宝塚ホテル支配人 憧花ゆりのさんの Suu's Room
今回はゲストに初めてヅカOGを迎えるということで、行く気マンマン。
･･･だったのに発売日を見逃していて翌日に電話をして何とかチケット取れましたが、ほどなく完売になるという人気ぶりでした。
第4回 Suu's Room
すーさんとゲストのおしゃべりタイム
～お月様の輝く夜に～
出演：憧花ゆりの ゲスト：光月るう
2023年9月8日（金）宝塚ホテル 宝寿の間
18:30-19:45 ディナー
19:45-21:00 トーク
月組カラーの黄色･･･というか綺麗なたまご色のドレスをお召しのすーさん。
そのすーさんの紹介で会場後ろのドアから登場されたるうさんも同じたまご色のパンツスーツ。
るうさん初舞台作品「LUCKY STAR!」主題歌が流れる中、自ら歌って（「香寿たつきさんの歌が流れてるのに」とすーさんに言われてた(≧▽≦)）客席練り歩いてステージにいらっしゃいました。
86期と88期。生粋の月組っ子のお二人。
すーさんから組長を受け継いだのがるうさんで、組長としての苦労話はもちろん、お互いのこと、作品のこと、お稽古のこと･･･月組愛に満ち満ちた、とても楽しいトークが繰り広げられました。
🌙組長として
通常の公演は
1．集合日
2．お稽古
3．自主稽古
4．通し稽古
5．オーケストラ打合せ
6．舞台稽古
7．初日
8．公演
9．新人公演
10．千穐楽
という流れで、組長のお仕事はこの他に
・冠婚葬祭の連絡
・組の決まりごとの管理
・組費の管理
・スタッフ連絡
・代表挨拶
・休演者や災害時の対応
・お稽古見学、アドバス
などがあるそうです。自分の役を深めながらの重責なので本当に大変そう💦
るうさんは副組長1作で組長に就任することとなった時にすーさんから「自分を大事にしいや」とだけ言われたそうです。
これについてすーさんは「組子の気持ちを汲み取っていく中で自分を見失う瞬間があって、そうなってほしくないと思っていました」とおっしゃっていました。
るうさんは「すーさんは自分に課していらして、すーさんを見ていた時の方が苦しかった。早く楽にしてあげたいと思っていた」そうです。
■組長挨拶
毎回ちゃんと下書きをして考えるそうで、るうさんのご挨拶下書きをスライドで紹介。
何度か書き直したり、本番ではまた別のことを話たり･･･これ、実際に客席で聞いたものもあっておもしろかったです。
■組子
お二人とも、組替えした子はずっと心配で見守っている、ずっと月組生だと思っているとおっしゃっていました。
「世代の違う組子とのコミュニケーションは？」という質問。
るうさんは3-4年目の下級生に「組長さんは私の母と世代が近い」と言われて愕然としたけれども、気づかせてもらって逆にありがとうという気持ちだったそうです（当時の組長の中では一番若く、自分も若いつもりだった）。
ここで越乃リュウさん映像で登場。
若い人たちの言葉づかいの違いを知ろうと、昔の携帯電話で電波の柱が何本立っているかを上級生から順に聞いていったところ、ずっと「すごく3本」とか「すごい」とかだったのに、学年が下がっていってある生徒（現在雪組のAJさん）が突然「バリ3本です！とおっしゃったそうです。「あれには驚きました」と越リュウさん。会場爆笑でした。
🌙月組の伝統
月組の伝統といえば
・アフロ
・ジャンプ
・芝居の月組
アフロはいつから始まったのか、という質問に映像で答えるのは夏河ゆらさん。
現役時代を存じ上げないのですが、ゆらさんのお話もとてもとてもおもしろかったです。
アフロは大地真央さんが始めて、それまでにも「男役全員センターパーツ」とかいろいろやっていたそうで、当時特出していた専科の立ともみさんまでアフロかぶって、本来出番ではない場面まで出演されたのだとか。
確かに、真央ちゃんならやりそうです。
ジャンプについては、小池修一郎先生から「ジャンプするんだったら膝をしっかり曲げるように」と言われたエピソードを紹介。
夏河ゆらさんの”芝居の月組”にまつわるお稽古のエピソードが本当におもしろくて、これまでの Suu's Room で一番笑ったのではないかというこうくらいです。
サンバを後ろのテーブルで見ている人たちにそこまで細かい演技が要求されるとは本当にオドロキでした。
すーさんもカフェの客の役で「それは役として話してないでしょ？」と上級生に言われたことがあるのだとか。
🌙月組のいえば この3作品
るうさんが選ぶ月組らしい作品ベストスリー
3．グランドホテル
