
が、そんな気持ちも期待もすべて REON にJACKされたよねー。
柚希礼音ソロコンサート 「REON JACK 3」
音楽プロデューサー: 本間昭光
ステージング: 大村俊介(SHUN)
振付: 大村俊介(SHUN) 辻本知彦 YOSHIE Cristian&Nao
出演: 柚希礼音 大貫勇輔 大村俊介(SHUN) YOSHIE クリスティアン・ロペス
DANCERS: 井出恵理子 周平 砂塚健斗 丹羽麻由美 吉岡理土
BAND MEMBERS: NAOTO (Vi/Band Master) 楠瀬タクヤ (Dr) 二家本亮介 (Ba) 山本陽介 (Gt) 野崎泰弘 (Key) 足立賢明 (Mani) MARU(Cho)
2018年11月8日(木) 1:00pm 梅田芸術劇場メインホール 1階15列センター/
11月10日(土) 1:00pm 1階9列上手/11月11日(日) 1:00pm 2階1列下手
(上演時間: 2時間+α)
「REON JACK 2」と同じメンバー(上野水香さんを除く)、同じミュージシャンが揃った奇跡のようなコンサート。
2の進化形というより、「REON JACK」のまた新しい一面を見せてくれたという趣き。
MCで柚希さんもおっしゃっていましたが、「前回よりもさらに多くの場面に出ていただいた」4人とのコラボはもちろん、柚希さん抜きのシーンも見どころたっぷり。
ダンスも、クラシックやタンゴ、ジャズ、ストリート系にコンテンポラリーと盛りだくさんで、これはもうコンサートというより、洗練されショーアップされたエンターテインメントステージでした。
◆ ピンクのドレス
まるでウェディングのお色直しのようなふんわりとしたピンクのロングドレスで登場した柚希さん。
新しいCD「R ing」の中から、「Blue forever」「幸せの見つけ方」という明るめ、可愛らしめの2曲を。
ご本人、「どう?」と「かわいいー

ここから、「REON JACK」恒例の振付レッスンに突入。
2回くらい通した後(11/10は最後のRポーズをどちら向きにやるか少しもめたけどw)「みんなはできてる。でもアタシがこの服じゃREON JACKの気分になられへん。着替えてくる」と大股で去って行く後ろ姿がオトコマエでさらに可愛かったです。
「REON JACK」では客席降り。
11/10に観た時は通路側でラッキーにも柚希さんとハイタッチできました

この日はスケジュールパツパツで一時はチケット手放すことも考えたりしたのですが、ハイタッチあり、観にいらしてた真風くん、愛月さん目の前通るでテンションも上がり、3回の中で自分的に一番楽しめた回となりました。
そうそう、真風くんといえば、「REON JACK」の練習の時、「Hey Boys!」「Hey Girls!」のどちらにも反応しなかったらしく、「どっちのつもりなん?もちろんboyやろ!」と柚希さんに舞台上からツッコまれていました。
◆ Try
今回のコンサートで最も強烈に印象に残ったのがこのダンスシーン。
柚希さんと大貫勇輔さん。二人とも裸足で男女の激しい愛憎を描くとてもドラマチックなダンス。
最初観た時、息がつまりそうでした。
二人がダンスで描き出す世界が、その愛と背中合わせの憎しみが、あまりにも強く激しく、切なくて。
言葉はないのに、二人のそれぞれの感情が胸に響くように伝わってきて、まるで濃密なお芝居を1本観たよう。
はぁ~、今でも「もう1回観たい!」と思います。
11/8のトークコーナーで、大貫勇輔さんが「僕のダンスの師匠でこのダンスの振付をしてくれた辻本知彦さんが今日は観に来てくれています」と紹介すると、私のまん前の席の「キャップかぶって怪しげな人」と思っていた男性が手を挙げてジャンプしたので「えっ!この人!!」とひどく驚いたというおまけつきです。
