2021年06月22日

千秋楽?冗談じゃねぇーっ! 「珠城りょう サヨナラショー」


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昨日は月組宝塚大劇場公演千秋楽。
トップスター 珠城りょうさんが宝塚大劇場の舞台に立つ最後の日でした。

配信で視聴したのですが諸事情あって「Dream Chaser」は最後の方しか観られず、「桜嵐記」(ダーダー泣いた)とサヨナラショー、退団者ご挨拶、カーテンコールまで観ることができました。

「Dream Chaser」のデュエダンの後、珠城さんが男役7人とそれぞれ踊る場面で、いつもはハンカチで珠城さんの汗を拭きながらにこやかに笑っていらっしゃる光月るうさんが、この日はとても真剣な眼差しで珠城さんをじっと見つめて「うん!」という感じでうなづいていらっしゃったのが印象的でした。
他にも書きたいことはたくさんありますが、まずはサヨナラショーを。


珠城りょう サヨナラショー
2021年6月21日(月) 4:20pm 宝塚大劇場 (配信視聴)



セットリスト
1.アーサー王讃歌 (アーサー王伝説) 冒頭 珠城&千海華蘭の台詞
2.カンパニー (カンパニー)
3.Roses At The Station (グランドホテル)
4.カルーセル輪舞曲 (カルーセル輪舞曲) 退団者7名 香咲・楓・桜奈・颯希・蒼真・夏風・摩耶
5.Blonde (I AM FROM AUSTRIA ) 美園さくら
6.闇が広がる (エリザベート) 男役群舞
7.同じ星空の下で (夢現無双) 珠城りょう・美園さくらデュエットダンス
8.ラ・ベル・エポック・ド・パリ (ピガール狂騒曲) 美園さくら with 暁千星・風間柚乃
9.世界最強のコンビ (幽霊刑事) 珠城りょう・鳳月杏
10.花のうた (月雲の皇子) 珠城りょう(冒頭に珠城&鳳月の台詞)
11.クルンテープ (クルンテープ) 月城かなと+退団者7名
12.この地上のどこかに (All for One)
13.明日を信じて (All for One) 珠城りょう+全員
14.BADDY (BADDY) 珠城りょう+全員



「月雲の皇子」以外はすべて珠城さんがトップ就任後の公演からのピックアップでした。
もちろん全公演観ていますし、思い出もいっぱい。


「Roses At The Station」は舞台同様、赤い薔薇の花束を持って。
「グランドホテル」は版権の関係でほぼ観ることができませんので、またこの曲を聴くことができてうれしかったです。

「闇が広がる」は大階段を使って「エリザベート」フィナーレの男役群舞。
あの横向いて右の拳あげてダンダンとする振付(語彙力 わかる人はわかってくれるであろ)はほんと、シビレます。
当時花組でこの公演には出演されていなかった鳳月杏さんはこのサヨナラショーのために一から振付覚えたんだなぁと感無量 珠城りょう(言いたかっただけ)

続く「同じ星空の下で」は歌った後、珠城さん、さくらちゃんの美しいデュエットダンス。
ダンスのラストの方で、さくらちゃんの髪が珠城さんのカフス?にからまってしまってなかなか取れなかったのですが、ここ、珠城さんめちゃやさしい笑顔をさくらちゃんに向けながら全力で引きちぎっていました。包容力の塊だな。
そして最後はまるで「行って来い!」とでも言うように勢いよくさくらちゃんを銀橋に送り出す珠城さん、オトコマエすぎる。

さくらちゃん、暁千星くん、風間柚乃くんで銀橋渡りながら歌う「ラ・ベル・エポック・ド・パリ」
大好きな作品の大好きな曲で、さくらちゃんはもとよりありちゃん&おだちんもとてもステキでした。
ありちゃん、めちゃニッコニコ笑ってたな。

「世界最強のコンビ」を同じブルーのコスチュームで歌う珠城さん・鳳月さん ほんと世界最強だな。
鳳月さん「俺たちに比べればホームズもシティハンターの二流だな」的なこと言って、宙組と雪組に喧嘩売っていました(笑)。

からの「月雲の皇子」のあの台詞・・・泣きますよね。

「この地上のどこかに」では客席いっぱいに黄色いペンライトが揺れて、とても綺麗でした(珠城さんは後のご挨拶で某ナウシカみたいだったとおっしゃっていましたが


ラスト2曲は珠城さんソロからの全員で大盛り上がり。
「All for One」は大好きな作品で、「明日を信じて」も大好きな曲です。
♪明日を信じて 今日は耐えよう  明日を信じて 今は生きて行こう
という歌詞は、今の状況ともリンクしていて元気をもらえるように思います。
珠城さんが銀橋で歌いながら、劇場じゅうを客席2階まで本当に愛おしそうに見渡していらした表情がとても印象的でした。

