2020年03月09日
この新しい星の世界で 星組 「Ray -星の光線-」
光、光線、熱線を意味する“Ray”という名がついたショー。
Rayは礼真琴の礼でもあり“麗”がテーマでもあるそうです。
以前にも書いたことがあるのですが、「主題歌がすぐに口ずさめるショーはよいショー」と言われていて、そういう意味では観終わったすぐ後に ♪Ray Ray レイ~ と耳について離れない、これはよいショー(笑)。
群舞がとても多くて、いつも舞台上でたくさんの人が踊っていて、何度観ても目が足りません。
宝塚歌劇 星組公演
Show Stars 「Ray -星の光線-」
作・演出: 中村一徳
作曲・編曲: 竹内一宏 甲斐正人 青木朝子 竹内聡
振付: 御織ゆみ乃 平澤智 KAZUMI-BOY Bryant Baldwin 西川卓
装置: 関谷敏昭 映像: Jaijin Chung
出演者、観劇日は「眩耀の谷」と同じ(こちら)
冒頭の画像の「Ray」もキラキラ瞬いているのですが、全体的に映像を多用されたショーでした。
Jaijin Chungさんは「ファントム」の映像を担当された方だとか。なーるほどね。
プロローグ:
躍動感にあふれた華やかなプロローグ。
次から次へと波状攻撃のようにキラキラスターが出てきて歌い踊ってとても盛り上がります。
今一つの星が 神が創りし 銀河に生まれる
美しく鮮やかに 永遠に輝き続けよう
この新しい星の世界で
本当に、新しい星組が始まるんだなぁという希望に満ちていました。
銀橋で向こうを向いてる舞空さんを礼真琴さんが強引に抱き寄せる、みたいな振りがあったのですが、ここの礼くんが男っぽくって、ちょっと柚希礼音みもあってドキリとしました。
銀橋勢ぞろいからの礼真琴さん・舞空瞳さん2人だけが残ってのデュエット。
♪広い夜空の中 二つの星が巡り逢う
夢に見た 結ばれた 出会いに 運命に 二つの星が惹かれ合う
二つの星・・・星組の新しいトップコンビの船出です。
Ray 夢 (霊夢):
白い衣装のタンゴの場面。
天寿光希さんと音波みのりさんが銀橋の上手下手からセンターに歩み寄ってダンス。
同期の二人、本当に綺麗な並び。
礼真琴さんがとても綺麗なソロダンス踊りまくってからの群舞。
ここ、一人ひとり順番に踊っていくところもよかったですし、礼真琴さんが男役引き連れてキレッキレに踊ったかと思えば、奥から舞空瞳さん中心に娘役たちがこれでもかっと踊りながら出て来たり、本当に見応えのあるシーンでした。
2月13日に観た時、このシーンで舞台機構トラブルによる中断がありました。
私はこの日2階席だったのですが、礼真琴さんソロダンスの時、オケボックスの真ん中でパトライトのような赤いライトがくるくる回っていて、「あれ?いつもあんなの回ってたっけ?」と思って観ていたら演奏が止み、やがて礼さんがまるでそういう振付のように流れるように踊りながら下手へはけていきました(1階で観ていた人は「礼さんこっち。はけて!」というスタッフの声が聞こえたらしい)。
舞台機構トラブルというアナウンスがあって、20分くらい中断の後、冒頭の天寿さん、音波さんのシーンから再開。割れんばかりの拍手に包まれて始まりました。
霊歌 スピリチュアル:
愛月ひかるさん中心のシーン。
いや~、愛ちゃんの男役力炸裂です。
ブラックスーツにハットの扱いもキマって、カッコいいの極み。
バックで踊る星男たちも全員ブラックスーツでクールにキメています。
長身がひと際映える綺城ひか理さんもこの中にいて、すっかり星男だなぁと感心。
そんな中で紅一点・・・赤いミニのワンピースにハットで男役に混じってガシガシ踊る有沙瞳さん。
男役群舞の中から一人飛び出て来て歌う人が渋い声で「お、誰?」と思ったら美稀千種さんでした。
霊鳥:
華形ひかるさんのソロから始まって中詰へと続く場面。
全員チャイ服のようなアオザイのような赤い衣装の中、礼真琴さんと舞空瞳さんだけがベージュに刺繍が入った衣装。
そうそう、いろんな人が歌い継ぐ場面で天飛華音くんソロあって驚きました。またこれが抜擢に応えて歌もうまいんだ。この場面だったかな?後ろの階段に足広げて座っているポーズからすでにカッコよくキマっていたな。
ここの礼真琴さんの歌唱がすばらしい(いや、どの場面の歌もすばらしいのだけど)。
時節柄、ハイタッチはありませんでしたが、中詰は客席降り。