◆ ロペスさん・YOSHIEさん・SHUN先生
黄色に赤の水玉が入ったキュートなミニドレスでロペスさんと踊ったタンゴは、脚の動きがとても速くいろんなステップ踏むことに驚嘆したり(柚希さんはひざ下が長いので脚がとても綺麗)、YOSHIEさんとのダンスは同じ動きなのにやっぱり個性が出るのね、と興味シンシンだったり(YOSHIEさんのあの手の動きの速さにはさすがの柚希さんもちょっと遅れ気味でした)、REON JACK 2の時とは打って変わって明るく軽い雰囲気のSHUN先生とのダンスにほっこりしたり・・・これ、『オーシャンズ11』で初めて出逢ってからの2人を描いたダンス」と千穐楽のトークでお聞きして「ほぇ~」と思いました。奇しくもこの日、11月11日は7年前 星組「オーシャンズ11」初日でした。
◆ Feeling Good
「REON JACK 2」でMARUさんが歌い、大村俊介・大貫勇輔・クリスティアン・ロペスの男性陣3名が踊った曲。
「どうしても入りたくて」今回一緒に踊らせてもらったという柚希さん。
タキシード着て、他の人とは違って蝶ネクタイは緩めて、男役時代を彷彿とさせながらも、「今」の柚希礼音が見せる超カッコよくて色っぽいダンスでした。
ラスト 階段に一人座って取るポーズも見惚れます。
これ踊り終わった後、わざとシャツをガバッと開襟して見せるところがいかにも柚希礼音(笑)。
11/8の大阪初日、この曲を踊った後、「Feeling Good この曲にはとても思い入れがあります」「宝塚時代、私は基本男役だったのですが、『REON 2』の時、この曲で女役で踊って。礼真琴さんが歌ってね・・・」と舞台上から客席で観ていた礼くんに視線送る柚希さん。ぶんぶん頭下げてめちゃ照れながらもうれしそうな礼くん。
微笑ましすぎて、見ていて幸せになる光景でした。
◆ 虹色の道が広がる
ラストの曲は柚希さんが作詞した「道」。
R ingのラストに収録されている曲ですが、最初曲名も知らずに聴いた時、「この教訓めいた歌詞(←)はきっと柚希さんの作詞に違いない」とすぐにわかった曲です。
これがねぇ、あの場所で、ご本人のナマヴォーカルで聴くとすごく心に響くのですよ。
ねぇ 欲しいものを いつから欲しいと言えなくなった?
手に入らない 虚しさを知りすぎたから?
とか、ほんと、自分のこと?と思ってしまいます。
自分の未来を自分で信じていくにはもう年を取り過ぎてしまったけれど、それを信じて強い心で進む柚希さんの前にはきっと虹色の道が広がっている・・・その虹色の道をこれからも私は遠巻きに見ていきたいです(他力本願)。
素敵もカッコイイも色っぽいもかわいいもいっぱい詰まった舞台。
クオリティの高いダンスとヴォーカルに彩られた舞台は、柚希ファンばかりでなく、広くたくさんの人に観ていただきたいです(もう終わったけど)。
実際、地球ゴージャス ZEROTOPIAご覧になった方が、「ジュンちゃんと全然違う柚希礼音がいた」とツイートされているのをお見かけして、「そうでしょ、そうでしょお?」と我が意を得たりな気分。
11/8のトークで大貫勇輔さんが「僕らは踊るだけですけど、ちえさんは踊って歌って、その上に裏ではいつも早着替えしてる」とおっしゃっていましたが、一曲ずつ歌もダンスも全く別の表情を見せてくれて、パワフルなヴォーカル、切れ味鋭いダンス、ゆるかわトークと魅力満載の柚希礼音 オンステージ。
芸能生活20周年となる来年はいろんな企画、舞台の予定たくさんで「4」の入る余地はなさそうですが、きっとまた、「REON JACK 4」に逢えると、信じています。
REON にJACKされたかな~ のごくらく度


