2022年08月31日

3人で音楽をつくり続けていることは奇跡 「矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー&クリス・パーカー」


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毎年夏のお楽しみのライヴ。
2012年にこのトリオがビルボードライブ大阪に初登場して以来、毎年欠かさず聴きに行っていましたが、コロナ禍の影響で2020年、2021年と中止になって、3年ぶりの開催でした。

楽しみに待ってたよ~♪


AKIKO YANO TRIO featuring Will Lee & Chris Parker
矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー&クリス・パーカー

出演: 矢野顕子 Akiko Yano (Vocals, Piano)
ウィル・リー Will Lee (Bass)
クリス・パーカー Chris Parker (Drums)

2022年8月15日(月) 2nd stage 9:00pm ビルボードライブ大阪



3年ぶり?そうでしたか?という感じで、まるで去年の夏の続きのように、ひょいとステージに現れるウィルとクリス、そしてあっこちゃん。
今年も Will Lee のプラチナブロンドの前髪は、変わらずふわりと風に吹きあがっていました。

3年ぶりでしかも今回のツアー初日ということもあってか、皆さんノリノリ。
セットリストも厳選された曲揃いで神がかっている印象で、これまでのトリオのライブの中でも屈指のすばらしさでした。


SET LIST
1. ラーメンたべたい
2. David
3. Just the Two of Us
4. ゴジラのテーマ~モスラの歌
5. ドラゴンはのぼる
6. 音楽はおくりもの
7. 津軽海峡・冬景色
8. ひとつだけ
Encore
9. Gasoline and Matches
10. 在広東少年




黒のすけ感あるドレスで登場したあっこちゃん。
一度ピアノの前に行ってから「Whoops!」みたいな感じでステージ中央へ。
スタンドマイクの前に立って歌う「ラーメンたべたい」から始まりました。
これが今まで聴いたことがないアレンジで、すごーい!とまずは震えたな。

次の「David」では、ピアノとエレクトリックキーボードの両方づかいで演奏。
メンバー紹介の時に、ウィル・リーさんが今回のツアーのためにベースを新調したことを披露。
おニューのベースを掲げると客席から拍手が・・・すると "Thank you for noticing." と笑っていらっしゃいました。

そんなウィルさんを「ヴォーカリストとしても一流」とアッコちゃんが紹介して、「Just the Two of Us」はウィルさんがメインヴォーカル、
ベースを奏でながら骨太な声でメロウに歌うウィルさん、超カッコよかったです。

「ドラゴンはのぼる」は2023年のスペース何とか?のために宇宙飛行士の野口聡一さんが作詞された新曲(作曲はあっこちゃん)で、何とこの夜が世界初演。
「音楽はおくりもの」では案の定泣いてしまったのですが、あっこちゃんが「世界中の才能が集まって、毀誉褒貶も激しいニューヨークで、この3人でずっと変わらずにやってこれたこと、3人で音楽をつくり続けていることは奇跡的」とおっしゃるのを聞いて、胸がいっぱいになりました。

「そんな3人をそれぞれにフィーチャーした曲です」と「津軽海峡冬景色」。
あっこちゃんのライブでこれまでにも何度も聴いたことありますが、このトリオの演奏では初めて。
これがとんでもなくすばらしくて。
ウィルさんのベースソロ(スキャット入り)、クリスさんの力強くジャジーなドラムソロも入って、原曲がわからないくらいのアレンジで、震え再び。


アンコール1曲目は「私たちがやってて楽しいからきっとみんなも楽しいと思う」とあっこちゃんが言って、「Gasoline and Matches」
ロックでファンキーで3人ともノリノリ。最後にウィルさんが火のついたマッチを投げるのもお約束。
そのウィルさん、ラストの「在広東少年」ではベースを放り投げ(スタッフさんが見事にキャッチ)、シンセサイザーベースを弾くという珍しい演奏も見せてくださいました。


圧倒的なテクニックと芸術性とエンタメ性を兼ね備えた大人のトリオ。
コンサートホールではなく、クラブだからこその自由さがトリオの演奏を一層際立たせて、本当に極上のライブでした。



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この空間でいただくビアも最高です



来年もまたきっと帰ってきてくれますように のごくらく度 (total 2330 vs 2336 )


posted by スキップ at 21:05| Comment(0) | TrackBack(0) | music | 更新情報をチェックする
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