
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんと緒川たまきさんの演劇ユニット ケムリ研究室。
大好きで no.1 からずっと観ています。
ケムリ研究室no.5 『サボテンの微笑み』
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
美術:秋山光洋 照明:関口裕二 音楽:鈴木光介 衣装:伊藤佐智子
出演:緒川たまき 瀬戸康史 瀬戸さおり 清水伸
赤堀雅秋 萩原聖人 鈴木慶一
2026年4月25日(土) 12:00pm 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール 1階C列センター
(上演時間:3時間10分/休憩 20分)
世間とあまり関わりを持たない不器用で共依存の兄妹と彼らを取り巻く人々の、昭和2年の大晦日から1年間の物語。
笑いの中に苦み痛みも散りばめられていて、しみじみと切ない。
東京郊外の洋館で、温室で花を育てて暮らす学(赤堀雅秋)とその身辺の世話をする妹の空子(緒川たまき)。
親の遺産で不自由なく、二人とも結婚もせず引きこもって静かに暮らしていました。
ある日、日之出(瀬戸康史)と妻のマユミ(瀬戸さおり)が訪ねてきましたが、二人は別れ話の最中のよう。
さらには学の友人で流行作家の鳥羽(萩原聖人)もこの家を訪れます。
学はマユミに、空子は鳥羽に、それぞれ恋心を抱きますが・・・。
岸田國士の「温室の前」がモチーフになっているそうですが、読んだことも観たこともありません。
ケラさんには珍しくプロジェクションマッピングを使わないステージングが新鮮でした。
着物にハットやコート、昭和レトロな衣装に蓄音機、タイプライター、ストーブといった懐古調の道具立てもよき。
大きなガラス窓の向こうに見える緑溢れた温室がとてもステキで、私も中に入ってみたくなりました。
学と空子、それぞれにうまくいきそうな恋模様を観ていて、「これって、マユミと鳥羽が結ばれるってパターンだよね・・」と思っていたらその通りになって、「やっぱり~」となったところでそこはケラさん、最後に意外などんでん返しが待っていました。
「鳥羽ならまだしも、何であいつと・・・」っていう学さんの嘆き、ほんまそれ!という感じでした。
偏屈で内弁慶で時折激昂するけれどどこか憎めない兄・学の赤堀雅秋さんが、こんな赤堀さん初めて見たーな赤堀さんで新鮮でした。
そんな兄を「兄さま」と呼ぶ空子の緒川たまきさんはいつも変わらず表情豊かで愛らしくてとてもチャーミング。
お人形の声のアテレコもキュートでした。
この兄妹が何とも不器用でかわいくて、幸せになってほしいと思うのですが、二人にしかわからない世界観過ぎて、他の人は入り込めないし、二人もいざとなったら外へ出て行けないのかなぁと感じたりも。
他のキャストもみな達者で魅力的。
萩原聖人さんが色気ある渋おじで素敵でした。
ムーンライダーズの鈴木慶一さんのお元気なお姿も久しぶりに拝見できてうれしかったです(役柄は幽霊だけど)。
今年秋のナイロンの本公演も楽しみだけど大倉くん出ないのね のごくらく地獄度