2．BADDY
1．桜嵐記
これはわかりみしかありません。
私も大好きな3作品。
それぞれの作品のイラストをOGの方たちが描いていらして、3位から順に、響れおなさん、晴音アキさん、朝霧真さんでした。
冒頭、るうさん入場の時の「LUCKY STAR!」のイラストはるうさんと同期で副組長だった夏月都さんでした。
「BADDY」の舞台稽古で小指を骨折してしまって、急遽振付が変更になったそうです。
たまちゃぴのあの片手リフトの裏にそんなエピソードがあったなんて！
「桜嵐記」で助けられる兵士の役を下級生がやっていたのですが、上田久美子先生の求めるものに達しなくて、「るうちゃんたち上級生やって下さい」と急に言われたりも。
るうさんは冒頭の説明の台詞でいっぱいいっぱいだったそうですが、千海華蘭さんや輝月ゆうまさんたちとやって、上田先生は「そこに兵士とて生きてくれればそれでいいのです」とおっしゃってくださったのだとか。
ウエクミ先生のお芝居への厳しさが窺えるようなエピソードです。
盛りだくさんでまだまだ書き足りないことたくさん。
るうさんは「すーさんとだからできるトーク。あと3時間か4時間いけそう」とおっしゃっていました。
「芝居の月組であり、挑戦的な月組であり続けるように」という言葉で締めくくられていて、やはり、深い月組愛を感じたのでした。
次回（2024年2月22日）のゲストは小池修一郎先生。
発表された時、会場どよめきました。
🌙お料理
～海と山の恵み 彩り野菜のハーモニー～
・海老と栗、さつまいものパイ包み焼き
・鴨胸肉のサラダ ラヴィゴットソース
・帆立貝柱の冷製 柿と蕪のメランジェ 香草風味
・マリネサーモンのミ・キュイ レムラードソース
三日月が飾られた二皿目の魚料理は冒頭の画像
カワハギのパネ タイムとアーモンドの香り
グラス・ド・ポワゾンをソースに 三日月製のクルトンを添えて
カクテルもビールもワインも飲むよね←
ビーフシチュー クレオル風 赤葡萄酒の芳香
じゃがいものピュレと旬の温野菜を添えて
モン・ブランと冷たい洋梨のプティ・タルト
秋のテイスト満載のおいしいお料理でした。
すーさんとるうさんはもちろん、映像ゲストのトークが楽しすぎてとっても得した気分 のごくらく度
(total 2416 vs 2412 
)
すーさんのSNSを拝読していて、この企画を見た時、どうしても様子が知りたい！と思っていたので、レポに感謝です！
このコンビ、月組でずっと見ていたかったのですが、やはり管理職は大変なのですね。そんなに細かい仕事まであるとは。
というか、組費の管理など、もっと他の組子や劇団社員などに分散できることもあると思うのですけど。（一樹千尋さんもいつ電話があるか緊張の毎日と語ってました）
ベテランになればなるほど、役柄的にも求められるスキルも重くなるし、こういうところを改善していかないと、ベテランがやめていく一方ですよね。
夏河ゆらさん！懐かしいです。
華のある、とにかく明るくて元気のいい方でした〜
就任当時、結構厳しかった組のルールを改善したり、かなり組改革をされたと聞いています。
今回のコロナもそうですが、管理職って時代によって選択を迫られる、本当に重責なんですね。
管理職話に傾いてしまいましたが💦
月組愛に溢れた、お二人の素敵なトーク。月組ファンとしましては、楽しいかぎりです。
素敵なお料理の様子も含め、ありがとうございました！
Suu's Room これで4回皆勤賞なのですが、今までで一番笑った
のではないかしらというくらいよく笑って、本当に楽しかったです。
すーさんから最初に「トークの内容は参加された方だけのお楽しみで
SNSなどに詳細をあげることはお控えください」とご注意がありまして
ここにアップするのもいかがなものかとは思っているのですが
辺境のブログでもあり、自分自身の備忘録ということで(^▽^;)
これでもかなり短縮版です。
組長のお仕事、断片的にお聞きすることはあってもこうして
経験者のお二人から直接伺うと、改めて大変なお仕事だと思いました。
しかも宝塚の管理職はいつも Playing Manager ですものね。
芝居の月組らしいお稽古のお話も興味シンシンでした。
舞台前方にいる人たちばかりでなく、後ろの椅子に座っている、
音楽でいえばBGMのような人にまで一人ひとり細かい設定があったり。
夏河ゆらさん！
本当に楽しくてお話お上手で、すばらしかったです。
今回は映像のみのコメントでしたが、機会があれば直接お話も
伺ってみたいです。