2020年12月03日

星組ぃ~ パッショーーン! 星組 「Ray -星の光線-」


ray2.jpeg光、光線、熱線を意味する“Ray”、そして礼真琴の礼でもあり“麗”がテーマでもあるショー。
今年2月から宝塚大劇場で礼真琴さん、舞空瞳さんトップお披露目公演として「眩耀の谷」とともに上演されましたが、東京公演は中止期間を経て7月31日に開幕、9月20日に千秋楽を迎えました。
それから2ヵ月後にこの公演がスタート。今年ほぼ1年「Ray」をやっていた訳で、礼真琴さんが千秋楽のご挨拶でおっしゃっていたように「Rayはずっと私たちとともに走り抜けてくれました」という公演となりました。

全国ツアー仕様で人数が少なくなり、場面の変更もあってリバイスされましたが、相変わらずスピーディで全員踊りまくり。
歌にダンスにひと際輝きを放つ“ショースター 礼真琴”を堪能できる、見応えある楽しいショーとなっていました、


宝塚歌劇 星組公演
Show Stars 「Ray -星の光線-」
作・演出: 中村一徳
作曲・編曲: 竹内一宏  甲斐正人  青木朝子  竹内聡
振付: 御織ゆみ乃  平澤智  KAZUMI-BOY  Bryant Baldwin  西川卓  珠洲春希



出演者、観劇日は「エル・アルコン-鷹-」と同じ(こちら
今年2月に観た感想はこちら



☆プロローグ
向こうを向いてる舞空さんを礼真琴さんが強引に抱き寄せる、という振りがありましたが、ここ、大劇場では瀬央ゆりあだった役まわりが綺城ひか理さんになっていました。綺城さんが舞空さんに話しかけて2人で笑い合っていると、ことちゃんが「お前は俺の女だゼ」みたいに自分の方に抱き寄せる、という一瞬のシーン。ことちゃんの漢度が増してさらに男っぽく強引でカッコよくなっていました。

側転は天飛華音さんと御剣海さん。そして3連続側転してラストは片手でキメる紫りらさん。

この後の礼真琴さん・舞空瞳さん2人が残ってのデュエット → 礼真琴さんソロに変更
新曲 「星のメッセージ」
明るいポップロック調の曲ですが
  会えない夜が続き 涙流したけど
  これからはそばにいるよ 離しはしない
という歌詞に、ここに至るまでの状況を思って胸熱。
からの、♪アイ シテル 君の許へ 星の光で綴る 愛のメッセージ
なんてステキな歌詞をあのイケボで聴ける耳が幸せ。


☆金星の輝き
瀬央ゆりあさんのソロ中心の場面 → 98期の湊瑠飛さんを最上級生とする若手男役、娘役で
天飛華音くんがソロの部分を担っていて安定。水乃ゆりちゃん 歌ガンバレ~。


☆Ray 夢 (霊夢)
白い衣装のタンゴの場面。このショーの中でも大好きな場面の一つです。
天寿光希さんに代わってひろ香祐さんのソロから音波みのりさんとダンス。
ひーろー ダンスもいいけど歌唱もやっぱりいいな。

この場面は礼真琴さんが今センターで踊っていたかと思ったらいつの間にかいなくなって、次見たらまたセンターで踊ってる、みたいに激しく踊りまくるのですが、大劇場で上手と下手から礼さんと舞空さんが爆踊りしながら近づくところ、今回は礼さんの方がより激しく踊りながらセンターまで来ていました。動体視力が全く追いつかないあの速い振り(振付:Bryant Baldwin)、ことちゃんも舞空さんもほんと凄い。この2人に負けじと踊りまくつ周りの組子もあっぱれ。
  ♪時が止まるほど~ 礼真琴さんのいい声がここでも印象に残ります。


☆霊歌 スピリチュアル
ブラックスーツとハットをカッコよくキメた愛月ひかるさん中心のシーン。
終盤、群舞から一人飛び出て歌う美稀千種さんのパートは綺城ひか理さんでした。


☆霊鳥
冒頭の華形ひかるさんソロ → 舞空瞳さん中心で羽根扇を持って歌い踊るシーンへ
全員違う色の羽根扇がカラフルでかわいい。
舞空瞳さん、この後の中詰も同じベージュのドレスなのですが、扇の時は髪をおろしてドレスの刺繍模様と同じ赤とブルーの髪飾り、耳には赤いイヤリング、次に出てきた時はおだんごヘアにキラキララインストーンで霊長の羽根のような髪飾りと、髪型も飾りも変えていて、そのどちらもセンスよくて感心。

こここは大劇場公演の時は客席降りだったなぁ、綺城さんや有沙瞳ちゃんが真横で踊ってくれたなぁ、ことちゃんも客席通路から登場したなぁ、と懐かしいような寂しいような気持ち。この先、客席降りやハイタッチができるようになる日がまた戻ってくるのでしょうか。

