2026年04月05日

残るのは名誉と自分の心の温かさ 「井上芳雄 トーク&パフォーマンス」


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梅花女子大学の舞台芸術表現学科開設記念スペシャルイベント。
劇場(多分梅田芸術劇場)でいただいたフライヤーの束を整理していてたまたま見つけました。
「え!?芳雄!!」と驚いて、先着順で応募開始かなり過ぎていましたが何とかお申込みできまして(恐らくほぼ最後の方に滑り込めたと思われ、ほどなく満席になっていました)、喜んで行ってまいりました。


梅花女子大学 舞台芸術表現学科開設記念 スペシャルイベント
特別講師:ミュージカル俳優/井上芳雄

第一部:トーク&パフォーマンス
第二部:クロストーク&質疑応答
出演:井上芳雄  謝 珠栄/ファシリテイター 中本千晶

2026年4月4日(土) 1:00pm 梅花女子大学 澤山記念ホール 2階JJ列下手
(上演時間: 2時間)  



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第一部:トーク&パフォーマンス

オープニングは梅花女子大学の学生さんたちのダンスパフォーマンス。
薄紫のドレスでひらひらと踊り

 ♪我らの憧れの井上芳雄さん
  もうすぐ目の前に登場するわよ〜

と歌うものだから爆笑してしまいました(周りの人あまり笑ってなかったけど😂)。
第2部のクロストークで謝珠栄先生ご自身が作詞された(もちろん振付も)とおっしゃっていました。
「最初歌詞見せた時みんな笑ってたけどね」と。
芳雄さんは「こんなに出にくかったことはない。東京に帰ろうかと思いました。」


ご挨拶の後、1曲目
「僕こそミュージック」

芳雄さんでこの曲をナマで聴くのは、 「モーツァルト!」の芳雄さんファイナル公演(2015年)以来ではないでしょうか。
このサイズのホールで芳雄さんの♪僕こそミュージック を浴びる至福。

歌は他に讃美歌を2曲。
312番 いつくしみ深き
358番 善き力にわれ囲まれ

小学生のころ、友だちのお父様が牧師さんだったので教会の日曜学校に通っていましたし、大学はプロテスタントの学校で礼拝があったりで、讃美歌には少なからず親しんできた不肖スキップ、どちらも大好きな讃美歌です。

358番の ♪たとえ主から差し出される盃は苦くとも 恐れず感謝を込めて 愛する手から受けよう
という歌詞がとても印象的だったのですが、まさかあの讃美歌を芳雄さんの声で聴ける日が来るなんて。

◆始まりは讃美歌
芳雄さんもご両親がクリスチャンだったので幼い頃から教会に行っていて、聖歌隊で讃美歌を歌い、ソロを歌ってほめられるようになったのが「歌が好き」と思うようになった始まりだそうです。

小学校5年の時に劇団四季の「CATS」を観てミュージカル俳優を志すようになったというのは有名な話ですが、これまでずっと「小学校4年の時」と思い込んでいらしたそうで、先日の取材で記者の人が調べてくださって劇団四季が福岡で公演したのは次の年」とわかったのだそうです。
「これまでずっと経歴詐称」ですって(笑)。
中学生でジャズダンス、高校生で声楽を習い始めたということで、やっぱり世に出る人は着々と努力と準備をしていうのだなぁと再認識。

梅花女子大学がキリスト教の学校ということで、クリスチャンになった(洗礼を受けた)経緯をご自身の口から聴けたのも貴重な機会でした。
昨年から始められたという韓国での歌のレッスンのお話も初めて聴いてとても興味深かったです。
韓国の先生にはまず「声が大き過ぎる」と言われたそうです。
「そんなに大きな声で歌わなくてもいい。なぜならミュージカルにはマイクがあるから」と。
ここ10年ぐらいレッスンは受けていなかったけれど、韓国の先生でまた新たな世界が開かれたように感じているそうです。

「ミュージカル俳優は歌、ダンス、芝居と3拍子揃わないとと思われがちですが、3つとも同じレベルで才能がある人はいないです。何か一つ、自分の強みを持つことが大事」
と舞台を目指す若者たちへのメッセージで締めくくられました。