そうして、珠城さんが「千秋楽?冗談じゃねぇーっ!」と言って胸ポケットから取り出したサングラスをかけて始まった「BADDY」
組子を次々と蹴散らす珠城さんと、それでもうれしそうにわちゃわちゃと寄っていく組子たちが楽しそうすぎて、泣き笑いです。
鳳月さんが自ら珠城さんの左腕に抱かれにいってご満悦のところを、暁千星くんが大胆にもそれを引き剝がして自分が珠城さんの左脚にしがみつくとか・・・可愛すぎるんですけど。

「サヨナラショーを観てくださる皆さまが寂しい悲しいではなく笑顔で劇場を後にできるようなショーにしたかった」という珠城さん。
本当にその言葉どおりの、明るく楽しい(それでもちょっと泣いたけど)、多幸感に満ちたショーでした。


美園さくらさんご挨拶 (さくらちゃん めちゃ泣いていました)
今、こうしてふるさとに別れを告げる時がまいりました。
初めて舞台に踏み出した春の日から、今日この日まで、私に大切なことを教え続けてくれたかけがえのない場所。
まばゆい舞台をつくり上げるため、その輝きにふさわしい努力が求められるということ、くじけそうな時、必ず誰かが手を差し伸べてくださるということを私はこの場所で知ることができました。導いてくださった皆さま、思いを寄せてくださった皆さまに心から感謝いたします。
絶えることなく芸を繋いできたこの歌劇団の一員になれたこと、誇りに思います。このふるさとがいつまでも甘き調べを奏でる場所でありますように。祈りと心からの感謝を込めて、本当にありがとうございました。


珠城りょうさんご挨拶
皆さま 本日は月組公演千秋楽をご観劇くださいまして、誠にありがとうございました。(客席笑い)
まずは、このような状況下のもと、出演者全員が揃ってこの日を迎えられましたこと、心から幸せに思っております。
私はこれまで、様々な色濃い時間を経験してまいりました。喜びに心が躍った時、幸せで涙があふれた時、苦しくて前を向くのがこわかった時、その経験のすべてが私を成長させてくださいました。どんな時も私は強く、前を向いて歩んでくることができました。
その原動力のすべては、ずっと支え続けてくださった方、不器用な生き方しかできない私にいつもそばでたくさんの愛を伝えてくれた大切な大切な月組の仲間、そして、そんな私を信じ、ともに闘ってくれたファンのみんなの存在です。
守るべきものがあると人は何倍も強くなれる。この立場になって、その言葉の本当の意味を知ったように思います。
私は宝塚が大好きです。皆さまが大好きです。約14年間、男役として歩んでまいりました日々は、最高に幸せでした。
これまで珠城りょうに携わってくださったすべての皆さまに、心からの感謝を込めまして、ありがとうございました。


月城かなとさん お花渡しの時、「宇宙一カッコいいです」とおっしゃったとか。


ご挨拶の出だしがあまりにも通常運転すぎて、客席から笑いが起こり、「まさか最後の挨拶で笑われるとは思いませんでしたが、これが私です」と珠城さん。
退団者のひと言コーナーで同期の香咲蘭さんに「みきの最初の公演と最後の公演に出られて本当によかったです」と言われて「それはずるいわー」と一瞬涙ぐんだ後、「泣いてませんっ!」と涙を振り払うように「次!さくらっ!」と体育会系のノリでさくらちゃんに挨拶を振る珠城さん。
ずっと月組でともに闘ってきた紫門ゆりやさん、輝月ゆうまさんの専科への組替えに触れて感極まって客席に背を向けて泣く珠城さん。
「この幸せな空間を目に焼き付けたいと思います」「皆さまと共有できたこの時間を私は一生忘れません」と言う珠城さん。


どの珠城さんも、言葉の一つひとつが愛おしすぎて、本当にお別れが寂しいです。
ですが、光月るうさんが「トップとして孤独や寂しさを抱え、一人で耐えてきてくれた。もう背伸びすることなく存分に甘えてほしい」とおっしゃっていたように、これからの珠城りょうさんに幸多かれと祈るばかりです。


posted by スキップ at 23:07| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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