2024年04月19日

私たちは全世界で一番本気で長い間ナートゥをやった 星組「RRR /VIOLETOPIA」東京公演総括


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              ©宝塚歌劇団

 
宝塚大劇場では次の花組公演も終わり、さらにその次の月組公演絶賛上演中(そしてすでに観劇した)ですが、これを書いておかないと次に進めない気がして。
星組東京公演総括・・・というか自分の備忘録メモ。


宝塚歌劇 星組公演
「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~」
Based on SS Rajamouli’s ‘RRR’
脚本・演出:谷 貴矢  
レビュー・シンドローム 「VIOLETOPIA」
作・演出:指田珠子

2024年3月2日(土) 3:30pm 東京宝塚劇場 2階9列センター/
3月20日(水) 1:30pm 2階11列センター/
4月3日(水) 11:00am 1階6列上手/3:30pm 1階5列上手
4月6日(土) 1:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン1



宝塚大劇場観劇時のレビュー:
「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~」
「VIOLETOPIA」


作品やキャストの感想は宝塚大劇場公演観劇時に上記のとおり長々と書きましたので、(書き始めたらまた長々となりそうですので)重複は避けて、東京公演で感じたことを中心にしたいと思います。


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東京宝塚劇場ではここを撮るのがお約束



「RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~」 東京全体を通じて感じたことは、宝塚大劇場の公演初期から完成度の高い作品でしたが、礼さんビーム、暁さんラーマ、舞空さんジェニーはじめ、ゴーンド属やスコット総督側、デリーの市場の民やイギリス警察の一人ひとりに至るまで血液レベルまで役になりきって、物語の中の人として息づいていて、その上進化もし続けていて本当にすばらしい👏


My 東京初日の3月2日は、大劇場で最後に観てから1ヵ月ぶりで、この期間に熟成された思いが溢れて、冒頭で瑠璃花夏さんマッリがあの透明感ある綺麗な声で ♪鳥は歌い 水は踊る 響くこだまは子守唄 子守唄~ と歌い始めてからほぼ全編ずっと涙目

脚本 演出 音楽 振付 殺陣 装置 照明 衣裳 そしてもちろんキャスト全員 すべてすばらしくて、観ても観てもまた観たくなるという非常に困った事態に(;^_^A

あの独特な世界観にもやは虜の「VIOLETOPIA」も何度観ても新しい気づきや感じ方があって目が離せません。
東京から変わった(原キーに戻したのかな?)と噂の「The King Must Die」ラスト。礼真琴さんならでは低音爆イケボイスに震えました。

この日は礼真琴さんお茶会の日だったのですが、「楽屋」の天華えまさん花婿さん「今日は先輩の家でパーティがあるんだ」とわかる人にだけわかるマニアックなアドリブ投入されていました(もちろん友人と私は大ウケ)。


3月20日は来日中のラージャマウリ監督ご一行様と観劇かぶり。
開演前に劇場で会ったありちゃんファンの友人と「ご覧になるとしたら今日じゃないかな?」と話していたのがビンゴで、入退場時には客席から大きな拍手が贈られました。

ナートゥ客席手拍子の揃いっぷりと熱量は、私が観た中ではこの日が随一だったかと思います。
ビームも「兄貴に挑発されて・・・客席もなんかすごい豪華だし」なんて言っちゃうし

ラストのエッタラジェンダ終わりの銀橋では、礼さんが「今日は世界的映画監督のラージャマウリ監督がいらしてます!ここで30分ぐらいお話したい感じですが、2幕もお楽しみください」と紹介されていました。
立ち上がって客席の拍手に応える監督に、ビムラマ並んでナマステポーズしていました。

「VIOLETOPIA」のでは天華えまさん花婿さんが輝咲プロデューサーに「あれも練習してるんだろ?」と振られて、「はい!インド映画出演目指してます」とひとりナートゥダンス披露してやんやの喝采👏

