2021年12月30日

2021年 エンタメモリー総括


毎年感じてはいるのですが、今年は本当に目まぐるしく時が過ぎ去って、あっという間の1年でした。
世界中がコロナ禍の中、わが愛するエンタメ界も大打撃を受け、公演中止や延期が相次いだ2020年と比べて、少しずつ日常が戻り、明るい兆しも見え始めたように感じる2021年・・・とはいえ、初日を迎えた公演に「どうか最後まで無事に上演できますように」と祈るような日々は相変わらずです。

そんな私の2021年エンタメモリー総括。

観劇はじめライブ、配信含めた今年のエンタメ総数は155本。
ただしリピートがとっても多くて51本ありますので、純粋な公演数は104公演。
中止や休演が相次いだ昨年が111本 89公演、一昨年は147本 124公演でしたので、本数だけ見ればコロナ禍前に戻った感じでしょうか。

「観たいものは今観ておかなければ」という危機感や飢餓感のようなものが常に働いて、観られる機会を拾っていったという感触です。
また、後で述べますが、宝塚歌劇の観劇数が爆増しているのですが、これは作品がよかったのはもちろん、緊急事態宣言下で空席が目立つ客席に心を痛め、少しでも協力したいとチケット救済依頼等にはできる範囲で応えていった結果、予定より観劇数が増えたという経緯もあります。

配信視聴は17本。
昨年の4月から7月にかけて、ナマの舞台が観られず配信が本当にありがたいと思っていましたが、元々舞台作品を映像で観るのが苦手なので、ナマの舞台が観られるなら配信はできるだけ避けたい、配信と映画館のライブビューイングがある場合は可能な限りLVを選んできました。


内訳は
                 配信/リピート  
歌舞伎・伝統芸能    19本   ( 2/0)
演劇・ミュージカル   44本  ( 1/4)
宝塚歌劇        83本  (11/47)
音楽           7本  ( 2/3)  
映画           0本
その他          2本  ( 1/0)    
計           155本  (17/54)


上述しましたが、宝塚歌劇爆増。
とはいえ、リピート回数がとても多いので、純粋な公演数は36公演で演劇・ミュージカルより少なくなっています。
歌舞伎・伝統芸能が少なくなってしまうのは、関西の歌舞伎公演が減少し、ほぼ東京でしか観られない中、上京を極力控えてる現状では致し方ないところかなとも思います。

ちなみに、今年の上京は5回(他に博多座遠征が1回)。
昨年1回だけだったことを思うとこれでもずい分戻ってきました。


宝塚歌劇の組別の観劇数は

花組   9回
月組   18回
雪組   15回
星組   28回
宙組   7回
専科   1回
その他  5回

星組の多さよ(笑)。
星組は今年の大劇場公演2公演とも東京宝塚劇場でも観たくらいで、「星組好きだー!礼真琴大好きだー!」を実感した1年でした。
その他にはエリザガラコンなどが入っています。


そんな2021年のチケット代集計

2021enterteinmentmemory.JPG


年間合計 1,416,430円 でした。

これも昨年 779,190円、2019年が1,411,360円でしたので、ほぼ元の水準に戻った感じです。


チケットを取っていながら中止等で観られなかった公演は13公演。
これは昨年の62公演からグッと減りました。
中では、宝塚歌劇宙組バウホール公演「夢千鳥」が公演途中で中止になって、「もう1日前のチケット取ってたら観られたのに~」というのが一番悔しかったです。もちろん主演の和希そらさんはじめ出演者、スタッフの皆さまの悔しさの比ではありませんが。


5回以上行った劇場は

宝塚大劇場            41回 
兵庫県立芸術文化センター中ホール 11回
シアター・ドラマシティ      10回
梅田芸術劇場            9回
歌舞伎座              8回
TOHOシネマズなんば        6回
宝塚バウホール           5回
オリックス劇場           5回


そりゃ宝塚大劇場多いですよね(^^ゞ
TOHOシネマズなんばの6回も全部宝塚歌劇千秋楽のライブ中継です。
5月23日の星組「ロミオとジュリエット」千秋楽は大阪も兵庫も映画館クローズとなっていて、でもどうしても配信ではなくLVで観たくて、はるばる奈良県のTOHOシネマズ橿原まで観に行ったのも、今となってはよい思い出です。



さて、2021年のマイベストスリー


フェイクスピア
森 フォレ
首切り王子と愚かな女


「フェイクスピア」はフライトレコーダーに記録された実在した「コトバの一群」の圧倒的な真実と、それを勇気をもって戯曲として世に送り出した野田さんの思いに圧倒された思い。洗練された演出と、そしてもちろん高橋一生さんをはじめ役者さんたちの熱演も心に残りました。NODA・MAPは年末に観た「THE BEE」もとても凄味ある舞台でした。

