2021年01月04日

これからも私たちと一緒に夢を見ませんか 月組 「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」 東京千秋楽ライブ中継


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2021年エンタメはじめは映画館で宝塚歌劇のライブ中継。
箱根駅伝復路9区までテレビ観戦して「なんでワタシ配信にしなかったんだろ」(映画館の大画面で観るのが好きだからです、はい)と後ろ髪引かれながら出かけました・・・後で10区の大逆転知ってますます悔やんだよね。駒澤大学優勝おめでとう!

とはいうものの、ライブ中継はとても楽しくて、観ている間はそんなことすっかり忘れて見入っていたのでした。
「WELCOME TO TAKARAZUKA」は6場45分と短いながらとても洗練された日本物ショーで、その後にやってくる「ピガール狂騒曲」の多幸感。そして千秋楽ご挨拶の感動。よいエンタメはじめとなりました。


宝塚歌劇 月組東京宝塚劇場公演
「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-/ピガール狂騒曲」 
千秋楽 ライブ中継

2021年1月3日(日) 1:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン3
(上映時間: 3時間30分)



宝塚大劇場にて観劇時の感想
WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-
ピガール狂騒曲
宝塚大劇場千秋楽ライブ中継


上記のとおり感想は大劇場観劇時にさんざん書きましたので、重複は控えるとして、東京公演で新たに追加された場面や新たに気づいたこと、アドリブなどについて。


WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-

🌙 越天楽
初舞台生の口上に代わって、舞音「越天楽」という場面が追加。
雅楽の「越天楽」をアレンジした曲で月城かなとさんによる舞踊です。
疫病退散の祈りが込められた舞ということで、拵えも雰囲気も歌舞伎の三番叟みたいな感じ。

日本物お得意の月城さん、シャープな美貌に赤い装束も映えます。
後から加えられた場面のため出演者を増やせない事情もあるのかと思いますが、ずっと一人でさながら舞踊会のよう。
三番叟のあのシャリーンシャリーンという鈴の音が大好きなのに、気持ちよくを聴きながら意識なくしてしまった私は・・・私は・・・。


🌙 松本悠里さん
雪の場面で赤い振袖の松本悠里さんがせり上がってくると大拍手。
場面終わりで暗転しても、次の場面が始まるまで鳴りやまない拍手が続いていました。
パレード前の最後の踊りにも惜しみない拍手が送られていました。
本当に本当にラストステージだったんだなぁ。


🌙月光
「月光」の場面のフォーメーションの美しさが映像ではうまく捉えられていなかったのが残念でした。
映像収録のカメラってすべて1階に設置だからなぁ。あの場面は2階から観るのが震えるほどよかったです。


ピガール狂騒曲

🌙 私が気づいたアドリブ集千秋楽バージョン

・ミス「噛みつきゃしないから。ピッ・・・ガーーールルルゥ!!」
ジャック「・・・噛みついてますよね」

・お稽古場 クルクル回った後ミシェルに箒を渡す掃除婦な夏月都さん。
ミシェル「えっ?!」 と言いながら箒持って回る
回り終わるとミシェルをお姫様抱っこする掃除婦!(客席拍手喝采)
ミシェル「このように度胸が大事!見習いなさいね」

同期👏

・お願いソングのロングトーン
 シャルルのお願い~~~~~~」の間、体育座りするジャック
 シャルル「誰だこの演出考えたのは!お陰でめちゃくちゃ盛り上がったよなぁ」と客席に向かって。
 ジャック「支配人、1番盛り上がってるの支配人ですよね」
 シャルル「ドキッ!!」

からの

 シャルル「困る困る困る困る・・・」
 ジャック「ですが、これだけは譲れませ~~~~~~ん!」
 シャルル「うまいじゃないか」

さらには

 ミシェル「ジャック 無~~理~~~」
 シャルル「お前には100年早い」

ミシェルは稽古場でもジャックにすり寄って「今日はここにいます」と言って、セドリックに「はい。持ち帰りまーす」と撤収されていましたw

・マルセル一味のムーランルージュ入口
「入・れ・ろ!入・れ・ろ!入・れ・ろ!入・れ・ろ!とみんなで合唱。

・墓地
 ロートレック「あんなべっぴんと最高だ〜1 2 3 4 2021!!」
       「おぉ!初めて会ったけど15年来の親友のようだ!」とウィリーに手を差し出す。
 ウィリー「お前が言うなら…」と握手
 と見せかけて
 ロートレック「1 2 3 4 2021!」とウィリーと指相撲を始める。
 ジャック「いつまで付き合ったらいいんですかあなたたちのおふざけに!…反省しないでくださいよッ」

・橋
 ウィリー「あいつが女だと!あんなにカッコいい女、いるはずがない!」
 ウィリーさん、宝塚の楽では「・・・だからあんなにカワイイのか!」とおっしゃっていましたね。

・フィナーレ
暁千星さんのフィナーレ銀橋ソロ曲が東京公演から長くなったと聞いていましたが、とてもよかったです。
ああ、フルで聴くとこんなメロディなのね、と思ったり。
ありちゃんの華やかなスターオーラと力強い歌唱。本当に歌うまくなったなぁ。あんなに踊れて歌もすばらしいって、鬼に金棒では?

