2021年06月27日

胸を焦がして 時間を止めて 月組 「Dream Chaser」


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夢を追い求める人という意味の“Dream Chaser”。
夢を追うひたむきな情熱をテーマにしたショーです。
この公演から組子全員出演となって、群舞もロケットも「人数多いなぁ」という印象。
というか、これまで出演者減の中、華やかさを失わず、本当にがんばってきましたよね。

「桜嵐記」で散々泣いた後、「ショーだから大丈夫」と思っていたらラストに盛大な泣きポイントが・・・ということもありつつ、珠城さんの魅力をたっぷり詰め込んだ、楽しく明るいショーでした。


スーパー・ファンタジー 「Dream Chaser」
作・演出: 中村 暁
作曲・編曲: 手島恭子  青木朝子
振付: 羽山紀代美  御織ゆみ乃  若央りさ  平澤 智  ANJU  百花沙里
衣装監修: 任田幾英   衣装: 薄井香菜
出演: 珠城りょう  美園さくら  月城かなと  鳳月杏  暁千星 ほか
(上演時間: 55分)



その他の出演者、観劇日時は「桜嵐記」と同じ(こちら


大きな三日月の下、大階段に登場する珠城さん。
明るく華やかなプロローグから始まります。

珠城さん、美薗さくらさんが舞台で踊り、大階段では鳳月杏さん、月城かなとさん、暁千星さん、風間柚乃さんの4人が歌うという贅沢なシーン。こういうパターンは珍しいのではないかしら。
次期月組1・2・3・4と目される4人。全員歌うまで、月組安泰だな。


情熱(スパニッシュ)
最初に観たのは2階席からだったのですが、上手花道に登場したブルーのマタドール衣装の鳳月杏さんの脚の長さに思わずオペラあげて二度見しました。上から見下ろす形であれって、ほんとちなつさんの頭身バランスどうなってるの?

同じく脚長マタドールで野性的な雰囲気の暁千星さんと美園さくらさんとの三角関係という感じのダンスで、3人横並びで手拍子していたと思ったらいつの間にか鳳月さんとさくらちゃんは踊るのをやめて見つめ合っていて、「なんやお前ら」(とは言ってないけど)みたいな争いの後、悔し気な顔をして下手に走り去る暁千星さん。
ここ、「ありちゃんがナイフかピストル取りに行ったと思った」人続出だったみたいですが、私ももちろんそう思いました。

が、実際は「早替り室へ」だったらしく(笑)、治安のよい月組は誰一人死ぬことなくこの場面は終了。
ここ、曲(「冷静と情熱のあいだ」 by 葉加瀬太郎)もよかったです。


ミロンガ
前の場面で走り去った暁千星さん、茶系のスーツにハットでひとり壁ドンして下手に登場。
低い声で男っぽい歌を聴かせてくれます。
上手から出てきた結愛かれん、蘭世恵翔の美女二人を従えて色っぽい銀橋渡り。

から始まるミロンガの場面、目が足りないくらいスピーディで手も足も振り数多く、それをピシパシ踊るメンバーが男役も娘役も最高にクールで永遠に観続けられるやつです。
振付のANJU先生(安寿ミラさん)はタンゴの振付初めてだそうですが、本当にカッコいい。
次々ペアの相手を変えながら男女で踊るのはもちろん、珠城さんと鳳月さん、珠城さんと暁さんという男役同士のペアで踊るのがまた色っぽいっくてねー。珠樹さんの膝の上に乗った暁さんが右脚を高く上げる高難度のリフトもあって、見応え抜群。
中心メンバーばかりでなく、周りでもとてもアクロバティックな振りを踊っていたり、ほんと目が足りない。
ラストは全員銀橋に並んで一人タンゴ。壮観でした。


I'll be back
K-POP 2PMの曲を月城かなとさん筆頭に月組のアイドルがクールに歌い踊ります。
最初に観た時、星組の「Back」(2019年「ESTRELLAS ~星たち~」)の劣化版じゃんと思ったのですが(ゴメンナサイ💦そういえばあの作品も中村暁先生でしたね)、月組選りすぐりの若手イケメンも素敵でした。
月城かなとさんラップうま~い!そして瑠皇りあくん美しい!


