
宙組トップスター目前(かな?)の芹香斗亜さん。
初めてのディナーショーです。
NYのジャズバーがコンセプトの、洗練された大人のショー。
キキちゃんにとてもよくお似合い。
千穐楽となったこの日は奇しくもキキちゃんのバースデイでした。
宝塚歌劇 宙組公演
芹香斗亜ディナーショー「KISS -kiki sing&swing-」
作・演出:三木章雄
出演:芹香斗亜/風色日向 春乃さくら 真白悠希 葉咲うらら
2023年1月20日(金) 7:45pm 宝塚ホテル(配信視聴)
(上演時間: 1時25分)
ジャズバーということで、英語の歌も多く、スタンダードジャズナンバーや、キキちゃんが大好きだというバート・バカラックメドレー、そしてもちろん宝塚の曲も・・・センスよい選曲で楽しませていただきました。
共演の3人もさすがに歌唱力安定のメンバーで、コーラス含めて耳福の時間でした。
セットリスト
1. KISS is my life.
2. What The World Needs Now Is Love
3. What's New Pussycat? (風色・真白)
4. I Say A Little Prayer (春乃・葉咲)
5, I'll Never Fall In Love Again
6. (They Long To Be) Close To You
7. Walk On By
8. Do You Know The Way To San Jose
9. Fly Me To The Moon
10. Take Five
11. 枯葉
12. Sway
13. MY HERO (MY HERO) 風色・春乃・真白・葉咲
14. 五線譜に描く夢 (フォーエバー・ガーシュイン)
15. The Neva Flows (アナスタシア)
16. Journey To The Past (アナスタシア)
17. We Don't Talk Anymore
18. Nothing Like Us
Encore
19. This Love
毛皮のロングコートで登場した芹香さん。
オープニングの曲は「KISS is my life.」
このディナーショーのためにつくられた曲かと思いきや、草彅剛さんと香取慎吾さんのユニット SingTuyo の楽曲なのだとか。
1曲終わったところでメンバー紹介。
自己紹介で一人ずつ特技を披露します。
葉咲うららさん:早口ことば。
福岡出身ということで博多弁の早口ことば。
「おっとっととっとってっていっとったとになんでとっとってくれんかったとっていっとーと」だったかな。
「おっとっとを取っておいてって言ってたのにどうして取っておいてくれなかったの?って言ってるのよ」という意味だそうです。早口で鮮やかに2回繰り返していました。
真白悠希さん:ものまね
ものまねが得意な真白くん。ランチショーではIKKOさんのものまねを披露したそうですが、ラストは満を持して芹香さんのものまね。
それも4パターン。ご本人を前にして度胸満点です。ラストの「オチは?」が大ウケで芹香さんはじめ皆さん笑い転げていました。
春乃さくらさん:車の運転、オムライス、すべらないこと・・・嘘です。
客席の空気みて芹香さんが「これがすべるっていうことだよ」とおっしゃっていました(笑)。
風色くんが促して、真白くんが「オチは?」と芹香さん口調でツッコむの、さすがでした。
風色日向さん:タップダンス
タップシューズ履いていないのでタタタンタンタンと口タップでダンス。
芹香さんが「口で言わなくても音聞こえるんじゃない?」とおっしゃってもう一度やったらちゃんと聞こえました👏
娘役さん2人が歌う "I Say A Little Prayer" からはバート・バカラックメドレー。
光沢ある薄紫のスーツに着替えた芹香さんが歌う" I'll Never Fall In Love Again" との2曲は「プロミセス、プロミセス」からの曲。
あの作品本当に楽しかったな。版権の関係で映像も残っていませんのでまた聴くことができてうれしかったです。
芹香さん、ずっと歌いたいと思っていたそうで、「他にもたくさん素敵な曲があるのでまた近いうちにどこかで歌う機会があるでしょう」と。
バート・バカラックといえば私は、映画「明日に向って撃て!」の挿入歌 "Raindrops Keep Fallin' on My Head"(雨にぬれても)が大好きなので、いつか芹香さんが歌うこの曲を聴きたいな。
芹香さんがお水を飲むタイミングで「君の瞳に乾杯!」と言わせて再度客席も一緒に乾杯。
続くMCコーナーは、4人個々に芹香さんに愛を念で伝えて、会場&配信のお客様もまじえて誰の愛が一番強いか競い合うというもの。
それぞれ工夫したポーズで愛を送っていましたが、芹香さんが選んだのはお客様。そりゃそうなりますよね。
その結果に4人が「がび~ん」となるところまでがお約束。
「ジャズのスタンダードナンバーで皆さんもきっと聞いたことがある曲だと思います」と "Fly Me To The Moon" と "Take Five" を英語で。
確かに超スタンダードで私でも歌えそうなくらいに知っている曲(歌えないけど)。
2曲ともハットかぶってカッコいい

"Take Five" では同じくハットの風色さん、真白さんが加わってのダンスも素敵でした。
次の「枯葉」はフランスで、続いて "Sway"(キエン・セラ)は日本語にスペイン語をまじえての歌唱。
ここは4人もコーラスとダンスで参加。ラテンの曲でとても盛り上がっていました。
「ここからは宝塚の曲をお送りします」と芹香さん。
「なつかしい曲もありますが、あの頃、もっとこうすればよかったとか不思議と思わないです。あの頃はあの頃のベスト。そして今日歌う曲は今のベストです」という言葉がとても印象的でした。
"MY HERO" を4人が歌った後、キラキラ黒燕尾で登場した芹香さんが「フォーエバー・ガーシュイン」の「五線譜に描く夢」。
芹香さんバウホール初主演作ですが、「ラプソディ・イン・ブルー」のメロディで、確か演出の野口幸作先生がガーシュインのこの曲に歌詞をつけられたのだったなぁと懐かしく思い出しました。
続いて「アナスタシア」から2曲。
"The Neva Flows" はグレブの台詞つきで芹香さんのソロ。
イントロが流れるとサッと表情が変わってグレブになる芹香さん。この曲が聴けるなんて!
4人のコーラスが加わった "Journey To The Past" もとてもよかったです。「MAKAZE IZM」でも「アナスタシア」やっていましたが、断然こちらが好みでした。
ラストのコーナーは左肩に刺繍が入ったミントグリーンの燕尾で。
"We Don't Talk Anymore" は英語で、"Nothing Like Us" は芹香さんが大好きなジャスティン・ビーバーの曲に三木先生が歌詞をつけてくださったそうです。
そしてアンコールの後にサプライズ。
4人のKIKI楽団(風色:ヴァイオリン 春乃:ウクレレ 真白:カズー 葉咲:リコーダー)で「キキ is My Life」を演奏。
風色さんの「フォーメーションA!」「フォーメーションB!」「チューニング!」とキリリとした指示とは裏腹に練習どおりとはいかず結構グダグダ。「カズーはうまくいけばサックスみたいな音が出る」(by 真白悠希)ということですが、笑っちゃって音が出ない中、芹香さんの「笑ったらあかん!こういう時に自分で笑うのが一番よくないよ」というゲキが効いてやり直し3回目で何とか演奏を終えるころ、バンドの皆さんの "Happy Birthday" の演奏が重なって一気に多幸感に満ちた世界に。
芹香さんも「一生忘れられない誕生日になりました」とおっしゃっていました。
お誕生日&東西8公演完走 本当におめでとう

配信あってありがたいけれどできればナマで観たいディナーショー チケットせめて抽選にしてくれないかなぁ のごくらく地獄度