礼真琴さんが客席中通路から登場するのと銀橋から組子がどっと降りて来るのが同時進行するので目が忙しい。
2月11日に観た時はセンター通路側でしたので、有沙瞳さん、綺城ひか理さんが真横で歌い踊ってくれるという・・・じっと目線合わせて笑顔振りまかれて、照れるワ。
霊鳥 ~オリンピア・ロケット:
その綺城ひか理さん、有沙瞳さんの銀橋デュエット。
めちゃ男女感ある身長差萌えカップルで、華やかで歌もお上手。
そして、小桜ほのかさん・桜庭舞さん・瑠璃花夏さん3人娘の銀橋歌からのロケット。
ロケットは中高のフォーメーションだったので、センターの3人の小柄が一層目立って何だかかわいかったです。
「令和2年 今年は日本でオリンピックが開催されます」と万里柚美組長のナレーションでオリンピック賛歌。
ロケットが終わる前に炎(赤)・砂(黄)・土(黒)・木(緑)・水(青)の精たちが後ろ向きでスタンバイしてるのが、わータカラヅカ!と思いました。フィナーレで舞台の前の方で娘役踊ってる時に男役が大階段降りて来てスタンバイするとか、宝塚のショーのこういうところ大好き。
この精たちの中でも天飛くん目立っていて(私が注目しているせいもありますが)、どこにいても目につくのって大事、と思いました。
どこにいても目につくといえば極美慎くん。
長身と甘いマスクと華やかさでやはりどこにいても目を惹く存在感あります。
この場面、ダンスばかりでなくコーラスも聴かせどころで、星組のコーラス、すごく力強く進化していると思いました。
フィナーレ:
あっという間にフィナーレ。
天華えまさん、極美慎さんの銀橋ソロから始まります。
この2人に綺城ひか理さんを加えた3人が、礼・愛月・瀬央に続く形で星組の体制、くっきりしたなという印象です。
ここに上手花道から出てくる舞空瞳さんのピンクのドレスが超絶カワイイ!
そして黒燕尾。
研1生まで男役全員参加の大人数の男役群舞ですが、このところの各組の黒燕尾の中でもダントツに揃っていたのではないかしら。
ほんとに手の動き、足先までシンクロしていて、しかもキレ味鋭くて、観ていて気持ち良すぎる。
特に、ラスト近くで礼真琴さん中心に舞台中央にみんな寄って来てザッザッと動くところ(語彙力)、もうトリハダものでした。
からの、今度は娘役だけのシーン。
組カラーのブルーのロングドレスを纏い、音波みのりさん、有沙瞳さんの2人だけが肩出しドレスで銀橋にズラリと並び、♪You Are My Sunshine を歌うとかどんな最高な場面なんだ。
ここからの You Are My Sunshine 歌い継ぎも楽しかったな。
華形ひかるさんは ♪I am your sunshine~ 僕はきみの太陽 と歌っていて、「そうだよ、みつるくんは世界の彼氏。みんなの太陽だよ」と泣き笑いです。
デュエットダンスは「モーツァルト!」の時のようにリフトはありませんでしたが、「重力ないの?」と感じるような、戯れる美しい2枚の羽根のようなダンス。
これからずっと、どんなたくさんの美しいダンスシーンを見せてくれるのでしょう。
コロナウイルス禍で2月29日から3月8日まで休演となってしまった公演(私も前楽のチケットが)。
でも、今日の千秋楽は公演できて、華形ひかるさんが宝塚大劇場の最後の大階段を降りることができて、本当によかったです。
奇しくも5年前 2015年の今日 3月9日も星組公演千秋楽。
忘れもしない柚希礼音さんが宝塚大劇場とお別れした日でした。
その同じ日にお披露目公演の千秋楽を迎えて、諸事情を乗り越えて公演できるあたり、やはり礼真琴さんは「星を継ぐもの」なのだと改めて感じました。
パレード:
エトワール 桜庭舞
天華えま・極美慎
綺城ひか理・有沙瞳
瀬央ゆりあ
華形ひかる
愛月ひかる
舞空瞳
礼真琴
シンプルで番手くっきり。
珍しく公演ジェラート食べました。おいしかった♪
ずっと完売で姿を見たことなかったスミレッ子も捕獲。
スミレッ子といえば、休演直前の2月27日にはこんなにたくさんあった
・・・と思いきや終演後にはキレイに完売
やっぱり星組大好きだ。東京公演は全公演完走できますように のごくらく度 (total 2079 vs 2081 )
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