2021年06月12日

25年目の初参戦 TEAM NACS 「マスターピース〜傑作を君に〜」


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「日本一チケットの取れない演劇ユニット」と言われているTEAM NACS
以前から観てみたいと思いながらチケットが取れず・・・といっても熱心にウォッチしている訳でもFCに入っている訳でもありませんので、「あ、公演あるんだ」と気づいた時に申し込むくらいではチケットが取れるなんてことはありません・・・が今回たまたま見かけた先行で申し込んだらサクッと取れまして、結成25周年にしてTEAM NACS 初参戦です。


TEAM NACS 第17回公演
「マスターピース〜傑作を君に〜」
脚本: 喜安浩平
演出: マギー
美術: 松井るみ  照明: 塚本悟  音楽:NAOTO
出演: 森崎博之  安田顕  戸次重幸  大泉洋  音尾琢真

2021年4月7日(水) 7:00pm 
COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール J列センター
(上演時間: 2時間)



物語の舞台は熱海のひなびた温泉宿の一室。時代は昭和27年。
新作映画の脚本執筆のため、泊まり込みで原稿と向き合っている3人のシナリオライター(森崎博之・安田顕・大泉洋)と制作サイドの男性(戸次重幸)、そして旅館の番頭(音尾琢真)が繰り広げる物語・・・と思いきや、ここに5人の仲居さんたち(5人二役)も加わって、登場人物は10人(笑)

「書けない」ことへの葛藤や互いへの思いなどが交錯する中、何とか前を向いて進んで行こうとするまでを、笑いもドタバタもしっとりしみじみも盛り合わせで展開します。


「あっはっは」と思わず声をあげて笑ってしまったり、楽しく拝見しましたが、最初の感想は「え、NACSってこういうのなの?」というものでした。
悪い人は誰もいなくてハートウォーミングなストーリーは何だろう、クセがないというか、いろいろ揉めたりぶつかったりしながら最後はしみじみ丸く収まるという、こういうほのぼのとした感じ、あるよね・・・MONOから毒を抜いたような印象。
NACSの他の作品を観たことがありませんので、今回の作品がこうなのか、いつもこういった作風なのかわかりませんが、何となくもっと派手で華やかものをイメージしていましたので意外でした。
わかりやすいストーリーに大切なメッセージを込める、というのが、NACS流なのかな。

脚本は多分あて書きと思われ、NACSの“トップスター”大泉洋さんはじめ皆さんピタリと役にハマって楽しませてくれましたが、中でも安田顕さんの凄み。

かつての勢いもどこへやら、言葉が出てこずに結果が出せない脚本家 乙骨と、新入りで女らしくおしとやな仲居 高田さんという二役。
無骨で不器用で、書けないジレンマに苦悩する乙骨としとやかで品のある高田さん。
他の4人の仲居さんに比べて際立って女の人で、乙骨→高田さんとすごい早替りする場面があったのですが、襖に向こうに隠れて瞬時に出て来たと思ったら声はもちろん姿勢や所作まで全く別人になっていてゾクッとしました。

大泉洋さん演じる灰島といい感じになると思いきや、「一緒に映画を観に行くのはいいけど二人で会うのはダメ」というくだり、本当におもしろかったな。

このような状況下の中での公演。
「カーテンコールは1回きり」と森崎さんからあらかじめご説明がありました(いつもは何回もするらしい)。
大泉洋さんは「こんな状況だし、今回はウケないかもしれないよと言っていたのに、何の、ドッカンドッカン笑ってくれて。大阪だなぁ」とおっしゃっていて、何だかうれしかったな。



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開演前 ホールの壁面いっぱいに動画が流れていました。
こんな状況でなければ物販含めて、もっとお祭りだったんだろうな。



2ヵ月前に観た舞台の感想 今ごろ書く時点で推して知るべし の地獄度 (total 2260 vs 2261)


posted by スキップ at 22:36| Comment(0) | 演劇・ミュージカル | 更新情報をチェックする
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