Dawn(暁)
ブルーにゴールドの衣装で華やかな中詰。
太鼓の音が入ったり、カンフーっぽい振付もあったりして和テイスト。
曲は主題歌 Dream Chaser のアレンジだったりしますが、それもよき。
全員出演しての総踊りはやっぱり華やかで迫力あるなぁ。


Hymn of life (生命の讃歌)
中盤に退団者のコーナーがあって、8人の退団者が上手と下手のグループに別れていて、その片方ずつに珠城さんが行くと抱きついたり投げキッスしたり、その時によって違っているようでした。
♪たとえ深い闇 気もを襲っても
 運命なんか 負けやしない
 決して離さない 決して忘れない
 強い絆 胸に刻んで
っていう歌詞がよくて、それをおおらかな笑顔で歌う珠城さんもとてもステキでした。


フィナーレ
フィナーレの始まり(歌唱指導と言われているやつ)は風間柚乃さん。初めてかな?
ちょっと昭和歌謡なムード(笑)。

赤いドレスを着た娘役群舞からのロケット。
大人数のロケット、待ってたよ~(涙)。

そしてここから、黒燕尾→デュエットダンス→男役7人とダンス→ソロダンス と珠城さん出ずっぱりです。
月組もピシリとして品のある黒燕尾、とても好きです。
珠城さんがひとりで銀橋渡るのに合わせて、舞台に横一列に並んだ男役さんたちがウェーブみたいに順番に跪いていくのステキだったな。

プロローグと同じ、黄色い三日月が輝く中でのデュエットダンス。
とても、とてもよかった。
あ~、デュエットダンスってこうだよね~と思えるダンス。
星組ロミジュリのカミソリデュエットと言われた超ハイテク高速デュエダンも大好きですが、こちらはこれぞ王道のデュエットダンスを見せていただきました。
切なくなるような音楽(「愛(かな)しみのワルツ」 by 古澤巌)とゆったりした振付、見つめ合ったり、とてもやさしく大事そうにさくらちゃんを抱きしめる珠城さん、珠城さんの背中に宝物を抱くようにふわりと手をまわすさくらちゃん、スモークが舞い上がる夢のように美しいリフト・・・まるでドラマが見えるようなデュエットダンス。思い出しても涙出そうです。

銀橋にひとり残った珠城さん。
音楽が The Way We Were (追憶)に変わり、一人、またひとりと舞台に男役が出てきます。
その7人(月城かなと・光月るう・紫門ゆりや・千海華蘭・鳳月杏・輝月ゆうま・暁千星)と一人ずつ踊っていく珠城さん
ここで涙腺決壊。
ずっと一緒に月組を支えてきた、このメンバーと、というのがたまりません。
珠城さんがやってくるごとにピシリとした表情になって踊る7人。
るうさんはずっと踊りっぱなしの珠城さんの汗をハンカチで拭いて・・・。
なんてステキな演出なんだ。

そして最後にまたひとり舞台に残り、ソロダンス踊る珠城さん。
「ピガール狂騒曲」フィナーレのあの黒燕尾のしっぽの部分を跳ね上げる振りもあったり。観ていて胸がいっぱいになります。


エトワールは美薗さくらさん。
美声を響かせてくれましたが、本編中で歌う場面が少なかったの、ちょっと残念だったな。


パレード:
エトワール 美園さくら
夢奈瑠音・蓮つかさ
海乃美月・風間柚乃
暁千星
鳳月杏
月城かなと
珠城りょう


♪胸を焦がして 時間を止めて
 突き刺す言葉 振り払ってた
 二度と戻らぬ 季節が過ぎて
 新しい自分に巡り合う


珠樹りょうさんとお別れするのはとても寂しいし、できることなら時間を止めたいけれど、充実感いっぱいで達成感に満ちた笑顔を見ていたら、目一杯の拍手と笑顔で送り出したいと思います。
珠城さん、美園さん、そして他の退団者の皆さまの、そしてそしてもちろん月組の皆さまの、これからに幸多かれと願ってやみません。



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posted by スキップ at 22:09| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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