ロケットガールズは小桜ほのかさんに代わって都優奈さんが入り、桜庭舞さん、瑠璃花夏さんという3人娘でした。


☆ギリシャ 愛の伝説
ここが最も変わった場面で、テーマがオリンピックから「愛」に変わって、曲も衣装も変更。
礼真琴さんと舞空瞳さんはともに淡いブルー(礼さんの方が少し濃い)のシフォンの下に白いパンツスーツ。
プロローグ後のデュエットがなくなった代わりにここで二人のデュエット
  星が二人を結ぶ奇跡
  広いこの世界で 君に会えた 
  広いこの世界で あなたに会えた
かつて「礼と舞空の二人が星組で相手役として組むことは運命」と発言された中村一徳先生の思いが歌詞になって、それはそのまま私たちファンの気持ちを代弁してくれているかのよう。ことちゃんの相手役がなこちゃんで、本当にによかったとしみじみ感じ入りました。
この場面、いつも踊りまくっている礼さん・舞空さんが、組子たちが踊っている時に後ろの階段に二人座って揺れながら笑顔で見守っているの、観ているだけで幸せな気持ちになりました。

みんなに囲まれた真ん中で礼真琴さんと万里柚美さんがニコニコして頬よせ合って頭コツンとしている多幸感。


☆フィナーレ
天華えまさん→極美慎さんと歌い継ぐソロは、天華さん→天飛華音さん。
華音くん、この公演はお芝居、ショーとも大活躍で、極美慎くんもうかうかしていられません。「シラノ」そして次回公演「ロミオとジュリエット」でしっかり結果を出していただきたいと期待しています。

大好きな黒燕尾はあの曲が流れただけで背中がゾクゾクします。
18人と、人数は大劇場公演の半分以下ですが、指先、足先までまるでCGのようにピタリと揃った群舞のキレ味はそのまま。
大劇場公演の時にも書いた、「ラスト近くで礼真琴さん中心に舞台中央にみんな寄って来てザッザッと動くところ(語彙力)」何度観てもトリハダものでした。

娘役が青いドレスで勢ぞろいして歌う You Are My Sunshine からの歌い継ぎは相変わらず楽しい。
綺城ひか理さんがちょっと裏声で変調入れてきたヴォーカルで聴かせてくれました。


デュエットダンスは赤い衣装はそのままながら曲と振付が変更。
ジャズアレンジの「星に願いを」(カゲソロ:遥斗勇帆、音咲いつき)に乗ったスピーディでハイテクニカルなダンス。
礼真琴さんと舞空瞳さん個々のダンサーとしてのポテンシャルも、デュエットダンサーとしての二人の踊りも心ゆくまで楽しめるダンス。振りが速くて目が追いつかないくらいで何度でも観たい(振付:御織ゆみ乃)。
♪星に祈れば 淋しい日々を 光照らしてくれるでしょう という歌詞も今の状況とリンクしていてウルウル。


☆パレード
エトワール 桜庭舞
天華えま・有沙瞳
綺城ひか理・
愛月ひかる
舞空瞳
礼真琴



☆カーテンコール

初日(11月20日)
最初のご挨拶は副組長の白妙なつさん。
これが副組長デビューとは思えないくらい落ち着いていて、ユーモアもまじえたお話ぶりに感心。
「100%満席の客席、感謝の気持ちでいっぱいです」という白妙さんが、「この公演は元星組組長 万里柚美さんの専科デビュー公演でございます」と紹介すると、体ごと柚長の方向いて満面の笑顔で誰よりも熱い拍手を贈り、握った両拳揺らしてイェイ!イェイ!ってやる礼真琴くん。いい息子すぎ&可愛すぎか。

そして、「キャトルレーヴの監修グッズを見ればこの公演に対する彼女の熱意が伝わるでしょう」と紹介された礼真琴さんのご挨拶。第一声は「皆様に会いたくて会いたくてたまりませんでした」
「全国ツアーは中止になってしまいましたが、こうして梅田で上演できるますのは、先生方やスタッフの皆様、関係者、そして何よりいつも温かく応援してくださるお客様のお陰です」
「満席になっているのはいつぶりでしょうか。3月の大劇場公演ぶりでしょうか。この光景を目に焼き付けます。皆さまどうかお元気で、健康でいてください」
全国ツアー恒例のご当地大阪出身者紹介:綾音美蘭! 夕陽真輝! きらり杏さん!
そしてそして、5回目の息子役をやらせていただいてます…万里柚美さんっ!

