2019年12月11日

矢野顕子 さとがえるコンサート2019


satogaeru2019.JPG今年もこの季節がやってきました。
矢野顕子さんの「さとがえるコンサート」。

バンド構成は昨年と同じで、全国5か所の会場ごとにゲストが参加されるというのも昨年同様。
大阪のゲストはORIGINAL LOVEの田島貴男さん。田島さんのナマ歌聴くの初めて。楽しみ~♪

ちなみに他会場は、埼玉県三郷市:Seihoさん、神戸:松崎ナオさん、名古屋:上妻宏光さん、東京:小田和正さんというゲストラインナップでした。


矢野顕子 さとがえるコンサート2019
出演: 矢野顕子(vo. pf.)
佐橋佳幸(g)  小原礼(b)  林立夫(ds)
ゲスト: 田島貴男

2019年12月2日(月) 7:00pm サンケイホールブリーゼ 1階E列センター
(演奏時間: 2時間50分/休憩 20分)



「今年は新しいアルバムのリリースがなかったので何でも好きな曲をやれます」とMCでご本人もおっしゃっていた通り、懐かしい、しかもポピュラーな(メジャーなというべきかな)曲が並んだベストアルバムのようなセットリストでした。


SET LIST
Act Ⅰ
1. 電話線
2. 東京は夜の7時
3. Welcome to Jupitor
4. クリームシチュー
5. Watching You
6. 愛を告げる小鳥 (新曲)
7. 春咲小紅
8. すばらしい日々 (奥田民生)
Act Ⅱ
9. 川べりの家 (松崎ナオ)
10. 気球にのって with 田島貴男
11. のすたるぢや with 田島貴男
12. David
13. SUPER FOLK SONG
14. Paper Doll (山下達郎)
15. ごはんができたよ
16. GREENFIELDS
17. ひとつだけ
Encore
18. 朝日のあたる道 with 田島貴男
19. ラーメン食べたい



このバンドメンバーは昨年が初めてで、その時のレポに、「何ていうかとてもバランスがよくて、矢野さんの歌声や楽曲とも相性抜群で、いつまでも聴いていたい感じ。そして折々に繰り出される超絶技巧にカッコイイ~とシビレたりも。」と書いていたのですが、その言葉をそのまま今年も言いたい(笑)。
超レジェンドな人たちなのだけど、若いころから互いを知っていてその才能も実力も認め合っていて、気心知れた温かさがあふれる空間。でも演奏が始まるやいなや、パッとあっこちゃんワールドに入って、のびのびとやりたい放題やるあっこちゃんを、バンドメンバーもその世界観をよく理解しているから自由に泳がせて最高のグルーヴ感で応じてくれる感じがとても好きです。

そうそう、佐橋さんは「山下達郎のツアーから、からし蓮根とともに今朝帰ってきた」と矢野さんがおっしゃっていました。熊本追加公演だったのねー。

歌うようなピアノと、ピアノを奏でるような歌声。
「これもか」「この曲もやるのか」と懐かしい好きな曲が次から次へと出て来て、その曲を初めて聴いた時やよく聴いて歌ったりしていたころの記憶の扉が開くような思い。そのころ着ていたお気に入りの服とか、読んでいた本とか、友だちの笑顔とか、パパッとフラッシュバックするから、音楽って本当に不思議。

田島さんの曲以外は全部知っている曲・・・と思っていたら、2部の最初の曲
♪大人になってゆくほど涙がよく出てしまうのは
1人で生きて行けるからだと信じて・・・
という歌詞がとても印象的だけど知らない曲だなぁと後で調べたら、松崎ナオさん「川べりの家」という曲でした。多分初めて聴いたと思いますが、ステキな曲だったな。

カバーは他に奥田民生さんの「すばらしい日々」と山下達郎さんの「Paper Doll」。
「すばらしい日々」は奥田さんがユニコーン時代の曲ですが、矢野さんはお気に入りらしくこれまでもよく演奏していらして、私には「民生よりあっこちゃんの声で」刷り込まれています。オリジナリティあふれるアレンジ含めて、もう“すばらしい日々 矢野顕子 version”と名づけてもいいのでは?(笑)
「Paper Doll」は去年もやっていて、「山下達郎が私のために書いてくれた曲」と紹介していましたが、今年も同じことおっしゃっていました。小原さんのベースが響きわたるアレンジ、やっぱり好きだなぁと思いました。

「クリームシチュー」からは3曲続けて糸井重里さん作詞の曲。
「愛を告げる小鳥」は今回のツアーのためにつくった新曲ということで、「お願いしたらとても可愛らしい歌ができあがってきました」と。
あまり覚えていないくやしいけれど、本当に可愛い歌詞で、「70代がつくったこのかわいい歌を60代が歌います」という矢野さんに、「え~っ!糸井さんって70代なの?!」ととても驚いたワタクシでした(自分も歳とっていること顧みず)。


「みんなが大好きな曲」(もちろん私も大好き)という「David」と「SUPER FOLK SONG」はセンターのスタンドマイクで。
鍵盤が客席の方に向かって立った小型のキーボード弾いていましたが、あれ何という楽器なのでしょ。
「SUPER FOLK SONG」は♪ハッピーエンドにしてください ♪ハッピーエンドにしておくれ を客席みんなで合唱。楽しかったです。

ゲストの田島貴男さんはナマ歌聴くの初めて、ということはご本人をナマ見するのも初めてです。
ORIGINAL LOVEの前はピチカート・ファイブにいらしたということをこの日初めて知りました。
・・・矢野さんもこの時初めて知ったらしい。「ピチカート・ファイブにいたの?!」と驚いていました。

田島さんのことを「がんばり屋さん」という矢野さん(笑)。
音楽が好きで音楽に対する真摯な姿勢のことを言っているらしい。
対してご自身は「いいかげん」なのですって。
子どものころ、ピアノのレッスンで好きな曲だけしか練習して行かなくて、ツェルニーとか全然弾いてなくて、先生に叱られても「それが何か?」みたいに言ってたという話、おもしろかったな。
「そうすると(好きなものだけ弾いていると)こんなふうになります」と。

田島さんは想像以上に男っぽい雰囲気の人でしたが、「のすたるぢや」は最初「さくらさくら」という仮タイトルだったそうで、「外国にいると日本のそういうものが恋しくなりますね」みたいなことをおっしゃっていて、やはり繊細な感性をお持ちなのだなぁと思いました。
歌声も独特な田島さん。そのヴォーカルと繰り出される力あるギターに、矢野さんのピアノと歌声が重なるとあんなに表情豊かになるなんて。

昨年同様、「締めはラーメン」のさとがえるコンサート。
今年も極上の時間をありがとうございました。
鬼に笑われたって構わない。来年もきっとまた会えますように。



あっこちゃんの歌声 ますますのびやか のごくらく度 (total 2043 vs 2045 )


posted by スキップ at 23:22| Comment(0) | music | 更新情報をチェックする
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