
春日大社の南門のところで出会った鹿さん。
本殿に入る前に立ち止まって中を伺っていらっしゃいました。
毎年夏と冬の2回、大和郡山に出かけているのですが、先日は用を済ませてからふと思い立って奈良まで足を延ばしました。
向かった先は春日大社。
何年ぶりでしょう。
中学生くらいまでは親に連れられてよく初詣に伺った記憶があります。
大人になってから、東大寺は歌舞伎公演や、仕事で海外からのお客様のアテンドする時も「奈良はどこに行きたい?」と聞くと大体「the Great Buddha 」となりますので、何度も訪ねました。
でも春日大社となると本当に久しぶり。
「何となく行きたくなった時は神様に呼ばれている時」説を信じていますので、きっと呼ばれたのだと思います。

「春日大社ってこんなに遠かったっけ?」と思うくらい長い参道を歩きました。
暑い日でもありましたが、緑に囲まれ、人は少なく、鹿さんたちがあちこちに佇む道を歩くのは気持ちよかったです。

手水所にも鹿さんがどんと構えていらっしゃいます。
今回、せっかく来たのだからと拝観料をお支払いして特別拝観したのですが、いや~、おもしろかったです。
何度も来てきるはずなのに知らないことがたくさんありました。
子どものころによく行った場所でも大人になると見方が変わったり新たな発見があることはしばしばありますが、本当に「昔はものを思はざりけり」だったなぁといつも感じます。

本社大杉
樹齢千年とも言われていて、鎌倉時代に描かれた「春日権現経記」にもその姿が描かれているのだそうです。

よく見る本殿の姿
我ながらまるでパンフレットのように撮れました。

生命を司り罪穢を清めるお祓いの神様 風宮神社とともにある七種の寄木
御祭神が風の力で集められた七種類の木(カゴノキ・ツバキ・ナンテン・ニワトコ・フジ・カエデ・サクラ)が共生しているのですって。

今年の万燈籠は一般の拝観をとりやめて、参道の石灯籠も点灯されず、回廊内約1000基の釣り灯籠だけを点灯して神事が執り行われたとか。

清浄門から外を眺めたところ
こんなアングルで撮れるのも特別拝観ならでは。

御蓋山浮雲峰遥拝所
これが今回のハイライトかな。
こんなところがあるの 全く知りませんでした。
奈良時代のはじめ、平城京守護のため武甕槌命(たけみがづちのみこと)様が白鹿の背に乗り天降られた神蹟 御蓋山の頂上 浮雲峰の遥拝所。
浮雲峰は今も禁足地として入山が厳しく制限されていて、ここが最も近づける場所なのだそうです。
何というのでしょう、カメラを向けるのも憚られるような神聖な雰囲気。
さすがに鳥居を正面から撮ることは控えさせていただきました。
雰囲気に圧倒されながらも、なぜか立ち去り難いような、神秘的で不思議な場所でした。
春日大社がこんなに興味深い場所だったとは のごくらく度


