
©宝塚歌劇団
星組トップスター 礼真琴さんの退団公演。
礼さんの宝塚の男役としての最後の公演が劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」と発表された時、ヅカヲタであると同時にそこそこディープな新感線フリークでもある不肖スキップ、もちろん狂喜乱舞しましたが、その一方で一抹の不安もありました。
が
そんなものは礼さんと星組のみんなと小柳先生がぶっ飛ばしてくれました。
すばらしかったです👏👏👏
これまで9回観て、これからもまだまだ観るのですが(←)、書きたいことは山ほどある中、取り急ぎザクッと現時点での全体の感想をまとめておこうと思います。
宝塚歌劇 星組公演
ミュージカル 「阿修羅城の瞳」
原作:劇団☆新感線「阿修羅城の瞳」
作:中島かずき)
原作演出:いのうえひでのり
潤色・上演台本・演出:小柳奈穂子
原作音楽:岡崎 司
作曲・編曲:青木朝子 編曲:多田里紗 音楽指揮:西野 淳
振付:若央りさ 川崎悦子 殺陣:清家一斗
装置:二村周作 衣裳:加藤真美 照明:笠原俊幸
出演:礼 真琴 暁 千星 美稀千種 白妙なつ 輝咲玲央
ひろ香祐 紫りら 朝水りょう 夕渚りょう 天希ほまれ
小桜ほのか 蒼舞咲歩 希沙 薫 極美 慎 碧海さりお
夕陽真輝 天飛華音 奏碧タケル 都 優奈 鳳真斗愛
瑠璃花夏 紘希柚葉 綾音美蘭 碧音斗和 稀惺かずと
詩ちづる 大希 颯 茉莉那ふみ ほか
2025年4月19日(土) 1:00pm 宝塚大劇場 2階5列センター/
4月23日(水) 11:00am 1階4列センター/3:30pm 1階26列上手/
4月25日(金) 1:00pm 2階9列上手/4月29日(火) 1:00pm 1階22列センター/
4月30日(水) 11:00am 1階20列下手/3:30pm 1階23列センター/
5月1日(木) 2階4列センター/5月4日(日) 3:30pm 2階12列下手
(上演時間: 1時間35分)

