2023年12月09日
矢野顕子さとがえるコンサート2023
毎年年末のお楽しみ 矢野顕子さとがえるコンサート。
今年はいつもより少し早くて大阪は11月の開催となりましたが、これを聴かないと年を越せる気がしません。
矢野顕子 さとがえるコンサート2023
featuring 小原礼 佐橋佳幸 林立夫
出演: 矢野顕子 (vo, pf, key)
小原礼 (b) 佐橋佳幸 (g) 林立夫 (ds)
2023年11月27日(月) 7:00pm サンケイホールブリーゼ 1階O列下手
(演奏時間: 2時間5分)
とあるレポでお見かけしたところによると、「さとがえるコンサート」のスタートしたのは1996年。
当初はアンソニー・ジャクソン(Ba)とクリフ・アーモンド(Dr)を迎えたピアノトリオの編成だったそうです。
2014-2016年は、with Tin Pan で細野晴臣(Ba)、林立夫(Dr)、鈴木茂(Gt)という編成。
2017年のソロのピアノ弾き語りツアーを経て、2018年から現在の「The YANOAKIKO」 -矢野顕子さんのヴォーカル&ピアノ、小原礼さんのベース、佐橋佳幸さんのギター、林立夫さんのドラムという鉄壁の編成で今年でもう6年目です。
4人が一緒に演奏するのはおそらく1年に一度この期間限りかと思いますが、バンドとして完成されていてすっかり気心が知れた感が、音楽や息の合ったやり取りに滲み出ていて、もちろん客席の私たちもそれが伝わって安心して彼らの、超ハイクオリティながら温かみのあるサウンドにどっぷり身を委ねられてとても居心地のよい時間でした。
SET LIST
1. The Girl of Integrity
2. PRESTO
3. 春咲小紅
4. いいこ いいこ
5. ニットキャップマン
6. うちゅうから
7. 雲を見降ろす
8. 千のナイフ
9. 潮騒のメモリー
10. Love is all you get
11. I Will(The Beatles)
12. 終りの季節
13. PRAYER
14. David
15. わたしのバス (Version 2)
16. 津軽海峡・冬景色
17. クリームシチュー
18. ひとつだけ
アンコール
19. ごはんができたよ
20. ラーメンたべたい
ムーンライダーズの名曲(作詞は糸井重里さん)「 ニットキャップマン」は矢野さんが演奏するオリジナル以外の数々の楽曲の中でも大好きな曲のひとつですが、ピアノ弾き語りだったことが多い印象で、バンド・アレンジというのは珍しく、中でも、佐橋さんのマンドリンがとてもこの曲に合っていて、ますます大好きになりました。
「うちゅうから」は本邦初演奏の新曲で、宇宙飛行士の野口聡一さんのお嬢さん(当時小学校5年生)の詩に矢野さんが曲をつけたもの。
矢野さんもおっしゃっていたけれど、お父さんを宇宙へ送り出す娘さんってどんな気持ちで空を見上げるのでしょう。
続く「雲を見降ろす」は、野口聡一さんが宇宙空間で書いた詞で紡がれた曲。何だか地上と宇宙で娘と父が対話しているよう。
小原さん、佐橋さんのコーラスも素敵でした。
「昔、イエロー・マジック・オーケストラというグループがありました・・・」と矢野さんが語り始めたら、胸がキュッとなりました。
「後ろの方で私は、シンセサイザーを弾いたり踊ったり、歌ったりして楽しく暮らしていました」と。
今年はきっとYMOの曲やるだろうなと思っていたのですが、矢野さんが選んだ曲は「千のナイフ」。
後半に向かってどんどん熱量が高まる怒涛の演奏でしたが、「あの頃はシンセサイザーのパートを2人で分けて演奏して楽しく暮らしていましたが、今日は一人でやらないといけないから大変だった」と笑っていたのがあっこちゃん流の追悼なのかなと切なくなったり。
今年になって再放送を観て今さらながらハマったという「あまちゃん」でこの曲に出会いました、という「潮騒のメモリー」をピアノ弾き語りで。
最初はその曲とわからなないくらい超絶アレンジで、まさしく「人の曲 矢野が歌えば矢野の曲」でした。
「Love is all you get」は矢野さんがバンドのために書き下ろした新曲でバンド3人のロック・インストルメンタル。
3人それぞれの超絶テクニックを堪能できるゴキゲンなナンバーでした。
続いてアコースティックコーナー。
The Beatles の「I Will」を矢野さんが舞台センターで客席に向けてセッティングされたキーボード、佐橋さんも座ってアコギで。
さらに細野晴臣さんの「終りの季節」。♪朝焼けが燃えているので 窓から招き入れると 笑いながら入りこんで来て 暗い顔を紅く染める それで救われる気持ち という歌詞をあっこちゃんの声で聴くのが大好き。
からの「Pat Methenyというすばらしいギタリストが私のためにつくってくれた曲です」と紹介された「PRAYER」は、これまで何度も聴いていますが、曲もさることながら歌詞が今の私の心に染み入りすぎて、ちょっと泣きそうになりました。
時を越え 空を越え たどりつくから
降りつもる 悲しみに 負けることなく
私の目が閉じられてゆく時がきても
あなたの声も 心も 指先も
愛に包まれているように
「クリームシチュー」「ひとつだけ」と鉄板の大好き曲で本編終演の後、アンコールは怒涛の炭水化物二連発。
最後まで楽しく幸せ、おなかいっぱいなライブでした。
あっこちゃんのライブ行くと必ずクリームシチューとラーメン食べたくなってコマル のごくらく地獄度 (total 2434 vs 2432 )
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください
この記事へのトラックバック