2024年03月07日
猿若祭二月大歌舞伎 「連獅子」
猿若祭二月大歌舞伎 夜の部は観る時間が取れなくて、「連獅子」だけ幕見しました。
中村長三郎くん 10歳 これが連獅子デビューです。
猿若祭二月大歌舞伎 夜の部 「連獅子」
作:河竹黙阿弥
出演:中村勘九郎 中村長三郎 中村橋之助 中村歌昇
2024年2月11日(日) 7:35pm 歌舞伎座 4階幕見席1列センター
(上演時間: 52分)
”本当の”親子が親獅子と仔獅子を演じることは歌舞伎のこの演目では少なからずあることですが、特に中村屋さんにとっては特別の演目という思いが観る方にもあって、お兄さんの勘太郎くんが2021年の二月大歌舞伎で当時最年少の9歳で勘九郎さんと「連獅子」を勤めていることも加わって、「ついに長三郎くんが・・・」とついエモーショナルにもなります。
そういう心のフィルターを差し引いてもすばらしかったです。
出の瞬間から親子の静謐な気迫が感じられる連獅子。
長三郎くんの仔獅子。
動きにカラダがまだついて行っていないようなところはありつつ、思い切りよく溌剌として可愛くて健気で、でもちゃんと獅子の仔としての強さもあって、ピンと伸ばした指先観てるとウルウルしました。
受けて立つ勘九郎さんの大きく雄々しく、威厳と気品に満ちた親獅子。
踊りはキレッキレ。
そのキレッキレに長三郎くんがよく食い下がって、二人の動きのシンクロぶりがハンパなく、どれほどお稽古したのかとまた涙
仔獅子が谷底から駆け上がってくるのを見た時、親獅子が厳然とした表情を一瞬緩めてふわりと見せた笑顔に、父として勘九郎さんも
そのまた父としての勘三郎さんも重なって見えました。
勘三郎さんにご覧になっていただきたかったと思いましたが、いやいや勘三郎さんのことだからきっとこの劇場のどこかで見守ってるよね
と、幕が下りた歌舞伎座の天井を見上げたのでした。
2階ロビーの展示
これ見ただけでも泣けてきます。
二月歌舞伎座 night & day
しまった!この「連獅子」 一等席で観るべき演目でした のごくらく地獄度 (total 2249 vs 2254 )
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