さらには

デュエダン終わりの礼さん
銀橋で舞空さん見送った後、客席のラージャマウリ監督に向かって右手を胸に当てて、この上なくエレガントなお辞儀をされました。
あの素敵な笑顔とお辞儀見られただけで、チケット代チャラも同然←


劇場での観納めとなった4月3日はマチソワ
千穐楽まで残すところ3日という日でしたが、皆さまますます元気で、ナートゥなんて膝が取れるどころ元気いっぱいでステップも表情豊か。
「ドズティ」と「コムラムビームド」は大劇場で最初に観てからこの日まで、泣かなかった回は一度もありませんでした。

谷貴矢先生、指田珠子先生と、礼真琴さん率いる星組が紡ぎ出す「RRR 」と「VIOLETOPIA」の世界が本当に大好きでした。


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マチネ6列でかなりテンション上がったのに、ソワレは5列でしかも一番上手通路側の席。
「リストマニア」客席降りでは、天飛華音さん先頭に、駆け抜けてくる瑠璃花夏さん、鳳真斗愛さん、二條華さんと次々ハイタッチ。
にじょはなちゃんなんて近づく前から両手挙げてくれていて両手ハイタッチしてくれました。

そしてそして
客席ぐるっと駆け抜けてきた礼さん、暁さんをお迎えハイタッチして、最後のパートはひろ香祐さんが真横で目線合わせながら歌い踊ってくださるという、リアル "夢燻らす劇場”でした。


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5列メモリアルで撮った鹿さん虎さん



千穐楽は映画館でライブ中継を観ました。
集大成にふさわしい、最後まで熱量の高いパフォーマンスを見せてくれました。

「RRR 」のナートゥ終わりでは礼ビームが「兄貴に挑発されて、みんなにも挑発されて・・・それにもう二度とやらないような気がして」と言えば暁ラーマも「俺ももう二度とやらん」(笑)
天華ペッダイヤも天飛ジャングと帰りながら「もう二度とやらない気がするな」と言っていました。

エッタラジェンダ終わりでは「よくやった」とはじける笑顔で互いを讃え合うビムラマ。
「VIOLETOPIA」フィナーレ含めて、皆さま達成感に満ちた晴れやかな笑顔が印象s的でした。
天華さん花婿のラストは「僕、永遠のパッション隊長なんで」

「VIOLETOPIA」といえば、「The King Must Die」の ♪Cannot be called best frieds ~ のところ、ラスト千穐楽にして歌い上げアレンジ入れてきて、映画館の椅子から立ち上がりそうになりましたよ。礼さん、ほんと最後までやってくれます。

そしてデュエダン終わりの銀橋では舞空さん見送った後、くるりと大階段の上を向いてエトワールの天華さんに賛辞を贈っていました。
これ、天寿さんの時にもやっていらしたな~と涙。


その天華えまさんは、
「天高く 華やかにえりかが舞う」とお母さまがつけてくださった芸名の由来から始まるご挨拶はしっかり笑顔でされていましたが、カーテンコールで退団者一人ひとりに礼さんがコメントするところで泣いてしまって
「よくない」「泣かせにこないで」と涙声・・・の後の「好きです」に観ている私も泣き笑いです。


退団者4名のご挨拶はいずれもすばらしかったですが、大劇場の時もそうでしたが、103期 侑蘭粋さんのご挨拶がそのブーケの色合いとともに特に印象に残りましたので、ここに残しておきたいと思います。

