかる
沢庵: 美稀千種
漆戸虹七郎(七本槍): 瀬央ゆりあ
香炉銀四郎(七本槍): 極美慎



大野先生 ほんま頼むデ のごくらく地獄度 (total 2228 vs 2233 )


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2020年07月17日

読了 「たのしみは日常のなかにありー『独楽吟』にまなぶ心の技法 」


tanoshimi-wa.jpg橘曙覧(たちばなのあけみ)の「たのしみは」で始まる52首の短歌集「独楽吟」を見開き2ページで1首ずつ解説した本。
ずい分前に読んだもので、このブログにも書いたことがあります。検索してみたら2009年でした(こちら)。

当時も再読だったのですが、ステイホーム中に本棚の整理をしていてこの本を再発見。
なつかしいと同時にこれは「今また読むべき本」ではないかと再々読した次第です。



「たのしみは日常のなかにあり―『独楽吟』にまなぶ心の技法 」
著: 橘曙覧
解説: 武田鏡村
東洋経済新報社刊


1994年 天皇皇后両陛下が訪米された際のクリントン大統領の歓迎式典スピーチで有名になった

たのしみは 朝おきいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時

は今でも大好きな一首。
読み進んでいくうちに心にとまった歌を書き留めると、2009年の記事に書いた三首がそのままで、ちょっと笑ってしまったり。


たのしみは そぞろ読みゆく 書(ふみ)の中(うち)に 我とひとしき 人をみし時
たのしみは 心をおかぬ友どちと 笑ひかたりて腹をよるとき
たのしみは 空暖かに うち晴れし 春秋の日に 出でありく時


そして今回、新たにこれも、となった歌がこちら


たのしみは 庭にうゑたる 春秋の 花の盛りに あへる時時


いや、ほんとそう!
この歌のところで、私もわが家の小さな庭に出て花を眺めてみたくなりました。
いつも花が咲いている訳ではありませんが、朝起きて玄関を出て門扉を開けに行く時、疲れて夜帰宅した時、その日ごと、季節ごとに迎えてくれる花やグリーンたちにどれほど癒され励まされていることかと改めて実感しました。


昨年までとは比べるべくもないくらい物心両面でストレスフルな日々を余儀なくされる2020年。
そんな日々の中でも橘曙覧を見習って、ささやかなたのしみに心を寄せて幸せを感じるゆとりは持っていたいと思います。





たのしみは 神の御国の 民として 神の教へを ふかくおもふとき のごくらく地獄度 (total 2116 vs 2124 )

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2020年04月17日

読了 「染五郎の超訳的歌舞伎」


choyakuteki.jpg先日、宝塚歌劇団宙組の真風涼帆さんが家にいる時間の過ごし方についてのメッセージで、「本の整理が洋服以上に難しい」とおっしゃっていて、「そのとおり!」と激しく同意。
アンタッチャブルになっている書庫(という名の物置部屋)の本や雑誌を整理しようと思い立ったものの、つい読み込んでしまって進まないこと甚だしい。
そんな中、こちらを発見(しかも2冊💦)


「染五郎の超訳的歌舞伎」
著者: 市川染五郎 (現 松本幸四郎)
初版: 2013年4月2日


染五郎さんが「月刊 本の窓」(小学館)に2011年1月号から2年間連載され、歌舞伎の名作を採り上げて解説されたものに何作か加えてまとめ、巻末には“盟友” 市川猿之助さんとの対談も収められてています。

とても平易な文で書かれていて読みやすく、たとえば「寺子屋」は、「延享三(1746)年、大坂 竹本座で人形浄瑠璃の演目として初演されましたが、同年9月には京都で歌舞伎として初演、翌延享四年5月には江戸の中村座で再演され、現在まで人気演目であり続けています」といった歴史的な解説もあって、「ほぉ、そんなこともきちんと記録に残っているんだ」と感心したり。

「女殺油地獄」に始まって、「籠釣瓶花街酔醒」「三人吉三巴白浪」「仮名手本忠臣蔵」「東海道四谷怪談」「夏祭浪花鑑」「勧進帳」・・・と代表的な演目が並んでいますので、ほぼ全作観たことがありますし(それも複数回観ているもの多々)、ストーリーも知っているものばかりですが、舞台のメイキングや、染五郎さん独特の視点や考え方が加えられていて興味深いです。


続きがあります
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2019年12月06日

新選組本 一気読み


今年6月から7月にかけて観劇した宝塚歌劇雪組の「壬生義士伝」にハマって原作熟読中ということは以前アップしましたが(こちら)、それを読んでますます私の新選組熱が再燃。

