2019年08月25日

毎年 最高!を更新 矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー&クリス・パーカー 


image1 (2).jpg毎年とても楽しみにしているライヴ。
2012年にこのトリオがビルボードライブ大阪に初登場して以来、毎年欠かさず聴きに行っています。
今年もWill Leeの前髪は、いつもと変わらずふわりと風に吹きあがっていました。


AKIKO YANO TRIO  矢野顕子トリオ
featuring WILL LEE & CHRIS PARKER

出演: 矢野顕子 Akiko Yano (ピアノ、ヴォーカル)
ウィル・リー Will Lee (ベース)
クリス・パーカー Chris Parker (ドラムス)

2019年8月21日(水) 2nd stage 9:30pm ビルボードライブ大阪



いつものように、まるで去年の夏の続きのように、ひょいとステージに現れるウィルとクリス。
矢野さんもいつも通り、スタッフにエスコートされて。
いろいろな和柄をパッチワークみたいに組み合わせたような、素敵なロングドレスをお召しでした。

トリオとしては昨年10周年だったので今年で11年目。
同士というか、とても気心の知れて仲がいいのだけど、互いの才能を認め合い、リスペクトし合っている雰囲気が伝わってきます。


Set List
1. いろはにこんぺいとう
2. When We’re In Space
3. Home Sweet Home
4. ゴジラ vs モスラ
5. Prayer
6. How Can I Be Sure
7. Reach Out
8. 東風/Tong Poo
Encore
9. Gasoline And Matches
10. ラーメンたべたい



最初の曲のイントロが流れた時、「あぁ、『いろはにこんぺいとう』だ」と懐かしさに胸がつまりそうになりました。
矢野さんがはるか昔、NYでウィル・リーと初めてセッションした曲だと後で紹介してくれました。
後で調べたら1977年発売でした。40年以上前って・・・(遠い目)。

「Home Sweet Home」は、ウィル・リーのリクエストということでした。
大好きな曲ですが、もちろんアレンジも違っていて、こうしてトリオのアンサンブルで聴くとまるで初めて聴く曲のように感じることもあって、とても新鮮で刺激的。歌詞もやっぱりいいなぁ。

「やらなかった年もあるけど、これをやらないと何か忘れてる気分になる」という「ゴジラ vs モスラ」(それでもアレンジが毎回違うのでいつも楽しい)の後は 「Prayer」
この曲、この演奏が今回の my best 
前半、インストルメンタルかと思ったくらい長くピアノとベースの演奏が続いて、それがまたすごく素敵なんだ。
矢野さんのピアノの超絶テクは周知のことですが、こんなやわらかい曲をやわらかくやさしく弾く美しさは聴いていて涙出そうになります。そこに重なるウィルのベースがもう、何とも・・・。
Pat Methenyが作曲した曲ですが、その曲に矢野さんの歌詞がこれ以上ないくらい美しいハーモニーとなって、

時を超え 空を超え たどりつくから
降り積もる悲しみに 負けることなく
私の目が閉じられてゆく時が来ても
あなたの声も 指先も 心も
愛に包まれているように

透き通って響くヴォーカルについに落涙。


矢野さんのピアノはもちろん、ウィルとクリスのソロ演奏も長めにフィーチャーされる構成だったのですが、特にウィルはベースだけでなく、ヴォーカルにブルースハープにキーボードにと大活躍。
アップテンポの曲では飛んで跳ねたりしながらすごく楽しそうにベースを弾いていて、観ているこちらも楽しくなります。
「この曲やりたい」という矢野さんのリクエストという「How Can I Be Sure」時だったか次の「Reach Out」だったか、ステージ前方に座って、最前列テーブルのお客さんの目の前、同じ目線の高さで演奏していました。
時折ファルセットが混じるウィルのヴォーカルは相変わらず渋くてセクシー。

そしてアンコール前 ラストの曲は、「バンドでやるのはYMO以来」という「東風」
いやぁ、この曲を今、このトリオで聴けるなんて。
懐かしさもありつつ、すっごくトリオのサウンドとして迫ってきてゴキゲン。
途中、シンセサイザーの音色が聞こえて、「あれ?今の誰が弾いてるの?」と矢野さんのピアノまわりを探してみましたがそんな気配はなく、あれはYMOの音源を仕込んであったのかな。とにかくとびきり楽しいパフォーマンスでした。


とても音楽性豊かでクオリティが高く、トリオとしてのグルーヴ感はもちろん、丁々発止の緊迫感もあって、今年は何が飛び出すんだろうとワクワクドキドキ。
ほんと最高。
毎年毎年「サイコー!」と言っているのですが、毎年「最高!」が更新されていくのです。スゴイ。


image2 (4).jpgそうそう、今年は物販の販促トークないのかな?と思っていたら、アンコールで出てきた時に「矢野顕子のショップチャンネル」コーナー ちゃんとありました。




来年もきっとまた帰ってきてね のごくらく度 (total 2092 vs 2095 )


posted by スキップ at 23:11| Comment(0) | music | 更新情報をチェックする
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