
ワタシは行列に並ぶのがとてもキライ。
早くから並んで場所を取るなんて最も苦手なことの一つ。
だから、10月17日にこのお練りのことが発表(にしても10日前って遅くない?)になった時も「いや、それワタシ、無理だから」とかなり腰が引け気味。
その上、同じ日に開催される南座開場式なら・・と思っていたのに、「ほうおう」に掲載されていた松竹歌舞伎会会員ご招待の抽選案内をすっかり見落としていて締め切りも過ぎていることが発覚して凹み、ますますテンションが下がったのでした。
それでも、私が生きている間にこんな大規模なお練りに遭遇することはおそらくもうないし、それが東京で開催されるならともかく、せっかく京都なのだから、一世一代じゃわい!と思い直して出かけてきました。
南座発祥400年 南座新開場祇園お練り
2018年10月27日(土) 2:30-3:30pm 四条通(南座前~東大路通)
四条に到着したのは12時30分ごろ。
四条通の両側の歩道にはすでにずらりと列ができていました。
ちびっこなので2列目とか絶対無理と思っていましたので、1列目が空いている場所を探して南座前から八坂神社方面に移動。
北側(八坂さんに向かって左側)の歩道はまだ比較的余裕がありましたが、並んでみたら太陽がギンギンに照りつけて、暑い・・・これまた無理~と移動して、北側だけどビルの日陰になっている場所を見つけて並んでみました。
今は歩道に並んでいるけれど、時間になれば車道に出ていただきます、という説明がありました。
1時30分には交通規制が始まって、前の道路に車が通らなくなり、そこから観覧席(柵)の設営。
すると、私たちが並んでいたブロックの前だけパイプ椅子が置かれ始めました。
「え~っ 何あれ、関係者席ってこと?」と気をもんだのですが、結局そこも観覧席だったようで(いや、歩道から前に出る時が椅子取りゲームみたいでコワかったけど)、ラッキーなことに椅子に座って最前列で観覧となりました。
南座前で見ていた友人のレポによると出発式でえらいさんのご挨拶が延々と続いていたようで、お練りの列が動きだしたのは2時45分くらいだったでしょうか。

芸妓さん、舞妓さんたちが横一列に並んでとても華やか
いや~、ここからはあっと言う間でした。
歌舞伎役者さんたち、団体でやってくるものだから(当たり前だけど)、目が忙しくてとても追い切れません。
幸四郎さんや中村屋兄弟は北側サイドだったけれど、染五郎くんは南側を歩いていたので姿も遠くて残念でした。

先頭は時蔵さんと雀右衛門さん。
今回のお練りメンバーの座長格です。




私たちのエリアのすぐ前で立ち止まった幸四郎さんを写したのですが、いろんな役者さんが入っています。

今回のお練り最年少の中村長三郎くん。
「ちょうざぶろうくんっ!」って声かけたら、ちゃんとこちらを向いてくれました。
中車さんも南側の方の列だったのに手を振ってくださって、いい人だー



若手花形チーム。
こちらも「よねきちくーん」と声をかけたら、こんなカワイイお手振りを。
そしてラスト近くに門之助さん。
体感時間2分くらいで風のように目の前を通り過ぎていったのですが、来る人来る人みんな知ってるし、楽しくてテンションも上がり、腰痛も忘れたくらいでした(持病の腰痛がここのところ悪化中なのも気が乗らなかった理由の一つ)。
今日は午前中は雨の予報だったのですが、朝から青空も見えるくらいの好天で、400年脈々と受け継がれてきた歌舞伎の役者さんが70名も集まるなんて、やはりすごいパワースポットだわと思いました。
そして、歌舞伎発祥の地 京都が、南座が、歌舞伎にとって特別な場所であることを改めて思いました。
京都 四条通でこれほど大規模なお練りが行われるのは初めてのことだとか。
行く前まではマイナー思考でしたが、思い切って行って本当によかった。
奇跡の瞬間に立ち会えて、幸せでした。
<10月30日追記>
自分で撮った南座お練りの写真見返してたら思いがけず染五郎くん発見。
反対サイドだったからハナから写真あきらめてたのに。
3日前の無意識の自分とiPhoneほめてやりたい。



帰りに南座で、行けなかった「開場式」の看板を撮り

高島屋で「高麗屋三代襲名披露と南座特別展」を見て京都を後にしました。
(大混雑の中わざわざ行ったのに「展」ってこれだけかい!)
そんなこんなでもう来週は南座初日やん! のごくらく度



久しぶりにコメントさせていただきます。
インスタで拝見した折には、さすがにスキップさま、ベストな位置から撮影してられると感服していたのですが、こういうご事情だったのですね。
この日は、私も行けないことはなかったのですが、同じく、膝に加えて腰痛まで再発していたので、人混みは怖くてあきらめました。
やっぱり、スキップさまとは歌舞伎に対する思いの深さが違うと、我ながら、再認識したりしています。これは、嘆いているわけではなく、そういうものだと思うからなんです(苦笑)
今年も残りふた月。月日の経つのがほんとに早くて、忙しいような、嬉しいような、不思議な感覚にとらわれる年齢になってきました。
時節柄、ご自愛なさってくださいね。
ご無沙汰いたしております。
コメントありがとうございます。
そうなのですよ。
すごーくやる気マンマンで出かけた訳ではないのですが
いろんなラッキーも重なって、お練りを楽しむことができました。
歌舞伎に対する思いというか、単にミーハー心が強いだけ
という気がしますが(^^ゞ
本当に、時の流れの速さには驚いてばかりいます。
嬉しいというのはどういう感覚でしょうか。
私はまだその不思議な感覚を味わっていないということは、
その年齢に至っていないということでしょうか。
(いや、そんなはずはありません)
ハロウィンが終わって、街にジングルベルが流れ始めて、
ますます慌ただしい季節を迎えますが、
おまさぼうさまもどうぞご自愛くださいませ。
またお目にかかれますように。
本当にいい写真ですね。
素の表情が出ていて、みなさんとてもうれしそうで。
雑誌やテレビではなかなか見ることのできないお姿がよく撮れていて、写真だけでもホッコリします(*^^)v
長時間の撮影、お疲れさまでした!
見るのに夢中であまり写真は撮れなかったのですが、自分で見返しても
楽しかったなぁと思います。
待ち時間も思ったほど長く感じなくて、見るのはあっという間でした。
役者さんたちもこんなに一堂に会する機会はあまりないでしょうし、
世代順の列になっていましたので同世代が集まってとても楽しそうでした。
文中にも書きましたが、私が生きている間にはもうこんなお練りはない
と思いますので、本当によい思い出になりました。