2023年01月07日

魅惑の夢に誘う香水 花組 「ENCHANTEMENT」


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“ENCHANTEMENT”は “魔法にかかる、恍惚とする”を意味するフランス語。
調香師のレイ(柚香光)が魔法の香水を振りかけると世界は薔薇色に輝きはじめ、人々は魅惑の宵へと誘われていく・・・という香水(パルファン)をテーマにしたショーです。
野口幸作先生が(勝手に)シリーズ化している「スペクタキュラー・シリーズ」の第5弾なのですって。


タカラヅカ・スペクタキュラー 「ENCHANTEMENT -華麗なる香水-」
作・演出:野口幸作
作曲・編曲:青木朝子  太田健  手島恭子  高橋恵  甲斐正人  斉藤恒芳
振付:羽山紀代美  麻咲梨乃  鈴懸三由岐  SHUN  三井聡
装置:木戸真梨乃   衣装:加藤真美 
 

出演者、観劇日時は「うたかたの恋」と同じ。


12月まで星組の「JAGUAR BEAT」のギラギラの世界に浸っていましたので、まずは衣装の色が綺麗、目にやさしい、というのがイチバンの感想(そこ?(≧▽≦))
2021年に宙組で上演された同じ野口先生の“スウィーツ”をテーマにしたショー「Délicieux」に比べると、より正統派のショーという印象です。

ですが、そこは野口先生。
”香水”とうテーマが一貫していて、歌詞にはスターさんの名前が織り込まれていたり、あちこちに細かいこだわりが散りばめられたおしゃれなショーになっていました。

Top Notes ・ Middle Notes ・Last Notes の三部構成になっていて、各部の中も Citrus Aromatic Floral Oriental Woody & Marine Musk Gourmand といった具合。
スターさんが香水瓶を手に歌いながら銀橋を渡ったり、娘役さんのドレスが香水瓶のイメージだったり、セットが香水瓶だったり、アイドルシーンではマイクが香水瓶だったりと遊び心もたっぷり。


第1部 Top Notes

・プロローグで柚香さんの調香師レイが手にした香水瓶を客席に向かってワンプッシュして、ショーの始まりとともに客席に香水の香りが漂うような粋な演出でした。

・結構早い段階でロケットがありますが、最初に下手から登場した全身白のロケットガール(シトラス・ビューティ)がすごく背が高くて「デカッ!」と思ってオペラあげたら希波らいとくんでした。そりゃでかいよね(^^ゞ

・Aromaticの場面で水美舞斗さんと踊る美女がちょっと硬質な感じの美女で「誰?」と思ったら聖乃あすかくんでした。美人さんは娘役やってもやっぱり美人さんです。

・Floral のNYCでは星風まどかさんが白いドレスを着たマリリン・モンローに扮して「七年目の浮気」のあの有名な地下鉄の通気口のシーンをちょっぴり再現。
 ここはセットも凝っていて、背景のシャネルの5番を模した香水瓶には「MADOKA」と「N°11」(まどかちゃんのお誕生日11月11日)。そして03/05というのは柚香光さんのお誕生日3月5日ですね。


第2部 Middle Notes

・Orientalから始まる中詰の場面。
 ここまで淡いパステルカラーや白といった衣装やシーンが続いていましたので、赤と黒というくっきりした色合いが印象的。
 「蒼穹の昴」を思い出す中国の衣装で、曲は「虞美人」の「赤いけしの花」だったり。

・ここの最後が扇を使った客席参加型の場面でした(私は買わなかったし踊らなかったけれども(^^;))

・Woody & Marine は星空美咲さんをセンターに娘役さんばかりの場面から。髪型も衣装もバラバラで個性出ていて楽しかったです。
金髪ストレートヘアにネイビーのベレー帽かぶった美羽愛さんかわいかったな。
 からの、永久輝せあさんを中心としたシーソルトの男たちとのダンス。明るく楽しいシーンでした。

・そして太陽から一転、Muskは妖しい夜のムードたっぷり。銀橋に座る柚香さんの色気と客席の釣り方が凄まじく、正面で見つめられたお客様息できたかしらと心配になるくらい。
この場面の最後は男役がずらりと銀橋に並んで上着を脱ぎかけるというお得意の振付があって「振付きっとSHUN先生だよな」と思ったらまさしく、でした。


第3部 Last Notes

・フィナーレの始まりは水美舞斗さんを中心とした11人のアイドル場面から。
野口先生がそれぞれをイメージしたという色の香水瓶型のマイクを持って歌います。たとえば聖乃あすかさんだと「ほのかに・・」と本名をもじった歌詞がつけられていました。
11人なるほどな、のメンバーですが、美空真瑠くん入っているのが何気にすごい。お芝居でも目立っていましたし、これから出てくるのかな。

・デュエットダンスは、大階段を降りてくる星風さんを柚香さん、水美さん、永久輝さんの3人が迎えてそれぞれと踊り、最後に柚香さんと2人で踊る形。水美さん、柚香さんともに星風さんを綺麗なリフトしていました。
この場面のカゲソロはお芝居のラストと同じ龍季澪さん。うまいのはわかるし不満はありませんが、せっかくだからお芝居とショーは分けて他の人にチャンス与えてもよかったのでは?



パレード:
エトワール 星空美咲
希波らいと・帆純まひろ・一之瀬航季・侑輝大弥
聖乃あすか
永久輝せあ
水美舞斗
星風まどか
柚香光


前回まであった永久輝さんの羽根なくなったのなぜ??




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門松や鏡餅が迎えてくれるお正月ムードたっぷりの宝塚大劇場



1ヵ月という通常より少し期間短めの公演。1月30日千穐楽まで無事に完走できますように のごくらく地獄度 (total 2352 vs 2355 )




posted by スキップ at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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