2026年05月09日

大阪松竹座さよなら公演 「御名残五月大歌舞伎」 昼の部


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大阪松竹座 ラスト2ヵ月の公演。
もちろん4月も観たのですが、まずは記憶に新しいこちらを。


大阪松竹座さよなら公演
「御名残五月大歌舞伎」 昼の部


2026年5月5日(火)11:00am 大阪松竹座 1階3列下手


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一、寿式三番叟
出演:中村歌昇  中村虎之介  中村米吉  中村又五郎
(上演時間: 30分)


又五郎さんの翁、米吉さんの千歳、歌昇さんの三番叟という小川ファミリーに、もう一方の三番叟が虎之介さんという珍しい座組。
格調高い翁と千歳の舞の後登場した三番叟。
歌昇さんの三番叟がキレッキレで所作板踏み鳴らす音も力強い。
以前、野村萬斎さんが「三番叟は”舞う”のではなく”踏む”もの」とおっしゃっていた言葉が胸にありありと蘇りました。
ほんと、この三番叟観ていると五穀豊穣も国土安穏も何でも叶いそうな気がします。

それに負けじと喰らいつく虎之介くんもすばらしかったです。
虎之介くん、昼の部3演目全部にご出演で何気に虎之介奮闘公演になっています。

歌昇さん 勢い余ってか花道で扇飛ばしてしまって、幕前の板の花道の角のところ(伝われ)に落ちたのですが、本舞台に帰る時にまるでそういう振付のように優雅に拾っていかれました👏



二、源平布引滝 「義賢最期」
出演:片岡愛之助  中村隼人  中村壱太郎  中村虎之介  
片岡松之助  上村吉弥  中村亀鶴  片岡孝太郎 ほか
(上演時間: 1時間25分)


松竹座最後の出演の演目にこの「義賢最期」を選んだ愛之助さんの覚悟をインスタグラムで読んで(こちら)、胸がいっぱいになったのですが、その言葉どおり、全身全霊の義賢でした。

客席がどよめく“戸板倒し”も”仏倒れ”も迫力満点で凄味すら感じる愛之助さん。
そうそう、ルパン歌舞伎もいいけれど、こんな愛之助さんが観たかったのよ。
役者さんって本当にすごいと思いますし、映像に頼らずすべて人力と生身の身体で表現する歌舞伎の醍醐味でもあるな、と。

折平こと多田蔵人の隼人さん。
折平って、小万っていう女房がありながら待宵姫とも恋仲ってどーよ?と思わなくもないのですが、隼人さんの折平はそれを凌駕するイケメンで、まぁ、あれなら待宵姫なぁと思わないでもありません(そこ?(≧▽≦))
隼人さんの折平は前にも観たなとブログ検索したところ、幸四郎さんが義賢を演じた2021年の八月花形歌舞伎(こちら)でした。
幸四郎さんの義賢もまた観たいし、いつか演じるであろう隼人さんの義賢も観てみたいです。

そしてこの演目観るといつも「実盛物語」の白旗握った小万の腕を思い出して切なくなるのでした。



三、鰯賣戀曳網
作:三島由紀夫
演出・振付:二世藤間勘祖
出演:中村勘九郎  中村七之助  中村歌昇  中村壱太郎  
中村米吉  中村虎之介  中村扇雀  中村鴈治郎 ほか
(上演時間: 1時間5分)


三島由紀夫が「御伽草子を題材に書き下ろした演目。
都で一番と謳われる位が高く美しい傾城蛍火(七之助)に一目惚れして仕事も手につかない鰯売りの猿源氏(勘九郎)を見かねた父親のなあみだぶつ(鴈治郎)が一計十八世勘三郎さん襲名の時、勘三郎さん猿源氏、玉三郎さん蛍火で観たこのを案じて猿源氏を大名に仕立てて廓へと向かいますが・・・。


この演目は過去に2回観ていて
十八代目中村勘三郎さん襲名披露公演(2005年/蛍火は玉三郎さん)と
その勘三郎さんの三回忌追善公演(涙)(2014年)

・・・それももう12年も前なのかと驚くばかりですが、その時の感想(こちら)を読み返してみると、冒頭の

「鰯こうえ~い」

という猿源氏の鰯売の声からとにかく「勘九郎さんが勘三郎さんにそっくりで涙がぽろぽろこぼれた」と書いていて、そういえばあの頃の勘九郎さんは世話物やるたびに「勘三郎さんに似ている」と言われていたなぁと思い出しました。
今回そんなふうに感じなかったのは、年月を経たことももちろんありますが、勘九郎さんご本人の精進の賜物かと思います。
どんな役を演じても、もうすっかり「勘九郎の・・・」を確立した感あります。

猿源氏は勘九郎さんの愛嬌と可愛さ炸裂。
身体の柔らかさと身体能力の高さも存分に発揮して、馬に後ろ前に乗ってしまって「こわいこわい」と言いながらぴょんと方向を変えるところなんてやんやの拍手と笑いに包まれていました。

凛とした美しさの中にたおやかさも見せる七之助さんの蛍火。
傾城としての立ち居振る舞いももちろんよかったけれど、出自が知れてお姫様とわかった終盤の、次郎太(いてう)にテキパキ指示出すあたりがぴったりでした。

傾城お仲間が壱太郎さん、米吉さん、虎之介さんと若手きれいどころ揃いで眼福。



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ワタクシ 松竹座で一番好きな座席は1階3列8番(かぶりつきの高揚感は別格として)。
今回はその席を選んでチケットを取りました。
数々の公演、名演を観てきたこの席に座るのもこれが最後かな。

終演後も名残り惜しそうに劇場のあちこち撮る人多々でした。


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種太郎くんの幟がひと際新しく色鮮やかで、お父様の歌昇さんが種太郎くんの頃から観てきたおばちゃん胸熱だわよ



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幕間ランチははり重さんの洋風弁当。
劇場ではなく持ち帰って自宅でいただきました。
はり重さん 松竹座閉館してもお弁当の販売は続けてくださるのだろうか(心配そこ?\(//∇//)\)



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さよならするのは寂しいけれど、昼の部三演目とても充実 のごくらく度 (total 2529 vs 2536 )



posted by スキップ at 16:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日、夜の部→翌日昼の部と名残りおしい松竹座最後の観劇をしてきました。
ついこの間ちゅう乗りを観た勘九郎さんを大阪で観ていることになぜかびっくり(@_@;)したり…月が変わっているのだから当然とはいえ役者稼業は大変だな〜と思いました。
小万、あんな風に義賢から白旗を託されたのだから、腕を切り落とされても離さないはずだと感じ入りますよね~😭
Posted by あいらぶけろちゃん at 2026年05月09日 19:49
♪あいらぶけろちゃんさま

役者さんは板の上に立ってこそとはいうものの驚きですよね。
特に歌舞伎は、前の興行から翌月の興行までの期間もとても短いですし。

私は夜の部は千穐楽に観る予定ですが、その日が松竹座ラストデイだと
思うと楽しみなような来てほしくないような・・・。

小万、本当に切ないですよね。
通しで観たことがありませんので、いつか「義賢最期」→「実盛物語」と
続けて観たいです。
もちろん小万は同じ役者さんで。
Posted by スキップ at 2026年05月10日 10:20
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