スカイステージの希沙薫くん 咲城けいくん 彩園ひなちゃんの「Ray振付講座」を私も見て教えてもらいました。
皆さまもぜひ周りの方に気をつけて踊っていただけたら嬉しいです。
・・・スカステの番組に出た下級生をちゃんとフルネームで紹介する礼真琴さん、何て心づかいできる素敵なトップさんなのでしょう。
鳴りやまない拍手に「パン、パン パン パン」の拍手切りもやって、「さゆみさぁ~ん できましたぁ~」と天に向かって報告もしていました。

「お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが1年前の今日11月20日はここ梅田でロックオペラモーツァルトの初日でした。この梅田芸術劇場が成長を見守ってくれているようで胸がいっぱいです」


千秋楽(11月28日)
「極悪非道なティリアンが純粋なロミオになれるのかと未来の母は不安でいっぱいでございます」と白妙なつさんに紹介された礼真琴さん。
「お稽古をしながらみんなで8日間の公演か。慣れた頃に終わってしまう、むしろ慣れる前に終わってしまうと皆で話していました。バックヤードの段取り、自分のペース配分、つかめて参りました。あっという間に終わりました。寂しいなぁ、もっとしたかったなぁと思える作品に出会えましたこと、何よりの幸せでしたは幸せでした。この状況下の中、たくさんのお客様に足をお運びいただきまして、たくさんの笑顔、そしてたくさんの拍手に私たちも本当に幸せをいただきました。」


ご当地出身者紹介 千秋楽はひと言つき
綾音美蘭さん: 粉もんもええけどやっぱり宝塚が一番や
言い終わると一目散に自分の位置に戻る美蘭ちゃん!」
夕陽真輝さん: めっちゃ楽しかったー。また会おな!
きらり杏さん: やっぱ星組好っきゃねーん!
「そして。またすぐに6度目の息子をさせていただけることを今から願っております。これまで本当にお世話になり、今回も大きな大きなお力添えをいただきました」
万里柚美さん: ほんまにおおきに。これからもがんばるで!

さらに、全国ツアーに行かないご当地ということで、京都府出身 瑠璃花夏さん、二條華さん
「そして、我々のホームであります。毎日がご当地なのに決して紹介されない兵庫県」と、咲城けいさん、隼玲央さん、夢妃杏瑠さん、大輝真琴さんもご紹介。
ことちゃんできる子。

ライブ中継や配信で観ている私たちにも抜かりなく。
「お家や・・・会社でも?」とちょっといたずらっぽく言うところとか、「見えてますかぁ~」と画面に向かって手を振って、「見えてます~」と笑顔で言うところとか、可愛すぎて配信観たとにタカラヅカニュースで何度もリピートしてしまいました。


「『エル・アルコン-鷹-』私ごとではございますが、予科生の時に今皆さまが座っていらっしゃる客席で夢見心地に観ておりました。その作品に挑戦させていただけましたこと、本当に幸せに思っております。そして1年間ずっとお世話になってまいました『Ray』。『Ray』が始まったころは世界がこんな状況になるとは思ってもいませんでした。ですが『Ray』はいつも変わらず私たちともに走り抜けてくれました」
「本当に幸せな空間です。この空間をどうやったら持って帰れるのでしょうか。本当に愛しい時間でした。」

「わたくし考えました。星組も千秋楽恒例の何かをやりたいと」
「皆さまは今声がね、出せないので、我々がやりたいと思いますので、皆さまは動くだけでもやっていただけたらと思います。
え、ライブビューイングの皆さまも声は出さずに、ですがライブ配信の皆さまは(ここでキリリと声を張る)どうぞ大声でご一緒に唱和ください」
「皆さまの分まで本日はここにいる出演者が声を出します。皆さまはガッツポーズ ガンッガンッと(拳し振り上げてこう、こうと)動きだけ一緒にやってください」

礼: 熱いぜ!
みんな: 星組っ!
礼: 燃えろ!
みんな: 星組っ!
礼:進め!
みんな: 星組っ!
礼: 星組ぃ〜!
みんな: パッショーーン!

これをリードすることちゃんの声の張りと勢い。何て体育会系のノリなんだ(笑)
私は配信組だったので自宅で一人 心おきなく拳あげて大声で唱和しました。
星組千秋楽名物誕生の瞬間に立ち会えて幸せでした。


「Ray」の宝塚大劇場公演千秋楽 3月9日は、5年前 2015年の同じ日に星組公演千秋楽で柚希礼音さん大劇場ラストデイ。
この梅田芸術劇場公演「Ray」初日 11月20日はちょうど1年前 2019年の同じ日礼真琴・舞空瞳 プレお披露目公演「ロックオペラ モーツァルト」初日。
当初の日程と変更になったり、いろんな偶然が重なっているとはいえ、ことちゃんはやはり、星の神様に見守られたトップスターさんだと思います。




やっぱり礼真琴率いる星組が大好きだ のごくらく度 (total 2181 vs 2181 )


posted by スキップ at 23:54| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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