2022年12月30日

2022年 エンタメモリー総括


7月以降に観た舞台の感想がほとんど書けていない中、総括どころではないのですが、これをやっておかないと次の年へと踏み出せない気がしますので、甚だ不本意ながら現時点で今年のエンタメモリーを総括したいと思います。

コロナを巡るエンタメ界の状況は一進一退という様相で、当初のように”公演自粛”という形こそなくなったものの、一人でも体調不良者が出ると公演中止となってしまうケースが多く見られるようになりました。
そのような状況の中、「八月納涼歌舞伎」や、宝塚歌劇星組の全国ツアー公演「モンテクリスト伯/Gran Cantante!!」、そしてまさにタイトルを地で行く「ショウ・マスト・ゴー・オン」のように、代役を立てて何としても舞台を継続するという、役者さんはじめ関係者の皆さまの思いに何度も胸が熱くなった年でもありました。


そんな2022年 スキップのエンタメモリー総括。

観劇はじめライブ、配信含めた今年のエンタメ総数は156本。
昨年2021年が155本でしたのでほぼ同数となりました。
そしてこれもやはり昨年同様、リピートが多く47本ありましたほぼ宝塚なのだけれども😅)ので、純粋な数は109公演。
「観たいものは今観ておかなければ」という危機感や飢餓感のようなものが常に働くのも昨年、一昨年と同じで、特に宝塚歌劇の公演は本公演、別箱公演に限らず公演期間の最初の方、中頃、終盤と分散して複数回チケットを取る、というのがデフォルトとなりました。

配信視聴は8本。
元々舞台作品を映像で観るのが苦手なこと、配信と映画館のライブビューイングと両方ある場合は迷わずLVを選ぶということもあって、昨年の17本からほぼ半減。配信でしか観られないものしか観なくなりました。


156本の内訳は
                配信/リピート  
歌舞伎・伝統芸能    20本  (1/0)
演劇・ミュージカル   45本  ( 1/5)
宝塚歌劇        80本  (6/41)
音楽           4本  ( 0/0)  
映画           3本 ( 0/1)
その他          4本 (0/0)    
計           156本  (8/47)


昨年爆増した宝塚歌劇は爆増のまま維持(^^ゞ
とはいえ、やはりリピート回数がとても多く、純粋な公演数は39公演で演劇・ミュージカルより少なくなっています。
関西の歌舞伎公演が減少し、ほぼ東京でしか観られない中、上京を極力控えてる現状では致し方ないというところも昨年同様かな。
ちなみに、今年の上京は6回(他に名古屋遠征が1回)。昨年より1回多く東京へ参上しました。


宝塚歌劇の組別の観劇数は

花組   10回
月組   14回
雪組    16回
星組    28回
宙組   11回
その他   1回

相変わらず星組の多さよ(笑)。
2022年の星組は宝塚大劇場・東京宝塚劇場の本公演2回の他に御園座、別箱、全国ツアー公演、バウホール、さらには宝塚ホテルでのミュージックパフォーマンスと追いかける方にとってもなかなか忙しい1年でした(別に追いかけなくてもよろしい)。
その他の1回は宝塚音楽学校の文化祭です。初めてナマで観ましたが、本公演とはまた違った緊張感も楽しさもあって、もしチケットが取れたら来年もぜひ観に行きたいところです。


2022年のチケット代集計は

2022entermemories.JPG


年間合計 1,330,800 円でした。
観劇本数横ばいですが、チケット代合計は昨年の1,416,430円から若干減少しています。



チケットを取っていながら中止等で観られなかった公演は12公演。
帝国劇場で観る予定だった「ガイズアンドドールズ」を除いて、他11本は宝塚歌劇の公演です。
秋以降、公演中止ではなく諸般の事情でチケット取っていながら観に行けなかった公演が5公演ありました😭


5回以上行った劇場は

宝塚大劇場            42回 
シアター・ドラマシティ      12回
梅田芸術劇場           10回
歌舞伎座             8回
森ノ宮ピロティホール       8回
TOHOシネマズなんば        8回
兵庫県立芸術文化センター中ホール 7回
サンケイホールブリーゼ      7回


そりゃ宝塚大劇場ダントツですわね(^^ゞ
この他に宝塚バウホールに4回、東京宝塚劇場にも今年は3回行きました。
宝塚熱ますますヒートアップ?



