
宝塚歌劇団雪組トップスター 望海風斗さんラストデイ。
望海さん・真彩さんのトップコンビも、ほかの退団者も雪組の皆さまも、やり切った達成感に満ちた笑顔があふれる千秋楽となりました。
宝塚歌劇雪組 東京宝塚大劇場公演
「fff フォルティッシッシモ-歓喜に歌え!-/シルクロード ~盗賊と宝石~」 千秋楽ライブ中継
2021年4月11日(日) 1:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン1
(上映時間: 5時間30分 <カーテンコール含む>)
宝塚大劇場公演の感想:
「fff フォルティッシッシモ-歓喜に歌え!-」
「シルクロード~盗賊と宝石~」
宝塚大劇場公演千秋楽ライブ中継
2月8日に宝塚大劇場公演千秋楽ライブ中継を観て以来、ほぼ2ヵ月ぶりでした。
作品やサヨナラショーの感想、セットリストは宝塚大劇場公演時に書きましたので繰り返しませんが、東京公演期間中にさらに熟成されたことに加え、ラストデイのパワーが熱量を高め、望海さんはもとより雪組一丸となって渾身の舞台を見せてくれました。
「fff」で運命の女に「ペンじゃなくてパン!」と机に置かれた時に、「パンじゃなくてペン!」と投げつけていたのは千秋楽のアドリブだった模様。
「シルクロード」
盗賊さんが連行される場面では「これからも雪組をよろしくお願いします」と言って2人で「フォーエバー宝塚を歌ってはけていかれました。
彩凪翔さんちょっと噛んじゃって、カーテンコールの時に「最後に噛んじゃいましたね」とおっしゃっていました。
望海さん 「客席のみんなー」 雪組生 「全国のみんなー」は宝塚大劇場の時と同じで、銀橋に出た望海さん 「雪組~!!」と。
ラスト近くの銀橋渡りでセンターに立った彩凪翔さんが歌いながらまるでその光景を目に焼き付けようとしているかのように、劇場中を何とも愛おしそうに、切なさのまじった表情で見渡していらっしゃったのがとても印象的でした。そしてラストは ♪じゃ・あ・ね ですから・・・泣くってものです。
その彩凪さん、最後のご挨拶では、「心が折れそうになった時も支えてくださったのはお客様、夢をもらったのは私の方です」「ファンの皆さまとかけがえのない時間を過ごすことができて幸せでした」とおっしゃっていて、ファンの方たちはたまらないだろうなとウルウル。
真彩希帆さんのご挨拶にも感動。
雪組の上級生、下級生、同期に感謝を述べた後、望海さんへの心からの謝辞。「私は望海さんのお隣だったから自分以上の力を出してここまでがんばることができました。同じ景色を共有させていただいた時間はおばあちゃんになっても決して忘れません」と。
これからについても「希望を持って大きな帆を張って」と、自分の名前と望海風斗さんの名前をさり気なく入れていて、クレバーな人だなと思いました。
オーラスの緞帳前では、望海さんに「大好きです」と公開告白し、「舞台は生き物」と言って「ナマモノかな?」と望海さんにツッコまれ、寂しくなってきちゃった」と突然泣き始めたかと思うと、望海さんに「私も大好きです」と言われて、大きなブーケを頭の上まで上げて顔を隠して照れるという、何というか最後まで「真彩希帆」でした。
そんな真彩さんのことを望海さんは、「一緒に走り続けてくれた相手役に出会った」「サナギが蝶になるように大きく羽ばたいてくれてありがとう」と最大の賛辞を贈っていらっしゃいました。
「私は嘘が苦手、格好をつけるのも苦手、そんな私が男役をやってこられたのはうそを本当にしたかったからです。本物の夢をお届けしたかった」とご挨拶された望海さん。ファンは本当に本物の夢を望海さんから受け取ったと思います。
「18年間宝塚におりますと、たくさんの幸せを感じることができました。ですが、今日が最高に幸せで、あの日見た夢の世界よりもはるかに夢のよう」と本当に幸せそうな笑顔で語る望海さん。
「今日ここに全員そろって千秋楽を迎えられましたこと、うれしく感謝の気持ちでいっぱいです」
「離れていても心はしっかりとつながることはできるのだと、皆様がこの1年で教えてくださいました」とファンへのメッセージも。
こんな状況下、入りや出のパレードもなく、ご本人はもとより、ファンの方たちにとっても寂しいサヨナラ公演となりましたが、劇団も望海さんもその中でできることを最大限ファンに届けてくれたのではないかしら。
「咲ちゃん」「ひらめー」と次期トップコンビを呼び出して、恐縮する2人を前に「この2人と雪組をよろしくお願いします」と紹介。
「一緒に舞台に立てないのが本当に残念だけど、客席から応援するよ」「咲ちゃんの雪組にいられないのが悔しい」「もしかしたらどこかにまじって立っているかもしれない」と(笑)。
「この瞬間がずっと続けば本当に幸せ」とおっしゃっていた望海さん。
「皆さん 生まれ変わってもまた宝塚で出会いましょう!」ということばに万感の思いがこもっているようでした。
別れはいつも寂しいけれど晴れやか のごくらく地獄度