侑蘭粋さんご挨拶:
幼いころ、宝塚の舞台を観劇し、キラキラした衣裳や電飾、そしてひたすらに美しいタカラジェンヌの姿に憧れを抱きました。
私はこの世界に入ることができ、様々な経験をさせていただき、宝塚の本当に美しさが今ようやくわかったように思います。一人ひとりが己に与えられた課題にひたむきに取り組み、向き合い、深め、一つの舞台をつくりあげる、汗や涙にまみれたその姿ほど凛として、美しくカッコいいものはない、そう感じています。そして、そういった私たちの姿を客席からいつもお客様が見守り、応援し、愛してくださいました。そのどちらが欠けても、この美しい宝塚の世界は成立しません。
1月からの退団公演の間、ずっとファンの皆さまと、そして大好きな星組の皆さんとともにこの舞台で過ごす一瞬一瞬が愛しくて、愛しくてたまりませんでした。胸を張って『宝塚に入ってよかった』そう言いたいです。
爽やかな新しい風が吹き、その美しさに磨きがかかり、私の愛するこの空間がずっとずっと続くことを祈ります。
7年間、かけがえのない経験をさせていただきましたこと、星組の皆さんと応援してくださるファンの皆さまと出会えましたこと、心からの感謝の気持ちを込めまして、本当にありがとうございました。



礼真琴さんご挨拶:
星組東京宝塚公演の千穐楽を最後までご観劇くださりありがとうございました。星組の礼真琴でございます。
2月の半ばに東京にまいりまして、6週間と少し、この東京の地でお世話になりました。まだ公演が始まったころは、真冬の寒さで雪がちらつく日もありました。突然暖かくなったと思いきや、次の日はまた凍えるような寒さ、そして大雨や強風などなかなか天気が安定しない日々の中で、本当に千穐楽までに桜が咲いてくれるのだろうかと不安に思う日々もありましたが、この4月6日 全国ではちょうど満開の時期となり、この日比谷界隈でも美しい桜の花が咲いてくれました。
2月からこの4月まで、長い間、この公演を全員で今、千穐楽を迎えることができまして、本当に幸せ思っております。この日を迎えられましたのも、この作品に携わるすべての皆さまのご尽力、そして何よりも、日々たくさんのお客様に足をお運びいただき、熱い拍手、手拍子、そして楽しそうな笑顔に私たちは助けられ、私たちは今日を迎えることができました。改めまして、本当にありがとうございます。
そして今日がほんとのほんとの最後の日となった4名の大切な仲間、毎度毎度思うことですけれども、千穐楽に向けてどんどんどんどん輝きを増していくこの4名の姿をともに見ながら過ごすことができて、この今、ご挨拶を後ろでしっかり聴くことができて本当に幸せです。
この公演で学んだたくさんのことを私たちは次に活かしていけるように、これからも前に進み続けたいと思います。今後の星組もどうぞよろしくお願い申しあげます。本日は本当にありがとうございました。


星組パッションまで終わっても拍手鳴りやまず、緞帳前に出て来られた礼さん

「オケの皆さん いつもすばらしい演奏をありがとうございます」とオケボックスの皆さんに手を振り、公演中盛り上げてくださったことに感謝。
「音楽、音響、照明、舞台装置、舞台は総合芸術だなと肌で目で耳で感じた公演でした。そこにお客様の手拍子や拍手が加わることによって、こんなにも毎日幸せに公演ができるんだなと、いつもですけども今回も感じました。
私たちは全世界で一番本気で長い間ナートゥをやったと自負しながら、最後の今日のナートゥの日まで奮い立たせてきておりました。
皆さんもきっと手が痛くなっているはずです。よく休ませてあげてください。」

礼さんの緞帳前挨拶、映像に残らないのが残念なくらいいつも絶品です。



以下は東京公演のフォトレポ


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3月2日に観た時は1階ロビーにお雛様が飾られていました



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これまで文字だけだったご案内も今回凝っていました


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公演デザート 「甘な~とぅをご存じか」


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カルーアとモカのパフェで乾杯したり


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最後はもう一度公演カクテル


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このテーブルも今年だけかな


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ウワサの95期4作並びポスターもキャッチ



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ロス感ハンパない



こんな公演に出会えて本当に幸せでした のごくらく度 (total 2259 vs 2262 )



posted by スキップ at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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