2022年10月04日

カプリチョーザ Yeah! 宙組 「Capricciosa!!」


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イタリア語で“気まぐれ”“勝手気まま”という意味を持つ“Capricciosa”
放浪の伊達男カプリチョーザ(真風涼帆)が、イタリア各地を巡る中で遭遇する様々な出来事を綴ったショーです。


宝塚歌劇 宙組公演
ファッシーノ・モストラーレ 「Capricciosa(カプリチョーザ)!!」-心のままに-
作・演出:藤井大介  
作曲・編曲:青木朝子  手島恭子   音楽指揮:佐々田愛一郎
振付:羽山紀代美  御織ゆみ乃  若央りさ  平澤 智  百花沙里
装置:齊藤万希子   衣装:加藤真美



出演者、観劇日時は「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」と同じ(こちら


オープニングはチョンパ方式で、照明がつくと銀橋から花道までずらりと並んだスターさん。
サングラスをかけた男役も、娘役も全員赤のコスチュームの中、センターに立つ芹香斗亜さんだけがモスグリーンのスーツ。
真風さんと潤花さんはホリゾンとの大セリの上に登場。
潤花さんのドレスがやはりモスグリーンで、芹香さんの衣装とコーディネイトされているようでした。

♪カップリチョーザ イェイ! カップリチョーザ

という明るいメロディがやたら耳に残るテーマソング。
「観終わってすぐテーマソング歌えるショーがよいショー」と以前聞いたことがありますので、これはいいショー(笑)。

総踊りで銀橋にズラリと並んだ時、「ずんずん攻めます」とか「キキがどうの」とか言った?と初日は聞き取れなかったのですが、2回目はよく注意して聴くと、

桜木:ずんずん今夜はあなたを攻めます
芹香:キキ迫るほどの情熱キスを
真風:俺のゆりかごに君を縛りつけて

と言っていました。
藤井大介先生 「アクアヴィーテ!!」に続いて、この3人に愛称織り込んだ台詞言わせがち(^^ゞ


この後、イタリアの各都市を巡って場面は展開します。
恋の町ナポリ・水の都ヴェネツィア・花の都フィレンツェ・芸術の都ミラノ・官能の町ローマ
これがいかにもステレオタイプで各都市イメージそのまま。
フィレンツェにまた行きたくなっちゃったな。

ナポリでは、みんなが踊る中、ラスボスのように登場するコンパッショネブル 天彩峰里さんのヴォーカルが冴え渡っていました。
天彩さんがフィナーレのデュエットダンスでもカゲソロならぬ表に出て美声を響かせていて(曲は中森明菜さんのミ・アモーレ)、歌の活躍が目立っていました。

ヴェネツィアで、瑠風輝さんゴンドリエールがよい声響かせて歌いながら操るゴンドラに乗った美女カピトベーネが桜木みなとさんで、この美しい人がハイローではスモーキーだったなんて、初めて宝塚歌劇ご覧になったハイローファンの方はわかるのだろうかと余計な心配をしたりも。

フィレンツェでは、レオナルド・ダ・ヴィンチ(紫藤りゅう)・ミケランジェロ(留衣蒔世)・ラファエロ(鷹翔千空)の3人が美しいモデルたち(栞菜ひまり・愛未サラ・山吹ひばり)引き連れて銀橋で歌うのですが、留衣蒔世さんひと際大きな声で♪ミケランジェロ~ と歌い上げるの、爆笑しつつ大拍手でした。

ここからのカンツォーネメドレーは知っている曲も多く、とても楽しい。
このフィレンツェが中詰の位置づけで、ラストは華やかな全員のパレード。
9月18日はタカラヅカスカイステージ貸切公演だったのですが、いつもなら「カプリチョーザ!」と言うところ
真風:スカイステージ
全員:スカイステージ
全員:(ジャケット脱ぎで)これからも I need YOU!

と宙男全力の「これからも I need YOU!」聞くことができました。

ロケットもここで。
初日に観た時、ロケットセンターの人がダンスキレッキレで、脚はまっすぐ頭のはるか上まで上がるし、跳躍ハンパないし、高速回転するし、縦開脚でぺったんこになるし、でとんでもない身体能力で、「誰っ?!」とオペラあげたら優希しおんさんでひたすら納得。


・・・と機嫌よく観ていたところ、次のミラノの場面。

貴族のアリストクラティコ(芹香斗亜)と恋人パドロナ(潤花)がスカラ座でオペラを観ているところへ、旅人カプリチョーザ(真風涼帆)が現れ、パドロナと恋に落ち、彼女を挟んでカプリチョーザとアリストクラティコが火花を散らす・・・というのは宝塚のショーではよくあるパターンで、ふんふんと思いながら観ていて、カプリチョーザが身を引いてパドロナの背中を押してアリストクラティコの方へ向かわせる、というラストで「ふーん、そういう結末なのか」と思っていたところ、一人残ったカプリチョーザが♪そろそろ旅立ちの時が来た 残された時間はわずか・・・みたいな歌詞を歌い初めて「」となりました。

さらには、寿つかさ組長が♪アリベデルチ ローマ と歌い始めて組子たちが登場し、副組長であり真風さんの同期でもある松風輝さんが真風さんの白いコートとハットを持って現れ、みんなの衣装は組カラーの薄紫だし・・・。
真風さんが歌う曲も ♪アリベデルチ・ローマ 旅の終わり ~ ありがとうローマ いろんなことがあったよね わがままばかりでごめんね みたいな歌詞になって、ラストは組子たちに見送られて一人大階段を上って去っていくという・・・「何これ?サヨナラ公演なの?!」となりました。

確かに真風さんはここ数作、退団が取り沙汰されていていつ発表になってもおかしくない状況ではありましたが、この時点ではまだ何も情報はありませんでした。
でも観たら誰でも気づくサヨナラ公演風味。
ああ、そうか、次の作品「007」は1本ものでショーはないから、実質これが退団のショーなのかと気づきました。
2回目(9月8日)に観た時は、しみじみ心に染みて泣いてしまいました。
斜め前の席にいらした真風さんのファンと思しき方は号泣されていましたね。

それにしても退団発表前のショーでこんなにもサヨナラ匂わせるの珍しいのではないかしら。
ここでこんなに寂しい気持ちになるのでは、本番のサヨナラ公演が思いやられます。




そして大方の予想通り 千秋楽後の9月28日 真風さんと潤花さんの次公演での退団が発表されました の地獄度 (total 2340 vs 2342 )


posted by スキップ at 22:03| Comment(0) | TrackBack(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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