「森 フォレ」は140年にわたる物語を時系列ではなく、場面も登場人物も変えて、それでも”命を紡ぐ物語”として昇華させた原作と演出に拍手。演劇ならではの観る楽しみに満ちた作品。シリアスで厳しい内容が続く物語で何度も顔を歪めたり泣いたりしながら観ましたが、最後に少し希望の光が見えるのもよかったです。

「首切り王子と愚かな女」も舞台ならでは、演劇ならではの演出が際立った作品でした。
もちろんストーリーもとても心に響く展開で、ラストの井上芳雄さんトル王子と伊藤沙莉さんヴィリのシーンは深く心に残っています。
「蓬莱竜太さんってちょっと苦手」感が少し払拭された作品でもあります。


次点は
狐晴明九尾狩

新感線の、いのうえ歌舞伎が、帰ってきた!と思える作品でした。
元々安倍晴明好きな上に、切ないストーリー展開も、中村倫也くん晴明も、ギャグ少な目な演出もとてもよかったです。



マイベストスリー 宝塚編

ロミオとジュリエット (星組)
桜嵐記  (月組)
VERDAD!! (星組)


今年はこの3作品で迷いようがなかったです。

「ロミオとジュリエット」はビジュアルが公開された時にはざわつきましたが、幕が開いてみれば宝塚歌劇バージョン「ロミオとジュリエット」の決定版という感じ。ぴったりであろうと言われていた礼真琴さんのロミオは思っていた以上にロミオだったし、舞空瞳さん演じる勝気なジュリエットが新鮮で、役替りA・B 両パターンどちらもすばらしかったですし、何と言っても”愛ちゃんの死”が・・・(語り過ぎ)

「桜嵐記」は珠城りょうさん退団公演ということを差し引いても作品として本当にすばらしい。
上田久美子先生おそるべし!
キャスティングがドハマリで、衣装もとても美しい。ラストの満開の桜の下の出陣式は永遠に語り継がれる名場面。
これから吉野の桜と聞くたびにあの場面を思い出すに違いありませんし、♪年ふれば~ 思ひぞいづる~吉野山~ という後村上天皇の歌が暁千星さんの声で蘇るし、きっと泣くと思います・・・(語り過ぎ 再)

「VERDAD!!」はとにかく礼真琴さんの無双ぶりが際立った作品。
歌・ダンス・お芝居 何でもハイクオリティにこなすことちゃんですが、改めて稀代のショースターぶりを印象づけました。
ワタクシ、この作品で礼真琴に本気になりましたの(遅っ!)


次点は
プロミセス、プロミセス (宙組)

とてもハッピーミュージカルで芹香斗亜さんの明るさ、かわいらしさとセンスのよさが炸裂。
大変なチケット難で1回だけしか観られなかった上に著作権の関係で映像化もされないのが残念でなりません。



以下が今年のエンタメ全作品リスト。
感想を書いたものは記事とリンクしています。

6月7月に許容量を超える観劇回数で感想アップが追い付いていないのと、12月末になってバタバタと4本観劇した感想が書けていませんが、1月は少しゆったりしたスケジュールなので(?)、できる限りアップしていく所存。



今年もたくさんの胸熱と笑いと涙と感動をありがとうございました。
2022年も、舞台にかかわるすべての方たちに希望に満ちた年となりますように。



2021年 スキップ's エンタメモリー

1月  <12本> (うち配信2本)
宝塚歌劇月組 「WELCOME TO TAKARAZUKA /ピガール狂騒曲」東京公演千秋楽ライブ中継
宝塚歌劇の殿堂 Memories of 望海風斗
坂東玉三郎 初春特別舞踊公演
図夢歌舞伎 「弥次喜多」
宝塚歌劇月組 「Eternità」 
ポーの一族
チョコレートドーナツ
宝塚歌劇雪組 「fff-歓喜に歌え!-/シルクロード」 ①    (5回)


2月  <12本>
宝塚歌劇花組 「PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-」
スルース ~探偵~
宝塚歌劇花組 「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」 (2回)
宝塚歌劇雪組 「fff-歓喜に歌え!-/シルクロード」 千秋楽ライブ中継 
長い長い恋の物語
宝塚歌劇宙組 「アナスタシア」 東京公演千秋楽ライブ中継
宝塚歌劇星組 「ロミオとジュリエット」  (4回)
シリーズ 舞台芸術としての伝統芸能 Vol.3 人形浄瑠璃 文楽


3月  <13本>  
三月花形歌舞伎
マシーン日記
宝塚歌劇月組 「幽霊刑事」
帰還不能点
子午線の祀り
宝塚歌劇月組 「ダル・レークの恋」
藪原検校
美園さくら ミュージック・サロン FROM SAKURA ①   


