
元宝塚歌劇団月組組長で、現在は大学で音楽を学ぶ傍ら、宝塚ホテル支配人としてご活躍のすーさんこと憧花ゆりのさん。
そのすーさんがゲストを招いて、アフタヌーンティーとともに楽しむトークセッション。
退団後初めての”お茶会”という位置づけで、コロナ禍以降、ジェンヌさんのお茶会はすっかりなくなってしまって寂しい思いをしている中、とても楽しみにしていました。
Suu's Room
~すーさんとゲストのお喋りアフタヌーンティー~
The 1st Tea Time
「歌劇とホテルで夢のつづきを」
出演:憧花ゆりの ゲスト:松澤壱子
2022年8月7日(日) 1:00pm 宝塚ホテル 宝寿の間
(お茶会時間:2時間15分)

鮮やかな黄色いワンピースで登場した憧花ゆりのさん。
この日のテーマにちなんで、セザール・リッツ氏が1898年にオープンしたホテル・リッツから始まる「ホテル」についての解説をスクリーンの映像とともに。
ゲストの松澤壱子さんはホテルジャーナリスト。
すーさんは2020年に宝塚ホテルの支配人に就任して、現役のころとは比べものにならないくらいたくさんの取材を受けたそうですが、その中で最も印象に残ったインタビュアーが松澤さんで、衝撃を受け、ぜひ今回のゲストにとお願いしたそうです。
最初の1時間 すーさんと松澤さんのトーク。
その後アフタヌーンティーがサーブされて、その間にすーさん、松澤さんへのご質問を募って(テーブルに質問用紙が置いてありました)、30分後ぐらいからまたお二人が出ていらして質問箱から抽出した質問に答える、という形。
さらに、帰り際は、テーブル列ごとの規制退場だったのですが、一人ずつステージの前を通って、すーさん、松澤さんと短いご挨拶もできるというおまけつきでした。
お二人のトークはNHKの「SWITCH」のように、すーさんがホテルのことや松澤さんご自身のことを質問して松澤さんが答え、後半は松澤さんが宝塚のことをすーさんに質問するという形でした。
「30年ぐらい前にジャマイカのハーフムーンクラブに初めて行った時に欧米の方のホテルの楽しみ方に衝撃を受けた」ことがきっかけで世界中のホテルを訪れるようになったという松澤さんのホテルにまつわるお話もとてもおもしろかったですが、大の宝塚ファンでもある松澤さんとすーさんのヅカトークは、知っている話も初めて聞くことも含めてとても楽しかったです。
すーさんは後進に譲る時を考えていた時「エリザベート」のゾフィー役が決まって、もうこれ以上すばらしい役は来ないと思って退団を決めたそうですが、そのDVD撮りの前日に寿つかささんが観にいらして「眉もう少し上げた方がいいよ」と言われたのでギューッと上げた眉がDVDに残った、とおっしゃっていました。
「皆さん観にいらっしゃるなら11:00公演はやめておいた方がいいですよ。朝からゾフィーの気持ちになれませんもの」ですって。
松澤さんの「すーさんの千秋楽のご挨拶がすばらしくて」という言葉には、「生徒はみんなずっと退団の挨拶を考えているんです」とおっしゃっていました。退団のご挨拶はもちろん、組長のご挨拶も全部自分で考えるのだとか。
トークはいろいろな方向に脱線して予定通りに進まなかったようですが、すうさんの才気煥発ぶりはとても伝わりました。
世界で一番すきなホテルは HALEKULANI という松澤さんが「死ぬ時は宝塚大劇場か HALEKULANI で」とおっしゃると、「迷惑です」とすかさずツッコむすーさん、さすがでした。

次回(2023年2月23日)のゲストは稲葉太地先生。
ちょうと月組公演中でもあり、稲葉先生ご担当のショーのお話も聞けるのでは、ということでした。楽しみ。
左に立っていらっしゃるのがすーさん。

アフタヌーンティーとはいえ、フルコースのようなテーブルセッティングです。

まずはセイヴォリー
レーズンスコーンとクリーム
小海老を浮かべた冷たい桃のスープ
スモークサーモンとチェダーチーズとたまごのサンドイッチ

ハーバリウムに見立てた桃のヴェリーヌ
抹茶のチョコレート
薔薇・ライチ・ラズベリーのムース
バニラマカロン
フレッシュのぶどう
ブラウニー プランタースタイル
薔薇のクリームと桃のケーキ
ドラゴンフルーツ
黄桃とベルヴェーヌのタルト フラワーバスケット風
紅茶は宝塚ホテルのラウンジで出されるものの中からすーさんが選んだ2種類を提供。
名前忘れちゃったのですが、スタンダードな方と少しくせのある紅茶。
くせがあると言ってもそれほどではなく、どちらも飲みやすくて好きでした。
おいしく楽しいアフタヌーンティー のごくらく度


