2025年03月01日

すぐそこに待つ未来へ 「宝塚音楽学校 第111期生文化祭」


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本日は宝塚音楽学校 第111期生の卒業式が執り行われ、39名の新タカラジェンヌが誕生しました。
4月19日に星組公演で初舞台を踏む彼女たち。一足お先に卒業記念公演となる文化祭を観ることができました。
この舞台に笑顔で立つまでにどれほどの汗と涙を流したのだろうと、音楽学校文化祭を観るといつも思います。


宝塚音楽学校 第111期生文化祭
総合演出:三木章雄
出演:宝塚音楽学校 第111期生 39名

2025年2月22日(土) 4:00pm 宝塚バウホール 11列上手
(上演時間: 2時間40分/休憩 15分x2)



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第1部 日本舞踊・予科生コーラス・クラシックヴォーカル・ポピュラーヴォーカル
第2部 演劇「A MONOLOGUE Vol. Ⅴ」
第3部 ダンスコンサート

という例年と同じ3部成。
一つの部が終わるたびに、プログラムの出演者と生徒の顔写真とを照らし合わせる作業に忙しい・・・周りの皆さんほぼ同じ作業(^^ゞ

2年間の集大成ともいえる
舞台。
歌やダンス、それぞれ得意分野はあるにしても、若さとポテンシャル溢れる、そして今持てる力を精いっぱい発揮する舞台は観ていて胸熱でした。
以下は印象に残った場面や生徒さんのメモ。
(  )内は本日の卒業式後に発表された芸名(わからない人は後日追記予定)です。

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第1部 
日本舞踊「清く正しく美しく」

振付・指導:藤間豊宏

全員黒紋付に緑の袴の正装で扇を持った素踊り。
上手下手にそれぞれ、ソロ1名+コーラス3名の歌手がつく構成。
ソロは2名とも娘役で今井絢音(絢花澪)さんと南田愛弥(瞳花みれ)さん。
美しくのびやかな歌声がオープニングにぴったりでした。
特に南田さんは華やかな美人さんで、この後の演劇、ダンスでも目立つポジションにいてスター候補生だなと感じました。
日舞は首席の光田悠那(千隼悠)さんと小柄ながら可愛いビジュアルの大森柚(綺陽なぎ)さんがセンターで目立っていました。


予科生(112期生)コーラス
指揮・指導:本山秀毅  藤谷奈都

「合唱-もうひとつの-」
「僕らはいきものだから」

予科生のコーラスは毎年、本科生のがんばりとはまた別の琴線が刺激されて胸がいっぱいになるのですが、今回もすばらしかったです。
きれいなハーモニーを聴かせてくれたコーラスはもちろん、1曲目と2曲目の前後列入れ替わりが芸術的にピシリと揃っていて目を見張りました。


クラシック・ヴォーカル
歌唱指導:風間友香子  中島恵美

「闘牛士の歌」   小原舞穂
「衣裳をつけろ」  野々川莉央

ここはどちらも男役。
日舞は娘役さんでクラシック・ヴォーカルは男役さんという決まりかな。
光沢のある白いブラウスに黒のパンツというスタイルも例年通りです。
めちゃめちゃ歌い上げるという訳ではありませんでしたが、とても心地よくのびやかなヴォーカルを聴かせてくれました。


ポピュラー・ヴォーカル
歌唱指導:𠮷田優子  立ともみ  ちあきしん

「アイ・ラブ・レビュー」から始まる宝塚メドレー。
ソロは出てくる人出てくる人みんなうまくて、歌うまさん多い期だなという印象でした。
「ヴィエント・デ・ブエノスアイレス」を歌った澤木佳奈(遥花なな)さん。「ブエノスアイレスの風」のこの曲は男役が歌う印象が強いのですが、娘役さんがとても綺麗なソプラノを響かせて歌ってくれました。

ラストは「TAKARAZUKA FOREVER」の「この愛よ永遠に」
いつ聴いてもいい曲だ♪



第2部 演劇「A MONOLOGUE Vol. Ⅴ」
脚本・演出:正塚晴彦

中世ヨーロッパのとある国で豊かな領地を治める伯爵家の長男ロベールに王女との縁談がもちかけられます。ロベールは町で旅籠を営むフラウという恋人がいましたが、家を守るため彼女に別れを告げこの婚約を承諾します。しかし、財政難を抱える王には別の狙いがあり・・・。

A組、B組のダブルキャストで、私が観た回はA組。主な配役は

ロベール  三枝友梨乃(瑠希友杏)
ルイ    光田悠那(千隼悠)
フラウ   山神晶(澄花まい)

演劇として普通におもしろかったのですが、それはやはり正塚先生の脚本のチカラとそれをしっかり見せてくれキャストの演技力の賜物だと思います。現役ジェンヌさんでも手強い正塚脚本に正面から取り組んでいてとてもよかったです。

ロベールの三枝さんはいかにもプリンス然としたビジュアルで正統派二枚目男役の佇まい。
ルイの光田さんもひと癖ある悪役をとても達者に演じていました。
この首席、二番コンビ、入団後の活躍も楽しみです。

フラウの山神さんはちょっとハーフっぽいお人形さんのように愛らしいお顔でお芝居も上手。
ロベールの母・ベネロープを演じた南田愛弥(瞳花みれ)さんが落ち着いた演技でここでも光っていました。


第3部 ダンスコンサート
構成:三木章雄  尚すみれ
演出:三木章雄
振付:藤井真梨子  上野操  中尾圭子  若央りさ  
伊賀裕子  尚すみれ  御織ゆみ乃  仲本智代

タップダンスに始まって、バレエ、ジャズダンス3曲、モダンバレイ、そして最後は再びジャズダンスという構成。
ほぼ群舞で皆さん出ずっぱり、踊りっ放し。バレエ以外はアップテンポの曲ばかりで体力的にも相当キツイかと思いますが、笑顔を絶やさず、若さのポテンシャルすごいなと感心。
光田さん、南田さん、大塚穂乃香さんあたりが常にセンダーでみんなを引っ張っていた印象。


最後にご挨拶は今井絢音(絢花澪)さん。
ご家族もたくさん来られていたであろう客席からは惜しみない拍手が贈られました。



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今年度の生徒募集ポスター
ここからまた新しい星が



乗る電車乗る電車遅延で危うく遅刻しそうになりましたがギリ間に合いました のごくらく地獄度 (total 2492 vs 2493 )

posted by スキップ at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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