物語の舞台は文化文政時代(1825年ごろ)の江戸。
鬼が暗躍する江戸の街で、江戸の闇から魔を祓うために組織された幕府の特務機関“鬼御門”の一員だった病葉出門(わくらばいずも/礼真琴)は “鬼殺し”と恐れられる剣の達人でしたが、5年前のある事件を境に鬼御門を去り、今は歌舞伎作者・鶴屋南北(美稀千種)の一座で気ままに暮らしていました。そんな時、鬼御門に追われる謎の女つばき(暁千星)と出会います。
右肩から首にかけて椿のような赤い痣を持ち、5年前以前の記憶がないつばきに不思議な縁を感じ心惹かれる出門。
つばきを追う鬼御門の副隊長・安倍邪空(あべのじゃくう/極美慎)は幼い頃から一緒に育った出門に特別な感情を抱いていましたが、鬼を率いる妖かし美惨(びざん/小桜ほのか)と手を組み、出門とつばきの前に立ちはだかります・・・。
劇団☆新感線では1987年に初演されて、主演は古田新太さんと白石恭子さん。
2000年に市川染五郎(現・松本幸四郎)さんと富田靖子さんで再演、2003年 染五郎さんと天海祐希さんで再々演。
2005年には染五郎さんと宮沢りえさんで映画化もされていて、私は2000年版、2003年版と映画も観ました。
あの長尺の舞台を1時間35分(ほぼ半分)におさめて、ここぞという台詞はそのまま使って、新感線味は失わずスピード感そのままに、でもちゃんとタカラヅカ。
小柳先生、ほんとやってくれます。
出門が5年前に鬼御門を辞めるに至った少女との出来事を冒頭に持ってきて(後半の出門の回想でも再現)、よりわかりやすくなっている上に、最初に鬼御門と鬼たちの闘いとカッコイイ病葉出門を存分に見せてくれていきなりテンション爆上がりです。
ここで出門が少女を「鬼がよ〜」と斬ることが阿修羅との最期の場面に繋がる凄味。
からの、新感線で使われていた「ASHURA」の曲に乗って登場人物総登場して総踊り。
そして冒頭のシーンから5年後の鶴屋南北一座の場面へと流れるように進んで出足上々です。
主なカットされた部分としては、祓刀斎の場面が人物ごとなくなっていること(縁切りの太刀は安倍晴明が出門に渡す)、安倍晴明の替え玉↔本物のくだり、邪空が瀕死になって阿修羅の血を飲む場面、そして、全編通して立ち回りシーンが短くなっているくらいでしょうか。
鶴屋南北先生&一座の歌が新しく追加されたり、桜姫のいいなづけ 賀茂白丞・南雀兄弟が新たに登場したり(新感線版では京都の賀茂家に嫁いだことになっていました)。
あと、邪空の出門に対する感情が激重になっていましたw
新感線特有のシャキーン!という刀の効果音や、ここぞというキメポーズの時の柝の音も入ってよき。
楽曲は「ASHURA」と桜姫が歌う「愛の鉄砲」以外は宝塚オリジナルかな。
出門が歌う「赤い椿」、♪因果はめぐる糸車 と二人で歌う「小指の約束」、邪空が出門に♪俺を見ろ と歌う「孤独の刃」、ラストに出門が鬼たちと立ち回りしながら歌う「BLOOD GETS IN YOUR EYES」 どれも歌詞もよくて場面にぴったり。
中でも、阿修羅に転生したつばきが銀橋で歌う「恋の千年炎」は暁さんの熱唱とも相まってシビれる迫力でした。
ラストの阿修羅城での出門と阿修羅の対峙シーンは真っ赤な大階段。
刀を交え命を獲り合いながらヒリヒリするような究極のラブシーン💕
ここ、新感線版は結構ドキドキするようなエロティックな台詞が続いていて、すみれコード大丈夫かな、と思っていたら
「手練手管でいかせてやるよ、あの世へな」:アリ
「突き立ててぇんだよ、おめぇの中に、俺の情のありったけをなぁ」:ナシ
でした。
さすがに後ろの台詞は無理だったか
ちなみにここのキスシーンもナシでした。

礼真琴さん病葉出門の強さ色っぽさ華やかさ。
公演のたびにいつも礼真琴史上最高を更新してくる礼さんですが、今回またとてつもなく最高出してこられました。
超高速で美しい殺陣・・・身体能力の高さは誰もが認めるところで、殺陣も上手いことはこれまでの公演でも周知のことですが、本当に速くて太刀筋やキメのポーズが美しくて、しかもちゃんと斬っているのを感じられるの本当にすごい。
惜しみなくふくらはぎや太もも見せてくれて(違)。
ラスト花道入る瞬間までカッコよくて観ているのが苦しいほど。
初日、台詞まわしをかなり幸四郎さんに寄せていて「あれ?」と思ったのですが、今やすっかり”礼真琴節”。
どんなに早口でもきちんと言葉が届く滑舌のよさ。
緩急が本当にすばらしくて、べらんめえ調の台詞も巻き舌も自由自在。
かと思えば切なくつぶやくような台詞も・・・色気ダダ漏れです。
逆しまの城に向かって「待ってろ!今すぐ会いに行ってやるからよぉ!」と強く言い放ったかと思えば、「待たせたな」とこの上なく優しく切なく言ったり。
・・・と礼さんのことを語り出したらきりがありませんので、他のキャスト含めてまた改めたいと思います。

初日をお祝いして出門様と公演カクテルで乾杯
100万回好きと言っても足りないくらいよ のごくらく度
