2022年06月23日
祝2周年 「歌舞伎家話 配信開始2周年スペシャル」
緊急事態宣言下で歌舞伎公演が全く止まっていた2020年5月に第1回目の配信がスタートした歌舞伎家話(こちら)。
もう2年にもなるのかとも思い、昨年5月にはいのうえひでのりさん、古田新太さんをゲストに迎えて1周年記念が配信された(こちら)のがつい昨日のことのように感じるのにもう1年経ったのかといつもながら時の流れの速さに唖然とする思い。
ということで、今回は歌舞伎家話 配信開始2周年スペシャル。
豪華ゲストは天海祐希さんです。
これは、2020年5月にスタートした歌舞伎俳優らによるオンライントークショー「歌舞伎家話」が、配信2周年を迎えることを記念して開催されるトークショー。第1回に出演した幸四郎がホストとなり、天海をゲストに迎えてトークする。
歌舞伎夜話特別編 「歌舞伎家話」 第15回 配信開始2周年SP
出演: ホスト 松本幸四郎 ゲスト 天海祐希
2022年6月16日(木) 8:00pm 配信視聴
(配信時間: 90分)
今回、幸四郎さん、天海さんは画面越しではなく、松羽目の前のステージのようなところに間隔を置いて並んで座る形(間にはもちろんアクリル板)。進行の戸部和久さんも向かって左端に着席されていて、3人顔合わせ。
2年という年月の経過は、私たちの日常にも少しずつ”元の形”をもたらしつつありますが、第1回目から視聴している歌舞伎家話にも、と何だか感慨深かったです。
幸四郎さんと天海さんがあ会いになるのは本当に久しぶりで、天海さんは『「桜の森」を歌舞伎座の客席から観て以来』とおっしゃっていました。2017年でしたので5年前ですね。
「お変わりなく お 大きい・・・」とタメて言う幸四郎さん。
「お美しいかと思ったら大きいって」と天海さん。
打ち合わせしたようなノリツッコミです(^^ゞ
お二人が初めて共演したのは劇団☆新感線の「阿修羅城の瞳」(2003年)。
その頃、天海さんのことを陰でみんな「ジャンボねえさん」と呼んでいたのだとか。
歌舞伎家話ですが、主に新感線の舞台のお話が続きました。
天海さんが幸四郎さんをとにかくほめ讃えていたのが印象的。
「体力と基本的な技術、殺陣、身のこなしを覚える速さが尋常じゃない。稽古着(浴衣)の着こなしから違って、もう惚れるしかない」
という感じ。
歌舞伎家話は幸四郎さんのホームでもありますし、気を遣っていたのかな。
「阿修羅城の瞳」「贋作 桜の森の満開の下」という二人に共通の舞台のお話から、野田秀樹さん、いのうえひでのりさんの演出のお話もおもしろかったす。
野田さんは初めて歌舞伎を演出された時(多分「野田版 研辰の討たれ」)、「歌舞伎の人は油断するとすぐ整列する」とおっしゃっていたそう。
「花道は別に走らなくてもいい」と言われていのうえさんが「真っ直ぐな道見たら走りたくなるじゃん」とおっしゃった話も何度聞いても笑ってしまいます。
台詞の覚え方で天海さんは「横書きで書く」とおっしゃっていたのも興味深かったです。
台本は基本縦書きですが、「それを自分の息で切るところで行を変えて横書きにする。そうすることで視覚的に入ってきて覚えられる」のだそうです。
幸四郎さんは「書く時間がかかりそう」とおっしゃっていましたが、「書かない方がかえって覚えるのに時間がかかる」と天海さん。
そして、ドラマにしても舞台にしても、そのお芝居(ドラマだとそのシーンの撮影)が終わったら、その紙を「ベリベリ破って捨てる」とおっしゃっていたのがいかにも天海さんらしいオトコマエっぷり。
幸四郎さんは「とっておいた方がいいのでは」とおっしゃっていました。
舞台とドラマの演技の違いについて天海さん「特に変わりはないですが、舞台の方が非日常的な設定が多いので誇張してやれる部分はあります」と。
そこで話は幸四郎さんの久しぶりのドラマ「マイファミリー」へ。
最終回の数日前まで撮影していて出演者も誰が犯人か知らされていなかったそうで、「ここで目線を外して・・・とか犯人っぽい演出を言われたり」とおっしゃっていました。確かに、幸四郎さん阿久津、何だか怪しかったです。
最後は天海さんの今秋の舞台「薔薇とサムライ2」、幸四郎さんは八月納涼歌舞伎の「弥次喜多流離譚」。
「弥次喜多」はこれで最後これで最後と言いながら、「配信含めると6回」と戸部さんに言われて「そんなにやってるの?!」と驚く幸四郎さんオモシロすぎる。
都合によりライブではなくアーカイブで観たせいかちょっと乗り切れない部分も・・・こういうものはリアルタイムで視聴するのがイチバン の地獄度 (total 2315 vs 2317 )
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