幼少期、時代劇好きの父や祖母と一緒によく見ていたドラマの中に「燃えよ剣」があって、読書も好きな父の本を読んだりもして、高校生のころには立派な新選組フリークに成長したワタクシ。
京都の壬生寺や新選組ゆかりの地めぐりもよくしました。
宝塚では汀夏子さんが沖田総司を演じた「星影の人」が大好きで何度も観たり。

そしてまた宝塚のお陰で新選組を思い出し、あの頃読んだ「燃えよ剣」や「新選組血風録」はもちろん、こんな本もある、こんなのも出てる、と次々古い本を開拓して、この半年で一気読みです。


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・壬生義士伝 上・下 (浅田次郎)
・新選組血風録 (司馬遼太郎)
・燃えよ剣 上・下 (司馬遼太郎)
・新選組始末記 (子母澤寛)
・新選組興亡録 (縄田 一男・編/司馬遼太郎 柴田 錬三郎 北原亜以子 ほか)
。新選組烈士伝 (縄田 一男・編/津本陽 池波正太郎 三好徹 南原幹雄 ほか)  
・新選組全史 幕末・京都編 (中村彰彦)
・新選組全史 戊辰・箱館編 (中村彰彦)

のべ10冊。


「燃えよ剣」などはよく覚えている箇所もあれば完璧に忘れているところもあったり、たとえば芹沢鴨暗殺や池田屋事件など、同じ事象を描いていても、作者によってニュアンスが違っていたり、興味深かったです。
幕末史の再認識と勉強にもなりました。


「新選組血風録」と「燃えよ剣」は私の新選組バイブルみたいな本なので、何度読んでもやはりおもしろい。
「壬生義士伝」は宝塚で上演されなかれば読まなかったかもしれないことを思うと本当に出会えてよかったです。

「新選組興亡録」と「新選組烈士伝」は様々な隊士の生き様、死に様を10人の作家が一遍ずつ著したもので、多分にフィクションの部分も多い
印象ではありましたが、それそれの切り口がおもしろかったです。
どれもおもしろかったですが、一つ挙げるとすれば、「新選組烈士伝」の最後に収められている船山馨さんの「薄野心中ー新選組最後の人」。

すでに明治新政府となってから、蝦夷開拓地にいる斎藤一が主人公の物語ですが、ラストに出てくる新政府の軍人で旧薩摩藩の桐野利秋(中村半次郎)との場面がとても好きでした。
斎藤一(と新選組?)にきちんと向き合う桐野という人物の度量の大きさ、人のよさを改めて知る思いでしたが、その桐野も時を経ずして西郷隆盛とともに西南戦争に散ることを考えると歴史の非情も感じます。

最後の2冊「新選組全史」は、フィクションの部分をできるだけ排除して遺された元隊士の日記など文献を解析して史実に基づいて書かれていて、いささか面白みには欠けますが総まとめとしてこれを最後にもってきたのは正解でした。

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「壬生義士伝」ばかりか「燃えよ剣」も望海さんのフライヤーをブックカバーにしました。



これにて「新選組」はひと段落。次は松平容保モノを読みますわよ~ のごくらく地獄度 (total 2041 vs 2044 )


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2018年04月24日

「いつもポケットにショパン」 がない!


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今朝、何気に「半分、青い。」を見ていて、佐藤健くん扮する律くんが鈴愛ちゃんに渡したマンガがアップになったところで、「えっ!?『いつもポケットにショパン』じゃん!!」となりました。

マンガをよく読んでいた少女のころ、断トツに好きだった作家がくらもちふさこさん(と陸奥A子さん)で、そのくらもちさんの作品の中でも、
「いつもポケットにショパン」
「おしゃべり階段」
          が My Top 2

鈴愛ちゃんこの後のシーンで「おしゃべり階段」も読んでた。
さすが律くん、わかっていらっしゃる。
そういえば、「おしゃべり階段」の中山手線くんって、何となく律くんとイメージ重なります。



別マ(別冊マーガレット)の連載を毎号楽しみに読んでいて、それだけではあきたらず、単行本も買って繰り返し読んだものです。
両作品とも今でも主人公はじめ主な登場人物の名前言えるくらい。


すっかり忘れてしまっていましたが、「まだ持っているはず」と、夜 帰宅後、わが家の書庫(という名の物置)を探してみたところ、「コミック」と書いた箱にひとまとめに入っていました・・・「あしたのジョー」とか「ベルサイユのばら」とかも一緒に(^^ゞ

くらもちふさこさんの作品は冒頭の画像。
持っていることすら忘れてしまっていた作品もある中、「おしゃべり階段」はあるのに「いつもポケットにショパン」がなーい


なんで???
誰かに貸したままなのかどうこでどうなったのか全く記憶にありません。



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今めちゃくちゃ「いつもポケットにショパン」が読みたいのだけど、全巻セット買おうかしら の地獄度 (total 1903 vs 1905 )


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