そして 2022年のマイベストスリー

ミネオラ・ツインズ
トップガン マーヴェリック
阿修羅のごとく


「ミネオラ・ツインズ」は心に深く響く、とか感動するといったタイプの作品ではありませんが、演出や役者さんはもちろん、舞台装置や衣装含めてすべて演劇的楽しさに満ちた作品。ナマの演劇でしか味わえないおもしろさで大好きでした。
観たのは1月なのでほぼ1年前で、しかも90分という短い舞台でしたが、とても印象に残っています。

「トップガン マーヴェリック」は私にしては珍しく映画から。
今年の大ヒット映画ですが、本当におもしろくてワクドキしましたし、二度観て二度とも泣いてしまうくらい心揺さぶられました。
いかにもハリウッド映画らしいスコーンと爽快なハッピーエンドにも「そうだよね、こうでなくっちゃね~」と納得。
コロナ禍で何度も公開延期されながら”映画館”での公開にこだわったというトム・クルーズ。
スーパースターな面ばかりでなく経年の滋味も感じさせるトム とても素敵でした。

「阿修羅のごとく」は、向田邦子さんの原作のチカラはもちろんのこと、木野花さんの演出が冴えわたっていました。
「『小劇場のごとく』という合言葉のもとに、美術、照明、音楽総動員で、演劇ならではの『阿修羅のごとく』をつくり上げた」という言葉どおり、演劇的楽しさ、おもしろさに満ち満ちていたのは「ミネオラ・ツインズ」同様。そういえば両作品ともに小泉今日子さんが出演されていました。


次点は「八月納涼歌舞伎 第三部」
正直のところ内容的にも舞台のクオリティ的にもアレなのですが(^^ゞ 1日だけの休演であの代役で演じ切ったのは、役者さんも演出の猿之助さんも、それに応えた歌舞伎座のスタッフの皆さまも、すばらしいの一語につきます。まさに ”2022年” の記憶に残る舞台となりました。



マイベストスリー 宝塚編

今夜、ロマンス劇場で  (月組)
Gran Cantante!!  (星組)
ディミトリ~曙光に散る、紫の花~ (星組)


「今夜、ロマンス劇場で」は、原作映画を全く知りませんでしたが、ただのファンタジーではなく、映画への愛(それは舞台への愛にも置き換えられる)に満ちていて、切なさもほろ苦さもあって、なのにあの夢見るようなハッピーエンド
映像の使い方も絶妙で、モノクロの映画の場面に少しずつ色がついていってリアルの舞台とシンクロするところ、ゾクゾクしました。
メインキャストはもちろん、狸吉はじめ三獣士や大蛇丸といった映画の中のキャラクターたちもイキイキとして本当に可愛かったな。

星組のショーは新作観るたび私の中で最高値更新してくるのですが、「Gran Cantante!!」もその一つ。
(最新作の「JAGUAR BEAT」はまだ更新していない←)
「素晴らしい歌い手」というタイトルどおり、劇場じゅうに響き渡る礼真琴さんの歌声を存分に堪能できるショーでした。
もちろんそればかりではなく、楽しい場面目白押し。出演者は減りましたが、暁千星さんINでまた印象が変わった全国ツアーバージョン(こちら)も大好きでした。

「ディミトリ」は原作、脚本、演出、音楽、衣装、そしてキャスト、すべてがピタリとハマって、私の琴線を揺さぶりました。
原作に忠実ながら歌やダンスをたくさん盛り込んで、かつ繊細な心情も表現する作品に仕上げた生田大和先生の手腕と、一丸となってそれに応えた星組の皆さまに拍手👏
もう、大好き。大好きな作品(大切なことだから2回言いました)。


次点は「カルトワイン」と「蒼穹の昴」
「カルトワイン」はまだ感想を書いていませんのでコメントも後日改めて。
「蒼穹の昴」は急ぎ足ではあったものの、原作ファンの方からも評価される力作でした。
細部まで考証された衣装やセットもよかったですし、メインキャストの人たちはもちろん、専科7名投入で物語により深みが出ていてすばらしかったです。



以下が今年のエンタメ全作品リスト。
感想を書いたものは記事とリンクしています。

今年後半本当にガタガタで感想を書いていない作品が多すぎて眩暈しそうですが、年が明けてから少しずつでも書いていく所存。


今年もたくさんの舞台を観て笑い、涙し、心震わせました。
凹んでいる時にも元気と勇気と、前を向いて歩く力を与えてくれた舞台に心から感謝。

2023年も、舞台にかかわるすべての方たちにとって希望に満ちた年となりますように。




2022年 スキップ's エンタメモリー

1月  <11本> (うち配信0本)
SLAPSTICKS
壽初春大歌舞伎 第一部
壽初春大歌舞伎 第二部
ミネオラ・ツインズ
宝塚歌劇雪組 「Sweet Little Rock'n' Roll」 (2回)
宝塚歌劇月組 「今夜、ロマンス劇場で」 (3回)
宝塚歌劇月組 「FULL SWING!」
宝塚歌劇月組 「今夜、ロマンス劇場で」新人公演
ボディガード


2月  <12本> (うち配信2本)
コクーン歌舞伎 「天日坊」
天切り松 闇がたり ~闇の花道~
INTO THE WOODS
ウエスト・サイド・ストーリー
市川猿之助  間勘十郎 春秋座花形舞踊公演
宝塚歌劇星組 「ザ・ジェントル・ライアー」
宝塚歌劇星組 「王家に捧ぐ歌」 ①   (3回/うち配信1回)
マーキュリー・ファー
サヨウナラバ  (2回 <狂言ver. 芝居ver.>)


