

市川染五郎さんがお祖父様、お父様と三代にわたって演じる『ハムレット』。
デヴィッド・ルヴォーさんは「これは“現代版ハムレット”です」とおっしゃっていたそうですが、演出は舞台美術や音楽、衣装などはシャープでしたが、物語はオーソドックスで戯曲に忠実な印象でした。
『ハムレット』
作:ウィリアム・シェイクスピア
演出:デヴィッド・ルヴォー
翻訳:松岡和子
美術:乗峯雅寛 照明:吉枝康幸 衣装:前田文子 振付:尾上菊之丞
出演:市川染五郎 當真あみ 石川凌雅 横山賀三
吉田ウーロン太 竹森千人 梶原善 柚香光 石黒賢 ほか
ミュージシャン:Conductor/Keyboard 江草啓太 Drums 堀越彰 Percussion 渡辺庸介
2026年6月11日(木) 1:00pm SkyシアターMBS 1階C列センター
(上演時間: 3時間15分/休憩 20分)

LEDモニターに映し出される波や亡霊。
カジュアルな現代の服装でサッカーボールを操るハムレット。
確かに現代的です。
一幕ラストのハムレットが入っていく白。
レアティーズとの決闘の場面でクロ―ディアスはじめ皆が出てくる時の赤。
フォーティンブラスが進軍して来る時の白。
・・・ホリゾントの鮮やかな色の変化も印象的でした。
“To be, or not to be〜”をハムレットが「生きてとどまるか消えてなくなるか、それが問題だ」と言っていて「あー 松岡和子さんの訳だ」と思うなどしました。
市川染五郎くんのハムレット
とても好きでした。
そういう演出なのか彼の演技プランなのか、いく分温度が低い、醒めたところのある知的なハムレットで、それがよくハマっていました。
父を殺され、母を奪われた怒りや悲しみを抱えながら、感情を爆発させるのではなく、冷静に頭で考え行動しているように見えて、それがかえって不穏で危うさにもなっていて、知性と狂気が同居したようなハムレットでした。
レアティーズとの決闘は身体能力の高さを存分に発揮(負けじと応じる石川凌雅くんレアティーズもすばらしい)。
口跡よく台詞がよく届きますが、低い声が時折驚くほど白鸚さんに似ていてハッとしました。
柚香光さんは私がこれまで数々観てきた中で一番若いガートルードでしたが、それがより彼女の悲しみを深めているように見えました・
若くして先王と結婚してハムレットを産んで、夫が死んで、自分はまだ若く、他に採るべき道は考えられなかったような・・・。
ドレスよく似合って立ち姿もとても綺麗。
あと、ガートルードのお部屋の場面で、部屋着のガウンをバッサーとするたびにふぁ〜といい匂いしました←
當真あみちゃんオフィーリアはとても儚く、狂気の演技も拵えもとても痛々しかったので、カーテンコールでは元のかわいいオフィーリアで出てきて何だかほっとしました。
石黒賢さんのクローディアスは傲慢ではあるけれども自分なりの正義を持った人物で単なる悪役という訳ではないという解釈に感じられました。
カーテンコールでひとり舞台の真ん中に立ち、笑顔を浮かべて客席全員に向かって両手で投げキッスする染五郎くんに「いや、キミね・・・」と何だか訳のわからん感情が😂

衣装が展示されていましたが、キービジュアルのみで舞台では着用されないのね

染五郎くんのストプレは今後も観ていきたい・・・けれども歌舞伎もがんばっていただきたい のごくらく地獄度






























