
ウイスキーをテーマに構成したショー。
これまで、カクテルをテーマにした「Cocktail」(2002年花組)、ワインをテーマにした「Sante!!」(2017年花組)という作品をつくってきて、いつかウイスキーをテーマにしたものをやりたいと機会を狙っていらしたという藤井大介先生。
今回、宙組のショーを担当することが決まって、「ガウンを着た真風涼帆が広いリビングでソファに座って、独り静かにウイスキーのロックを飲んでいる姿がパッとひらめいた」のですって(笑)。
宝塚歌劇 宙組公演
ショー・トゥー・クール 「アクアヴィーテ(aquavitae)!!」 ~生命の水~
作・演出: 藤井大介
出演: 真風涼帆 星風まどか 芹香斗亜 寿つかさ 凛城きら 星吹彩翔
桜木みなと 実羚淳 和希そら 瑠風輝 夢白あや/英真なおき ほか
2019年12月1日(日) 11:00am 宝塚大劇場 1階9列下手/
12月8日(日) 3:00pm 1階10列上手
(上演時間:55分)
「El Japón -イスパニアのサムライ-」の感想はこちら
大人っぽく男っぽい真風さんと宙組の個性によくマッチした楽しいショーでした。
オープニングはオケピからウイスキーの瓶片手に酔っ払いの英真なおきさん登場。
「おー!英真さん、ショーも出るんだ」となりました。
そして真風さん登場からのプロローグ。
琥珀色・・・というかシャンパンゴールド色の衣装に身を包み、列になって同じ振付のダンスしながら次々と波状攻撃のように前に出てくる総踊り、ほんとシビレます。目も忙しい。
「終わってすぐ主題歌を口ずさめるショーはいいショー」と以前聞いたことがありますが、「El Japón」の主題歌はちっとも思い出さないけれど(←)、♪アクアヴィーテ~ は1ヵ月以上たった今でも歌えるからこれはいいショー(笑)。
◆ダフタウン・ビースト
女豹をイメージしたロフティドリーム 実羚淳さんの芸術品のような肉体とダンス。
しなやかで強靭。長い手足。無駄なものが全てそぎ落とされたような肉体から繰り出される至高のダンス。人間の脚って、あんなに真っ直ぐ上に延ばすことができるんだ、とため息の出る思い。
ラム・ページの芹香斗亜さんがまたカッコよくて、2人のダンスから目が離せません。
これが退団公演となる実羚淳さん。ラストにすばらしい舞台を見せてくれました。
◆フィーストダイナマイト
中詰め 白いスーツやドレスにステッキ、シルクハットでおしゃれに歌い踊るジャズナンバー。
ここもまた目が足りないのですが、フィーストダイナマイト 和希そらさんに釘付けです。
一人ダルマ(になるのかな?)の衣装なので元より目立つのですが、とってもキュートでコケティッシュ。知らない人が見たら男役さんだとわからないのではないかしら。
歌声もいつもの太い声とはちゃんと変えていて、シルクハットにステッキを持つポーズも決まり、とにかくカワイイ。
◆デュエダンx2
真風涼帆・星風まどか
芹香斗亜・夢白あや
2組のデュエットダンスに歌は桜木みなとさんという豪華バージョン。
夢白さん、お芝居ではどこにいるの?という感じでしたが、ショーではこのデュエダンはじめいろんな場面で活躍。銀橋渡りもあって、さすが推されてるなという印象でした。
元々ほっそりしているのにさらに痩せちゃった印象で、もう少しふっくらしている方かいいかな。
◆ウイスキーがお好きでしょ
そんなこんなをみんな吹き飛ばしてしまったのがこの場面。
真風さん、芹香さん、桜木さんがグラス片手に♪ウイスキーがお好きでしょ と歌いながら客席に降りて、キザに絡むというご馳走です。
いや~、あれを笑わないどころか真顔でじっと目を見て言えるタカラヅカの男役おそるべし。
記憶をたどって、3人の台詞は
桜木みなと: あなたの唇はもぎたてのいちごのように真っ赤に濡れている。今夜はあなたのストロベリーパフェを僕にテイクアウトさせてください。 ジャパニーズンウイスキーの水割りで乾杯。
芹香斗亜: あなたのほっぺは生まれたてのベイビーのようにピンク色だ。今夜はボクが眠るまで、貴方の膝の上で抱っこしてください(お客様の膝の上に座る)。 スコッチウイスキキーのソーダ割で乾杯。
真風涼帆: あなたの瞳に映るボクは、美しさに震える子犬のようだ。紫の鎖に繋がれて、あなたの夢の中を散歩したい。 アユリカンウイスキーをロックで乾杯。
みたいな(笑)。

◆アクアヴィーテ!!
怒涛の客席降りで乾杯!
「「Sante!!」の時は通路側にもかかわらず、公演カクテルのグラスでその場を凌いだ不肖スキップですが、今回はまんまとロックグラス買いました(^^ゞ
横を駆け抜けているほぼすべてのジェンヌさんと乾杯できたし、真横で踊ってた澄風なぎくん(多分)とは♪アクアヴィーテ!!と歌いながら一緒に踊ったし、で、やっぱ買ってよかったー!となりました。
◆ウイスキーボンボン
その客席降りには次の場面の準備のため参加していなかった和希そらさん。
センターでキレッキレのダンスを披露してくれます。
和希そらさんはこのショー全体を通して“正四番手”といったポジションで活躍が目立ちました。
お芝居も上手いけれど、歌もダンスも華やかなのでショースターとしても存在感が光っていました。
◆タースト
禁酒法時代の暗い酒場をイメージしたシーン。
スーツにハットの男たちがタバコをふかすという退廃的な雰囲気の中、真風さんと、これまた男役女装(言い方)の秋音光さんが赤い照明の中踊るタンゴが印象的。
このダンスの振付好きだなぁと後でプログラム確認したらANJU(安寿ミラ)さんでした。やっぱりねー。
◆デュエットダンス
デュエダンの歌手は芹香斗亜さんという豪華スリーショットです。
星風まどかさんが大人っぽさを増した分、2人のバランスがさらによくなった気がするデュエットダンス。
真風くん&まどかちゃんはビジュアルも本当に男女のカップルのようです。しかもとびきり美形の。
こういうのが“夢が見られる”デュエダンだと思います。
それにしても真風くん、デュエダンでリフトやらない気がしますが、何かあるのかな?
2回観た宙組公演。
12/1は何だかよくわからないけれどポスターと同じ写真のポストカードが配られ、12/8はは「カーボンオフセット公演」だったらしく、やはりポスターと同じデザインのクリアファイルをいただくという、狙った訳ではないのに何だか得した気分でした。
パレード:
エトワール 小春乃さよ
留依蒔世・夢白あや・鷹翔千空
遥羽らら・瑠風輝・天彩峰里
和希そら
桜木みなと
芹香斗亜
星風まどか
真風涼帆
夢白あやさん階段降り入り。
ロケット前にも瑠風輝さんと歌っていましたし、キテますね。
感想書いていたらまた観たくなっちゃったけどライビュチケット取ってない のごくらく地獄度



