2021年07月17日

すべてことちゃんの声が塗り替えてくれた 星組 「VERDAD!!」


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この公演の情報が公開された時、「観たいのは山々だけど、ショーだけを観に舞浜くんだりまで行ってられない」と、同時期に星組別箱公演2作品が関西で上演されることもあって、きっと配信もあるだろうしと観に行くつもりはありませんでした。

ところが、7月2日に初日が開いて、ご覧になった皆さまのレポやセットリストを見て、「これは観ておかないと絶対後悔するやつでは?」となりまして、「やっぱ行こう」と決心したのが7月4日。その時点で行ける日は7月9日のみ(しかも仕事休んで(^^ゞ)。
まずはチケットを探し、行けるとなったらアクセス調べて新幹線手配完了したのが7月6日というバタバタぶりでした。

が、そうまでしても観に行って本当によかった。
この舞台を見逃さないでよかったと、心から思いました。


宝塚歌劇 星組公演
REY’S Special Show Time 「VERDAD!!」—真実の音—
作・演出: 藤井大介
作曲・編曲: 𠮷田優子  青木朝子  手島恭子
振付: 羽山紀代美  平澤智  SHUN  ASUKA  百花沙里  珠洲春希
装置: 新宮有紀   衣装: 加藤真美   映像: 桜葉銀次郎
出演: 礼真琴  舞空瞳  天寿光希  瀬央ゆりあ  音咲いつき  
夕渚りょう  湊璃飛  天路そら  蒼舞咲歩二條華  希沙薫  
碧海さりお  彩園ひな  紅咲梨乃  奏碧タケル  都優奈  
鳳真斗愛  侑蘭粋  星咲希  碧音斗和  綾音美蘭

2021年7月9日(金) 11:00am 舞浜アンフィシアター Bブロック7列/
3:30pm Lブロック15列/7月10日(土) 3:30pm 配信視聴
(上演時間: 2時間35分/休憩30分)



“VERDAD”(ヴェルダッド)とはスペイン語で“真実”を表す言葉。
REY’S Special Show Timeの“REY”は礼真琴の礼であるとともに、王という意味もあって、魂のこもった“真実”の歌・踊り・演技を追求し続け、常に前へと進んでいく礼真琴の魅力を詰め込んだ“REY(王)”のスペシャルショーということ。

二幕構成で、一幕では星組のこれまでのショー作品から名曲を散りばめたザ・タカラヅカなショー、二幕はポップスやロック、ディズニーやミュージカルナンバーとバラエティ豊かで盛だくさんのショーとなっていました。



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何はともあれ、礼真琴のショースターぶりが際立った公演でした。

歌もダンスも抜群に上手いのは周知のことですが、キレッキレに踊りながら歌って声も音程もリズムも全くブレることなく、表現力豊かな歌唱、あふれる声量に加えて、曲ごとに声そのものがあんなに変わるなんて。
二幕の「The Phantom of the Opera」のファントムで低音響かせた直後に、続けてWickedの「Defying Gravity(自由を求めて)」を多分原曲キーの女性ヴォイスで歌うのを聴いた時は震えました。「え?ことちゃん、声帯いくつ持ってるの?」という感じ。

「ロミオとジュリエット」の感想でも書いたのですが、「エメ」や「僕は怖い」は私にとって柚希礼音さんの声でインプットされているように、好きな曲は初めて聴いた人や強く印象に残った人の声で脳内再生されます。
「セ・マニフィーク」や「セ・シャルマン」は鳳蘭さん、「アマール・アマール」は安奈淳さん、「ひとかけらの勇気」は安蘭けいさん、といった具合。
今回、それらの曲すべてを、礼真琴さんが、礼真琴さんの声で塗り替えてくれました。

それは宝塚の楽曲だけにとどまらず、二部で歌われた数々のナンバーも同様です。
「Let it Go(ありのままに)」なんてずっと松たか子さんの声だったし、「僕こそミュージック」はアッキーか芳雄くんの声だったのに・・・今は私の中ではことちゃんの声で再生されます。
本当にすばらしいというか、凄まじいほどの歌唱力。そして心地よい声。


一幕と二幕の色分けも鮮やかで、スッキリした構成もとてもよかったです。
端正な黒燕尾ふう群舞から始まり、星組ショーメドレーにMCも程よく盛り込まれ、寸劇も(・・これは私はいらない派ですが)あまり長くなく、そこまで浮いていなくてまぁ許せる範囲。
やればできる藤井大介先生 がんばりました(←何様?)

