2021年05月25日

千秋楽を迎えることができた奇跡 星組 「ロミオとジュリエット」 東京宝塚劇場公演千秋楽 ライブ中継


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退団者の一人 きらり杏さんがご挨拶の中で
「今回の公演が緊急事態宣言に伴いになってしまった時、もう二度とお客様を前に舞台に立つことはできないかもしれないと覚悟しました」とおっしゃるのを聞いて涙がぶわっと溢れました。
きっと星組生皆同じ覚悟だったと思います。これが最後の舞台となる退団者はなおさら。

そして、トップとして礼真琴さんはどれほどのものを背負ってあの休演期間を過ごしたのだろうと思うと胸が苦しくなりました。
「ですが、今こうして、たくさんのお客様とスタッフの方に支えていただいて無事に千秋楽を迎えることができた奇跡に感謝の気持ちでいっぱいです」ときらり杏さん。
この日を劇場で、観客の前で、万雷の拍手に包まれて迎えることができて、本当に本当によかった。


宝塚歌劇 星組公演
三井住友VISAカード ミュージカル 
「ロミオとジュリエット」 東京宝塚劇場公演千秋楽 ライブ中継
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作: ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出: 小池修一郎   演出: 稲葉太地
出演: 礼 真琴  舞空 瞳  愛月ひかる  美稀千種  白妙なつ  天寿光希  
音波みのり  輝咲玲央  夢妃杏瑠  瀬央ゆりあ  綺城ひか理  有沙 瞳  
天華えま  極美 慎  希沙 薫  碧海さりお/英真なおき ほか

2021年5月23日(日) 1:30pm TOHOシネマズ橿原 スクリーン3
(上映時間: 4時間<カーテンコール含む>/休憩 30分)



緊急事態宣言の発出を受けて4月26日からの公演が中止になり、5月12日以降も宣言が延長されると決まった時、自分がチケット取っている大阪の舞台が観られないことより、星組公演が再開できるのか心配で、東京の劇場はどうなるのか何度も何度もニュースを確認して、都知事会見はライブで視聴したくらい。
5月12日に公演が再開してからもいつ中止になってもおかしくない状況で、毎日祈るような気持ちで公式サイトを開いて「今日も公演してる」と胸をなでおろしていました。

そうして迎えた千秋楽は、自宅のTVで配信を観るのではなく、映画館の大スクリーンで観たいと心に決めていて、大阪、兵庫の映画館は休館とわかった時点で、近隣の京都、奈良、滋賀、和歌山の上映館のアクセスと時刻表を調べて、自宅から最も短時間で行けるであろう奈良 TOHOシネマズ橿原で観ることにしました。


千秋楽を迎えられたことに胸がいっぱいで、冒頭からウルウルしどおしでしたが、熱気に満ちた舞台は本当にすばらしく、カメラワークもとてもよくて自分がこれまで見えていなかった光景も見せていただいて、とても充実した千秋楽でした。

礼真琴さんの2回の「僕は怖い」
まるでリミッターを外したような歌唱で、特にリプライズは聴いているだけで涙がぽろぽろこぼれました。


私が気づいた千秋楽スペシャルは

・銀橋のタンポポの綿毛の場面でベンヴォーリオが去った後、いつもはロミオはくしゃみを寸止めするのにクシュンとかわいいくしゃみしていました・・・映画館なのに思わず笑って拍手しちゃった
・両腕に力こぶしつくって乳母に「たくましいわ」と言われる時、前向きだけでなく後ろも向いて、さらには横向きでもやっていました
・「マブの女王」後にベンヴォーリオとマーキューシオがはけて行く時、マーキューシオは両ひざついて「やったー!」という感じで両手を天に向かって突き上げていました・・・「プラトーン」みたいなポーズ(たとえは古いがわかる人にはわかる)
・バルコニーで乳母にジュリエットが「今行くわ」というところ、いつにも増して2回目から激しい口調で3回目は乳母の言葉に食い気味でほぼ喧嘩。その後のロミオへの声、態度との落差に笑う・・・これを側で見聞きして引かないロミオもすごい(笑)

・これは千秋楽スペシャルではないけれど、決闘の場面でティボルトがマーキューシオに「来いよっ!」って叫んでいるのがはっきり音声拾っていました。
あと、ロミオに膝蹴りした後にうすら笑い浮かべていて、「あぁ ティボルト、もう狂気の淵にいるんだな」と感じられました。


冒頭に書いたきらり杏さんのご挨拶をはじめ退団者7名のご挨拶も、星組トップスターとしての礼真琴さんのご挨拶も、この日を迎えられた歓びと感謝があふれていて、涙ナミダ。
カーテンコールで退団者がもう一言ずつ話すところで、礼真琴さんが一人ずつの思い出や人となりを話しているのを聞いて、ずっと若手のような気持ちでいたことちゃんも上級生に、立派なトップさんになったんだと改めて思いました。
私があまりよく知らない下級生も、ことちゃんにとってはかけがえのない後輩で、一人ずつ大切な思い出があることが感じられました。

ご挨拶の中で何度も退団者のこれからの幸せを願っていると口にしたり、「改めて言わせてください」と専科の英真なおきさんを紹介し、「こんなこと言うのは厚かましいのはわかっていますが、英真さんにはまたぜひ星組にもどって来ていただきたいです」と言ったり。
紹介されて客席に向かって一礼した後、ことちゃんにひらひら手を振る英真さんもかわいかったし、2人の信頼関係が見えるようでした。


礼真琴さんご挨拶(要旨)
「今日の千秋楽を迎えられたこと、7名の退団者の袴姿を見られたことにほっとする気持ちと寂しい気持ちでいっぱいです。無事に千秋楽が迎えられましたのもスタッフのご尽力と感染対策にご協力いただいたお客様のお陰です。
私たちにできることは、毎日全身全霊でお客様に感謝の気持ちをお伝えすること、その一心でやってまいりました。明日からはまた皆さまにお会いできる日を楽しみにお稽古に励みます。
退団者のみんなのこれからが幸せであるように祈りつつ、私たちは前を向いて進んでまいります。
私たちからお客様にたくさんの愛が届いていることを願っております。」

少し涙をこらえるような場面もありましたが、明るくキリリと、そしてすでに次に向かって前を見据えているよう。頼もしい限りです。

ラストは
「星組ぃ~ パッショーン!!」
私ももちろん隣の人の視線も何のその、拳を突き上げて一緒にパッションしました。



すべてはここから始まった 星組 「ロミオとジュリエット」
初日x2 千秋楽x2 コンプリート 星組 「ロミオとジュリエット」
永遠に観続けられる 星組 「ロミオとジュリエット」
いつだって全身全霊 星組 「ロミオとジュリエット」



大千秋楽 本当におめでとう のごくらく度 (total 2254 vs 2254 )


posted by スキップ at 23:28| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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