2021年11月25日

伝統の重みと若さの輝きと 花組 「The Fascination!」


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1921年に誕生した花組の誕生100周年を祝うショー。
通常のショー作品より10分長いあたり、いかにも記念のショーという感じ。
“花”をテーマにした華やかなショーで、これまでの花組のレビューの名シーンや名曲もふんだんに盛り込まれていました。


三井住友VISAカード シアター
レビュー・アニバーサリー 「The Fascination!」-花組誕生100周年 そして未来へ-
作・演出: 中村一徳
作曲・編曲: 竹内一宏  甲斐正人  青木朝子  竹内 聡
音楽指揮: 佐々田愛一郎
振付: 御織ゆみ乃  平澤 智  AYAKO  KAZUMI-BOY  西川 卓
装置: 木戸真梨乃   衣装: 加藤真美
(上演時間: 1時間5分)


出演者、観劇日は「元禄バロックロック」と同じ(こちら


柚香光さんと星風まどかさんはフューシャピンク、他はサーモンピンクとピンク一色(冒頭のポスターの衣装)のプロローグに「花組だぁ」となりました。

舞台上に人がたくさんいる場面が多く、スターさんはもちろん若手に至るまで多くの男役、娘役が銀橋を渡り、華やかで明るいショー。
どの場面も楽しいですが、やはり見どころは、高翔みず希組長の「今年は花組100周年です」というMCから始まる「オマージュ」と題された第6章です。

「『フォーエバー!タカラヅカ』から『ピアノ・ファンタジィ』をお贈りします」という高翔組長の言葉に幕が上がると、舞台に一人立つのは白燕尾に身を包んだ聖乃あすかさん。
一人踊り、ピアノを弾き、歌うという、この場面のオープニングを任された聖乃さん。
100年の歴史からまた新たな一歩を踏み出そうとしている花組の未来の象徴のようでした。

聖乃さんが歌ううちにの大きなピアノのセットからズラリと脚だけが見えて、やがて鍵盤のロケットとなります。
ここでも聖乃さんがロケットボーイの役割で脚を大きく上げながら舞台を横切り終始ロケットをリード。

♪ラプソディ・イン・ブルーの曲で柚香光さん(踊るピアニスト)や黒鍵のダンサー、白鍵のダンサーが踊ります。
ここで驚いたのは星風まどかさんの黒鍵のダンサー。
黒のダルマの衣装で美脚を披露。一人で踊る時間も長くて、宙組時代には見たことがなかったようなまどかちゃんでした。

「フォーエバー!タカラヅカ」は1988年の作品でリアルタイムで観たことはないのですが、今観ても少しも古さを感じず、ピアノの黒と白の鍵盤に見立てたモノクロの衣装と装置がスタイリッシュで、かえって新鮮に感じたくらいです。さすが名場面として再現されるだけのことはあると納得した次第。


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続いてのオマージュは、花組のショー作品の中から名曲メドレー。
「Exciter!!」から始まって、「やっぱこの曲アガルよね~」と一緒に歌いたくなりました。
「スポット・ライト」「ラ・ラ・フローラ」「僕の愛」「ある愛の伝説」と続き、ラストは柚香さん、星風さん、水美さん、永久輝さん、そして全員で歌い継ぐ名曲「心の翼」。
♪何故苦しむのだろう 何故悲しむのだろう 生きていることがつらいなんて 思いたくはない
という歌詞は今この時代だからこそ胸に迫るものもあります。
♪もしも星の夜なら 身を寄せて眠れ 嘆きさえも愛しい 息づきだから~ ってメロディも歌詞も本当にステキ。

フィナーレは花をモチーフにした曲で綴られます。
まずは「エーデルワイス」
銀橋上手下手から飛龍つかささん、星空美咲さんが歌いながら出てきて、続いて羽立光来さんが歌い継ぐのを聴いて、「歌ウマカップルの後にさらに歌ウマ持ってきたデ」と思っていたら、続いて和海しょうさんが登場。「花組歌ウマ多いな!」と思った次第です。

次にまたまどかちゃん中心のダルマがあり、そのあとたくさんの娘役に囲まれる柚香さんが登場すると曲は「ひまわり」に。
柚香さんは英語で歌っていました。
この映画音楽はとても綺麗な曲ですが、何となく哀しく切ないイメージがあって、フィナーレで歌うのは少し寂しい曲だなぁと思いました(映画の印象が強いからかな?)

黒燕尾の男役の群舞の後、「情熱の花」の歌い継ぎ、柚香さん、星風さんのデュエットダンスからパレードへという流れでした。
ペパーミントグリーンの衣装のデュエットダンス、素敵だったな。


華やかで楽しいショーでしたが、特に印象に残ったのは、

星風まどかさんの強さ
聖乃あすかさんの躍進
星空美咲さんの抜擢

の3点。

まどかちゃんは宙組トップ娘役としてのキャリアもあり実力的にも申し分ないのですが、これほどショースターだったとは、と驚きました。
柚香さんの相手役としてはもちろん、娘役群舞のセンターとして、また一人でも舞台を支えられる華と存在感。
歌えて踊れてかわいい・・・まどかちゃんのトップ娘役としての強さ、揺るぎなさを改めて感じたショーでした。

100期のトップを切ってバウホール公演で主演した聖乃あすかさんは、すでに花組の中でも目立つ存在でしたが、ここへ来て完全に四番手。
歌にダンスに大活躍で、花組は次の次はこの人と決めているんだなという活躍でした。
群舞の中にいても目につく華は強力な武器ですね。

「銀ちゃんの恋」でヒロインに抜擢された星空美咲さんはこの公演でも、お芝居、ショーともに目立つポジションを与えられています。
上述した「エーデルワイス」の他にも、前半の「酒とバラの日々」でもセンターの水美舞斗さんのパートナーとしてタンゴを踊っていましたし、どの場面だったか娘役ばかりズラリと銀橋に並ぶところでセンター隣の二番手、三番手くらいの位置に立っていたのも驚きでした。


100年の伝統の重みと若いチカラの輝き。
花組の未来は明るいなと思えた100周年アニバーサリーショーでした。



パレード:
エトワール 咲乃深音
一之瀬航季・音くり寿・帆純まひろ
飛龍つかさ・優波慧
聖乃あすか
永久輝せあ
水美舞斗
星風まどか
柚香光



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公演カレーパンが各組一巡して新しく始まった「スターバスケット~FLOWER~」
ビジュアルかわいくておいしかったので、これから全組制覇する所存。



11月23日の花組公演が今年の大劇場観劇納め(早っ💦) のごくらく地獄度 (total 2330 vs 2331 )



posted by スキップ at 23:02| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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