宝塚歌劇団宙組トップスター 真風涼帆さんのスペシャルリサイタル･･･というよりコンサートかな。
この作品と次の大劇場本公演「HiGH&LOW」がLDH JAPANと宝塚歌劇の初のコラボレーションということで同時に発表されました。
テーマ曲の作曲はEXILEの白濱亜嵐さん。
会場は2020年、有明ガーデンに8,000人収容の国内最大の劇場型ホールとして誕生した「東京ガーデンシアター」。もちろん宝塚歌劇の公演で使うのは初めてです。
壮大な「HiGH&LOW」プロモーションと思いきや、LDHとコラボしつつ、しっかりタカラヅカ、どっぷり宙組、たっぷり真風涼帆という、楽しく盛だくさんのライブでした。
マチネは柚希礼音さん、ソワレは愛月ひかるさんをお見かけするというゴージャスなおまけつきです。
宝塚歌劇 宙組公演
SUZUHO MAKAZE SPECIAL RECITAL @TOKYO GARDEN THEATER
「FLY WITH ME」
Produced by TEAM GENESIS from LDH JAPAN
構成・演出：野口幸作
作曲・編曲：青木朝子 太田健 多田里紗 長谷川雅大
メーンテーマ曲：白濱亜嵐
振付：羽山紀代美 藤咲梨乃 SHUN KAORIalive
装置：木戸真梨乃 衣装：有村淳 加藤真美 照明：佐渡孝治
TEAM GENESIS：KAZUYOSHI "PATO" ARAKI ほか
出演：真風涼帆 芹香斗亜 秋音 光 紫藤りゅう 小春乃さよ
若翔りつ 優希しおん 天彩峰里 鷹翔千空 真名瀬みら
水音志保 潤 花 花宮沙羅 亜音有星 栞菜ひまり
朝木陽彩 愛未サラ 山吹ひばり 泉堂 成 大路りせ
2022年6月12日（日） 11:30am 東京ガーデンシアター バルコニー2 2Eブロック5列／
3:30pm アリーナ Aブロック5列
（上演時間：2時間）
1回目 バルコニーから全体を見渡して、2回目はアリーナの近い距離でオペラなしで細部を確認するという、私の宝塚観劇の理想形。
東京ガーデンシアターは初めてで、8,000人収容ってどんなん？と思っていましたが、想像していたより見やすくて、導線も悪くなくて入退場もスムーズでした。
劇場全体を「空港」および「宙（ソラ）」に見立て、大空や銀河などをテーマにした壮大なコンセプトのもと、「Love」と「Dream」と「Romance」溢れる構成･･･という触れ込みです。
LDH JAPANのライブの企画・演出を手掛けるクリエイティブチーム「TEAM GENESIS」によるプロデュースということで、構成・演出を担当された宝塚歌劇団の野口幸作先生とどれほど振り分けされていたのか知るところではありませんが、舞台の奥行・空間の使い方、映像、レーザー光線を駆使した照明など、客席からの見え方もよく考えられていて、確かにこれまで観た”宝塚歌劇のコンサート”とはひと味違う仕上がりとなっていました。
3色+点滅に色が変わるペンライト、フラッグ、マフラータオルというグッズも、どこで何を使うか、ペンライトの色まで、舞台上のモニターで示されるというのもわかりやすくて楽しかったです。
LDHの曲はもちろん知らない曲の方が多かったのですが、「Choo Choo TRAIN」や「銀河鉄道999」、「勝手にしやがれ」「浪漫飛行」といった昭和心（平成心か？）を刺激する曲も含まれていて、なかなか心憎いセットリストでした。
もちろん、「明日へのエナジー」をはじめ、「シトラスの風」「JUMP!」「TAKARAZUKA FOREVER」から「丘の上のジョニー」まで、宝塚の名曲の数々も。
LDH x TAKARAZUKA メドレーのパートで、宝塚の花・月・雪・星・宙の5組がLDHの5曲のタイトルにハマっているの素敵だったし、フィナーレで歌われたEXILEの「Love, Dream & Happiness」と「すみれの花咲く頃」がマッシュアップした曲は聴いていてちょっと泣きそうになりました。
パン屋さんでアルバイトをしていた少女時代の真風さんが宝塚歌劇に入るまでを描いた楽しい寸劇もありましたが、何だかこれって退団前のコンサートみたいだなぁとも思ったり。
そういえば、真風さんが最後に歌った「SEIZE THE DAY -今を生きる」も、「私の気持ちを野口先生が詞にしてくださった」とおっしゃっていましたが、何となく集大成っぽくってしんみり。
