2021年09月13日

73の炎 雪組 「Fire Fever!」


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組カラーはグリーンの雪組ですが、全編を通して「炎の赤」のイメージ。
目玉の「71人ロケット」は「71の炎」とサブタイトルがついていますが、ロケットに出ていない2人も含めて、73人全員が炎のように燃える熱いショーでした。


宝塚歌劇 雪組公演
ショー オルケスタ 「Fire Fever!」
作・演出: 稲葉太地
作曲・編曲: 太田 健  高橋 恵
振付: 御織ゆみ乃  若央りさ  平澤 智  百花沙里  三井 聡
装置: 國包洋子   衣装: 河底美由紀


出演者(夏美ようさん以外)、観劇日は「CITY HUNTER」と同じ(こちら


奏乃はるとさんのソロで始まるオープニング。
真紅の衣装の朝美絢さんがセンターで踊る中、ゴールドの衣装の彩風咲奈さんが登場して主題歌を歌います。

強めの主題歌が印象的ですが、♪ファイヤー フィーバー(ドゴドン!)と聴いた時に、「」「パッショネイトじゃん!!」と思いました。
大好きな星組のショー「パッショネイト宝塚!」(2014年)の主題歌 ♪パッショネイト(ドゴドン!)とドゴドン!が全く同じ。
2015年の花組公演「宝塚幻想曲(タカラヅカ ファンタジア)」でも♪ファンタージア(ドゴドン!)だったなぁ。
3作とも稲葉太地先生の作品。ドゴドンお気に入りですね。

ここから怒涛の総踊り。
彩風さんと朝月希和さんだけが黒とゴールドを基調とした羽根飾りのついた衣装で、後は赤一色。よりトップコンビが際立つ色の演出です。
朝月さんが銀橋渡りながら歌う主題歌も強い感じで娘役にしては珍しい歌唱だと思いました。
このプロローグのラストにトップコンビの短めのデュエットダンスがあって、リフトも披露されていました。


■ Jungle Opera
モテモテのドン・ジョヴァンニ(朝美絢)が美しい女性たちに囲まれ、その愛を弄んだ挙句・・・というストーリー性のある場面。
ラストにプリマドンナ(実は男性)が出てくる“オチ”に嫌悪感を示すご感想を少なからず目にしましたが、ジェンダーの問題って、本当にデリケートだなと改めて思った次第。
場面としては、宮廷コスチュームの朝美さんは素敵で、ドンナやフィリアたち女性陣衣装もかわいくて、観ているのは楽しかったですが。


■ Concrete Jungle
彩風咲奈さんを中心にスーツにハットの男役が踊る場面。
彩風さんだけがゴールドのスーツで、他は全員黒のスーツ。ハットのリボンとシャツ、ポケットチーフが同じ濃いピンクで、おしゃれでスタイリッシュ。前の場面に出ていた朝美さんも後から加わって、カッコイイダンスを見せてくれます。

男役のハット、大好きなのですが、お顔が見えない(誰だかわからない)のがちょっと残念かなぁ。
そんな中でもすぐに目を惹く縣千くん、すばらしい。


■ Arabesque
シックな紺色のスパニッシュの衣装で踊る朝月希和さんを中心とした娘役さんたち。
ここから中詰に入っていくのですが、娘役さんの群舞でスタートする中詰は珍しいなと思っていたら、後で見たスカイステージの「Now on Stage」でも同様のことをおっしゃっていました。

からの、白いマタドール衣装の彩風咲奈さん登場。
咲ちゃんの長~い脚を際立たせるマタドール、無敵でしょう。
朝月さんもペアの白衣装に着替えて、男役は黒、娘役は紺色の中、ここでもトップ2人だけが鮮やかに浮き出ていました。


■ Arabesque Rockette (71の炎)
彩風咲奈さん以下71人で踊るロケット。
出ていないのは、奏乃はると組長と次の場面で歌う久城あすさんのみ。

彩風さんだけが男役衣装で、他の全員ロケットのダルマ(しかもピンクの羽根でかわいい)というから驚き。
少しうつむき加減でハットに手を当てて次々走り出てくるロケッツたち。
事前情報入れない派なのでこの場面のことを全然知らなくて、「あれ?あーさやん!え?あがちんもいる!」と初日は驚いてばかりでした。