で、その曲が長くなったのは東京公演から初舞台生に代わってロケットに出演することになった人たちの着替える時間のため、と言われている噂のロケット。
残念ながら映像では一人ひとり特定することはなかなか難しかったのですが、風間柚乃くんはしっかり把握。
そういえば、お芝居の「ラ・ヴィ・パリジェンヌ」のショー場面でもカメラがかなり風間くんの姿追っていて、側転「できたっ!」っていう声とか結構入っていましたね。


千秋楽ご挨拶

光月るう組長
「11月20日の初日から本日の千秋楽まで58公演、一度も欠けることなく上演することができました」
という言葉に、出演する生徒さんたちはもちろん、劇団関係者、スタッフ、劇場の係員に至るまで、すべての人たちがどれほどの覚悟と細心の注意を払ってこの公演に臨んでいたかと思うと、本当に頭が下がる思い。無事に千秋楽を迎えられたこと、本当におめでとうございます。

るうさんのご挨拶はいつも素敵なのですが、「どんな状況でも決して変わらない自然の美しさを体現する『Welcome to Takarazuka』」や松本悠里さんへの「一つのことを成し遂げるまでの熱いお気持ちを教えていただいた松本悠里さん、ご一緒できた日々に恥じぬよう月組一同これからも精進いたします」という言葉にウルウル。
さらには、今後の月組の予定を紹介して、「トップスター 珠城りょう率いる月組の集大成の年でございます」に思わず落涙。


珠城りょうさん
「この公演のお稽古は昨年の3月に始まりましたが、そこから様々な時を経て、本日ようやく東京公演の千秋楽を迎えることができ、心からうれしく思うと同時にとても感慨深いです。私は今日という日を迎えるまでの間に多くのことを経験し、気がついたことがあります。世の中が大きく変化し移りゆくものがある中で揺らがないものもあるということ。それは人への思いやりであったり、絆、愛情です。ともに舞台をつくり上げる仲間やスタッフとの絆、私たちの舞台を待っていてくださるファンのみんなやお客様の深い愛情、宝塚歌劇を通してみんなの心が繋がっていることをとても強く実感しました。この世界に関わるすべての人がこの世界を通して夢を見ている、やはりそれこそが宝塚という場所など改めて思いました。皆さま、本日まで温かく見守ってくださり、心から感謝いたしております。そして、これからも私たちと一緒に夢を見ませんか?また皆さまと笑顔でお会いできますことを、心から楽しみにしております。本日まで温かいご声援、本当にありがとうございました」

「専科の松本悠里さん、私たちは敬意を込めてみえこ先生とお呼びしておりますが、そのみえこ先生が本日宝塚をご卒業されます。今までみえこ先生が長い間宝塚を愛し、伝えてこられた思いと伝統を、これからは私たちがしっかり受け継ぎ、後に伝えていければと思っております。宝塚歌劇団の生徒を代表してみえこ先生に心から感謝を述べたいと思います。みえこ先生、本当に今までありがとうございました!
私たち月組生はみえこ先生のおかげで非常に贅沢な時間を過ごさせていただきました。本当に幸せでございました」

「そして、ここにいる月組のみんな、この長い時間を共に闘ってこれたのは、B日程のメンバーは本日ここにはおりませんが、みんなが心をひとつに歩んできたからこそだと思っております。皆さま、このような私たちがつくり上げた舞台 ささやかではありますが皆さまにとりまして希望の光となりますことを心から望んでおります。皆さま、本日は本当にありがとうございました」

「私もそうですが、ここにいるみんなが、今日という日を迎えられたことをすごくほっとしていると思います。本当にみんなが心をひとつに今日まで歩んで参りました。あぁ、そんなみんなが、愛しいっ!!皆さまが連日見守ってくださったからこそ、今日までやり続けてこられました。ここに来るまで本当に私たちが必要とされているか思い悩んだことがありました。正直何度も立ち止まったことがありました。でも劇場に来たら、皆さまが変わらない笑顔と拍手をくださり、私たちがここにいていいんだということを皆さまが照明してくださったように思います。皆さま、本当にありがとうございます」

「わたくしは、宝塚を愛してくださる皆さまが、大好きです!」

もう、すばらしいなっ!
珠城さんはファンのことを「皆さん」ではなく「ファンのみんな」と言うのがツボ。兄貴か!

4回目のカーテンコールで一人舞台に立つ珠城さん。
「どうしても言いたかったんですけど、今回演出上の関係で、プログラムには名前が掲載されてなかったんですが、お芝居の方で私の影武者をしっかりと演じてくれたのは98期の蒼真せれんでございます。皆さま、どうぞお見知り置きを!(と胸に手をあててお辞儀)」


組子たちのことを「好きが止まらない、愛しい月組のみんな」と呼び、ここにいないB日程チームも月組はひとつと触れ、みえこ先生に感謝と賛辞を送り、蒼真せれんくんを紹介してファンも思いやる・・・本当に包容力があって温かい、すばらしいトップさんです、珠城りょう。



よき千秋楽でした。が、珠城りょうさん、これがトップとして大羽根背負った最後のご挨拶だと後で気づいて切なさましまし のごくらく地獄度 (total 2199 vs 2199 )



posted by スキップ at 17:45| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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