3月  <15本> (うち配信1本)
三月花形歌舞伎 午前の部
宝塚歌劇月組 「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」 東京公演千秋楽 配信
三月大歌舞伎 第三部
宝塚歌劇宙組 「NEVER SAY GOODBYE」  (2回)
宝塚音楽学校 第108期生文化祭
劇団☆新感線 「神州無頼街」  (3回)
宝塚歌劇花組 「TOP HAT」  (2回)
宝塚歌劇花組 「冬霞の巴里」  (2回)
陽春特別公演2022


4月  <8本> (うち配信0本)
夜来香ラプソディ
奇蹟
宝塚歌劇雪組 「夢介千両みやげ/Sensational!」 ①    (3回)
宝塚歌劇雪組 「夢介千両みやげ」新人公演
next to normal
さだまさし アコースティック・コンサート2022


5月  <15本> (うち配信1本)
宝塚歌劇宙組 「NEVER SAY GOODBYE」 東京千秋楽ライブ中継
広島ジャンゴ 2022
南座 歌舞伎鑑賞教室
やのとあがつま Japan Tour 2022
セールスマンの死
宝塚歌劇月組 「ブエノスアイレスの風」  (2回)
お勢、断行
宝塚歌劇星組 「めぐり会いは再び next generation」  (6回+配信1回)
宝塚歌劇星組 「Gran Cantante!!」


6月  <10本> (うち配信4本)
みんな我が子
宝塚歌劇星組 ミュージック・パフォーマンス 「ten∞ten TIME」 (配信)
バイオーム (配信)
宝塚歌劇宙組 「FLY WITH ME」 (2回)
「トップガン マーヴェリック」
「歌舞伎家話」 第15回 配信開始2周年SP
関数ドミノ
宝塚歌劇花組 「巡礼の年」新人公演
宝塚歌劇星組 「めぐり会いは再び next generation」 新人公演 (配信)


7月  <13本> (うち配信0本)
パンドラの鐘
宝塚歌劇宙組 「カルトワイン」
ドライブインカリフォルニア
宝塚歌劇花組 「巡礼の年/Fashionable Empire」 ①    (3回)
七月大歌舞伎 昼の部
Mバタフライ
七月大歌舞伎 夜の部
宝塚歌劇雪組 「心中・恋の大和路」
てなもんや三文オペラ
宝塚歌劇星組 「めぐり会いは再び next generation/Gran Cantante!!」 東京公演千秋楽 ライブ中継
宝塚歌劇雪組 「ODYSSEY」  (2回)


8月  <13本> (うち配信0本)
ザ・ウェルキン
Suu’s Room
坂東玉三郎特別公演
矢野顕子トリオ
2020
ダディ・ロング・レッグズ
宝塚歌劇月組 「グレート・ギャツビー」  (2回+東京千穐楽ライブ中継)
八月納涼歌舞伎 第一部
八月納涼歌舞伎 第二部
八月納涼歌舞伎 第三部
アユタヤの堕天使


9月  <13本> (うち配信0本)
宝塚歌劇星組 全国ツアー公演「モンテ・クリスト伯/Gran Cantante!!」 ①    (2回+ライブ中継)
世界は笑う
特別歌舞伎公演
宝塚歌劇星組 「ベアタ・ベアトリクス」
宝塚歌劇宙組 「「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」/Capricciosa!!」 ①    (3回+東京1回)
宝塚歌劇宙組 「「HiGH&LOW -THE PREQUEL-」新人公演
「トップガン」×「トップガン マーヴェリック」 連続上映

COLOR


10月  <12本> (うち配信0本)
柚希礼音 Home Party(レポ禁)
日本怪談歌舞伎
ヘンリー八世
天の敵
阿修羅のごとく
Q  (2回)
宝塚歌劇花組 「フィレンツェに燃える/Fashionable Empire」
十月大歌舞伎 昼の部
平成中村座十月大歌舞伎 夜の部
薔薇とサムライ2  ①    (2回)
住所まちがい


11月  <14本> (うち配信0本)
ジャージー・ボーイズ
宝塚歌劇花組 「殉情」
ルードヴィヒ
十一月吉例顔見世大歌舞伎 夜の部
ショウ・マスト・ゴー・オン
宝塚歌劇月組 「ブラック・ジャック/FULL SWING!」
宝塚歌劇雪組 「蒼穹の昴」  (5回+東京1回+千穐楽ライブ中継)
宝塚歌劇星組 「ディミトリ」 新人公演


12月  <16本> (うち配信0本)
鹿鳴館
薔薇とサムライ2 大千穐楽
宝塚歌劇月組 「ELPIDIO」  (2回)
しびれ雲
宝塚歌劇星組 「ディミトリ/JAGUAR BEAT」 ①    (9回)
矢野顕子さとがえるコンサート2022
ツダマンの世界




公園中止等で観られなかった舞台




posted by スキップ at 22:49| Comment(0) | エンタメ et. al | 更新情報をチェックする
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