
シス・カンパニー公演 『新宿発 8時15分』
作・演出:三谷幸喜作
音楽:荻野清子
美術:松井るみ 照明:三澤裕史 井上正弘
衣装:前田文子 振付:本間憲一
出演:天海祐希 香取慎吾 尾上松也 ウエンツ瑛士 シルビア・グラブ
新納慎也 今井朋彦 秋元才加 峯村リエ 藤本隆宏 小澤雄太
大野泰 中島亜梨沙 小林隆 浅野和之
2026年5月7日(木) 1:00pm SkyシアターMBS 1階C列センター/
5月17日(日) 11:00pm 1階B列下手
(上演時間: 1時間40分)

新宿を午前8時15分に発車したカマタマ線が接触事故を起こし、線路上で緊急停止。
接触したのは少女と彼女を助けた父親。その後の姿が見えない2人の安全を確認するため、輸送指令センターの指揮で車掌、駅員、消防、警察が動き出す中、電車に閉じ込められた乗客たちは・・・。
人身事故で止まってしまった電車の乗客や鉄道関係者たちを描く群像劇。
15名の出演者が100以上の役を演じているのだとか。
舞台の上手下手両側にハンガーにかけられた衣裳がずらりと並びその前に椅子。
椅子に座った役者さんが出番が近くなると衣裳をつけに行ったり。
8時15分発で電車のラストで運行再開する時刻が9時55分。
ちょうど上演時間の1時間40分になっているの、いかにも三谷さんらしい。
ほぼほぼ笑いでちょっぴりミステリー仕立て。
それぞれの事情を抱えた乗客一人ひとりに向けた三谷さんの視線が温かい。
そして乗客ばかりではなく運航側の苦労も描いているのも、普段乗客の立場にしかならないであろう私たちに新鮮でした。
乗客でもなく関係者でもなく、ただひとり一見この列車事故と関わりなさそうな人物に収束するラストが切なかったです。
尾上松也さん シルビア・グラブさん 新納慎也さんといった歌える人たち(みんな歌えるけれど)にザ・ミュージカルな大ナンバーがあって聴かせてくれたり、天海祐希さんにあんなことこんなことやらせたり、乗客が家に残してきたペットの亀ちゃんを救うために他の乗客が数珠つなぎのように連携していって大収束したり、オーディションに間に合わないと落ち込む乗客をみんなで立ち上がらせたり、笑ったりほろりとしたり満載で1時間40分に収める三谷幸喜さんの手腕が光ります。
同じ劇場で観たせいもあってか、ちょっぴり「カム フロム アウェイ」を思い出したりもしました。
香取慎吾さんの歌う「京王線の準急と快速の違い」みたいな曲、多分東京では笑うネタなのでしょうが関西人にはあまりピンとこず・・・でも最後に「阪急電車」ネタ入れてきたのはさすが三谷さんでした。
香取慎吾さんといえば、出演者みな同じ衣装で勢揃いするオープニングで舞台もまだ薄暗い中、香取さんだけバチっとわかってさすがのオーラだなと感心しました。
みんなでボックスステップみたいな振りでダンスするところ、尾上松也さんが一番キレッキレに踊っていて、これならナートゥ(「RRR」)イケるかも、と思いました(そこ?(≧▽≦))
チケ難の中、2回(しかも1回は大阪千穐楽)も観ることができてラッキーでしたが、どちらも前方席ばかりで一度は引きで観てみたかったな、などど観客(というかワタクシ)はどこまでも強欲なものよ のごくらく地獄度