星組ショーメドレーでは、ステージに当時の舞台映像が映し出される中、礼真琴さんがアクリル板で囲まれたゴンドラに乗って笑顔を振りまきながら客席を横断するという演出も。
ことちゃん見たいし、舞台の映像はとうこさんやちえちゃん出てるやん!と目が忙しい。
ちなみに、とうこさん(安蘭けい)時代は「アビヤント」、ちえちゃん(柚希礼音)時代は「Étoile de TAKARAZUKA」が採り上げられていました。
このコーナーのラストは礼真琴さんのお披露目公演「Ray」・・・そうだよねー。♪星のひ~か~り~

今年亡くなった峰さを理さんと昨年亡くなった真帆志ぶきさんを追悼するコーナーもあって、真帆さんの「ノバ・ボサ・ノバ」メドレーが一幕ラスト。
礼真琴さんが情熱的に歌い、舞空瞳さんが激しく踊る「アマール・アマール」から始まって、全員ポンポンを持ってカルナバルの場面を再現するような「ソル・エ・マル」「カルナバル」からの、待ってました礼真琴さんの「シナーマン」。
踊り狂った後ではないので余裕たっぷりのシナーマンでしたが、シアターを揺るがすほどに響き渡る♪Viva~~の声。あれを聴くとやっぱりことちゃんでノバボサ観たくなります。


MCは一幕二幕それぞれあって、一幕は礼真琴さんと瀬央ゆりあさんの同期トーク。
「セ・マニフィーク」を二人で踊った後(ヴォーカルは天寿光希さん)、そのままトークで、瀬央さんはたこ足から覗く脚もセクシーな女性姿です。ウィッグは回によって違うらしく、私が観た日はマチネは赤毛ボブ、ソワレは金髪ボブでした。

そうそう、この「セ・マニフィーク」は振りの中で二人でじゃんけんするところがあって、勝った方が気合の掛け声(「ハーッ!」っていうやつ)をすることに決めているそう(あいこの時は二人一緒に)。この日はマチネがあいこでソワレはことちゃんの勝ちでした。

トークの内容は
マチネ: 「ノバ・ボサ・ノバ」前夜祭
カルナバルの場面をやった時、早替りが全然間に合わず、5人で持たないといけないドラゴンを1人で持っていた。
ことちゃんはヴィーナスの役だったので「あんな布切れ一枚つけて(超ビキニ)みんなに小道具渡したり回収する係やってた」のだそう。

前夜祭、この目で観た人なので、懐かしくもそんな裏話聞けて楽しかったです。

ソワレ: 100周年運動会
「ちえさん、ねねさんの退団が発表されていたので、手ぶらで帰す訳にはいかない」と一丸となって練習した。
玉入れのオーディションとかもやったそう。タイムを計って決まったリレーの選手が今日のメンバーの中に3人いて(夕渚りょう・湊璃飛・蒼舞咲歩)、早替り室へ急ぐ時、彼女たちが後ろだとすごく焦る。

運動会もその場にいて観ましたので、あの感動的な優勝の陰にはそんなことが、と楽しくもあり。

同期の中でも音楽学校時代から互いの家族もまじえて仲がよかったというお二人の気の置けないトークは本当に楽しくほのぼのとしていて、ずっと聞いていたいと思うくらい。
思えば、そんな二人が初舞台からもずっと星組で一緒に舞台に立っているのもすごいことです。



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二幕冒頭は「VERDAD!!」「AVANZER!!」と2曲のテーマ曲から。
カッコいい曲に振付。
礼真琴さんはじめ皆さん、メイクも一幕とは変えていらっしゃいました。

ここからMCをはさんで、舞空瞳さん中心に娘役さんたちだけのNiziUの「Poppin' Shakin'」(カワイイ!)あり、J-POPあり、ロックあり、ディズニーやミュージカルメドレーありで聴きごたえたっぷり。
その間に寸劇もと目も耳も忙しい(笑)。

R.Y.U.S.E.I.(三代目 J SOUL BROTHERS)を歌い踊る星男たちがとてもカッコいいのですが、あれだけ激しくダンスしながら歌って息が全く乱れない礼真琴スゴ強すぎ。
「砂の城」なんてもう“MISIAの”ではなく完全に“礼真琴の”「砂の城」でした。


真っ白のプリンセスドレスを着た舞空瞳さんの「Part of Your World」から始まるディズニーメドレー。
なこちゃんリアルプリンセス。本当にかわいい。
この曲は「ねぇ、何て言ったっけ?」とか少し台詞のような歌詞もあるのですが、表現力豊かに歌ってくれました。

そして、白いプリンスコスチュームに身を包んたリアル王子様ことちゃん登場して二人で「Beauty and the Beast」
物語が浮かび上がってくるよう。
からの、全員で円形舞台を客席の方向いて回りながらの「Be Our Guest」 楽しすぎる♪

そして、「Let it Go」ですよ。
礼真琴さんの心地よすぎるほどのびやかな声。高音ののびも声量も限りない。
これほんと、永遠に聴き続けられるやつです。
♪少しも寒くないわ とことちゃんが去った後、舞空さんが登場して再度「Let it Go」を全員で。

「スカーレット ピンパーネル」から「ひとかけらの勇気」「炎の中へ」をはさんで、ここから圧巻怒涛の礼真琴ミュージカルメドレー・
・STARS (レ・ミゼラブル)
・The Phantom of the Opera (オペラ座の怪人)with 都優奈
・自由を求めて (ウィキッド)

どの楽曲も本当にすばらしく歌いこなしていて、七色どころ十色の声ともいった趣き。
ことちゃんの歌声を聴いていると、演出家の先生方がことちゃんにいろいろ歌わせたくなるお気持ちも痛いほどよくわかるというものです。

ラストはYOASOBIの「夜に駆ける」
アンコールは「僕こそミュージック」でした。震える。
楽曲は大介先生とことちゃんが相談して決めたということですが、このあたりはことちゃんの希望だったのかな?

ラストの出演者紹介は一人ずつ出て来て思い思いにことちゃんにからむのですが、毎回相談なしのぶっつけ本番だそうで、それにその場で即対応することちゃんの瞬発適応力もすごい。


二幕のMCは日替わりゲストで、この日は
マチネ: 奏碧タケル・鳳真斗愛 
ソワレ: 侑蘭粋・星咲希 
 
それぞれ礼真琴さんと一緒に撮った写真がスクリーンに映し出されます。
ことちゃんのお世話係もしているという鳳真斗愛くんがとにかくおもしろくて、くつ下をプレゼントした話や「おはよう」の口真似したり、全ツで北海道に行った時、ことちゃんが「ESTRELLAS」のキメで「毛ガニッ!」と言った話を披露して、客席にどれをやってもらいたいか拍手でアンケート取って、ナマ「毛ガニッ!」 聴けました(笑)。

鳳真斗愛くんは寸劇でカラオケ店の店員やっていて、この日はミッキーの耳つけて登場してアドリブ連発、天寿さん恐山みつき社長に「あいつはほんとに凄いな」と言われていました。

侑蘭粋さん、星咲希さんのかわいい娘役ちゃん二人は、「一度やってみたかった」とことちゃんが「AVANZER!」をアカペラで歌ってくれる中、客席巻き込んでペンライトでウェーブ。私たちも参加できて楽しかった。

MCの後、登場するNiziUの娘役さんチームは毎回この“MC受け”をやっていて、マチネは「毛ガニ」で、ソワレは「ウェーブ~」と全員横一列でウェーブやってくれましたが、あまり綺麗にできておらず(笑)、ことちゃんに「クオリティをかわいさでごまかしたわね」とツッコまれていました。


千秋楽のカーテンコールでは特別に一人ひとことずつご挨拶。
下級生が何人か感極まって涙を見せる中、音咲いつきさんが呼ばれる前から爆泣きしてたのもとても感動的でした。
瀬央ゆりあさんは思いがあふれて、「ダバババーン!」と心の声を叫んで、ことちゃん、天寿さん、崩れ落ちていました(笑)。

本当にメンバー一人ひとりがみんなイキイキと幸せそうで、達成感、充実感にあふれた晴れやかな笑顔。
観ている方もとても楽しかったけれど、出演者にとってもよい公演だったことが伝わってきました。

ご挨拶では「マノン」で退団する桃堂純さんのことにもふれた礼真琴さん。
歌、ダンスとショースターとして無双なのはもちろん、MCや出演者たちとの絡みで見せたその場の対応力、頭の回転の速さもすばらしくて、まさに“REY’S Special Show Time” 大満足&大満喫でした。



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公演Tシャツとペンライト
3日前の午前0時にweb予約→当日会場で受け取り
幕間に座席で着替えましたが何か?




よくぞ決心して観に行った!と自分を褒める一方、「観に行かないわ」と言っていたあの日のワタシを厳しく叱ってやりたい のごくらく地獄度 (total 2275 vs 2275 )



posted by スキップ at 16:02| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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