
宝塚大劇場千秋楽のライブ中継がなかったので、「著作権の関係か何かでライビュないの?」と心配しましたが、東京千秋楽は無事開催。
宝塚歌劇 宙組公演
ミュージカル 「オーシャンズ11」
東京宝塚劇場公演 千秋楽ライブ中継
脚本・演出: 小池修一郎
作曲・編曲: 太田健
出演: 真風涼帆 星風まどか 芹香斗亜
桜木みなと 寿つかさ 純矢ちとせ 澄輝さやと 凛城きら
蒼羽りく 和希そら 遥羽らら 瑠風輝 優希しおん 鷹翔千空 ほか
2019年7月21日(日) 3:30pm TOHOシネマズなんば スクリーン6
(上映時間: 3時間50分<カーテンコール含む>/休憩 30分)
宝塚大劇場で4回観た感想はこちら
宝塚大劇場で最後に観たのが4月30日。
ほぼ3カ月ぶりの「オーシャンズ11」はやっぱりとびきり楽しくて、さらに進化していました。
宝塚で観た時に感想はほぼ書きましたが、今日感じたのは、作品としてもキャスト個々にもいい意味でとてもこなれて、こなれた中に深みを帯びたということ。
みなさんすばらしかったですが、一番それを感じたのはベネディクトを演じた桜木みなとさん。
宝塚で観た時、桜木みなとさんはとても健闘しているけれども、真風ダニー、芹香ラスティーの2人を向こうに回しては少しバランスが悪いと感じて、感想にもそう書いたのですが、今日見たベネディクトはとても大きく、二人の前に立ちはだかる存在になっていました。
たまたま昨日、録画していた「宝塚カフェブレイク」の桜木さん出演の回を観たのですが、「真風さんも芹香さんも背が高いですが、迫力負けしないように。強さや押し出しは(物理的な)大きさだけじゃないぞという気持ちでやっている」というようなことをおっしゃっていて、今日ライブ中継を観てそれを実感しました。
もう一つ、ベネディクトを演じるポイントとして「白目を効かせる」ともおっしゃっていたのですが、それもとてもよくわかりました。ベネディクトの白目にライトが当たって、キラリと光るのが目ヂカラ倍増の迫力。いろんな努力や工夫の積み重ね、すばらしいな。
以下は千秋楽スペシャルの覚書き。
■「あたしがヘビ?」と言ってダイアナ(純矢ちとせ)が去る時に、ハロルド(春瀬央季)が「ダイアナが一番サイコーよ」と言って客席からも拍手が起こってた。
■ ベネディクトのオフィス:
テス: 何してるの?
ベネ: ベスの願いを叶えてたんだ。
ベス: 腕立て伏せ100回
チャールズたち: (腕立て伏せしながら) ベス卒業おめでとう!
テス: (腕立て伏せしながら ベス大好き!
ベス: (小さい声で) ボスは?
ベネ: (ちょっと苦笑いした後、やおら腕立て伏せを始めて) ベスは最高の秘書だ!
ベスを演じる愛白もあさんのための愛にあふれたシーンでした。
■ ダイアナが金庫室にお金をもらいに来る場面で、オーシャンズの公演バッグの中から取り出したのは、「SEIZE the DAY」と書かれた真風涼帆さん監修トートバッグ。そこにお金を入れてご満悦のダイアナに客席から笑いと拍手。
■ ソールの演技指導:
ソール: お客様 ホテルへの長期滞在誠にありがとうございました。あなたとのステキな出会いに愛してるぜ(と投げキッス)
全員でやった後、ダニー: バシャーとフランク二人とのステキな出会いにも
バシャーとフランク以外: 愛してるぜと二人に
ここで驚いて笑顔を見せる蒼羽りくくんバシャー見てぶわっと涙があふれる。
まさかソールの演技指導で泣くとは・・・。
ソール: じゃあ、バシャーとフランクからもお返しを。まずはバシャーから。
バシャー、フランク: (一人ずつ客席に向かって) 愛してるぜ と投げキッス
■ ハロルドがバシャーに迫る場面でキスしてたのも千秋楽スペシャルかな?
■ ジョンソン先生:
大きな黒いリュックに黒いハットに白衣→小池修一郎先生かな。
「早く早く」と巻き巻きで「すみません」も連発。白いレジ袋からたくさんの紙を落として「それ全部同意書」。
ベネディクトの言ったことがよく聴き取れず、声がよく聞こえなかったようでもう一回言わせて、「うん。よくなった」
ベネ 結構笑ってたな。

■ フィナーレ&カーテンコール
フィナーレの男役群舞で、蒼羽さんと澄輝さんがコサージュつけているのが見えただけでまた涙。
退団者7名はいつもながら清々しい笑顔でそれぞれに感謝の言葉を述べられていました。
蒼羽りくさんが、挨拶終えて下手位置に立った時、客席からの盛大な拍手に感極まった表情をされていて、それを見てまたまた涙。
真風さんは「今回の公演をたくさんの方に愛していただいて、ステキなセットもたくさんあって、本当にラスベガスにいるようでした」と。
カーテンコールでは「このメンバーでこの作品をやれてよかった」と繰り返しおっしゃっていました。
2回目のカーテンコールで退団者一人ずつの言葉の時、真風さんが蒼羽さんのことを「りく」ではなく「すみれ~」と呼んでいて、りくくんも「真風さ~ん ありがとうございます」と頼りなげな女の子みたいな声で応えていたのが印象的でした。
その後、客席に向かって言う時は「ありがとうございましたっ!」といつものイケボで大きな声でした。
3回目のカーテンコールは真風さん一人登場して、タモリさんばりに拍手締め。
でもチャッチャッチャのラストはカッコよく投げキッスポーズ決めて客席から大歓声。それにかぶせて「快感だ!」と笑顔の真風さんに大拍手。
ラスト4回目は、幕前上手に真風さん一人で出て来て、「愛してるぜっ」とキメた後、「それではまた会いましょう~」と急にゆりかちゃんに戻り、はけ際に姿見えなくなったところで、大羽根引っかけたのか、「あっ!」という声で終わりました(笑)。
あんまりサイコーだったから今さらながら Le Cinq 買いました のごくらく度



私も、文化祭、初舞台の頃から目を引いていたりくくんに注目していたので、退団を聞いた時はとても残念でした。それだけに退団者3人のフィナーレは寂しくて。
宙組を代表するような人たちが次々にいなくなり、雰囲気もガラッと変わると思いますが、「オーシャンズ」を見る限りまだまだ個性的な人がたくさんいるので、これからの宙組にも期待したいです!
りくくん 今ごろどうしているでしょう。
少しのんびりしているかしら。
今さらながら蒼羽りくくんがこんなに好きだったんだと我ながら驚いています。
「オーシャンズ11」映像でもいろいろ進化しているのがよく伝わってきました。
何より、真風さんはじめキャスト一人ひとりにとても余裕が感じられました。
何度観ても楽しい作品ですよね。
この時の宙組だからこそできた演目だと思います。
でもいつまでも立ち止まっている訳にはいきませんものね。
今後の宙組ももちろん楽しみに応援していきたいです。