男役として成熟の時を迎えている真風涼帆さん。
すべての衣装をカッコよく着こなし、どの場面を切り取ってもカッコよく決まるポーズ。余裕たっぷりでホレボレします。
芹香斗亜さんも男役としてすでに完成の域ですが、二番手という立場がいろいろな冒険を許していて、その意味では真風さんのポジションよりオイシイように感じました。キキちゃんは本当に華があって何でもうまい上にトークもおもしろくてほんと最強。
「HiGH&LOW」本公演のころにはROCKYのステッキも投げてノールックで取れるようになるそうですよ（笑）。
MCで潤花さんが、真風さんと芹香さんの2人がお水飲んで少し休憩できるように見計らって話すコーナーがあって、芹香さんが「だからかのちゃんが向こう向いている間にお水飲む」と言ったり「黒柳さんとローラちゃん（の真似）やって」と無茶ぶりしたり、ドSっぷりを発揮。
これに対して「意地悪されております」としおしおしながらもはっきり返す潤花さんも立派でした（笑）。2人の物まねも物怖じせずやっていました。
このトークばかりでなく、潤花さんは華やかな存在感際立っていました。
美脚にミニスカートが映えたオープニングのCAの制服はじめ現代的なものからふわふわしたお姫様ドレス、さらには男役の白燕尾まで、どんな衣装も見事に着こなして華やかなことこの上ありません。いや～、あんなに華やかだと歌が多少アレでもぜーんぜん許す！となっちゃいますね←
まぁ、歌の部分は天彩峰里さんが十分すぎるほど補っていましたし。
そうそう、トークでもう一つ。
真風さんの衣装についた「イーグル」をマチネで「鷹」と言って、「イーグルだよ」と言われて「イーグルって何ですか？」と言ってのけた潤花さん。
ソワレでは「イーグルス」と言ってました(^^ゞ
他の男役では、紫藤りゅうさん・鷹翔千空さん・亜音有星さんのトリオの出番が多く、あのんくん上げを感じました。
紫藤りゅうさんが華やかで見せ方も上手くて、やはり男役として一枚も二枚も上な印象でした。
ロビーのこれ見ただけでもテンション上がるというものです。
ペンライトもフラッグも、私は大活躍という訳にはいかなかったけれども
セットリスト：
FLY WITH ME-PROLOGUE-
OVERTURE
FLY WITH ME
LDH FLY MEDLEY
SUPER FLY
F.L.Y. BOYS F.L.Y. GIRLS
HIGHER
Fly away
SOARIN'-Welcome to Sky Garden-
SWAG-Welcome to TOKYO-
TRAIN MEDLEY
Welcome to TOKYO
Choo Choo TRAIN
銀河鉄道999
INTRODUCTION OF HiGH & LOW -THE PREQUEL-
Do or Die
WHITE OUT
STRAWBERRY サディスティック
KNOCK YOU OUT
One Day, One Lifetime
HIGHER GROUND
MAKAEXILE SHOW TIME PART Ⅰ-HABANA BEACH (LOVE)-
L-O-V-E
Too Darn Hot
君の瞳に恋してる
MAKAEXILE SHOW TIME PART Ⅱ-NYC CLUB (DREAM)-
Dream
Come Fly With Me
MAKAEXILE SHOW TIME PART Ⅲ-NEO JAPANESQUE (HAPPINESS & ROMANCE)-
Happy
勝手にしやがれ
浪漫飛行
AWESOME -ROAD TO SUZUHO MAKAZE-
明日へのエナジー
WONDERFUL -TAKARAZUKA MEDLEY-
シトラスの風
JUMP!
丘の上のジョニー
TAKARAZUKA FOREVER
MAGNIFIQUE -LDHxTAKARAZUKA MEDLEY-
情熱の花
花鳥風月
Powder Snow～永遠に終わらない冬～
あの空の星のように
O.R.I.O.N.
R.Y.U.S.E.I.
ANOTHER SKY -FINALE-
Y.M.C.A.
すみれの花咲く頃～Love, Dream & Happiness
Rising Sun
SEIZE THE DAY -今を生きる
楽しかった！とは言うもののハイローについて行けるかどうかはまだ不安 のごくらく地獄度
(total 2321 vs 2322 )
