2025年エンタメはじめはゲキ×シネから。
GEKI×CINE 20th Anniversary Project vol.2
GEKI×CINE 20th☆Tour
「阿修羅城の瞳 2003」
作：中島かずき
演出：いのうえひでのり
出演：市川染五郎（現 松本幸四郎） 天海祐希 夏木マリ
高田聖子 橋本じゅん 小市慢太郎 近藤芳正 伊原剛志 ほか
2025年1月2日（木） 3:05pm Tジョイ梅田 スクリーン6
（上映時間：2時間55分）
物語の舞台は文化文政時代の江戸。
一見平和そうに見えるその裏で、人と鬼との激しい戦いが繰り広げられ、江戸の闇から魔を祓うために特務機関「鬼御門（おにみかど）」が組織されていました。
病葉出門（わくらばいずも／市川染五郎）は、そこで“鬼殺し”と恐れられる魔事師でしたが、五年前のある事件を境にそれまでの一切を捨て、今では鶴屋南北（小市慢太郎）一座に弟子入りしていました。 そんな彼の前に謎の女盗賊つばき（天海祐希）が現れます･･･。
昨年から続いている GEKI×CINE 20th☆Tour
観たい作品もたくさんあったのですが、ライブ活動（←）に忙しく、なかなかゲキ×シネまで手がまわらず･･･「阿修羅城の瞳」は、今年宝塚歌劇星組で上演されることもあって、復習と予習を兼ねて観てきました。
2003年に松竹座で観た舞台。
2000年に上演された舞台（つばきが富田靖子さん、邪空は古田新太さん）も観ています。
このゲキ×シネは2015年に制作、公開されたもので、その時にも観ましたので、10年ぶりです。
舞台観たのが22年前⁉️と眩暈しそうですが、今観ても全然古くないし、アグレッシブでとてもおもしろかったです。
新感線が大好きだったあの頃（今も大好きなことに変わりないけれど、あの頃の感覚とは微妙に違う）の血湧き肉踊る感覚を思い出しました。 染五郎さんも天海祐希さんも若くて美しくてギラギラしているけれど、観ている私も若かったんだな、と(≧▽≦)
そして、やはりあの頃の新感線が好きだったな、と改めて思いました。
映像や舞台装置など、今の新感線からは考えられないくらい荒削りですが、それが却っていい味出していたり。
出門とつばきの因果、阿修羅転生への三位一体、戻橋･･･一つひとつが細かく構築され張り巡らされてビシビシ決まっていく快感。
中島かずきさん全盛期と言えるのではないかしら。
映画館の大画面で細かいところまで観られる迫力はゲキ×シネを観ていていつも感じることですが、この作品はそれに加えて、染五郎さんと天海さんの美しさがハンパなく。
大スクリーンであんなにどアップで映しだされて、汗の一滴に至るまであんなに綺麗だなんて。
花吹雪散らせながら染五郎さん出門が花道スッポンからせり上がってくる最初の登場なんて、思わず拍手しそうになりましたもの。
染五郎さんの殺陣が美しく速くすばらしいのはもちろんですが、対する伊原剛志さん邪空の殺陣も、映像処理が加えられているとはいえ、さすが元JACという動きで、出門 vs 邪空の対決は凄まじいまでの迫力でした。
安倍晴明の近藤芳正さんも意外に動けていることも再発見（笑）。
客演でもう一人、美惨の夏木マリさん。
ビジュアルばかりでなく台詞まわしもかなりデフォルメしてつくっていましたが、あの圧倒的な存在感。美惨と邪空が寄り添うようにともに倒れる最期はとても切なかったです。
細かいお笑いネタは断片的に忘れているところも多々あったのですが、あの「パトラッシュ」だけは覚えていたのに、不覚にも声出し笑ってしまいました。
高田聖子さんの桜姫はあんみつ姫みたいでとても可愛い。
そして、橋本じゅんさんの祓刀斎ですよ。
ほぼ一場面の出番なのに完全に舞台さらっていくじゅんさんの凄味。
いや、”笑いで”なのだけども、これ、もう何度観ても反則ですから（笑）。映画館でもあちこちで笑い声が起こっていました。
ラスト。
出門と阿修羅、あの二人のシーンの美しさ、切なさ。
命を獲り合う闘いをしていながら何とも切なく愛おしそうに剣を交える二人。
殺陣の形をとった究極のラブシーンだなぁと改めて思いました。
剣を構えて殺しに行きながら、「い～ずもぉ～」と叫ぶ天海さん阿修羅ことつばきの幸せそうな表情、声。
それを受け止める染五郎さん出門の苦さと哀しみの入り混じった包み込むようなやさしい面差し。
この表情を存分に観られるのは、やはり映像ならではと言わざるを得ません。
ゲキ×シネ 26作品のポスターをミニサイズにしたステッカーいただきました。
*
さて、作品としてはとても楽しんだのですが、星組公演を控えているので、つばきや邪空の配役はじめ、この台詞を礼真琴さんの声で聴けるのかぁ～とか、この場面 宝塚だとどうなるんだろうとか、観ていていろいろ邪念が入ってコマル😂
ほんと、小柳先生 頼むデ！な気持ちです。
全く自信ありませんが、一応配役予想を書いておきます。
（ ）内は新感線 2003年版のキャスト。
©宝塚歌劇団
新感線版の出門同様、右手にだけ赤い手袋つけている礼真琴さん病葉出門
病葉出門： 礼真琴 （市川染五郎）<決定済>
闇のつばき：暁千星 （天海祐希）
安倍邪空： 極美慎／または天飛華音と役替り （伊原剛志）
安倍晴明： 天飛華音／または極美慎と役替り （近藤芳正）
美惨： 小桜ほのか／または白妙なつ （夏木マリ）
桜姫： 詩ちづる （高田聖子）
祓刀斎： ひろ香祐／または碧海さりお （橋本じゅん）
火縁： 瑠璃花夏 （山本カナコ）
笑死： 乙華菜乃 （麻見奈央）
四世鶴屋南北：輝咲玲央（小市慢太郎）
当たってもハズレても楽しみには変わりない･･･その前にチケット💣 のごくらく地獄度
(total 2486 vs 2491 )
