2020年09月20日

この土地に生きる人々のために 星組「眩耀の谷/Ray」東京千秋楽ライブ中継


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3月9日に宝塚大劇場の千秋楽を終え、3月27日に東京宝塚劇場で初日を迎えるはずだった宝塚歌劇星組公演。
コロナ禍の影響で4ヵ月におよぶ中止期間を経て7月31日に初日を迎えたものの、感染者が出たため、8月7日から20日まで休演。その後は1人も欠けることなく、今日、無事に千秋楽迎えました。2月7日の宝塚大劇場初日からほぼ8ヵ月。よくぞこの日を迎えられたと、感無量です。


宝塚歌劇 星組公演 東京公演千秋楽 ライブ中継
幻想歌舞録 「眩耀の谷 ~舞い降りた新星~」

作・演出・振付: 謝珠栄
Show Stars 「Ray -星の光線-」
作・演出: 中村一徳
出演: 礼真琴  舞空瞳  愛月ひかる  万里柚美  美稀千種  
白妙なつ  天寿光希   音波みのり  大輝真琴  輝咲玲央  
夢妃杏瑠  漣レイラ  ひろ香祐  瀬央ゆりあ  綺城ひか理  
有沙瞳  天華えま  小桜ほのか  極美慎  天飛華音/華形ひかる ほか

2020年9月20日(日) 3:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン1
(上演時間: 4時間/休憩 35分・中断含む)



宝塚大劇場公演観劇時の感想
「眩耀の谷 ~舞い降りた新星~」
「Ray -星の光線-」


宝塚大劇場で観た時に感想はアップしましたので(上記ご参照)くり返しは避けますが、最後に大劇場で観たのが2月27日。7ヵ月ぶりに観た「眩耀の谷」も「Ray」も新鮮でとても楽しくおもしろく、やはりこの公演好きだなーと思いました。

東京公演は舞台上の人数削減のため、下級生をA、B 2グループに分けて公演されましたが、そんなに人数が少ないという印象は受けませんでした。さすがにショーのロケットや、大劇場の時は研1生まで全員出演した黒燕尾などは人数少なく感じましたが。

「眩耀の谷」の途中で舞台機構トラブルによる中断がありました。
宝塚大劇場で2月1
3日に観た時にも「Ray」の途中、中断しましたが同じような感じ。
神の使いが現れて礼真が「何という不思議な・・・」と後を追って行ってそのまま暗転。
最初は中継のトラブルかと思いましたが、間もなく「舞台機構の不具合により・・」とアナウンスが入りました。
15分から20分くらいだったでしょうか。
再開して幕が開くと、一つ前の「訓練」の場面で、舞台上に兵士たちが並んでいて、「さあ、始めるぞー!」と、礼真。
会場は大拍手が起こっていた模様。まるでアドリブのようにぴったりの台詞じゃん!と思いました。


この中断について、OGの桜一花さんがシャレたツイートされていました。




物語は展開を知っていても感動しますし、礼真を先頭に汶族の人々が新天地を求めて苦難の道を行く姿にはまたウルウル。
王となった礼真と瞳花が並び立つラストでは映像のアップで観ると、台詞もないのに明らかに表情は立ち姿に経年と王となった威厳を感じさせて、ことちゃんすごい!と感じ入りました。

耳に残る佳曲揃いで凝った振付の多いダンスシーンは見応えありますし、ファンタジーだけどストーリーには一貫性があって、苦味を残しながら希望で終わる、観るたびに好きになる作品だなと改めて思いました。
カーテンコールのご挨拶で、「私にとって生涯忘れられないものとなりました」と礼真琴さんはおっしゃっていましたが、私にとってもとても心に残る作品となりました。

「Ray」は大劇場で観た時もそうでしたが、体感5分。
楽しくてあっという間に終わってしまいました。
これまで観たライブ中継の中でも際立っって群舞でもなかなか一人ずつの顔を捕えるのが難しく、振付のスピード感を感じました。
中詰は、客席降りだったなぁ、とか、ことちゃんここ客席通路から出てきたよなぁとか思って少ししんみり。
黒燕尾は、人数は少なくなっていますが、相変わらず震えがくるくらいの揃いっぷり。ずっと観ていたいくらいでした。

フィナーレ銀橋での万里柚美組長・瀬央ゆりやさんペアは、瀬央さんが柚長を顎クイするという千秋楽スペシャルでした。



華形ひかるさんご挨拶

「ようやくここにたどり着いたというべきか、ついに来てしまったというべきか、言葉を選んでしまいます。
東京公演を今日まで続けてこられましたのは、劇団関係者の皆様、公演スタッフの皆様、お客様、皆様のご協力があったからです。本当にありがとうございました。3月以降、不安な時もありました。しかし、そんな時、宝塚に対する私の思いはいつも高まるばかりでした。男役のためならば、宝塚のためならば、とそんなふうに思える宝塚に育てていただいた私は、本当に幸せ者です。そして、仲間たち。みんなの存在もとても大きかったです。皆さんには、「清く、正しく、美しく」と「朗らかに」、小林一三先生のお言葉の意味をしっかりとおさえて、これから先の宝塚も強く未来につなげてほしいと思います。
私の男役人生、宝塚人生に、一片の悔いもございません。私と共に歩んでくださった皆様、長い間、本当にありがとうございました」

