2019年04月01日

愛おしい時間  柚希礼音ディナーショー 「REON / GO ON!!」


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柚希礼音さんが1999年に宝塚音楽学校を卒業して初舞台を踏んでから今年で20年。
その芸歴20周年を記念したディナーショー。
ファンへの愛にあふれたプログラムで、まるで夢のような時間を過ごしました。


REON YUZUKI 20th ANNIVERSARY DINNER SHOW
「REON / GO ON!!」
演出: 稲葉太地
出演: 柚希礼音  夢咲ねね  水田航生  南風里名  稀鳥まりや

2019年3月28日(木) ディナー 18:00-/ショー 19:30-21:00
ホテル阪急インターナショナル 「紫苑」


お食事編はこちら


20年の軌跡を振り返る構成なので、宝塚時代の曲が大半を占める訳ですが、トップになってからの曲ばかりで、さすがに全部知っている(・・というか全部歌える)曲揃いでした。
とはいえ、宝塚を卒業して4年を経てのディナーショーなので、もっと“今”寄りのショーになると思いきや、オープニングから男役全開で、「え?これ、4年前に観たディナーショー?」と思えたくらい現役時代そのままのカッコよさと低音ボイス。今すぐ宝塚の舞台に立てそう・・・というより、この4年間の女優としての経験値がプラスされて、より包容力も色気も増して、一層オトコマエなシビれるステージを見せてくれました。

それなのにドレスに着替えての卒業してからの曲は声も歌い方も、表情までもガラリと変わって一気に女優に。
本当に、何て人なんでしょ。


reongoon.jpgセットリスト
1. COPACABANA
2. オーシャンズ11 Remix
3. Celebrity/Are you ready? (Celebrity)
4. 君はどこに (THE SCARLET PIMPERNEL)
5. 蒼穹の彼方 (太王四神記 Ver.Ⅱ)
6. 希望の瞳 (太王四神記 Ver.Ⅱ)
7. 翼なき荒鷲 (眠らない男・ナポレオン)
8. ル・ポァゾン (ル・ポァゾン 愛の媚薬)
9. Étoile de TAKARAZUKA (Étoile de TAKARAZUKA)
10. パッショネイト! (パッショネイト宝塚!)
11. アマール・アマール (ノバ・ボザ・ノバ)
12. 太陽のごとく輝け (太陽王)
13. Da Troppo Tempo (BOLERO)
14. 幸せ (激情)
15. 俺の海 (黒豹の如く)
16. DD Diamond!! (Dear Diamond!!)
17. 愛と青春の旅だち (愛と青春の旅だち)/水田航生・夢咲ねね
18. ZEROTOPIA (ZEROTOPIA)
19. クジラの歌 (バイオハザード)
20. この命の最期に (マタ・ハリ)
21. 道 (REON JACK 3)/映像
22. エメ AIMER (ロミオとジュリエット)
23. 燃え尽きぬ愛 (パッショネイト宝塚!)



好きな曲ばかりで1曲ずつ書いていたらとんでもないことになりそうですので、特に印象的な曲をいくつか。


4年前の現役時代最後のディナーショーの時、「THE SCARLET PIMPERNEL」からは「マダムギロチン」を歌って、死ぬほどカッコよかったのですが、今回選んだ曲は「君はどこに」。
切々と歌いあげる曲でこちらも大好きなのでまたナマで聴けるなんて幸せでした。

ナポレオンの「翼なき荒鷲」や、黒豹の「俺の海」は、その役を演じていた柚希さんが瞬時に蘇って、それを観ていた時の自分の気持ちも思い出して、特にサヨナラ公演の「俺の海」は、この曲を歌った後に続く「じゃ、行きます!」というアントニオの台詞まで鮮やかに蘇って、ウルウル。

柚希さんののびやかなヴォーカルが印象的な「蒼穹の彼方」はトップお披露目公演の「太王四神記 Ver.Ⅱ」で柚希さんのためにつくられた曲(初演の花組版にはなかった)。
開幕してセリ上がりで歌うのはとても緊張したそうで、「今でもこの曲を歌うとあの時のことを思い出して緊張する」とトークでおっしゃっていました。

トークといえば、間にはさまれる夢咲さんとのトークがいかにもちえねねでほっこり。
退団して4年。それぞれ舞台で活躍している2人が今も仲良く、お互いをリスペクトし合っているのが感じ取れて、聴いているこちらまで幸せな気持ちになりました。
そして二人で踊ったりデュエットする時のあのしっくり感ね。

ねねちゃんは相変わらずねねちゃんで、衣装を着替えるたびに髪型も細かくアレンジしていてさすがだなーと思いました。
現役時代はディナーショーに出演したことがなかったそうで、「憧れのホテルでちえさんのディナーショーに出られるなんて夢のよう」と本当にうれしそうにおっしゃっていました。

「アマール・アマール」は大好きな曲の上にサブステージで歌ってくれたので、目の前の柚希さんひとり占め状態(違)。別の意味で泣きそうでした。
サブステージに来てくれたのは2回だったかな。それだけでもうれしいのにどちらもハイタッチできてテンションも上がるというものです。

客席降りといえば、最初の客席降りの時、柚希さんが歌いながら真風くんの手をつかんで「本日の勝者!」みたいに上に挙げて客席盛り上がりました。
同じテーブルに如月蓮さんもいらして、最後に、柚希さんが「れんた どうやった?」とステージから言うと「サイコー!!!」
「ゆりかは今大きな声出したらあかんけど(お稽古中の真風くんを気遣う)、幕開きオーシャンズリミックスやったけどどうでした?」に真風くん、大きな声で「勉強になりましたーっ」
真面目か(笑)。

卒業後の曲の中では「この命の最期に」。
切ない最期だけど力強さと希望も感じる曲。マタ・ハリのあの後ろ姿も脳裏に浮かんで、また観たいなぁと思いました。

そして、「AIMER」です。
歌はもちろん、フィナーレの、あの天国のダンスまで再現されるなんて、もう、反則でしょ。
以前、「AIMERは他の誰よりも柚希さんの声で聴くのが一番好きです」とツイートしたことがあるのですが、今回感じたのは、柚希さん&夢咲さんのAIMERをまた聴けて、あの幸せに満ちたデュエットダンスを見られて、やっぱり私にとってちえねねのAIMERは唯一無二だということ。 あのAIMERを超えられるものは絶対ないと思い知らされたのでした。


今回のディナーショーのチケットはファンクラブを通じてのみの販売ということもあってか、会場には温かい空気が満ち溢れていました。
「後ろの方どうやった?今日は近かったやろ?」
「遠いー!」
「心はー?」
「近いー!!」
というコール&レスポンスもお約束。

シビれたり笑ったり泣いたり感激したり、楽しく盛り上がった90分 あっという間でした。
20年間ずっと柚希さんを観てきた訳ではありませんが、柚希さんとともにあった日々はとても愛おしい時間。そしてそれはこれからも。
柚希さんのファンでよかったと心から思えるし、誇らしい気持ちでもあります。
20周年 本当におめでとうございます。



ディナーショーもまた時々やっていただきたい のごくらく度 (total 2034 vs 2035 )



posted by スキップ at 23:10| Comment(0) | music | 更新情報をチェックする
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