4月  <10本> 
ボクらの時代 The Deep
日本人のへそ
星風まどか ミュージック・サロン 夢みるMadonna  ①  
マスターピース〜傑作を君に〜
宝塚歌劇雪組 「望海風斗ラストデイ ライブ中継」
宝塚歌劇花組 「アウグストゥス/Cool Beast!!」
月影花之丞大逆転
宝塚歌劇星組 「ロミオとジュリエット」 3月5回 4月1回
四月大歌舞伎 第一部
四月大歌舞伎 第三部 「桜姫東文章」 上の巻


5月  <14本> (うち配信9本)
エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート '16 宙組 ver.
エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート スペシャル ver.  (2回)
宝塚歌劇宙組 「Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス」
宝塚歌劇宙組 「夢千鳥」
宝塚歌劇星組 「ロミオとジュリエット」 配信 (2回)
パンドラの鐘
LUXE
コクーン歌舞伎 「夏祭浪花鑑」
やのとあがつま Tour 2021 - Asteroid and Butterfly
歌舞伎家話 第十回
宝塚歌劇星組 「ロミオとジュリエット」 東京宝塚劇場公演千秋楽
宝塚歌劇雪組 「ほんものの魔法使」


6月  <18本> (うち配信1本)
Memories of 珠城りょう
宝塚歌劇月組 「桜嵐記」 新人公演
終わりよければすべてよし
東京ゴッドファーザーズ
宝塚歌劇雪組 「ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-」
六月大歌舞伎 第二部 「桜姫東文章」 下の巻
六月大歌舞伎 第三部
宝塚歌劇月組 「桜嵐記」 ①  (7回+配信1回)
宝塚歌劇月組 「Dream Chaser」
宝塚歌劇月組 珠城りょうサヨナラショー
寺田瀧雄没後20年メモリアルコンサート
外の道


7月  <17本> (うち配信1本)
七月大歌舞伎 昼の部
未練の幽霊と怪物
宝塚歌劇星組 「マノン」
宝塚歌劇星組 「VERDAD!!」  (2回+配信1回)
宝塚歌劇星組 「婆娑羅の玄孫」
首切り王子と愚かな女
七月大歌舞伎 夜の部
夜への長い旅路
マタ・ハリ
メリー・ウィドウ
フェイクスピア  (2回)
宝塚歌劇宙組 「シャーロック・ホームズ/Délicieux」  (3回)


8月  <9本> 
衛生
森 フォレ
SPERO  (2回)
宝塚歌劇月組 「珠城りょうラストデイ ライブ中継」
ウェンディ&ピーターパン
八月花形歌舞伎 第三部
宝塚歌劇花組 「哀しみのコルドバ/Cool Beast!!」
4


9月  <15本> (うち配信1本)
市川猿之助 春秋座特別舞踊公演
宝塚歌劇花組 「銀ちゃんの恋」
矢野顕子 "Solo Live"
宝塚歌劇雪組 「CITY HUNTER/Fire Fever!」 ①    (4回)
宝塚歌劇雪組 「CITY HUNTER」 新人公演
砂の女
九月大歌舞伎 第二部
九月大歌舞伎 第三部 「東海道四谷怪談」
REON JACK 4  ①    (3回+配信1回)


10月  <14本> 
宝塚歌劇星組 「柳生忍法帖」  (7回)
宝塚歌劇星組 「モアー・ダンディズム!」
ドン・ジュアン
近松心中物語
宝塚歌劇月組 「LOVE AND ALL THAT JAZZ」
宝塚歌劇星組 「柳生忍法帖」 新人公演
Le Fils 息子
宝塚歌劇月組 「川霧の橋/Dream Chaser」 ①     (2回)


11月  <11本> (うち配信1本)
ジュリアス・シーザー
宝塚歌劇星組 愛月ひかるサヨナラショー (配信)
愛月ひかるディナーショー All for LOVE ①  ②
狐晴明九尾狩  (2回)
宝塚歌劇宙組 「プロミセス、プロミセス」
宝塚歌劇花組 「元禄バロックロック/The Fascination!」 ①    (3回)
宝塚歌劇星組 「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」東京公演
吉例顔見世大歌舞伎 第三部「花競忠臣顔見勢」


12月  <13本> (うち配信1本)
ザ・ドクター
吉例顔見世興行 第二部
パ・ラパパンパン
矢野顕子さとがえるコンサート2021
泥人魚
蜘蛛女のキス
イモンドの勝負
アルトゥロ・ウイの興隆
吉例顔見世興行 第三部
THE BEE  (2回)
宝塚歌劇星組 「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」東京公演千秋楽ライブ中継
彼女を笑う人がいても




公演中止等で観られなかった舞台


posted by スキップ at 23:15| Comment(0) | エンタメ et. al | 更新情報をチェックする
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