「一片の悔いもない」とキリリと言い切った姿がとても印象的でした。


これを受けて万里柚美組長が、「星組は華形ひかるのふるさとです。星組組長としての最後にみつるを送り出すことができてが幸せです」とおっしゃった言葉に涙。舞台上も泣いてたなぁ。

お花渡しは専科から悠真凛さん、同期からは雪組組長の奏乃はるとさんでした。



礼真琴さんご挨拶

まずは千秋楽観劇のお礼と、舞台機構不具合による中断へのお詫び。
そして、「礼真のおでこが広くなったのは私自身の不具合です。大変失礼しました」と。
ワタシ、礼真のカツラがずれていたの、全然気づきませんでした(笑)。


「やっとこの日が、ついにこの日がやって参りました。そして今こうして無事に終えられそうなのも本当に奇跡のように思えます。
この日が来ないかもしれないと頭をよぎることが何度もありました。ですが、仲間たちの全力で舞台にかける思い、そして劇場関係者の皆様のたくさんのご尽力、そして何より、たくさんのご不便の中、たくさんご協力いただいきましたお客様のお陰でこうして千秋楽を迎えさせていただいだきましたこと、本当に幸せに思っております。改めましてありがとうございます」

「この土地に生きる人々のために 立ち上がる力に私はなりたい
・・・礼真はその思いを胸にこの自分が目指す土地にやって参りました。しかし、たくさんの苦しみ悲しみに触れ、真実を知り、愛するものたちとともに生きることにより希望の光、新しい道を見つけていきました。9か月間この作品と向き合って、自分でも礼真なのか自分なのかわからなくなる時がいっぱいありました。でもこうして皆様がそばにいてくださるからこそ新しい道を切り開いていくこができました。
このままこお思いを途絶えることなくしっかり胸に刻み、この先に繋げていけるよう星組一同全員で力を合わせて努めてまいりますので、皆様この先もどうぞよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」

2回目のカーテンコールの幕が上がると舞台に一人立つ礼真琴さん。
「隣にいるはずの方がおりません」と華形ひかるさんを呼び入れ。
「ここ数年星組ではみつるさんにお世話になりっぱなしで。今回は私たちがご恩をお返ししなければと思っていましたが、今回もおそろしくお世話になってしまいました。これが世界の彼氏かとひしひしと感じております」
お互い向き合ってお辞儀しながら「自前のソーシャルディスタンス」と←大羽根(笑)。

華形ひかるさんは
「私自身が宝塚の魅力にきづかされて、今この時をこっちゃん率いる星組で迎えることができて本当に幸せです」と。

全員呼び入れた後、「もうひと方ご紹介させてください」と礼真琴さん。
「星組の守護神、母親であり我らが星組組長 万里柚美さん!」と涙で言葉に詰まる礼真琴さん。
「礼真!」と柚長。
「台湾公演、モーツァルト、今回と3作で母親をしてくださって。これまでの2作はバカ息子で、今回やっとまっすぐな母親思いの息子になれました。柚美さんの綺麗なお顔から出るコテコテの関西弁に何度笑顔にしていただいたことか。そして私も何度も叱っていただき、正しい道に戻してくださいました」

礼真琴さんの万里柚美組長への敬愛と二人の信頼関係が感じられる言葉にまたウルウル

「感謝の気持ちはつきませんが、柚美さん、そしてみつるさんからいただいた大切なものを胸に、これから先もこの星組、走り続けて参りたいと思います。皆様 これからもどうぞよろしくお願いいたします」

「この公演は私にとって生涯忘れられないものとなりました。皆様にとりましてもそうだと嬉しいです」


「この公演は全国の映画館でライブ中継そしてライブ配信、更に香港と台湾にも中継されています!皆さぁ~ん、楽しんでいただけましたかぁ~?」とカメラに向かって手を振るトップさん。
香港と台湾の皆さぁ~ん!你好!紅さんのお言葉をお借りして・・・Very謝謝〜!!


そしてラストカテコは
「まだ感染症の流行は続いています。皆さまどうか体調にはくれぐれも気をつけて、足元に気をつけてお帰りください。元気でいてください」

とてもよい千秋楽でした。
この日を迎えられて、本当に本当におめでとう。



やっぱり星組が好きだー のごくらく度 (total 2152 vs 2152 )


posted by スキップ at 23:42| Comment(0) | TAKARAZUKA | 更新情報をチェックする
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