2025年02月15日

迸る若さの可能性 「新春浅草歌舞伎 第1部」


asakusakabuki.jpg


武道館「ANTHEM」 2日目は午前中時間がありましたので、久しぶりに浅草歌舞伎へ。
今年からメンバーを一新してグンとフレッシュになった新生浅草歌舞伎のスタートを見届けに参上しました。


新春浅草歌舞伎 第1部
2025年1月19日(日) 11:00am 浅草公会堂 3階2列センタ



asakusakabuki2.jpg


お年玉〈年始ご挨拶〉:尾上左近
(上演時間:15分)


お年玉 年始ご挨拶は尾上左近くん。
5回目の登壇で慣れてこられたということで、笑いもまじえつつ楽しいご挨拶でした。
これまでの他の皆さまのご挨拶で自分(左近くん)のことをいじられることが多く、「先日の染五郎さんなんて15分全部僕の話をした」とぼやいていらっしゃいました。
ちなみに、みんなから話題にされた「左近は脱毛サロンに通っている」という件は「脱毛サロンが12月末につぶれたのでもう通ってません」ということでした(≧▽≦)
翌日(1/20)が19歳のお誕生日で、「本当なら明日皆様にお披露目したかったけど休演日で「何か松竹の意図が働いたのか・・・」とおっしゃっていました🤣

染五郎くんとの共演の思い出として俳優祭の「鈴ヶ森」のお話をされたので「あれ可愛かったな 懐かしいな」と調べたら2014年(こちら)で11年前👀 
そりゃ子どもたちはイケメンの若者になるし、おばちゃんは歳とるよね と遠い目(定期😂)

間のお話を挟んで、最初と最後の口上はガラリと歌舞伎役者さんの声に換わるあたり、さすがでした。

この後の短い演目紹介は橋之助くん。
こちらも手慣れたものでした。


asakusakabuki3.jpg


一、絵本太功記 尼ヶ崎閑居の場
出演:市川染五郎  中村鷹之資  中村玉太郎  
中村歌女之丞  尾上左近  中村鶴松  中村莟玉 ほか
(上演時間: 1時間20分)


明智光秀の謀反を題材に、戦乱の世に生きる光秀一家の情愛と悲哀を描いた義太夫狂言。
第1部、第2部で役替わりしての上演ですが、この第1部は

武智光秀:市川染五郎
武智十次郎:中村鷹之資
初菊:中村玉太郎
皐月:中村歌女之丞
佐藤正清:尾上左近
操:中村鶴松
真柴久吉:中村莟玉

という配役でした。


若手だけでやるのはハードルの高い演目だと思いますが、義太夫狂言に正面から挑む心意気やよし。
一人ひとりが教えられたことをきっちりやって真摯に取り組んでいる姿勢も好感。
実はあまり得意な演目ではないのですが、集中力途切れず観ることができました。

端正な小顔で線が細く見えてしまうのは否めないものの、染五郎くんの光秀が立派でうれしいオドロキ。
これまであまり感じたことはなかったのですが、時折驚くほど白鸚さんに似ていました。今回のお役は白鸚さんに習ったということでしたので、それもあったのかもしれません。
藍隈がよく映えるビジュアル。低く太い声がよく出ていて、ちゃんと糸に乗って義太夫味を失わない台詞まわしも立派。
母・皐月に謀反を責められて応える「討ちとめたるは我が器量」の台詞の武将らしい大きさに聴き惚れました。
舞台写真買うつもりなかったのに、染五郎くんがあまりにもフォトジェニックでうっかり何枚も買ってしまいました😂

鷹之資くん十次郎は気品があって悲壮感が切ない。声の良さも際立っていました。
鶴松くん操は背伸びした役ながらしっとり。莟玉くん真柴久吉がくっきり。
3人とも小さい頃から観てきたから、おばちゃん感無量で涙目ですわよ(これも定期)。
そしてこの中に入ると歌女之丞さんの皐月が流石でしたし、玉太郎くんの初菊が可憐。

歌女之丞さん以外全員初役の若手花形の義太夫狂言。
もちろん足らないとこもあるとはいえ、未来への迸る可能性を感じてうれしくなりました。


asakusakabuki4.jpg asakusakabuki5.jpg




浅草寺さんにも久しぶりにご挨拶。
2022年10月に平成中村座観に来て以来でした。

asakusakabuki8.jpg


asakusakabuki7.jpg


asakusakabuki9.jpg




次の予定の都合で「道行旅路の花聟」はブッチしてしまいました ごめんなさ~い💦 の地獄度 (total 2490 vs 2492 )


posted by スキップ at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・伝統芸能 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック