2023年11月26日

「天號星」大千穐楽カーテンコール&その他のキャスト(と早乙女太一)編


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劇団☆新感線「天號星」 11月20日 大千穐楽。
昔の新感線は千穐楽といえば打ち上げも前日に終わって、ユルユルだった印象がありますが、最近はそんなことなくて、この日もビシッと締まった、より深化した舞台を見せてくれました。その代わり、千穐楽特有のスペシャル的なものもなかったかな(2回しか観ていないので、私が気づいていないだけかもしれませんが)。

そうそう、朝吉が入れ替わった銀次(中身は半兵衛)と最初に会った時、11月8日は(俺の知っている銀次は)「産卵するウミガメみたいな目はしてなかった」と言っていましたが、この日は「ある晴れた日に連れられて行く仔牛」と言っていました。
ウミガメは東京でも既出らしかったですが、ドナドナは初めてかな?(笑)


本編の感想はこちら



新感線の千穐楽恒例お煎餅まき、今回もエアでした。
最後にリアルでお煎餅まきに参加したのはいつだったかなと調べたら2019年10月21日の「けむりの軍団」大千穐楽以来でした。
あの作品も古田さんと太一くんの共演だったなぁ。


古田さんが「新感線の千穐楽と言えば煎餅まきですが、お客様とできるだけコミュニケーション取らないよう気を遣っていまして・・・その割には客席通路あんなに出入りして、っていうね」とおっしゃっていました。
そして、「特別にアーティストをお呼びしました」「知らない人は興味ないでしょうが、知ってる人も興味ないと思います」という紹介で「誰?だれ?」な雰囲気の中、紅い背負ったばってん不知火(池田成志)登場。
客席大歓声の中、「紅の✖」熱唱。
罰ゲームだった模様で、「罰ゲーム進行中」「稽古初日サボった罪」「東京舞台稽古遅刻の罪」と字幕流れました。
そういえば、あまりよく聞き取れませんでしたが、♪稽古サボッてチクられて・・・みたいな歌詞で歌っていらっしゃいました(笑)。
「バッテン!」のところで客席もバッテンジャンプして大盛り上がり。

お煎餅は古田さんが投げてくれたものをダイレクトキャッチ(エアだけど)。
というか、律儀にお煎餅まいていたのは古田さんぐらいで、太一くんたちはお煎餅のことは忘れて?ずっとノリノリで踊っていました。

ワタクシ、自慢ではないですが、新感線の罰ゲーム遭遇率高い方だと思っていますが(今年は春公演の「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」でも遭遇)、これまでの罰ゲームの中でもとびきり楽しい一つとなりました。



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WWホールロビーのスクリーンに映し出される「天號星」のプロモーション動画。
楽しくて何度も見ちゃうし撮っちゃう。


本編の感想で触れなかったキャストについても少し。


久保史緒里さん(みさき)と山本千尋さん(いぶき)。
両人とも半兵衛の娘(実の娘ではない)という設定で、誰かと恋模様がある訳でもありませんが、実質的なヒロインポジションかな。

「2人とも知らない人だー」と思っていたのですが、久保史緒里さんは「どうする家康」の五徳だと知って「あの乃木坂の子か!」となり、さらには、山本千尋さんは「鎌村殿の13人」のトウだと教えられて「あの中国武術の子だったのか!」となりました。

最初の立ち回りで太一くん銀次が「なかなかやるな」と言っていたとおり、山本千尋さんいぶきのアクションのキレが凄まじかったです。
あの長い棒?を振り回す剣舞のような殺陣も美しかったです。
久保史緒里さんはかわいらしいルックスそのままのアイドル担当で、歌も聴かせてくれました。
お2人ともそれぞれの持ち分はもちろん、台詞、お芝居もしっかりしていて感心。

女優陣ではやっぱり高田聖子さん。
弁天は聖子さんの役にしては少し軽いかなとも思えますが、天號の星やみさきの不思議なチカラをよく知り、入れ替わった半兵衛のことを誰よりも理解する唯一無二の女性を聖子さんならではの軽すぎず重すぎない存在感で。スーパーな神通力を持つ巫女ではなく、ちょっと胡散臭い占い師で、半兵衛と銀次が入れ替わったこともまた元に戻れるのかも「天號の星や雷やいろんなことが重なった結果だからどうなるかわからないよ」というのもよかったです。

そんな弁天の弟子のこくり(中谷さとみ)が最後の大一番という前に荷物まとめて出て行ってしまう・・・そうとは言わないけれど弁天もそれをわかっていて送り出してやる、という場面が印象的でした。あの場面、どういう意図で入れたのか一度中島かずきさんにお聞きしてみたい(そこ?)

村木よし子さんのお伊勢もとてもよかったです。
村木さん、劇団の女優さんの中で強い女性の役を振られることが多い気がしますが、中島さんやいのうえさんに信頼されているのだろうなと感じます。

そして、池田成志先輩です。
もう、ひと癖あるイヤな奴臭プンプンで、常にテンションMAXなのさすがとしか言いようがありません。
11月8日に観た時、太一くん半兵衛とのやり取りで太一くんがちょっとグダグダになっちゃって「お前、何か間違っただろ?」とマジで言ってたの笑っちゃいました。
なるし~と粟根まことさんの悪徳奉行側、悪人だけど小物感満載で、安定感ハンパなかったです。


ダイナミックで華やかな殺陣、勧善懲悪と人情話、シンプルだけど動きのある舞台装置、相変わらず涙出そうなくらい美しい原田保さんの照明、ポニーテールの早乙女太一(そこ?)。
ワタシの好きな新感線がギュッと詰まった舞台でした。


2009年「蛮幽鬼」の刀衣で初めて新感線の舞台に立つ太一くんを観てから14年7作品。
ずっと観てきて、最後に舞台の真ん中に立ってタイトルを背負う姿は胸熱。
本編の感想でも書きましたが、そのラストのキマリが震えるほどカッコよくて、その姿に毎回涙流す次第となりました。


2011年に「髑髏城の七人」で無界屋蘭兵衛を演じる太一くんを観た時、「次の次 2025年ぐらいだと太一くん34歳で、捨之介と天魔王やるのにぴったりの年齢ではないか。ぜひやってほしい」とツイートしたことがあるのですが、今回の二役演じ分けを観てますますその思いが強くなりました。
天魔王は2018年に回る劇場でやっちゃったけれど、2025年ドクロイヤー いかがでしょうか(誰に向かって言ってる?)




しばらくゲキ×シネからも遠ざかっているけれど、この作品は観に行きたいな のごくらく度 (total 2432 vs 2429 )



posted by スキップ at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
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