71人が揃って脚をあげるロケットは圧巻という他ありません。
「CITY HUNTER」目当てで初めて宝塚歌劇をご覧になった方が「人間よくあんなに動きが揃うものだ」と驚いたツイートをされていましたが、本当に宝塚のラインダンスってすばらしいし、これを初めての方に観ていただけるのは誇らしいです。

剣の舞をアレンジした音楽も素敵。
が、あの人も見たい、この人も・・・と、とにかく目が足りません。
彩風さんと朝月さんが踊っているところへ朝美さんが割って入るというキャットファイトからの彩風・朝美ラブラブがあったり。
ラストは8人残ったアラベスクたち(朝美絢・綾凰華・諏訪さき・星加梨杏・縣千・彩海せら・一禾あお・華世京)が彩風さんと絡んで激しく踊り、9人でオラオラしながら銀橋を駆け抜けるという爽快感。
8/22はJCB貸切公演だったのですが、彩風さん、銀橋走りながら「ジェイ シー ビ~ッ!!」と盛大に叫んでおられました。

そしてもう一つのオドロキは華世京くん。
この場面の始まりに“先発隊”が出て踊るのですが、ここでセンターで踊るのが華世京くん。
初日、一番最初に舞台奥からせり出してきて、先輩引き連れてセンターで踊るのを観て、「あれはかせきょーか?」とオペラグラスで確認したくらいです。
まだ研2、106期首席の華世京くん。「ほんものの魔法使」の大抜擢も記憶に新しいところですが、私でも一度で顔を覚えたくらい華があって、ダンスものびやか。

このロケットセンターにも驚きましたが、この後
・この場面ラストに彩風さんと踊る8人に入っている(95期・98・99・100・101・102x2・106期
・New Fire 縣千くんセンターで彩海せらさんと左右サイドで踊る
・フィナーレ男役群舞に104期、105期は誰も入っていない中、ただ一人106期の華世京くん入っている
とオドロキ続きの抜擢ぶりです。


■ Fire Bird・Fire Fever
久城あすさんが語り部となって歌う残りわずかな命のブランカ(朝月希和)と恋人のパブロ(彩鳳華)
ブランカの命が尽きた時に火の鳥(彩風咲奈)が現れて命を吹き込み、総踊りへ。ここも全部赤でした。


■ New Fire
Fire Fever の衣装のまま、縣千くん中心に若手男役、娘役各8人が目まぐるしく踊る場面。
歌はなく、力強くスピーディにひたすら踊るのですが、みんなとてもイキイキのびのび楽しそう。
縣くんのソロの他に、2人や3人で踊る場面がたくさんあって、みんなうれしかったんじゃないかな。


フィナーレは、娘役に囲まれて踊る彩風咲奈さん → 男役群舞(冒頭に久城あす、諏訪さきの歌あり) → 彩風さん去って朝美絢さんセンターで娘役も入っての群舞 → 彩風・浅月デュエットダンス という流れでした。

パレードでは朝美絢さん、初めての真っ白な二番手大羽根。
あーさファンの友人は泣いてしまったそうです。おめでとう!


パレード:
エトワール  愛すみれ
野々花ひまり・彩海せら・星南のぞみ
彩みちる・諏訪さき・夢白あや
縣千・彩鳳華
朝美絢
朝月希和
彩風咲奈



彩風咲奈さん、JCB貸切公演後のご挨拶では、いつもの型どおりの言葉ではなく、このような状況下のことも話され、「この公演を観て皆さまが少しでもハッスルフィーバーしてくださったらうれしい」とご自分の言葉で話されていて好感。
トップお披露目 本当におめでとうございます



ここに和希そらくん入るとか雪組どんだけ~ のごくらく地獄度 (total 2302 vs 2301 )



posted by スキップ at 22:55| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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