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第二部:クロストーク&質疑応答

謝 珠栄先生と芳雄さんの出会いは2009年の「シェルブールの雨傘」。
「『エリザベート』のルドルフを観てこの人いいなと思ってた」と謝先生がおっしゃると、「その割には舞台に呼んでくれるまで時間かかりましたねw」と芳雄さん。

トーク、質疑応答ともに主に舞台を目指す若者向けでしたが舞台好きの私たちにももちろん興味深い内容で楽しかったです。
以下に印象に残ったことをいくつか。


◆大切なのはコネクトすること
ミュージカルで大切なのは、歌、ダンス、芝居を「コネクト」することだと思っています。
謝先生は「とにかくいろんなことに興味を持ちなさい」と繰り返しおっしゃっていました。


◆若者たちの質問
・普段のレッスンメニューは?
   韓国の先生のテープを聴きながらやるのですが、”楽に声を出す”ことを心がけています。
  
・朝早く声を出さないといけない時は?
   ストレッチと一緒で、少しずつ声帯を開いて起こす感じ。
   「今日万全だ」と思う日はない。どこか不調はあるけれど、その中で今日はどうかなと。
  
・壁にぶつかった時はどうする?
   初めて蜷川さんのお芝居に出た時は怒られてばかりで稽古場に行きたくなかった。
   「あのおじさん どっかいなくなればいいのに」「これ終わったら絶対お芝居やめてやる
  」と逆ギレしたりもしたけど、終わると違う考えになっています。違う景色が待っていて。
   一つ言えることは、作品の評判がよくないのは全部プロデューサーや演出家のせいだと
   いうこと。キャスティングする方が悪い。

   →これには謝先生も「その通り」とおっしゃっていました。

・声楽からミュージカルへ歌い方を変えるコツは?
   謝先生:台詞と一緒で”伝えること”に重きを置くこと。
   芳雄さん:相手を決める。
        1人で歌う時も、自分に歌っているのか、誰かに歌っているのか、
        あるいは神様に歌っているのか、忘れないようにすること。

・舞台に立つ時やオーディションの時、緊張しないようにするには?
   オーディションあまり受けたことないんですよねぇ、と芳雄さん。
   自分は舞台向きだと信じる。
   過去の自分と比べないでその日のベストを出すこと。
   演出家のデビッド・ルヴォーさんに言われた言葉「息をしなさい」を
   心がけています。
   
   →謝先生も「若い子たち、息をしていないことが多い」と。
   

・これはやってやったな、決まったなと思うのはどんな時?
   謝先生:終演した時にお客様の拍手の仕方で伝わるものがある。
   芳雄さん:自分の話がウケた時(笑)
        舞台上のトラブルを自分がうまく処理した時。
        ・・・終演後SNSとかめっちゃ見ちゃいます。
        「井上芳雄すごかった!」とか書かれていると
        「よし!」と思います。
        あと、思ったよりギャラが多かった時。

・舞台で一番心がけていることは?
   自分は稽古より本番で力を発揮できるタイプだと思い込む。
   以前、森光子さんに言われた「お客様は自分の味方だと思って出なさい」
   をずっと心に持っています。
   失敗したらどうしようとかいろいろ考えちゃうけど、
   客席もみーんな見方だと思っていれば、それがお客様にも伝わるから。


若者たちの質問にユーモアを混えつつ丁寧に答える芳雄さん、やっぱり好きだなと思いました。

そして

舞台は終わった後、何も残らない。
名誉と自分の心の温かさとプログラムだけ。
そこが舞台のよいところだと思います。

この言葉、まさに私がナマの舞台を好きなところで、ほんと芳雄ってば!となりました。
(私は演じる方ではないので名誉は残らないけれども)



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カワイイフューシャピンクのスクールバスに乗って到着した梅花女子大学 
トイレまでホテルみたいに綺麗でオドロキ



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これ無料でいいんですか? というくらい盛りだくさんでした のごくらく度 (total 2526 vs 2530 )



posted by スキップ at 19:28| Comment(0) | TrackBack(0) | エンタメ et. al | 更新情報をチェックする
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