大阪松竹座 七月大歌舞伎恒例で大阪の夏の風物詩の一つでもある「船乗り込み」。
コロナ禍の下、一昨年、昨年と中止となり、本日 令和4年6月29日 3年ぶりに開催されました。
感染対策として、一般の乗船はもちろん、観覧も公式には中止（それでもたいくさんの方がご覧になっていました）、関係者のみが限られたエリアで応援するという形でしたが、七月大歌舞伎を主催する「関西・歌舞伎を愛する会」の友人の誘っていただいて、応援隊の一員として参加することができました。
朝からぐんぐん気温が上昇するあっつい日でしたが、風が結構吹いていましたので、そこまで暑さは感じず。
12時40分ごろ、役者さんたちを乗せた船が目の前にやってきた時には楽しさにテンション上がり、暑さのことなんてすっかり忘れていました。
応援隊は写真撮影禁止でしたので画像はありませんが、YouTube 松竹チャンネルでライブ配信されましたのでこちらでご覧になることができます。
最初に現れた船には、鴈治郎さんを真ん中に扇雀さん、孝太郎さん、後列に亀鶴さん、松之助さん、寿治郎さんが乗船。
二隻目は、幸四郎さんの左右に勘九郎さん、七之助さん、後列は隼人さん、虎之介さん、千之助さんという若手チームでした。
沿岸の私たちは声援やかけ声はできないものの、用意された手袋を着用して紙吹雪、紙テープ、クラッカー、そしてもちろん目一杯の拍手で盛り上げました。
戎橋のところでとまって、演目・役名の口上に合わせて一人ずつ立ち上がってご挨拶。
「祇園恋づくし」で幸四郎さんが立ち上がると負けじと鴈治郎さんも立ち上がって、二隻の船のあちらとこちらでやり合うユーモラスなやり取りも。
幸四郎さんは橋の上や、船上の他の役者さんをご自身のスマホで撮影されたりもしていらっしゃいました。
最後は両岸からバズーカの白い紙吹雪が盛大に舞い上がってとても綺麗でした。
配布された応援グッズ。
団扇や役者さんもつけていたマスク、撒ききれなかった紙吹雪など。
下に敷いているのは演目や役者さんのお名前の入った、関西・歌舞伎を愛する会のバンダナ。
これをどこかにつけて目印としました。
以前は松竹座前で行われていた式典も今回は松竹座の中で。
午後1時10分ごろ始まって、終了は1時50分ぐらいだったでしょうか。
大阪府や大阪市、大阪21世紀協会、松竹株式会社、関西・歌舞伎を愛する会の面々のご挨拶の後、役者さんがお一人ずつ登場されてご挨拶してくださいました。
松竹の方が「私はまず片岡仁左衛門さんのお話をしなければなりません」とおっしゃって、昨日休演が発表された仁左衛門さんのご様子や「必ず復帰したい」とおっしゃっていたことなどを話してくださいました。
仁左衛門さん、もし公演期間中に復帰されたらこんなうれしいことはありませんが、くれぐれもご無理なさらないでいただきたいです。
「関西・歌舞伎を愛する会」の七月大歌舞伎は今年30回目、前身の「関西で歌舞伎を育てる会」から数えると40年以上になるそうです。
役者さんたちは口々に大阪での歌舞伎公演への思いを語っていらっしゃいましたが、中村屋さんご兄弟は松竹座に出演するのが6年ぶり、船乗り込みは勘三郎さん襲名披露以来17年ぶりだとか･･･あれから17年か、と聞いていて胸がいっぱいになりました。
亀鶴さんが「研修生時代、夜行バスに乗って中座の公演を観に来たことがある」とおっしゃっていたのも印象的でした。
亀鶴さんを舞台で拝見するのも何だか久しぶり。楽しみです。
虎之介くんがご挨拶している時、後ろに座った幸四郎さん、七之助さん、隼人さんが揃って笑顔になっていたのもおかしかったです。
次の千之助くんの時には笑ってなかったのに･･･虎ちゃんには笑わせる何かあるのかな(^^ゞ
最後は鴈治郎さんの音頭で舞台客席一緒になって大阪締め。
短い時間でしたがとても楽しい船乗り込み＆式典でした。
松竹座前は幟も上がって準備完了。
勘九郎さんや隼人さんの幟はこちら（劇場向かって右側）。
光線や風の加減でうまく撮れず💦
七月大歌舞伎 できる限り応援したいところですが、7月は他の舞台もめちゃ重なっていて松竹座にもあまり通えないのがツライところ のごくらく地獄度
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